子どものころ本当にお金がなかった人たちに、「今も抜けない貧乏性の癖」を聞いたスレッドが伸びていた。空になったチューブをハサミで切り開く、ハンドソープに水を足す、外食でドリンクを頼まない。もう普通に払える暮らしになっているのに、体のほうが勝手にやってしまう小さな習慣が次々に出てくる。笑ってしまうものもあれば、なぜその癖がついたのかを読んで手が止まるものもあった。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
スキンケアの容器が「空」になったら、ハサミで切り開いて中に張りついてるぶんを使う。そこからだいたい2週間はもつんだよ。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
あのチューブの中にどれだけ残ってるか、初めて切ったときは本当にびっくりする。切らずに捨てるのは、現金をそのままゴミ箱に放り込んでるのと同じ感覚になるんだよね。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
同じことを古いシェービングクリームの缶でやろうとした。振るとまだ中身がたっぷり動いてる音がしたから、缶切りで底を開けたんだ。結果は……理科の実験で泡が噴水みたいに吹き上がるやつ、あれを想像してくれ。浴室が真っ白になった。4. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
それは貧乏性じゃなくて単に賢いだけだと思う。あの手のチューブ、残り3割くらいは平気で内側に張りついたままなんだから。
※ シェービングクリームの缶は中が加圧されている。底を開けると残った中身が一気に膨らんで噴き出す。海外の理科の定番デモに、泡が大量に吹き上がる「エレファント・トゥースペースト」というものがあり、それになぞらえた表現。
5. 名無しのReddit住民
かなりひどい環境で育った。幼いころに戦争から逃げて、5年ほど身を隠して暮らして、家に戻ったときには何も残っていなかった。親は二人とも死ぬほど働いたのに足りず、借金は何年も膨らみ続けた。
少しでも助けになればと、きょうだいと二人で12歳から働きはじめた。最初は近所の雑用をなんでも引き受けて、大きくなるにつれて範囲を広げていった。
今は家族全員それなりに落ち着いていて、ちょっとした贅沢もできる。ただ、この経験が体に焼きつけたのは結局「働くこと」なんだ。頭では、時間や健康を削って働くのは間違ってると分かってる。それでも、一日休んだら全部失うという感覚がどこかに残ってる。残業しすぎた回数も、家に帰ってからまた仕事を始めた回数も、もう数えきれない。そのぶん逃したものも相当あると思う。
6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
子どものころに身につけたサバイバルの感覚って、あとから外すのが本当に難しいんだよ。実際に働くことが家族を救っていたなら、脳が「働く=安全」で配線されてしまう。それが理屈に合わない恐怖だと気づけた時点で、もう半分は進んでる。あとは自分を責めずに、意識して小さく休む練習を重ねるだけ。
7. 名無しのReddit住民
お金を使うのが怖い。もはやアレルギーみたいなもので、食費と家賃と光熱費とガソリン以外は、どうしても引き金が引けない。口座に余裕があるときでもだめなんだ。
8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
うちは逆に振れた。母が1セント単位で数えて何もかもケチり倒してたのに、生活は最悪のままだった。だから私は、お金があるなら経験に使うと決めてる。請求書のために生きるのは生きてるとは言わない。
30歳になってやっと気づいたんだけど、あれだけ切り詰めてた母は、浮かせたぶんを全部お酒とタバコに使ってた。そのくせ、下着に穴が開いてると私ときょうだいを怒鳴ってたんだよね。
9. 名無しのReddit住民
必要な量よりずっと多く食料を買い込む。缶詰は「念のため」で常に予備がある。なのにいざ食べようとすると、在庫が減るのが怖くて手が止まる。じゃあ何のために買ったんだって毎回思う。
10. 名無しのReddit住民
どんな買い物でも考えすぎてしまう。自分のために何かを買う資格が、自分にはない気がするんだよね。人へのプレゼントなら一瞬で決められるのに。
11. 名無しのReddit住民
アイスの蓋の裏についてるぶんは必ず舐める。あれを捨てるという発想が今も無い。家族が蓋をそのままゴミ箱に持っていこうとすると、本気で止めに入ってしまう。
12. 名無しのReddit住民
ハンドソープが減ってくると水を足して薄める。シャンプーも同じ。最後のほうはほとんど水なのは分かってるんだけど、あのひと押しぶんをどうしても諦められない。
13. 名無しのReddit住民
必要じゃないものを買うのに、毎回自分への言い訳が要る。ちょっといいアイスは許されるのか。セールで7割引きになってるゲームは。新しい枕は。さんざん悩んだ挙げ句、だいたいカゴから戻す。あと、何でも完全に壊れるまで使い切る癖もある。
14. 名無しのReddit住民
小さな贅沢に罪悪感がある。昔は副業で人の家の掃除をしてたのに、今は自分の家の掃除を人に頼んでる。普通に払える金額なのに、いまだにどこか身の丈に合わないことをしてる気分になるんだ。
15. 名無しのReddit住民
「いつか使うかも」で何でも取っておく。空き瓶、紙袋、通販の箱、ケーブル、ネジ。捨てた翌週にちょうど必要になるのが怖くて、結局どれも手放せない。
16. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
片方だけになった靴下は、我が家では次のヘアゴム候補として保管される。捨てるという選択肢が最初から存在しない🙂
17. 名無しのReddit住民
好きな食べ物に関しては、犬みたいに縄張り意識が出る。ストックを完全に切らすのが無理だし、取っておいた最後のひとつを誰かに食べられると本気で頭に血が上る。自分でもやりすぎだと分かってるのに、あれだけは抑えられない。
18. 名無しのReddit住民
見切り品コーナーを素通りできない。牛肉は値引きシールが貼ってあって、見た目がひどくないものだけまとめて買う。その日に使わないぶんは全部真空パックにして冷凍。もう定価で買える収入があるのに、頭がそれを許してくれない。
19. 名無しのReddit住民
シャワーが異常に速い。1分で出てくる。あと夜は、なるべく電気をつけずに動く。暗いまま台所まで行って水を飲んで戻ってこられる。同居人には毎回びっくりされる。
20. 名無しのReddit住民
何を買うにも必ずいちばん安いバージョンを選ぶ。中身がほとんど同じでも、高いほうに手が伸びない。ティッシュも買えない。トイレットペーパーがあるのに、なんでわざわざもう一種類の紙にお金を出すんだって思ってしまう。
21. 名無しのReddit住民
パートナーが「もう空だよ」と言った容器から、私は必ずもう少し出せる。向こうは空だと思ってるけど、私の目には最低でも1割は残って見える。あとジュースもチョコミルクも少し水で薄める。それだけで2割5分くらい長持ちするから。彼女は普通の家で育った人なので、毎回不思議な顔をされる。
22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
分かる。最後の一滴のためなら手段は選ばない。逆さにして一晩置く、湯せんで柔らかくする、最終手段はハサミ。うちは乾燥機用のシートも必ず半分に破って使ってる。半分でもちゃんと効くと気づいた日の勝った感じ、いまだに覚えてる。
※ 乾燥機用シートは、衣類乾燥機に1枚放り込んで静電気を防ぐ使い捨てのシート。乾燥機が家庭に普及している国では日用品の定番。
23. 名無しのReddit住民
無料のものは取れるだけ取る。ガソリンスタンドにケチャップの小袋が置いてあれば、ひとつかみ持って帰る。ケチャップって買うと高いから。砂糖のスティックも全部もらう。うちには砂糖を買う余裕がなかったからね。もう必要ないのに、この癖だけはどうしても抜けない。
24. 名無しのReddit住民(>>23への返信)
外食でドリンクを頼まないのも同じ流れだと思う。水でいいだろって体が言ってくる。
配達料に至っては、私の中では贅沢の頂点。10ドルのピザが配達料と手数料とチップで18ドルになってるのを見た瞬間、絶対に自分で取りに行くと決めた。
※ 10ドルは約1,500円、18ドルは約2,700円(1ドル150円換算)。アメリカのフードデリバリーは商品代に配達料・サービス料・チップが上乗せされ、合計がかなり膨らむ。
25. 名無しのReddit住民
最初に買った家のキッチンを、いまだにリフォームしない。26年前、家を買うだけでギリギリだったころのビニールの床とプリント合板の天板のまま。直せるお金はあるんだけど、夫婦そろってこういう家で育ったから、これで何も困ってないんだよ。
26. 名無しのReddit住民
服はボロ雑巾になるまで着る。子どものころは9割がお下がりだったから、自分のために服を買うこと自体にまだ慣れない。あとレジに並ぶ前に必ず残高を確認する。足りると分かってるのに、確認しないと落ち着かないんだ。
27. 名無しのReddit住民
1か月ぶんくらいの食料が家にあるのに、食べ物がなくなる不安がずっと消えない。
水も電気も止まっていた時期があって、そのときは乾麺をそのままかじって、湿気たクラッカーを食べて、最後はキャットフードだった。猫にはごはんをあげないといけないし、ツナ缶は高かったから。あれを一度やると、頭のどこかがずっと元に戻らない。
28. 名無しのReddit住民(>>27への返信)
うちの夫も食べ物を一切残せない人。私が皿に少し残すと当たり前みたいに食べる。16歳までアイルランドでかなり厳しい暮らしをしてたそうで、捨てるという発想がそもそも無いんだと思う。
29. 名無しのReddit住民
買い物は月に一度しかしてはいけない、と長いあいだ思い込んでいた。フードスタンプが月イチで入っていた頃の癖と、給料が月1回でその日暮らしだった頃の癖だね。何かを切らした週に買い足しに行っていいと気づいたときは、ちょっとした発見だった。
貧困を抜けて何十年も経つけど忘れてはいない。だからフードバンクや困っている人への寄付は続けてるし、配達の仕事をしてる人に低い評価はつけない。今この地域は山火事でめちゃくちゃで、うちの子どもたちも避難してるけど、頼れる場所があるから大丈夫。30年前の自分だったら、行く先も助けてくれる人もいなかった。
※ フードスタンプはアメリカの低所得世帯向け食料支援(現在の名称はSNAP)。専用のカードに毎月一定額が入金され、食料品の購入にだけ使える。
30. 名無しのReddit住民
ひとつ言わせてもらうと、もう貧乏じゃないなら、その貧乏性の癖は無理に直さなくていいと思うよ。今そこそこやれてるのは、たぶんその癖のおかげでもあるんだから。
まとめ
読んでいて見えてくるのは、みんなが語っているのが節約術ではなく、体に残ってしまった反射だということだ。チューブを切るのもソープに水を足すのも、行為としてはただの工夫で、4番の人が言うとおり合理的ですらある。きついのはそこじゃなく、もう払えるのに払えない、もう食べられるのに減らせない、という感覚のほうだ。7番や10番の「自分のために使う資格がない気がする」は、その一番はっきりした形だと思う。
一方で、癖が全部悪者にされていないのも印象的だった。30番が言うように、その慎重さが今の生活を支えている面は確実にある。29番のように、自分が助けてもらえなかった側だったことを覚えていて、それを寄付や配達員への態度に変えている人もいる。日本でも、レジ袋を畳んで取っておく、値引きシールの時間を狙う、風呂の残り湯を洗濯に回すあたりはそのまま重なる話だろう。
皆さんには、余裕ができた今も理由なく続けている習慣、ありますか?

コメント
貧乏ではないけど日本人は一般的にやる行動多いな
チューブ切って使うはあるある