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海外「サビしか知らない曲を一生知らないまま終わった側からすると、今のほうが百倍いい」ネットが無かった頃の話…

海外「サビしか知らない曲を一生知らないまま終わった側からすると、今のほうが百倍いい」ネットが無かった頃の話… 文化・習慣

「インターネットが無かった頃のほうが良かったものって何?」という質問に、レンタルビデオ屋やカセットテープの話から、朝に家を出たら夜まで誰とも連絡が取れなかった日々の話まで、大量の回答が集まっていた。ただ全員が素直に懐かしがっているわけでもなく、「その時代、そんなに良いもんじゃなかったよ」という反論のほうが刺さる場面もあった。

元スレッド:r/AskRedditより

海外の反応

1. 名無しのReddit住民
同年代の人間と、実際に顔を合わせられる場所。そして、その場所にちゃんと人がいたこと。今は建物が残っていても、行ってみると閑散としてるんだよ。

2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
それ、サードプレイスって呼ばれてるやつだね。家でも職場でもない第三の居場所。おっしゃる通りで、ほぼ絶滅した。用がなくても行っていい場所って、今どこにある?

3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
逆のことを言うけど、うちみたいな田舎には「同年代が集まる場所」が最初から無かったよ。周りに自分と同じ趣味のやつが一人もいなくて、ずっと自分がおかしいんだと思ってた。ネットで初めて、同じものを好きな人間が世界に何千人もいると知った。あの時の救われた感じは、たぶん都会育ちには一生わからないと思う。

※ サードプレイス:自宅(第一の場所)でも職場・学校(第二の場所)でもない、常連が気軽に集まる第三の居場所のこと。カフェ、行きつけの飲み屋、銭湯、公民館などが該当する。

4. 名無しのReddit住民
人間の疑心暗鬼の度合い。昔の陰謀論といえばアトランティスとUFOとビッグフットで、深夜ラジオで聞いて「うわー怖ぇ」で終わってた。今は普通に良い人だった知り合いが、どんどん別の世界に行ってしまう。

5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
自分は友達を一人失った。数年前に最後に話したとき、爬虫類型の宇宙人が子供をさらってるという話を延々としてて、途中で「あ、この人はもう戻ってこないな」って思った。あれ以来連絡してない。

※ 欧米では深夜の長時間ラジオ番組や未解決事件を扱うテレビ番組が、この手のオカルト話の受け皿になっていた。日本でいう心霊特番やオカルト雑誌に近い位置づけ。

6. 名無しのReddit住民
良い店を黙っていられたこと。今は動画が一本伸びただけで、静かだった公園も、家族経営の定食屋も、掘り出し物のあった古着屋も、二営業日で終わる。

7. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
近くの国有林に、無料で車中泊できる穴場が何十か所もあったんだ。地元の人間しか知らなかった。それがネットで広まって一気に人が増えて、地面はぬかるんで荒れて、最終的に管理局が三分の二を閉鎖した。今は看板の立った場所だけ。金曜の夕方五時には全部埋まってる。連休に泊まりたければ、火曜か水曜から場所取りしないと無理だよ。

8. 名無しのReddit住民
プライバシーだね。自分の生活の細かい部分をいちいち他人に見せる、という発想そのものが無かった。今は黙ってるほうが不自然みたいな空気がある。

9. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
あと、四六時中どこかのカメラに撮られて、その日のうちにネットに上がる、ということが無かった。恥をかいても、その場にいた五人が笑って終わり。翌週には全員忘れてる。あれは相当ありがたい環境だったと今になって思う。

10. 名無しのReddit住民
朝に家を出て、そのまま夜まで消えていられたこと。携帯が無いから誰にも連絡がつかない。カメラはあったけど、撮るのは目の前のもので、それを見せて反応をもらう仕組みが無かった。ただ何かをしてるだけ。その日一緒にいた人間が、その日の全部だった。

11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
旅行中の親から逐一報告を求められるのが本当にしんどい。あなたたちの若い頃は、旅行に出たら帰ってくるまで音沙汰なしで、運が良ければ絵葉書が一枚届く程度だっただろ、と言いたくなる。電話は緊急時だけ。自分の人生の前半もずっとそうだったのに、みんな綺麗に忘れてる。

12. 名無しのReddit住民
レンタルビデオ屋、ゲームセンター、ボウリング場、ローラースケート場、ショッピングモール。要するに「出かける理由」だった場所。ネットがそれを全部、家の中に持ってきてしまった。借りたかった新作が全部貸出中で、しかたなく借りた変な映画が妙に当たりだった、みたいな事故がもう起きない。

※ 欧米では郊外の巨大ショッピングモールが十代の溜まり場だった。放課後にフードコートで何時間も粘る、日本のゲーセンや駅前の感覚に近い。

13. 名無しのReddit住民
退屈すること。何もない土曜の午後に天井を眺めて、あまりにやることが無いから自転車で知らない道に入っていく、みたいなことをしてた。退屈が何かの入り口になってたんだよ。

14. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
逆張りに聞こえるだろうけど、退屈は今のほうが良いものになったと思ってる。潰す手段がいくらでもあるから、昔みたいに空白の時間に耐えるだけの数時間を過ごさなくていい。あの手持ち無沙汰、みんな美化しすぎじゃない?

15. 名無しのReddit住民
曲を探すこと。あれは巡礼だった。サビしか知らないまま探し回って、人に聞いて、店には在庫が無くて、それはカセットじゃなくてレコードでしか出てないと言われて、それでやっと手に入る。手に入れた日は儀式だよ。プレーヤーを用意して、盤の冷たい感触を確かめて、歌詞カードを最初から最後まで読んで、カチッと音がして、一拍置いて、音が鳴る。あとは寝転がってひたすら聴く。自分の手柄だった。今は検索したら数秒で届いて、しかも勝手にシャッフルされて広告が挟まる。もう探してない、消費してるだけだよ。

16. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
気持ちはわかるけど、それは最終的に見つけられた側の話だよね。サビしか知らない曲を、一生知らないまま終わった人間からすると今のほうが百倍いい。十年間、頭の中でだけ鳴ってた曲が、鼻歌を聞かせただけで三十秒で出てきたときは普通に泣いた。

17. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
同じ話とは限らないけど、アルバムを頭から通しで聴くこと自体しなくなった。この前、職場で「昔好きだったアルバムの曲順、言える?」って話になって、一枚言えたのが自分だけで、他の二人はゼロだったよ。

18. 名無しのReddit住民
ゲームの隠し要素。手探りで変な場所を調べて、小さなイースターエッグを見つけるのが楽しかった。今は発売した日にデータを全部抜かれて、最速で動画にした人が勝ち。みんな同じ最適解を使うから誰も自分で試さない。その手の動画は見ないようにしてるけど、隠れてないものを隠し要素と呼んでる感じがどうしても抜けない。

19. 名無しのReddit住民
ゲームを買ったら、その日に完成品が入ってたこと。五十ギガの初日パッチも、早期アクセスも、シーズンパスも無い。壊れた状態で出したら会社が大損するから、そもそも出せなかった。あと、店からの帰りの車でフルカラーの説明書を読む時間が本当に楽しかった。あれは記憶の芯に残ってる。

20. 名無しのReddit住民
噂話と都市伝説。今は何でも即座に検証されて、出どころはネットの作り話でした、という答えが数分で出る。昔は話が勝手に育っていって、誰も公式の否定も肯定もできなかった。だから世界がもう少し不気味で、そのぶん面白かった。デマが正されるのは良いことだと頭ではわかってる。ただ、害のない噂が生きていられた頃の空気は、もう戻ってこないよ。

21. 名無しのReddit住民(>>20への返信)
そこは美化しすぎだと思うな。昔の噂には、特定の家族が地域で村八分になるような害のあるやつも普通に混ざってた。誰も検証できないってことは、間違ってても訂正されないってことだからね。あれで人生が壊れた人を実際に知ってる。

22. 名無しのReddit住民
中古市場。フリーマーケット、競り、遺品の売り立て。値段が「売り手がそう思った額」で決まってたから、たまにとんでもない掘り出し物に当たった。今は競争相手が人間ですらない。全国の相場を突き合わせるプログラムが、安い出品を人間より先にさらっていく。カードもコミックも同じで、狩りの楽しさが市場の効率に置き換わった感じだよ。

※ 遺品の売り立て(estate sale):欧米で一般的な、故人の自宅をそのまま開放して家財を丸ごと売る形式の販売会。家具から食器まで出るため、掘り出し物の宝庫とされる。

23. 名無しのReddit住民
恋愛。目の前の相手をちゃんと知ろうとするしかなかった。今は常に二十人キープしたまま、結局誰とも深くならずに終わる。

24. 名無しのReddit住民(>>23への返信)
それは相手に選択肢が無かっただけだよ。狭い地元の範囲で妥協して結婚して、二十年経ってから静かに壊れた夫婦を何組も見てきた。選べるようになったこと自体は、単純に良いことだと思ってる。

25. 名無しのReddit住民
道に迷うこと。目的地に着く前に、知らない店とか変な看板とかを勝手に見つけてた。今は駅を出た瞬間に、全員が下を向いて歩いてる。

26. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
迷う楽しさは認めるけど、真っ暗な山道でガソリンが半分切ってる状態で迷ったことがある人は、同じことを言わないと思う。あれは楽しさじゃなくて恐怖だよ。地図アプリのおかげで助かってる回数のほうが、たぶん百倍多い。

27. 名無しのReddit住民
新聞。朝に届いた紙を一枚ずつめくって、興味のない記事も勝手に目に入って、テレビ欄で今夜の映画を確認して、地元の訃報欄で知ってる名前を見つける。全部同じ紙の上に並んでた。今は自分が興味あるものしか流れてこないから、隣で何が起きてるのか案外わからない。

28. 名無しのReddit住民
若い頃は万年筆で手紙を書いてた。数日かけて届いて、そこからまた数日待って返事が来る。あの待ってる時間ごと含めて、今のメッセージより満足度が高かったよ。フィルムカメラも同じで、現像に出すまで結果がわからないから、失敗も含めて全部受け取る感じがあった。ただの懐古かもしれない。それでも体験としては、便利さより人間らしかったと思ってる。

29. 名無しのReddit住民
だいぶ流れに逆らうけど、医療の情報だけは絶対に今のほうがいい。子供の頃に身内が珍しい病気になって、図書館に本が一冊も無くて、担当医の言うことが世界の全てだった。別の医者に聞くという発想すら誰も持ってなかった。今なら同じ病気の家族が世界中で情報交換してる。あの時代に戻りたいとは口が裂けても言えないよ。

30. 名無しのReddit住民
ここまで読んで思ったけど、全員がインターネットの上で「インターネットが無かった頃のほうが良かった」って書き込んでるの、けっこう笑えるよね。自分も含めて誰一人やめる気は無い。

まとめ

並んだ回答を見ていくと、惜しまれているのは物そのものより「手間」のほうだった。曲を探す手間、店を見つける手間、道に迷う手間。その手間がかかっていた時間の中に、遠回りや偶然や自慢話が入り込む余地があった、という話に集約されていく。レンタルビデオ屋で目当ての新作が貸出中だった夜、テレビ欄を指でなぞって今夜の一本を決めた時間を思い出す人も多いはずだ。一方で、田舎で同好の士に一人も会えなかった人、珍しい病気の情報にたどり着けなかった人からは「あの時代は選択肢が無かっただけ」という反論も出ていて、ここが記事の芯になっている。失われたのは不便さが生んでいた余白で、代わりに手に入れたのは、そこに入れなかった人の居場所なのかもしれない。皆さんは、ネットが無かった頃に一つだけ戻せるとしたら何を戻しますか?

文化・習慣
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