「宝くじに当たった知り合いはいる? その人はどう変わった?」。r/AskRedditに投げかけられたこの質問に、200件近いコメントが寄せられた。職場に戻って4日目に一言つぶやいて去っていった同僚から、91歳で大金を当ててヤギを買っただけの祖母、当選から14年後に自己破産した家族まで、当選者を身近で見てきた人たちの話は、うらやましいものばかりではなかった。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
25年前、まだ若かったころの職場に、宝くじで500万ドル(約7億円)を当てた人がいた。本人は「500万ドルなんて大した額じゃないから、仕事は絶対に辞めない」と言い張ってた。借金を全部返して、奥さんには好きな車を選ばせて(なぜかリフトアップして装備を盛りまくったジープ・ラングラーを選んでた)、家族を3週間まるまる旅行に連れて行った。うち2週間はディズニー・ワールド。
1か月ほどして職場に戻ってきたんだけど、復帰4日目、みんなで輪になって雑談してたときのこと。彼は遠くを見るような目で、誰にともなく、たぶん自分自身に向かって「俺、ここで何やってんだ?」ってつぶやいた。そのまま立ち上がって出て行って、それっきり二度と会ってない。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
これ本当に好き。「辞めない」って宣言してから、たった4日で限界が来るのがリアルすぎる。雑談の輪の真ん中で急に我に返って、そのまま去っていく背中まで目に浮かぶよ。3. 名無しのReddit住民(>>2への返信)
これで実はその人が旅客機のパイロットで、高度1万2000メートルを飛行中の出来事だったら完璧な話だった。
4. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
税金とパーッと使った分を引いても、300万ドル(4億円あまり)くらいは残るでしょ。利率4%の預金に入れとけば、利息だけで年12万ドル(約1700万円)。自分ならそれで迷わず辞めるね。5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
税金は5割近く持っていかれると思ったほうがいい。それに宣伝される賞金額って、一括で受け取るとぐっと減るんだよ。住んでる州にもよるけど、手元に残るのはせいぜい200万ドル(約3億円)前後。散財した分を引いたら利息は年8万ドル(約1200万円)くらいで、家族の人数や住む場所によっては、すぐ仕事を辞めるには心もとない。まあそれでも、いったん休んで、給料は下がっても本当に楽しめる仕事を探すくらいの余裕は十分買えるけどね。
※ アメリカの高額宝くじは、賞金を約30年かけて分割で受け取る「年金方式」と、まとめて受け取る「一括方式」を選べることが多い。宣伝される賞金額は年金方式の総額で、一括方式を選ぶと受取額はかなり少なくなり、そこから連邦税と州税も差し引かれる。
6. 名無しのReddit住民
毎週5000ドル(約75万円)が一生もらえるくじを当てた知り合いがいた。チャックって名前で、目が見えなくて、奥さんもかなり重い病気を抱えてた。とにかく世界一いい人だったよ。自分以外の誰かが大当たりするならこの人であってほしい、って思える人に本当に当たったんだ。
※ アメリカには、賞金を一度に払うのではなく「生きている限り毎週(毎日)いくら」という形で支払うタイプのくじもある。
7. 名無しのReddit住民
うちの祖母は91歳のとき、スクラッチくじで6桁ドル(数千万円〜1億円超)を当てた。それで何をしたかというと、土地の草を食べてもらうためにヤギを何頭か買っただけ。亡くなるまでずっと慎ましい人だった。
ただ、あとから知ったんだけど、自分は会ったこともないひ孫のひとりが、トラック代だのクレジットカードの支払いだの旅行代だので、祖母から7万ドル(約1000万円)以上もせびり取ってたらしい。
8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
ヤギは本当に賢い選択だよ。勝手に草を食べて勝手に太ってくれるし、草刈り機のガソリン代もいらない。91歳にしていちばん無駄のない使い道を選んでる。それに比べてそのひ孫……会ったこともない親戚ほど、お金の匂いにだけは敏感なんだよな。
9. 名無しのReddit住民
19歳のとき、スクラッチくじで1万ドル(約150万円)当てた。母にはダイヤのピアスを、きょうだいにはiPhoneを買って、残りは学生ローンの返済に回して完済。人生が変わるような額じゃなかったけど、ローンの残高がゼロになった日の身軽さはいまでも覚えてる。
10. 名無しのReddit住民
1970年代に、うちのおじが大きな額を当てた(当時としては大金だったけど、いくらだったかは覚えてない)。
長年のアルコール依存症で、数か月前におばに出て行かれて、成人した子どもたちにも口をきいてもらえなくなってたころ。みんな「どうせ全部酒に消える」と思ってた。
ところが、おじは自分からリハビリ施設に入ったんだ。おばと娘(自分のいとこ)は宝飾品が大好きだったから、2人のためにジュエリーショップに出資した。2人とも好きな仕事を続けて、いとこはつい最近その店から引退したところ。
おじは家族との関係を修復して、おばとも元のさやに収まり、二度とお酒を飲まなかった。ただ、長年の飲酒で体はもうボロボロで、数年後に亡くなった。息子のほうは若くして薬物の過剰摂取で亡くなってて、運が向いてきたのが間に合わなかった。
11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
お金が入ってやっとリハビリに行けたっていうのが、こっち(北米だよね?)の事情を物語ってると思う。自分にも、助けが必要なのを自覚してて本人も治療を受けたがってるのに、お金が払えなくて施設に入れない友達が何人かいるんだ。12. 名無しのReddit住民(>>11への返信)
いや、お金の問題じゃなかったんだ。自分はカナダ人で、リハビリは当時から公的な医療保険でまかなえた。家族は何年も、施設に行ってくれとおじに頼み込んでた。
たぶんおじは、宝くじに当たっても家族が駆け寄ってこなかったのを見て、本当にみんなを失ったんだと気づいたんだと思う。おじが亡くなったとき自分はまだ若くて、なぜ決心したのかは聞けずじまいだった。
13. 名無しのReddit住民
職場の共同購入(同僚みんなでお金を出し合って、まとめてくじを買うやつ)で、6つの数字のうち5つが一致した。当選通知を見た瞬間は目が飛び出るかと思ったけど、全員で割ったら1人あたり20ドル(約3000円)だった😂 あの数秒間のぬか喜びがいちばん楽しかったよ。
14. 名無しのReddit住民
自分じゃなくて、父の大学時代の友人の話。20年くらい前に1400万ドル(約20億円)ほど当てた人で、新居に父やほかの友人たちを招いてくれたけど、それを最後にだんだん疎遠になったらしい。父いわく「人付き合いを避けるようになって、ちょっと変な人になった」って。
15. 名無しのReddit住民(>>14への返信)
自分はもともと人付き合いを避けてる変わり者だから、数百万ドルあったら、それを必死に隠すのをやめられるってだけだな。
16. 名無しのReddit住民
友人が8800万ドル(約130億円)を当てた。弁護士をしてた、ごく普通のやつ。しばらくはお祝いムードで楽しそうだったけど、そのうち奥さんと離婚して、生きる目的がなくなったと言ってうつ状態になった。
結局、半分遊びのつもりで、訴える側の代理を専門にしてる法律事務所に入ったら、これがすごく性に合ったらしい。いまは生活のリズムと、人との関わりと、やりがいのために普通に働いてる。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
なんか分かる。数年前に1か月だけ無職の時期があったんだけど、退屈すぎて本気で働きたくなったもん。まあ、好きに使えるお金がたっぷりあったら話は違ったかもしれないけど。
18. 名無しのReddit住民
自分が小学4年のとき、祖父がスクラッチくじで100万ドル(約1.5億円)を当てた。買ったばかりのトラックのローンを完済しておじに譲り、自分用には同じ車種の1年新しいモデルを買った。家族や親戚にはハワイ旅行をプレゼント。1〜2年はお金の心配をせずに済んだけど、気づけば当たる前より貧乏になってた。
それから7年くらいして、今度は祖母がスクラッチくじで100万ドルを当てた。もう察してると思うけど、お金のほとんどはそのままギャンブルに逆戻り。祖母はそのときもう余命わずかで、「卒業したら車を買うお金をたっぷりあげる」って約束してくれたけど、その前に亡くなった。結局、祖父がくれたのは5000ドル。残りがどうなったのかは知らないけど、とっくに消えてることだけは断言できる。
19. 名無しのReddit住民
オールドネイビーで100万ドル(約1.5億円)を当てた知り合いがいる。家を1軒買って、仕事はそのまま続けてる。暮らしぶりは当たる前とほとんど変わってないよ。
20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
待って、オールドネイビーで100万ドルってどういうこと? 服を買ったらレシートにくじでも付いてたの?
でも、家を買って普通の生活を続けるっていうのは、ああいう当たり方をしたときのいちばん賢い使い方だと思う。
※ オールドネイビーは、GAP傘下のアメリカのカジュアル衣料チェーン。
21. 名無しのReddit住民
「500万ドルなんて大した額じゃない」って言う人、多すぎない? みんな、ほどほどの資産を妙に甘く見てる。平均的なアメリカ人なら、65歳までにいまの価値で100万ドル(約1.5億円)貯められたら上出来なんだよ。
4%ルールで考えれば、100万ドルで年4万ドル(約600万円)の収入が一生続く計算。つまり500万ドルあれば、年20万ドル(約3000万円)を何もせずにもらい続けるようなもの。宝くじにも運用益にも税金はかかるけど、2026年になっても100万ドルはやっぱり大金だ。
20代で年収25万ドルにボーナスと株式報酬、40代前半で1200万ドル貯めてシアトルの持ち家で早期リタイア、子どものいないおじから1000万ドル相続して、同じく裕福なきょうだいと裁判沙汰……そんなのは全然普通じゃない。Redditで「100万ドルじゃ足りない」って言ってるのは、たいてい桁違いに稼いでて感覚がズレてる人か、非現実的な目標に慣らされちゃった普通の人だよ。SNSのせいで、アイビーリーグの名門大学やポルシェや海外旅行が当たり前だと思い込まされてるんだ。
結論、500万ドル当たったら二度と働かなくていい。長文読んでくれてありがとう(笑)
※ 4%ルールは、資産の4%ずつを毎年取り崩しても、運用益で目減りを補えるので資産が長持ちする、というアメリカ発の経験則。早期リタイアを目指す人の目安としてよく使われる。
22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
計算上はそうなんだけど、宝くじ当選者って計算どおりに動かないんだよ。母の友人は100万ドル当てて「これで一生安泰だ」と思い込んで即仕事を辞めて、2か月で全部なくした。4%ルールで暮らせるような人は、そもそも当たる前から堅実な人なんだと思う。
23. 名無しのReddit住民
うちの両親は20年くらい前に、3700万ドルのジャックポットを当てた。そのくじは、ある家族のお父さんがうちの父の誕生日にプレゼントしてくれたものだったから、賞金はその家族と山分けした。3700万ドルは宣伝上の額で、分配して一括受け取りの減額と税金を引いたら、うちの取り分は500万ドル(約7億円)くらい。
子どもにとっては最高だった。欲しいものはだいたい買ってもらえたし、家族旅行もたくさん行ったし、いい教育も受けられた。10代で最新の機器に触れられたおかげで、いまIT業界で働いてるんだと思う。
でも両親は変わった。看護師だった母も、造園業だった父も仕事を辞めた。母はいろんな事業に手を出してはほぼ全部失敗して、投資もうまくいかなかった。母はかなり太って胃のバイパス手術を受け、両親とも酒量が増えていった。手術のあとはアルコールの問題が深刻になりやすいらしくて、母もまさにそうなった。
当選から14年後に両親は自己破産。自分が19歳のときには、家族そろってホームレス寸前だった。母は家計を傾けた罪悪感とうつに苦しんで、最後は肝硬変で亡くなった。一緒に当てたもう一方の家族のお母さんも、同じ病気で亡くなってる。
両極端を見たおかげで、大金があっても一生安泰とは限らないし、もともと抱えてる問題は何ひとつ解決しない、ってことを若いうちに思い知った。もし過去に戻れるなら、たぶん当選をなかったことにする。当たってなければ母はまだ生きてたかもしれない、ってどうしても考えてしまうんだ。
24. 名無しのReddit住民(>>23への返信)
つらい話を書いてくれてありがとう。イギリスで当選者にはかなりの数会ってきたけど、お金で人が変わるのはほとんど見たことがない。元の性格が増幅されるだけなんだ。依存症の人は酒や薬が増えて早死にするし、浪費家は使いまくって破産するし、貯金家は貯めて今まで通り暮らす。秘密主義の人は配偶者にまで隠す。
お金が家族をつなぐのも壊すのも見たし、死期の近い子どもと過ごす時間をお金が作ってくれたのも見た。結局、お金そのものが問題になることはめったにない。もともとの自分が10倍になるだけだよ。
25. 名無しのReddit住民
一緒に育った男が宝くじに当たった。薬物の問題を抱えてたやつで、両親に車を買ったあと、残りは全部クスリに使った。結局スタート地点に戻っただけ。
逆に、知り合いの女性はパワーボールに当たったとき、自分とは結びつかない会社の名義で賞金を受け取って、SNSもやめて(当選のことは一度も投稿してない)、国の反対側に引っ越してそれっきり音信不通。あれが正しい当たり方なんだと思う。
※ パワーボールは、アメリカの多くの州で共同販売されている高額宝くじ。州によっては当選者の名前が公表されるため、信託や会社を名義にして受け取り、身元を伏せる人もいる。
26. 名無しのReddit住民
妻のおじが1990年か91年ごろに、40万〜50万ドル(6000万〜7000万円くらい)当てた。
そのお金で地元の小さな食料品店を買って、きちんと経営してたら、店が入ってた商業施設を丸ごと所有するまでになった。そのあたりが市内でも指折りの人気エリアになって、いまはテナント料がかなりの額になってる。
本人は暇つぶしに、やる気半分でレストランをやってる。それがまた運のいいことに、そこそこ繁盛してるんだよ。
27. 名無しのReddit住民
うちの家族は、自分が4歳のときに宝くじ(うちの国ではプライズボンドって呼ばれてる)に当たった。父はそのお金で、家に初めてパソコンを買ってくれた。子ども時代はほとんどそのパソコンをいじり倒して過ごして、そのままIT系の仕事に就いた。いまは神様のおかげで、自分ひとりの稼ぎで家族を養えてる。
※ プライズボンドは、南アジアなどの国で政府が発行している賞金付きの債券。購入した額面で換金でき、定期的な抽選で当たると賞金がもらえる、宝くじに近い仕組み。
28. 名無しのReddit住民
同僚の親父さんが250万ドル(3億円以上)くらい当てた。そしたら、金の十字架がぶら下がったピアスと細い金のネックレスをつけて出勤してくるようになった。でも中身は相変わらずのバカだった。金ピカになってもバカはバカ。
29. 名無しのReddit住民
自分も当たったことあるよ。まさに人生が変わる体験だった。20ドル(約3000円)つぎ込んで16ドル90セント当たったから、サンドイッチを買って全部使い果たした。いまや人生めちゃくちゃだよ。
30. 名無しのReddit住民(>>29への返信)
Redditで知り合った人が2ドル(約300円)当てたことがあるんだけど、当たる前はすごくいい人だったのに、当たったとたん句読点を一切使わなくなったお金ってほんとに人を変えるんだな
まとめ
当選者の「その後」は、きれいに二つに分かれた。借金を返して家を買い、あとは普段どおり働き続けた人や、食料品店から始めて商業施設のオーナーになった人がいる一方で、ギャンブルや酒に吸い込まれて、当たる前より苦しくなった家族もいる。分かれ目は金額ではなかった。1万ドルを学生ローンの完済に回した人もいれば、100万ドルを2か月で溶かした人もいる。イギリスで多くの当選者を見てきた人の「お金は人を変えない、元の自分を10倍にするだけ」という言葉が、スレッド全体をよく言い表している。
もうひとつ目立ったのが、お金では埋まらない「居場所」や「やりがい」の問題だ。約130億円を当てた弁護士はうつを経て結局また働き始めたし、最初に紹介した同僚は「仕事は辞めない」と宣言しながら、復帰わずか4日で職場を去った。暮らしの不安が消えたあとには、毎日を何のために過ごすのかという問いが残る。
ちなみにアメリカでは宝くじの賞金に税金がかかり、一括受け取りを選ぶと額面から大きく目減りするが、日本の宝くじの当せん金は非課税だ。もし明日、数億円が当たったら、皆さんはいまの仕事を続けますか?


コメント
うちの祖父さんが、「いずれ横の高速道路が拡幅されるから、そのときにこの土地は10倍の値段になる」って騙されて、田舎の100坪の土地を全財産はたいて買った
親父を経て相続したけど、未だに役に立たない土地のまま