「若いうちは大丈夫」と笑って通り過ぎてきた小さな選択が、10年後にどんな請求書になって戻ってくるのか。40代以上のユーザーが自分の体で払った代金を並べていったスレッドが、想像以上に生々しいことになっていました。共通しているのは、どれも高い買い物ではなく「その日やらなくても何も起きないこと」ばかりだという点です。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
動かないこと。使わない機能から順番に錆びていく。20代のうちは「今日は動かなくていいや」が一日で終わる話なんだけど、それを10年続けると「動けない体」に変わってる。取り返しがつかないわけじゃない。取り返すコストが跳ね上がるだけ。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
維持するほうが、崩れてから戻すより圧倒的に楽。結局これに尽きるんだよな。3ヶ月サボった分を取り戻すのに1年かかるって現実を、40を過ぎてから身をもって知ることになる。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
若いの、とにかく歩け。毎日でいい。金もかからないし道具もいらない。体にも頭にも効くし、気分が沈んでる日ほどよく効く。これ以上に安くて割のいい習慣を、俺は他に知らない。
4. 名無しのReddit住民
ライブでの耳栓。昔は「耳栓してるやつダサい」って笑ってた側の人間なんだけど、今は静かな部屋にいると常にキーンって音がしてる。無音というものが人生から完全に消えた。
5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
耳鳴りは一生ものだからな。治療して元に戻るものじゃない。一回やったら、その音とあと40年付き合うことが確定する。6. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
あまり知られてないけど、会場のスタッフはたいてい予備の耳栓を持ってる。妻に引っ張られて行ったライブで警備員に聞いたら、束で分けてくれた。それ以来25年近く、耳栓なしでライブに行ったことは一度もない。
7. 名無しのReddit住民
1991年のモーターヘッドのライブでもらった土産が、いまだに耳の中で鳴り続けてる。ピーーーーーーーって。あの日から一度も止まってない。楽しかったのは本当なんだけど、代金の払い方がおかしいだろこれ。
※ モーターヘッド(Motörhead)=1975年結成のイギリスのハードロック/メタルバンド。とにかく音量が大きいことで有名で、「世界一うるさいバンド」と呼ばれてきた。
8. 名無しのReddit住民
日焼け止め。皮膚がんは本当にきつい。25年以上前に『Everybody’s Free (To Wear Sunscreen)』が世界中で流れて、あれだけ「塗れ」と言われたのに、結局いまだに誰も塗ってない。
※ 1999年にヒットしたバズ・ラーマンの語り主体の曲。「日焼け止めを塗りなさい」という一言から始まり、若い人への助言を延々と並べていく内容で、当時世界的に流行した。
9. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
がんの話をしても若い子は動かないんだけど、「塗ってるやつは10年後の顔が違う」って言い方をすると急に塗り始める。動機は不純でいいから、とにかく塗ってくれ。
10. 名無しのReddit住民
リュックの肩紐は2本ついてる。2本とも使え。本当にそれだけの話なんだよ。片方の肩だけに毎日20キロを乗せ続けたら、そりゃ体は歪む。
11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
でも片掛けのほうがかっこいいだろ。かっこよさには代償が要るんだよ。そのぶん肩が片方だけ下がっていくとしてもだ。12. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
両肩派なんだけど、唯一にして最大の不満は夏場に背中がびしょ濡れになること。あれだけは本当にどうにかならないのか。
13. 名無しのReddit住民
靴。サポートのないペラペラのやつと、高すぎるヒール。あとこれは全員で合唱しよう、煙草は始めるな。やめるのは想像の10倍しんどい。「いつでもやめられる」と思ってる時点で、もう始まってる。
14. 名無しのReddit住民
靴のサイズ。一日の終わりに足や親指が痛いなら、その靴はサイズが合ってない。それを何年も続けると慢性痛になる。慢性痛って「痛いなあ」で済む話じゃなくて、先に脳のほうが参る。ずっと痛い状態が続くと気分が沈んで、何もやる気が起きなくなる。サイズの合わない靴が原因でそこまで行くことが、本当にある。
15. 名無しのReddit住民(>>14への返信)
靴には金をかけろ、若いの。マセラティにツルツルのタイヤを履かせるやつはいないだろ。足だって同じ扱いをしてやれよ。
16. 名無しのReddit住民
自分と地面の間にあるものには金をかけろ。靴、タイヤ、椅子、マットレス。この4つだけは値段で選ぶな。一日のうち体重を預けてる時間が一番長い道具だから、ここをケチると他の全部に効いてくる。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
マットレスは特にそう。腰をやってから買い替えても遅いんだよ。人生の3分の1を預けてる道具に、テレビより安い金しか出してなかったっていう事実に、40を過ぎてやっと気づいた。
18. 名無しのReddit住民
砂糖と脂と揚げ物を減らすのはタダなんだよ。しかも急にやめる必要はない。減らすだけでいい。減らした状態に慣れたら、そこからまた少し減らす。体重が軽いだけで膝が助かる、関節が助かる、内臓も助かる。何も買わなくていいのに効果だけはでかい。
19. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
これが正解。完璧を目指すんじゃなくて前進でいい。週7で自炊しようとして3日で挫折するより、週2を10年続けたやつのほうが最終的に強い。20. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
あと繊維と水な。踏ん張らないと出ないなら、それは単純に足りてないサイン。20代のうちからここを放置してる人が本当に多い。地味な話だけど一生ついてくるぞ。
21. 名無しのReddit住民
歯とフロス。下がった歯ぐきを別の場所の組織で補う処置っていうのがあるんだけど、あれは局所麻酔で意識はあるまま、最初から最後まで自分で全部体験することになる。歯を守るのは一日1分の話。心臓と口さえ守っておけば、あとは大体ついてくる。
※ 歯肉移植=歯周病などで下がった歯ぐきを、上あごなど別の部位から採った組織で補う処置。全身麻酔ではないので、施術中は意識がある。
22. 名無しのReddit住民
これ誰も言ってないから言うけど、家族や友人との関係を手入れしておくのは、体のメンテと同じくらい重要だ。孤独と慢性的なストレスは、思ってるよりずっと直接的に人を壊す。あと下手でもいいから何かスポーツを続けろ。運動と人付き合いが一度に片付くから効率がいい。
23. 名無しのReddit住民
スマホ。あの姿勢で毎日何時間も下を向いてる世代が40代になる頃、首の手術がとんでもない件数になると思ってる。同世代の姿勢を横から見て初めて怖くなったよ。自分もあれなんだろうな、と。
24. 名無しのReddit住民
睡眠を「削っていいもの」扱いするな。若いうちは削っても何も起きてないように見えるけど、体のほうはちゃんと領収書を取ってある。10年分まとめて請求が来るタイプのやつだ。
25. 名無しのReddit住民(>>24への返信)
正論なんだけど、全部を守って生きるのも無理だと思うぞ。徹夜でバンドやってた20代がなかったら今の自分はいないし、あの頃に潰した膝は代金として納得してる。人生の全部を最適化しにいくと、健康なだけで何も残らない40代ができあがる。
26. 名無しのReddit住民
15歳から17歳まで近所のスーパーで働いてた頃、乳製品売り場の主任のジミーに「床に膝をつくときはパッドを敷け」ってしつこく言われて、毎回無視してた。去年、乾燥機の排気ダクトを自分で交換したとき、石張りの地下室の床に30分膝をついただけで、そのあと数日まともに歩けなかった。ジミー、あんたが正しかったよ。
27. 名無しのReddit住民(>>26への返信)
現場仕事してるなら頼むから膝パッドを使ってくれ。あとトラックの荷台から飛び降りるな。若い頃に先輩から何度も怒鳴られたけど全部無視してた。あの人が全部正しかった。今の俺の膝は完全に終わってる。
28. 名無しのReddit住民
運動のためにずっと走ってた。結果として膝を削り切って、40歳で人工関節を入れることになった。やり直せるなら自転車かエリプティカルにしてる。関節にかかる衝撃が全然違うんだ。
※ エリプティカル=ジムによくある、足を乗せた板が楕円を描いて動く有酸素マシン。走るのに近い運動量を、着地の衝撃なしで得られる。
29. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
逆のことを言うようで悪いんだけど、俺の人生最悪の判断は訓練校を出たあとに走るのをやめたことだった。膝は無事でも、そのあと20年ぶんの体力が丸ごと消えた。何をやるかより、やめないことのほうが効くと思う。
30. 名無しのReddit住民
45歳、もうあちこち壊れてる。15年ほぼ毎日ヒールを履き続けたせいで腰は椎間板ヘルニア。酒と煙のせいで肺活量も落ちて、階段で息が続かない。今は酒をやめて、歩いてストレッチして、少しでも戻そうとしてるところ。若い人に言いたいのは、この体は取り替えのきかない乗り物だってこと。ちゃんと整備してやってくれ。
まとめ
挙がったものを並べてみると、耳栓・日焼け止め・靴・フロス・膝パッドと、値段はどれも数百円から数千円の範囲に収まります。にもかかわらず飛ばされ続けるのは、どれも「今日やらなくても今日は何も起きない」からで、効果が出るのも損害が出るのも10年単位でしか観測できないという共通点があります。若いうちにサボることの本当の怖さは、痛みが来ることではなく、痛みが来るまで自分がサボっていた自覚すら持てないことのようです。
もうひとつ目立ったのが、歯と耳の扱いです。どちらも一度失うと元に戻らないのに、痛くなるまで放置されがちという点が似ています。日本の場合は歯科検診のハードルが海外よりだいぶ低く、この話題での立ち位置は少し有利かもしれません。逆に、ライブやヘッドホンの音量に関しては、日本でも耳栓を持ち歩く習慣はまだ一般的とは言えなさそうです。
そして、全員が節制を勧めていたわけではないのも面白いところでした。「膝を潰した20代がなければ今の自分はいない」という声と、「走るのをやめたのが人生最悪の判断だった」という声が同じスレッドに並んでいるのが、この手の話の答えの出なさを表しています。皆さんがいま、10年後の自分に怒られそうだと思っている習慣は何ですか?

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