派手に潰れるわけじゃない。ただ、客が年を取って、その次が来ない。海外の掲示板で「若い世代が興味を持たないせいで、静かに衰退していると思う商売は?」というスレッドが立ち、修理屋から同窓会、高級食器からナイトクラブまで、次々と名前が挙がりました。読んでいくと「これ日本も同じでは」と思う話ばかりです。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
ハーレーダビッドソン。「高齢化した客層が死なないことを祈る」のが実質の経営戦略で、しかも売ってる商品は公道で一番危ない乗り物。この組み合わせよく成立してるなと毎回思う。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
ハーレー乗りのおじさんがよく言う「世間は俺たちを誤解してる」ってやつ、あれ好きなんだよね。ビル、あんた平日は会計士で、週末だけ革ジャンの無法者ごっこしてるだけだろ。誰もあんたを誤解してないよ。※ ハーレー乗りは「反社会的に見られがちだが実は普通の人間だ」と語りたがる文化がある。実際に平均購買層は50代以上の中流層で、コメントはそこを茶化している。
3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
正直ハーレーは自業自得なところもあると思う。今の世代がバイクに何を求めてるかちゃんと見てれば、いくらでも勝てたはずなんだよ。スーパーグライドとかナイトスターとか、デザインもエンジンも悪くない車種はあるのに、全体としてはただ重くて野暮ったい。若者が金がないんじゃなくて、あの重さを買う理由がない。
4. 名無しのReddit住民
まあでも消えはしないでしょ。マーシャルのアンプと同じで、バイクを売る会社からロゴを売る会社に移行するだけだと思う。バイクに乗らない人がハーレーのTシャツとブーツを買う、あの路線。
※ マーシャル=ギターアンプの老舗ブランド。近年はロゴ入りのスピーカーやバッグ、衣類の売上比率が上がり、楽器メーカーというよりライフスタイルブランド化していると言われる。
5. 名無しのReddit住民
掃除機とか時計とか靴とか、ああいう小さい修理屋。昔はどの町にもあったのに、気づいたら一軒も残ってない。
6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
これは本当にもったいない。高級磁器やハーレーは無くても生きていけるけど、修理屋が消えるのは別の話だよ。今の家電はそもそも直せない前提で設計されてるうえに、こっちの世代は物価だけ上がって給料が上がらない。修理の経済が復活するか、じゃなきゃ相当な数の人が生活を楽にする道具から切り離されるかのどっちかだと思う。
7. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
掃除機に関しては逆かもしれない。うちの数ブロック先に修理屋があって、何かの隠れ蓑だろって友達と冗談言ってたんだ。ある日ミーレの掃除機のフィルターを買いに入って、考えを完全に改めた。800ドル(約12万円)の掃除機を買ったとき高すぎたと思ってたけど、上の世界は1万ドル(約150万円)とかザラらしい。店は修理の受付でめちゃくちゃ忙しそうだった。そりゃそうだよね、150万の掃除機を捨てて買い直す人はいない。
8. 名無しのReddit住民
北欧だと逆に増えてるよ。修理専門の店が新しくできてるし、古い家電を引き取って直して売り直す会社もどんどん立ち上がってる。「あるものを直して使う」のがダサいことじゃない、ってみんな気づき始めてる感じ。
9. 名無しのReddit住民
高級磁器・ファインチャイナを作ってる会社は全部そう。イギリスのデンビーもこの前畳んだけど、あそこ220年近くやってたんだよ。原因はコスト上昇だって言われてた。
※ ファインチャイナ=来客用の高級洋食器セット。欧米では結婚祝いに贈られ、食器棚に飾って普段は使わないのが定番だった。日本の「桐箱入りの引き出物の食器」に近い立ち位置。
10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
祖母が亡くなる前に、食器セットを孫やひ孫に配ろうとしたんだ。誰ひとり欲しがらなかった。祖母は「これは12人分揃ってるのよ」って売り文句のつもりで言ってきたけど、こっちは「夕食に呼びたい人間、12人も思いつかないよ」って返しちゃった。あのセットが最終的にどこへ行ったのか、いまだに知らない。
11. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
65ピースの食器セット欲しい人いる? マジで誰か引き取ってくれ。うちの親世代も祖父母世代も結婚のときに全員これをもらってるから、市場が完全に飽和してるんだよね。
12. 名無しのReddit住民
うちの周りの若い連中は、食洗機に入れられる皿のほうが百倍いいって言ってる。触っちゃいけない皿で棚を埋めるより、雑に使って割れたら買い直すほうが暮らしに合ってるんだよ。
13. 名無しのReddit住民
アンティーク店もじわじわきてる。磁器と銀食器と、樫やウォルナットの重厚な家具ばっかり置いてる店ね。無垢材のタンスなんて、フリマアプリでタダでも引き取り手がつかない。三階の部屋から運び出すのに大人4人必要な家具を、誰が欲しがるんだって話。
14. 名無しのReddit住民
同窓会を仕切ってる業界って何なんだろう。あれZ世代に刺さる気がしないんだよね。SNSで勝手に近況わかるのに、10年に一度、微妙なカントリークラブの晩飯に100ドル(約1万5千円)払う理由がない。
15. 名無しのReddit住民(>>14への返信)
何度も話してるけど、これが本当に笑えるんだ。10年目の同窓会のとき、フェイスブックの「同窓会グループ」に招待された。その一週間後、別の「本物の同窓会グループ」からも招待が来た。前者は元クラス委員長、後者は委員長とその取り巻きを心底嫌ってる連中。そこから数か月、両陣営が延々と嫌味を投げ合いながら、同じ夜に町の別の場所で対抗同窓会を計画し始めた。いい年した大人たちが昔の恨みを蒸し返して。友達が両方に顔を出したんだけど、一つ目は10人くらいで、途中で抜けて二つ目へ。二つ目は5、6人で「さっきまで何人かいたんだけどね」と言われたらしい。たぶんその何人かも同じことをしてる。300人近い学年で、どちらかに来たのは合計20人程度。20年目は誰も企画しなかった。
16. 名無しのReddit住民(>>14への返信)
当時から好きじゃなかった連中と、今さらつるむ理由がどこにあるんだ。10年目も20年目も行かなかったけど、案内自体がもう雑な集まりだったよ。本気で行きたがるのは、自分の人生を自慢したい人だけ。
17. 名無しのReddit住民
卒業記念リングもリストに追加しといて。あれに何百ドルも出す高校生、今どのくらいいるんだろう。
※ 卒業記念リング=米国の高校・大学で作る校章入りの指輪。数万円するのが普通で、卒業前に業者が学校に売り込みに来る文化がある。日本の卒業アルバムや記念品の位置づけに近い。
18. 名無しのReddit住民
紙の媒体は全部。昔はみんな雑誌が好きだった。文芸誌からスポーツ誌まで。うちの母はカラー新聞みたいな体裁のファッション業界紙をずっと読んでたよ。今の子が漫画雑誌や新聞、そもそも紙を持ってるところを見た記憶がない。ずっと画面、いつでも画面。
19. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
雑誌が15ドル(約2300円)するのも理由の一つでしょ。文庫本のほうが安いんだから、そりゃ誰も買わなくなる。若者が読まなくなったんじゃなくて、値段を読者の手が届かない場所に置いたのは業界側だよ。
20. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
この前ふと、雑誌ってもう一度流行ったりしないかなと考えてた。同じ内容をネットで読むのが、あまりにも面倒でイライラするものになってきたから。まあ無理だとは思うよ。でも本題が三段落分の水増し文章と17個の広告の隙間に隠されてる記事を読むたびに、紙が戻ってきてくれと本気で思う。
21. 名無しのReddit住民
それ、雑誌もそんなに変わらないよ。図書館で適当に何冊か借りてみたら、めくってもめくっても広告。記事らしい記事があるものも探せばあるんだろうけど、手に取った範囲は本当に殺伐としてた。
22. 名無しのReddit住民
というかその会社が刷るのをやめただけじゃない? 毎月『ゲームインフォーマー』と『ニンテンドーパワー』と『少年ジャンプ』の英語版を買ってたけど、たしか2011年くらいで全部終わった。買わなくなったんじゃなくて、売り場から消えたんだよ。
※ いずれも北米で長く続いたゲーム誌・漫画誌。『少年ジャンプ』の英語版は誌名を引き継いだ現地版で、後にウェブ配信へ移行した。
23. 名無しのReddit住民
ロシアだと、酒を作ってる会社は全部これに当てはまる。ワインもビールも蒸留酒も、需要が落ちてる、この先この産業で利益が出るのか分からない、と生産者がしょっちゅうこぼしてる。欧州の多くの国も似た状況だと聞くけど、ロシアの酒造業者の危機感は本気だよ。若い層のあいだで「飲まない」のがちょっとおしゃれ、みたいな空気になってきてる。
24. 名無しのReddit住民(>>23への返信)
アメリカでも同じことが起きてる。自分がこの業界で働いてるけど、全国的に売上が落ちてるのを数字で見てる。上の世代は「若い連中は付き合いが悪い」で片付けたがるけど、二日酔いで丸一日潰れるコストを計算できるようになっただけだと思うんだよね。
25. 名無しのReddit住民
亡くなった叔父からナイトクラブを相続したんだけど、正直この先が不安でしょうがない。若い客をあまり見かけないんだ。家賃が月6000ドル(約90万円)の狭い部屋に住んでる若い男が、酒代を全部おごれるわけがない。この業界を支えてきたのは彼らなのに、入場料と酒代で締め出してる。一晩で200〜300ドル(約3〜5万円)、テーブル席なら1000ドル(約15万円)超、VIPなら数千ドル。普通の人がそれを繰り返すのは、もう金銭感覚の問題じゃなく無理。そのうえ酒自体が第一選択じゃなくなってきてる。卸が在庫を捌きたがってて、仕入れが以前の半額で通るんだよ。これが一番わかりやすい兆候だと思ってる。
26. 名無しのReddit住民
カントリークラブ。この10年ずっとそこで働いてるけど、団塊の世代がいなくなったら、クラブの大半も一緒に消えると思う。3か所で働いたけど、どこも会員の平均年齢が70歳前後。今いるところは600人以上会員がいて、45歳未満は30人いるかどうか。
※ カントリークラブ=ゴルフ場やプール、レストランを備えた会員制の社交クラブ。入会金と月会費が高額で、日本のゴルフ会員権付きクラブに近い。
27. 名無しのReddit住民(>>26への返信)
5年前なら完全に同意してた。でもゴルフは若い世代にかなり広がったよ。うちの近所のクラブは今どこも入会待ちが出てる。コロナ前は会員募集に必死で入会金を4分の1まで下げてたのに、今は元の額に戻ったうえに順番待ち。周りに始めた若い友達が本当に多い。
28. 名無しのReddit住民
郷土史協会みたいな団体。うちの親が入ってるところは毎年大会をやってるんだけど、若い人が全然入ってこない。40代の男性が一人入って参加したときは全員大喜びしてた。母が言うには、去年の大会から今年までのあいだに会員が7人亡くなったそうだよ。
※ 米国の郷土史協会は地域の古文書や旧家の保存を担うボランティア団体。日本の郷土史研究会や文化財保存会に近く、高齢化の構図もよく似ている。
29. 名無しのReddit住民
座って食べる中価格帯のチェーン店。真ん中の層がごっそり蒸発してる。若い人は自炊するか、デリバリーを取るか、たまに本当にうまい一食のために貯めるかのどれか。18ドル(約2800円)の平凡なパスタを20分待って食べた記憶に、誰も郷愁を抱かないんだよ。
※ アップルビーズやチリズのような、店内で座って食べる中価格帯の全国チェーンを指す。日本のファミリーレストランに近い業態で、米国でもここ数年の閉店が目立つ。
30. 名無しのReddit住民
逆方向から答えるけど、若い人のおかげでだけ伸びてる分野もあるよ。フィルム写真。自分は現像ラボをやってて今めちゃくちゃ好調なんだけど、客は全員20代から40代。55歳以上の人にこの話をすると「まだやってる人がいるの?」と絶句されて、それがミレニアル世代とZ世代だと言うともっと驚かれる。結局「若者が興味を持たない」んじゃなくて、若者が金を払う先が完全に入れ替わっただけなんじゃないかな。
まとめ
挙がった業種を並べてみると、消えかけているのは「商品」ではなく「それが前提としていた暮らし方」だと分かります。12人分の食器セットは、12人を家に呼ぶ暮らしがあって初めて意味を持つもの。同窓会も卒業記念リングも、地元に残って同じ顔ぶれで年を重ねる前提の商売でした。カントリークラブや高級バイクにいたっては、そもそも「所属で自分を示す」という価値観ごと若い世代に引き継がれていません。日本でも、結婚の引き出物の食器、街の時計屋と靴修理、部数を落とす雑誌、閉店の続くファミリーレストランと、驚くほど同じ顔ぶれが並びます。一方で、修理屋が北欧で増えている話や、ゴルフとフィルム写真がむしろ若者で伸びているという反論も出ていて、単純な「若者離れ」で片付かないのも面白いところ。雑誌の値段やナイトクラブの料金設定のように、客を締め出したのは業界側では、と指摘する声も少なくありませんでした。若者が興味を失ったのか、それとも単に払える額を超えたのか。皆さんの身の回りで、静かに消えていっていると感じる商売はありますか?

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