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海外「80ドルのチケットが、決済ボタンを押す頃には115ドルになってる」社会が受け入れてしまった業界とは…

海外「80ドルのチケットが、決済ボタンを押す頃には115ドルになってる」社会が受け入れてしまった業界とは… 文化・習慣

「実質はぼったくりみたいなものなのに、社会がなぜか受け入れてしまっている業界は?」——r/AskRedditのこの質問に830件の答えが並んだ。チケット販売、米国の医療保険、ダイヤモンド、葬儀、そして給料の前借りアプリ。読み進めていくと、怒りの矛先が「値段が高いこと」ではなく「その値段を払う以外の道を消されていること」に向かっているのが見えてくる。もちろん擁護する声も混じっていて、そこが面白い。

元スレッド:r/AskRedditより

海外の反応

1. 名無しのReddit住民
チケット販売。ライブのチケットが80ドルなのに、決済ボタンを押す頃には115ドルになってる。サービス料、施設使用料、発券手数料、それから「便利さ料金」。自宅のプリンターで自分で印刷するのに便利さの料金を払わされるの、いまだに理屈が分からない。

※ 日本でもチケット販売サイトではシステム利用料や発券手数料が上乗せされるが、1枚あたり数百円ほど。米国では券面価格の2〜4割が手数料になることも珍しくないとされ、大手と会場の独占的な契約は規制当局の調査対象にもなってきた。

2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
一番腹が立つのは、会場の窓口まで自分の足で歩いていって、係員から直接その場で紙のチケットを買っても同じ手数料を取られることだよ。何がオンライン手数料だ。目の前に人間が立ってるんだが。

3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
一応言っておくと、あの手数料は全部が販売会社の懐に入るわけじゃない。会場やプロモーター、出演者側の取り分になってる部分もあって、券面価格を安く見せたい側が「本体は抑えて手数料に寄せてくれ」と望む場合もあるらしい。関係者全員で作った仕組みなのに、レジに立ってる会社だけが全部の罵倒を受けてる構図でもあるんだよな。

4. 名無しのReddit住民
米国の医療保険。毎月の給料から数百ドル引かれて、それでも病院に行けば別に請求書が届く。しかも保険会社から「その治療は必要と認められません」と言われることがある。医者じゃなくて、患者の顔も見ていない会社が治療方針を決めてるんだ。

※ 日本は国民皆保険で医療費の自己負担は原則3割、さらに高額療養費制度で月ごとの上限がある。米国は勤務先経由の民間保険が主流で、毎月の保険料に加えて「年間の免責額を満たすまでは実費」という設計が一般的。

5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
そもそも保険という仕組みを当てはめる対象が間違ってると思ってる。保険は交通事故みたいな「めったに起きないが、起きたら人生が終わる」ことに備えるものだろ。年に一度の健康診断みたいに全員が必ず使うものにまで保険をかぶせたら、間に一社挟まって取り分を抜かれるだけじゃないか。

6. 名無しのReddit住民
ダイヤモンド。「給料3か月分」も「永遠の輝き」も、全部20世紀の広告が後から作った文化だからね。店を出た瞬間に価値が大きく下がるものを、一生に一度の記念品として売り切る手際が本当に見事だと思う。

※ 「婚約指輪は給料3か月分」は日本でも1970〜80年代の広告で広まったキャッチコピー。近年は「そんな相場は元々存在しない」として、より手頃な指輪や指輪なしを選ぶ人も増えている。

7. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
毎回言ってるんだけど、転売価値がないことと、ぼったくりであることは別の話だと思う。俺たちはコンサートのチケットにも旅行にも普通に金を払ってるけど、あれだって手元に残る物はゼロだろ。妻が指輪を見るたびに嬉しそうな顔をするなら、俺の中ではとっくに元は取れてるよ。

8. 名無しのReddit住民
ライフコーチ。資格も試験も要らない。名刺に印刷した瞬間からライフコーチだ。人生がうまくいっている根拠として提示されるのが「ライフコーチとして成功している自分」だけ、というあの循環がすごい。

※ 日本の「コーチング」「自己啓発セミナー」に近い。医師や公認心理師のような国家資格とは違い、民間団体の認定講座が数え切れないほどある点は日米で共通している。

9. 名無しのReddit住民
不動産の仲介手数料。売買価格の6%だぞ。家の値段が2倍になったら、担当者の仕事量も2倍になるのか? 内覧に何度か立ち会って書類を回すだけで、都市部なら数万ドルが消えていく。住宅価格がここまで上がった今も同じ率のままなのが納得いかない。

※ 米国では売主が6%前後を負担し、売主側と買主側の担当が折半する慣行が長く続いてきた。日本の仲介手数料は宅地建物取引業法で「価格の3%+6万円+税」が上限と定められており、上限規制がある分だけ事情が違う。

10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
かつてその業界にいた側から言わせてもらうと、外から見えていない仕事はけっこう多い。売れなかった物件にかけた時間は1ドルにもならないし、内覧に来る10人のうち9人は最初から買う気がない。契約直前に融資が下りなくて全部やり直し、なんてこともある。6%は高すぎるという話には俺も賛成だけど、「内覧に付き合っておしまい」ではないんだ。

11. 名無しのReddit住民
結婚式業界。同じ会場を「誕生日パーティーで使いたい」と言って見積もると1500ドル、「結婚式で」と言った瞬間に4000ドルになる。花もケーキも、椅子のカバーですら値段が変わる。魔法の単語なんだよ、あれは。

12. 名無しのReddit住民
葬儀業界。1万ドルもする箱を地面に埋める必要が本当にあるのか、誰か理屈で説明してほしい。中に入る本人は、そのランクの違いを永遠に知らないままなんだぞ。

13. 名無しのReddit住民(>>12への返信)
葬儀がえげつないのは、客が値段を比べられる精神状態にないところだよ。母が亡くなった翌日に、涙目で棺のカタログを開かれて「お母様くらいの世代の方は、こちらをお選びになることが多いですよ」と言われて、断れる人間がどれだけいる。結婚式は少なくとも半年かけて悩めるんだ。

※ 日本でも葬儀費用は総額100万円前後になることが多く、近年は直葬や家族葬を選ぶ人が増えている。事前に複数社から見積もりを取る「終活」が広まった背景にも、同じ問題意識がある。

14. 名無しのReddit住民
給料の前借りアプリ。「手数料無料」と大きく書いておいて、実際は任意の「チップ」と即時振込の追加料金で回収していく。年利に直したらとんでもない数字になるのに、金利という名前じゃないから規制の網に引っかからないんだ。

※ 給料日前に少額を前借りできるスマホアプリ。日本にも給与前払いサービスはあるが、多くは勤務先が導入して手数料側を負担する形。米国では個人が直接契約し、任意の「チップ」名目で実質的な費用を払う設計が問題視されている。

15. 名無しのReddit住民
ギャンブル、とくにスロット系の機械。長く遊べば遊ぶほど手元が減っていくように最初から数字が組んである。それなのに「もう少しで当たりそう」という演出だけは異常に上手い。あれは娯楽を買ってるんじゃなくて、負けていく速度を選ばされてるだけだと思ってる。

16. 名無しのReddit住民
カイロプラクティック。背骨を鳴らせば万病が治るという理屈が、いまだに医療の顔をして街の一等地に並んでいるのが不思議でならない。

※ 米国のカイロプラクターはD.C.という独自の学位・免許制度を持つ職業。日本ではカイロプラクティックや整体に国家資格はなく、国家資格があるのは柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師などに限られる。

17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
そこは正直、施術者によるとしか言えないな。首をひねれば喘息が治ると言い出すタイプは論外だけど、デスクワークで固まった腰を診てもらって実際に楽になった経験があるから、まとめてゴミ扱いはできない。効くと言っていい範囲を勝手に広げてる人たちが、業界全体の評判を潰してるんだと思う。

18. 名無しのReddit住民
新車のディーラー。メーカーから直接買えない理由が「法律で中間業者が守られているから」というだけなんだ。値札に意味がなくて、その日の交渉力次第で数十万円変わる買い物なんて他にないだろ。同じ車を同じ日に買った二人の支払額が違うって、よく考えたら異常だよ。

※ 米国の多くの州には、メーカーが消費者へ直接販売することを禁じる法律がある。日本もメーカー系ディーラーが販売を担う点は似ているが、直販を禁じる法律まではない。

19. 名無しのReddit住民
リゾートの共同所有権。なぜこれがまだ野放しなのか本気で分からない。無料の朝食に釣られて90分の説明会に座ると、部屋を出る頃には一生ものの年間管理費を背負っている。しかもその管理費は毎年上がっていく。

※ リゾート施設の「毎年◯週間分の利用権」を数百万円で購入する仕組み(タイムシェア)。日本のリゾート会員権に近い。使わない年でも管理費が発生し続け、手放すのも難しいことが繰り返し問題になっている。

20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
決定的なのは、「その契約から抜け出させます」という業者が、まるごとひとつの業界として成立してるところだよ。買った人を助けるための産業が必要になる商品って、その存在自体がもう答えだろ。そして救済側にまた高い金を払わされる人がいるんだから救いがない。

21. 名無しのReddit住民
確定申告の代行とソフトの業界。政府はこっちの所得をとっくに把握してるのに、わざわざこっちから金額を当てにいかせて、外したら罰金だ。しかも簡単に申告できる公的な仕組みが作られないよう、業界が働きかけを続けてきたというんだから、よくできた商売だと思うよ。

※ 米国では会社員も原則として自分で確定申告をする。日本は年末調整で勤務先がほぼ完結させてくれるうえ、e-Taxも無料で使える。この差が「なぜ有料ソフトを毎年買わされるのか」という不満の背景にある。

22. 名無しのReddit住民
メガネ業界。フレームのブランドも、レンズも、売っている店も同じグループ、という状態が長く続いてきた。原価の話を一度でも聞いてしまうと、あの値札はどう考えても説明がつかない。

※ 欧米では大手グループが有名ブランドのライセンスと小売チェーンを広く押さえており、1本300〜500ドルが普通という声が多い。日本は数千円台から買えるチェーンが定着しているため、旅行者が驚く定番の価格差になっている。

23. 名無しのReddit住民
プラスチックのリサイクル。きれいに洗って分別して出したものが、結局は燃やされたり埋められたりしている割合が高い。「ちゃんと分ければ大丈夫」と市民に思わせること自体が、使い捨てを続けるための仕掛けだったんじゃないかと疑ってる。

※ 日本の廃プラスチックは有効利用率が高いとされるが、その多くは燃やして熱を回収するサーマルリサイクル。素材として生まれ変わる分は限られる、という指摘は日本でも同じように出ている。

24. 名無しのReddit住民
空港の保安検査。危険物を持ち込む抜き打ちテストで、検査側がその大半を見逃したという監査結果が公表されたことがある。実際の効果より「守られている気分」を作るための舞台装置だよ。靴を脱がされて、水を捨てさせられて、そのうえで見逃してるんだから。

※ 米国のTSA(運輸保安庁)は内部監査での検査すり抜けが報じられ、「セキュリティ・シアター(保安の演劇)」という言葉が広まった。なお日本の保安検査で靴を脱ぐ運用は一般的ではない。

25. 名無しのReddit住民(>>24への返信)
とはいえ、あそこに検査場があるという事実そのものが抑止として効いてる面はあると思うよ。見逃し率の数字だって、専門の担当者が本気で隠して持ち込む前提のテストだからね。全部撤去した世界を想像すると、俺は今の面倒くささのほうを選ぶな。

26. 名無しのReddit住民
テレビ伝道師。自家用ジェットの購入資金を献金で募る人が、視聴者には「信じて捧げれば報われます」と説くわけだ。しかもその団体が非課税なんだから、商売としての完成度が高すぎる。

※ テレビやネットで説教を配信し、視聴者から献金を集める宗教家のこと。米国では大きな事業になっており、専用機の購入費を呼びかけた例がたびたび報じられてきた。

27. 名無しのReddit住民
質屋と借金の取り立て。うちの母は借金と買い物の問題を抱えていて、結婚指輪も、俺が子供の頃に持っていたゲーム機も、気づいたら店のガラスケースに並んでいた。店側は事情を一切聞かない。判断力が落ちている人ほど良い客になる仕組みで、そこに何の歯止めもないのが一番きつかった。

※ 日本の質屋は質屋営業法にもとづく許可制で、受け取れる利息にも上限がある。取り立ての方法や時間帯も貸金業法で細かく規制されている。同じ業種でも国によって縛りの強さがかなり違う。

28. 名無しのReddit住民
サプリと自然療法。健康的な生活が大事なのは分かるし、そこは否定しない。でも「病気ではなく体そのものを診る」という決まり文句は、医者より詳しいという意味にはならないよ。あと、製薬会社は金儲けしか考えていないと言いながら、自分の相談料は1分いくらで取るのはどういう理屈なんだ。

※ 米国のサプリメントは医薬品ほど厳しい事前審査がなく、効能表示の規制も緩い。効果が確認されていない製品が薬局で一般薬と同じ棚に並んでいることも、繰り返し問題視されている。

29. 名無しのReddit住民
スキンケアとオーガニック食品。同じ工場から出てきた中身に、瓶と広告だけ変えて何倍もの値段が付く。ラベルもそうだ。俺たちが買っているのは成分じゃなくて、「自分はちゃんとした選択をしている」という安心感なんだよな。それが分かっていても、店では結局高いほうを手に取ってしまう。

30. 名無しのReddit住民
業務用ソフトの月額課金。昔は一度買えば10年使えたものが、今は払い続けないと自分で作ったファイルすら開けなくなる。値上げされても乗り換え先がない。ここまで読んで思ったけど、みんなが怒ってるのは値段そのものじゃなくて、払わない選択肢を静かに消されていることなんだな。

まとめ

並んだ答えを見比べると、怒りの理由は大きく3種類に分かれていた。ひとつは選択肢を消されているタイプ。チケット販売も新車ディーラーも確定申告ソフトも、「嫌なら使わない」という逃げ道が制度や契約でふさがれているから叩かれている。ふたつめは判断力が落ちている瞬間を狙うタイプで、葬儀、給料の前借り、質屋がここに入る。値段が妥当かどうかより、比較する余裕のない相手に売ることへの怒りのほうが強い。そして三つめが意味そのものを売るタイプ。ダイヤモンド、結婚式、オーガニック食品への文句は、7番や29番のように「分かっていても買う」という自覚とセットで語られていて、前の二つとは温度がまるで違う。

日本から読むと、医療保険や確定申告のように制度の設計だけで消えている不満がある一方、葬儀費用やチケットの手数料のように、そのまま置き換えても通じる話も多い。皆さんが「これは実質ぼったくりでは」と思いながら、それでも毎回払い続けているものは何ですか?

文化・習慣
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