90年代に買った冷蔵庫がガレージでまだ唸っているのに、去年買った新品のほうは4年で沈黙した。r/AskRedditに「昔は一生モノだったのに、今は数年で壊れるように作られている製品は?」というスレッドが立ち、家具・掃除機・冷蔵庫・工具と実例が次々に並んだ。ただ、途中から「それは生き残った良い物だけを見ている錯覚では?」という冷静な横槍が入って、話は値段と修理の話に転がっていく。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
義理の親の家にある家具、80年代に買ったチェストもダイニングテーブルもいまだにビクともしないんだよ。で、うちが新品で買った家具は1年経たずにネジ穴がバカになって、扉が斜めに垂れ下がってくる。同じ「家具」って単語を使ってるのが不思議なレベル。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
本物の家具が消えたわけじゃなくて、値札が動いただけだと思うよ。無垢材の家具は今もふつうに売ってる。ただMDFに木目シートを貼ったやつの3倍から5倍する。当時の値段をインフレ分だけ上乗せして同じ額を出せば、今でも同じかそれ以上のものは手に入るんだよね。※ MDF=木の繊維を接着剤で固めた板。表面に木目の化粧シートを貼ると見た目は無垢材に近いが、ネジが効きにくく水に弱い。
3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
それ生存者バイアスだよ。義理の親だって40年前に安物を買っては壊して捨ててる。捨てたものは家に残らないから、生き残った良いやつだけ見て「昔の家具は丈夫だった」って思えるだけ。安物と良い物は昔から両方あった。本当に変わったのは、工場が安物を本物っぽく見せるのがうまくなったことのほうだね。地元の木工職人を探して量販店以外で買えば、今でも自分より長生きする家具は買えるよ。
4. 名無しのReddit住民
家具は完全に中古派になった。家を小さくして引退していく世代が、無垢材のいい家具をマーケットプレイスに捨て値で出してるからね。寄付品を売ってる住宅リユース店も掘り出し物だらけ。新品の店で値段と品質を見比べて、あまりの落差にそのまま何も買わずに帰ったのがきっかけだった。
※ 米国のHabitat ReStore=住宅支援NPOが寄付された家具や建材を安く売る店。日本のリユースショップに近い存在。
5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
中古家具は賛成だけど、家に入れる前がいちばん大事だからね。俺は必ず黒いビニールで包んで、丸一日は日なたに置きっぱなしにしてから運び込む。トコジラミを一緒に連れて帰った日には、浮かせた家具代の何十倍も払うことになる。
6. 名無しのReddit住民
うちは父親が椅子張りの職人だったから、18年前に作ってもらったソファが今も居間の主役。へたったらクッションの中身だけ入れ替えればいい、という前提で作られた家具って、今の店にはほとんど並んでないよね。
7. 名無しのReddit住民
90年代前半のIKEAの棚、引っ越しのたびにバラして組み直してるのに、子どもの頃と同じ強さのまま。なのに2年前に買ったビリーは、漫画を並べただけで棚板が真ん中からたわんできてる。
※ ビリー(BILLY)=IKEAの定番の本棚シリーズ。
8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
それ、IKEAの品質が落ちたんじゃなくて君の漫画コレクションが育ちすぎただけなのでは 😉
9. 名無しのReddit住民
家電はもう全部そうでしょ。昔は「壊れたから買い替える」だったのに、今は「そろそろ壊れる頃だから買い替える」になってる。10年持ってくれたら当たりくじ扱いだよ。
10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
これが本当に腹立つ。母が1979年に買ったハンディ掃除機を、10年くらい前まで普通に使ってたんだよ。今のやつは7年から10年ごとに買い替え。内蔵バッテリーが寿命を迎えて、その型番はもう作られてない。フィルターは洗って使い回す設計じゃないうえに、これも廃番。家じゅうの家電で同じことが起きてて、もう買い物そのものに疲れた。11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
1人に1回だけ売るより、数年で壊れるものを同じ人に何度も売ったほうが儲かるからね。商売としては満点の答えなんだよな。
12. 名無しのReddit住民
シアーズ系のブランドは全部そう。クラフツマンの工具も、ケンモアの家電も。うちの親が90年代前半に買ったケンモアの冷蔵庫は、いまだにゴロゴロ低い音を立てながら動いてる。今はケンモアの家電を置いてる家自体をほとんど見なくなった。
※ シアーズ=かつて米国最大手だった百貨店・通販チェーン。ケンモア(家電)とクラフツマン(工具)はその自社ブランドで、長年「頑丈さの代名詞」として扱われてきた。シアーズ本体は2018年に経営破綻している。
13. 名無しのReddit住民(>>12への返信)
古い家電、とくに冷蔵庫で一つ言っておくと、あいつらは人類が滅んだあとも回り続ける代わりに、電気の食い方まで当時のままなんだよ。まだ動いてるからお得、とは限らないからね。
14. 名無しのReddit住民
昔のメイタグのCM覚えてる? 修理の依頼がまったく来なくて、事務所で暇を持て余してる修理マンのやつ。今あの設定でCMを作っても、たぶん誰も笑わないと思う。
※ メイタグ(Maytag)=米国の白物家電ブランド。「壊れないから修理係が退屈でさびしい」という設定の長寿CMシリーズで知られる。
15. 名無しのReddit住民
母が90年代に買った掃除機、いまだに俺の人格全部より吸引力がある。うちの新しいやつはホコリを吸うというより並べ替えてるだけで、音だけは芝刈り機の断末魔みたいにデカい。
16. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
高いけど騙されたと思ってミーレを買いなよ。うちのは6年目だけど吸引力が新品の頃から落ちてない。それに壊れたとき本当に直せる数少ないブランドだからね。使い捨て前提の安いやつとは設計の思想からして違う。※ ミーレ(Miele)=ドイツの高級家電メーカー。掃除機や洗濯機で、寿命の長さと補修部品の供給期間に定評がある。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
ドイツ勢ならセボもいいよ。うちのは25年目に入ったのに、いまだに全部品が取り寄せできる。カーペットの奥から何でも引きずり出してくる化け物だよ。※ セボ(SEBO)=業務用の分野に強いドイツの掃除機メーカー。
18. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
ところでお母さんの掃除機って、今どなたかとお付き合いされてます?
19. 名無しのReddit住民
ガレージに置いてるビール専用の冷蔵庫、35年もの。この前買った新品のほうは4年で沈黙した。順番がどう考えてもおかしいだろ。
20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
うちのガレージ冷蔵庫は15年前にクレイグズリストで50ドルで拾ってきたGEの古いやつ。まだ絶好調だし、ステッカーを貼りまくった結果もはやアート作品になってる。※ クレイグズリスト=米国の個人売買掲示板。50ドルは約7,500円前後。
21. 名無しのReddit住民(>>20への返信)
うちは外側に貼る場所がなくなったから、最近は扉の内側に貼り始めた。未開拓の領域がまだこんなに残ってたんだと感動してる。
22. 名無しのReddit住民
ミーレの洗濯機、俺が生まれる前に父が買ったやつが今も回ってる。30年以上ずっと、その脇に貼られた風景写真のステッカーを眺めながら育ったわけだ。コロナのときに家中をリフォームして風呂もトイレも全部新しくしたのに、洗濯機だけは誰も触らずに残った。
23. 名無しのReddit住民
そろそろ修理する権利をちゃんと法律にしてほしい。部品も回路図も出さずに「修理不能なので新品をどうぞ」で押し切るのは、さすがに通らないでしょ。
※ 修理する権利=メーカーに交換部品・工具・修理情報の開示を義務づける法整備の動き。米国の一部の州やEUで制度化が進んでいる。
24. 名無しのReddit住民(>>23への返信)
道路や橋にも同じことを言う人がいるけど、あっちはちょっと事情が違うと思う。壊れるように作られたんじゃなくて、もともと直しながら使う前提のものを、誰も維持費を払いたがらなかっただけ。で、今まとめて請求書が届いてる。
25. 名無しのReddit住民
ワークブーツもそう。ドクターマーチンは生産の中心が英国の外に移ってから、同じ型番でも履き心地が別物になったと思う。今は昔と同じ作りのものをソロヴェアーがイギリスで出してるよ。
※ ソロヴェアー(Solovair)=英国ノーサンプトンの靴メーカー。かつてドクターマーチンの製造を手がけていたことで知られ、現在も英国内での生産を続けている。
26. 名無しのReddit住民
ノキアの携帯。あれだけは壊れる気配すらなかったよ。机から落ちてもバッテリーが飛び出すだけで、拾って戻せば何事もなかったように電源が入る。今のスマホは膝の高さから落としただけで画面が終わるからね。
27. 名無しのReddit住民
タッパーの類い。実家には90年代の容器が何個も残ってるけど、いまだに蓋がパチンと気持ちよく閉まる。去年買った似たような容器は、食洗機に数回入れただけで縁が波打って、蓋が浮くようになった。
※ タッパーウェア=米国の保存容器ブランド。破損時の交換保証を売りにしていた時期があり、丈夫さの代名詞として語られることが多い。
28. 名無しのReddit住民
祖父から鉄の塊みたいな電動ドリルをもらった。壁のコンセントに差し込んで使うやつで、先端はチャックキーで締めるタイプ。たぶん1945年頃の代物で、さすがに2年前に煙を吐いて力尽きた。木の柄がすり減った鍛造のドライバーも何本かあるけど、こっちは100年近く経ってるのに刃先が欠けてもいない。車の部品をこじ開けるのにドライバーを差し込んで、上からハンマーで何度も叩いたことがあるんだが、ほんの少し反っただけで済んだ。遺品整理のセールで黒ずんだ古い工具を見つけたら、迷わず買っておくといい。あいつらは死なないよ。
29. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
わかる。うちには祖母が新品で買った1950年のブリッグス&ストラットンの芝刈り機があって、2003年に譲り受けてから今も紐を一回引くだけでエンジンがかかる。隣の家はこの15年で3台買い替えてたよ。※ ブリッグス&ストラットン=米国の小型エンジンメーカー。芝刈り機用エンジンで広く知られる。
30. 名無しのReddit住民
逆張りみたいで悪いけど、車だけは明らかに今のほうが長持ちしてる。90年代は10万マイル走ったらもう終わり扱いだったのに、今は20万マイル超えの車が普通に道路を走ってるからね。何もかもが悪くなったわけじゃないよ。
※ 10万マイル=約16万km、20万マイル=約32万km。
まとめ
生き残っている製品の顔ぶれを並べてみると、共通しているのは「モーターと箱でできた単純な機械」で、しかも部品を交換しながら使う前提で設計されていることでした。逆に数年で退場していくのは、バッテリーが本体に埋め込まれていたり、フィルターが使い捨てだったり、ネジではなく接着で組まれていたりするものばかり。壊れやすくなったというより、壊れたあとの道が塞がれている、という指摘が積み上がった格好です。
一方で「昔の物が丈夫に見えるのは、安物が先に捨てられて手元に残っていないから」という生存者バイアスの反論や、「インフレ分を上乗せした金額を出せば今でも同じ品質は買える」という値段の話も強く支持されていました。冷蔵庫の電気代や車の耐久性のように、実際は昔より良くなっている領域もある。だからこそ、修理する権利の議論や中古市場の掘り出し物へ話が流れていったのは自然な成り行きなのでしょう。皆さんの家には「これだけは壊れない」と信じている古い道具、ありますか?

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