「何かがとんでもなく裏目に出た瞬間、とっさに口から出る言葉やフレーズは?」という質問に、海外のネット民が自分の口癖を持ち寄った。諦めきった一言、やたら大げさな嘆き、子ども番組仕込みのかわいい悪態、そして親から受け継いだ謎の言葉まで、最悪の瞬間にこそ人柄がにじみ出る。
※ 英語圏ではこういう場面でFワード(fuck)などの罵り言葉が定番中の定番。本記事では、下品すぎる言い回しは日本語として読める程度にやわらげて訳している。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
「ですよね」。これだけ。宇宙はそれをちゃんと聞き届けたうえで、お構いなしに次の不幸を送り込んでくるんだけどね。
※ 原文は Of course.(そりゃそうだ)の2語。驚きも怒りもなく、「悪いことが起きるのは想定内でした」という諦めを込めた言い方。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
自分は「はいはい、どうぞ(Why not.)」派。どうせならこのタイミングで全部まとめて起きちゃえよ、っていう開き直り。「ほかにまだ何かある?」って半笑いで待ち構える感じ。
3. 名無しのReddit住民
「うーん、これは理想的とは言えないね」。家の中が水浸しになってても、車が動かなくなっても、とりあえずこれ。控えめに言えば言うほど、なぜか自分だけは落ち着いていられる。
4. 名無しのReddit住民(>>3への返信)
英語のこの手の控えめ表現って、言われる側が脳内で翻訳して聞くんだよね。うちの上司はサーバーが全部落ちた日も「理想的ではないね」で済ませてた。あの人の「理想的じゃない」が普通の人の「大惨事」だってことは、部署の全員が知ってる。
5. 名無しのReddit住民
「これでワールドツアーが台無しだ」。ツアーの予定なんてもちろん一つもない。コーヒーをこぼしたときでも真顔で言う。
※ 2024年、歌手のジャスティン・ティンバーレイクが米ニューヨーク州で飲酒運転の疑いで逮捕された際、小声で「これでツアーが台無しだ」とつぶやき、警官に「何のツアー?」と聞かれて「ワールドツアーだよ」と答えたと報じられた。以来、ちょっとした不運を大げさに嘆くときの定番ネタになっている。
6. 名無しのReddit住民
何人かでいるときに盛大にやらかしたら、「今この瞬間から、ここにいる全員が同じトラウマを分かち合う仲間です」って宣言する。言われた側も、なぜかちょっとだけ団結する。
7. 名無しのReddit住民
自分に言い聞かせてるのは「さらに悪化させられるなら、それは状況を掌握できてる証拠だ」。つまり、まだ主導権はこっちにある。そう思わないとやってられない。
8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
宇宙飛行士のクリス・ハドフィールドも「どんなにひどい問題でも、さらに悪くすることはできる」って言ってたね。向こうは「だから慌てて余計なことをするな」って意味のはずなのに、同じ理屈から真逆の結論を引き出してて笑った。
※ クリス・ハドフィールド:カナダの宇宙飛行士で、2013年に国際宇宙ステーションの船長を務めた。この言葉は、宇宙飛行士の世界の心得としてTEDトークなどで紹介している。
9. 名無しのReddit住民
「いやマジで、いったい何がどうなってんの?」。これ一択。ちょっとしたトラブルから大惨事まで、語気を変えるだけで全部これで対応できる。
※ 原文は What in the actual fuck。Fワード入りのかなり下品な言い回しで、actual(本当の)を挟むことで「心の底から意味が分からない」という強調になる。
10. 名無しのReddit住民
相手が物でも「法廷で会おう」って言う。タンスの角に小指をぶつけたときも、ドアノブに袖を引っかけたときも。今のところ一度も勝訴したことはない。
11. 名無しのReddit住民
「オーケー……いいね。まあ、そんなもんだよね」。昨日も冊子を棚にしまってたら、積んでたのが次々に滑り落ちてきて、立て続けに鼻っ柱を直撃した。その少し前には、本がぎっしり詰まった箱の側面がまるごと破れてたっていうのに。
12. 名無しのReddit住民
子どもの頃ずっと、ドイツ南部のバイエルン出身の母の決め台詞は「シャイベンクライスター!」だった。それはもう腹の底からものすごい迫力で言うもんだから、てっきり恐ろしい罵り言葉なんだと思ってた。10代後半になってやっと母が教えてくれた意味は「窓用のパテ」。ネットで調べられる時代じゃなかったから、それまでずっと信じ込んでたよ。
※ ドイツ語の Scheibenkleister は直訳で「窓ガラス用の糊(パテ)」。下品な Scheiße(くそ)を言いかけて、頭の音が同じ無害な単語にすり替える婉曲表現として使われる。日本語でいえば「くそっ」と言いかけて「く、靴下!」とごまかすようなもの。
13. 名無しのReddit住民(>>12への返信)
ドイツ語圏育ちだけど、うちの祖父もまさにそれだった。孫の前でScheißeとは言えないから、「シャイ……」まで言いかけてから「……ベンクライスター!」に方向転換するの。勢いだけは本物のままだから、結局みんなビクッとしてた。
14. 名無しのReddit住民
「ボス、今日は生産性目標に届かない見込みです」。だいたい始業してすぐ、何の前触れもなく全部が一気に崩壊したときに言う。報告としては正確だし、嘘は一つもついてない。
15. 名無しのReddit住民
外科医です。どんな場面でも、たとえ大出血でも、口から出るのは「あら、ビスケット」。家に幼児が3人いて、毎日『ブルーイ』を浴びるほど観てるせい。
※ 『ブルーイ』:オーストラリア発の子ども向けアニメ。青い子犬ブルーイとその家族の日常を描いた作品で、日本でもディズニープラスなどで配信されている。作中のパパがよく口にする「Oh, biscuits!」は、子ども向けに毒を抜いた「あーもう!」くらいの悪態。
16. 名無しのReddit住民
「どうやら、シンナーをやめるには最悪の週を選んじまったらしい」。何かが崩れ始めたら、頭の中で管制塔のあのおっさんが毎回これをつぶやく。
※ 映画『フライングハイ』(1980年)の有名なギャグ。パニック映画のパロディで、トラブル続きの管制塔の責任者が「タバコをやめるには最悪の週を選んだ」とぼやくたびに、やめたものが酒、覚醒剤、シンナーとエスカレートしていく。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
自分は「覚醒剤をやめるには最悪の日を選んだ」派。やめたものの部分をその日の気分で入れ替えていいのが、あのセリフの懐の深いところ。
18. 名無しのReddit住民
何かがうまくいかないたびに「神様はいちばん過酷な戦いを、いちばん強い兵士に与える」って自分に言い聞かせてる。……で、自分はいつその戦争に志願したんだっけ???
19. 名無しのReddit住民
自分は基本Fワード一択。でも熱心なカトリックだった祖母は、私たちきょうだいが「黙ってよ」って言っただけで叱るくせに、自分は「Damn it to Hell(地獄に落ちろ)!」って叫んでた。地獄が実在すると信じてる人にとって、あれ以上ひどいセリフってないと思うんだけど。
※ damn はもともと「(神が)地獄に落とす、永遠の罰を下す」という意味の言葉。信心深い人ほど、本来は口にするのを避ける。
20. 名無しのReddit住民
祖父は本気で怒ったときだけ「ジューダス・プリースト!」って言ってた。聞いたのは生涯で2、3回だけ。だから逆に、あれが聞こえた瞬間の緊張感はすごかった。
※ Judas Priest(ユダ司祭)は、Jesus Christ(ジーザス・クライスト)を直接口にしないための言い換え。頭の音を似せてあるのがミソで、同名のイギリスのヘヴィメタルバンドもいる。
21. 名無しのReddit住民(>>20への返信)
うちは「チーズ・アンド・クラッカーズ!」。なんでこれなのか、言ってる自分でもまったく分からない。気づいたら口から出るようになってた。22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
それ、たぶん>>20と同じ仲間だよ。チーズ・アンド・クラッカーズ、頭の音がジーザス・クライストに似てるでしょ。100年くらい前からある言い換えらしい。本人が知らないうちに、ちゃんとお上品に悪態をついてるの好き。
23. 名無しのReddit住民
「It’s all gone tits-up(全部パーになった)」。アメリカ人の同僚の前で口にするたびに、これがかなりイギリス限定の言い回しだって思い知らされる😅
※ tits-up は「すっかりダメになる、壊れる」という意味のイギリスのスラング。
24. 名無しのReddit住民(>>23への返信)
アメリカ人だけど、初めて聞いたときは本気で固まった。titsって要するにおっぱいのことだからね。それが上を向いたらなんで大惨事なのか、いまだに理屈がつながらない。イギリスの悪態、字面だけ見ると意味不明なのが多すぎる。
25. 名無しのReddit住民
「ちく」。(ここで劇的な間)「しょう」。区切ってたっぷり溜めるのがポイントで、間が長いほど事態は深刻。
※ 原文は、英語の定番の罵り言葉 motherfucker を「Mother.」「Fucker.」の2つに区切って言う言い方。
26. 名無しのReddit住民
自分の口癖は「ああ、モツ……(Ah, giblets)」。昔ハンナ・モンタナがそう言ってたと思い込んで使い始めたんだけど、実は「Sweet niblets」だったと後から知った。でももう手遅れ。職場で言いすぎたせいで、同僚にまでうつってる。
※ 『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』:マイリー・サイラス主演のディズニー・チャンネルのドラマ(2006年〜)。主人公の口癖「Sweet niblets!」は直訳すると「甘いコーン粒!」で、驚いたときや困ったときのお決まりのセリフ。giblets は鶏の内臓(モツ)のことなので、聞き間違えたら別物になった。
27. 名無しのReddit住民
現場仕事の人間の決まり文句といえば「デカい現場じゃよくあることさ(You’ll have that on them big jobs)」。何が壊れても何が吹っ飛んでも、とりあえずこれで済ませる。気休めにもならないのに、なぜか気が楽になる。
28. 名無しのReddit住民
「……はい」。それだけ。普段からFワードを言いすぎて、もうあれには何の意味もなくなっちゃったんだよ。だから本当にまずいときほど言葉が減る。
29. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
自分は「あら、お豆……」になる。でもこれは本当にそうで、つなぎ言葉みたいに悪態をついてる人が悪態をつかなくなったら、それはいい兆候じゃない。職場でそういう人が急に黙ったら、全員で身構えたほうがいい。
30. 名無しのReddit住民
「ああもう、ケツが痛え」。親父の口癖だった。今では何かやらかすたびに、気づけば同じ言い回しが自分の口から出てる。安らかに眠ってくれ、親父。
※ 原文は oh my aching ass。直訳すると「ああ、俺の痛む尻」だが、「勘弁してくれよ」くらいのぼやき。
まとめ
並んだ口癖は、大きく3つのタイプに分かれる。「ですよね」「理想的とは言えないね」のように感情を抑えて諦めてみせる控えめ派。「ワールドツアーが台無しだ」「法廷で会おう」「いつ戦争に志願した?」のように、事態をわざと大げさにして笑いに変える誇張派。そして「シャイベンクライスター」「ジューダス・プリースト」「あら、ビスケット」のように、悪態を無害な言葉にすり替えた言い換え派だ。
面白いのは、言い換え派の多くが親や祖父母、あるいは子ども番組から受け継がれていること。子どもの前で汚い言葉を言えない大人の苦肉の策が、意味も分からないまま次の世代の口癖になり、外科医の仕事場にまで持ち込まれている。そして「普段から悪態ばかりの人が黙ったら本当にヤバい」という指摘のとおり、口癖は言葉そのものより、いつもと違う瞬間にこそ意味を持つのかもしれない。
日本語なら「やばい」「終わった」「ちくしょう」あたりが定番だろうか。皆さんは何かがとんでもなく裏目に出た瞬間、とっさに何と言いますか?

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