「100万ドルあげる。ただし1曲だけを24時間ぶっ通しで聴き続けること」。日本円にすると約1億5000万円、そのために差し出すのはたった1日と、たった1曲。海外の掲示板でこの質問が投げられたところ、2000件を超える回答が集まりました。ところが並んだのは名曲リストではなく、長さで割り算する人、無音の曲で抜け道を探す人、そして「うちの子のおかげでもう訓練済み」と言い出す人たち。曲を知らなくても伝わる、耐久レースの作戦会議です。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
24時間だけ?ならそっちで曲を選んでくれていい。こっちは椅子に座ってるだけなんだから、正直これタダで金をもらえる話にしか見えないんだけど。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
同意。なんなら倍にして48時間でもいいよ。その代わり曲の選択権はそっちに全部渡すから、報酬もちょっとだけ上乗せしてくれ。
3. 名無しのReddit住民
自分も曲選びは世界中の誰に任せてもいい。ジャンルが何だろうと、100万ドルで24時間の繰り返しに耐えられないなら、鏡の前に立って自分の忍耐力を一から鍛え直したほうがいいと思う。
4. 名無しのReddit住民(>>3への返信)
3時間目までは全員そう言うんだよ。本当にきついのは音が止まったあとで、夜中に目が覚めてもサビが頭の中で勝手に回ってる。そこで初めて自分が何を売り払ったのか気づくことになる。5. 名無しのReddit住民(>>3への返信)
一応確認しておきたいんだけど、これ補聴器は着けたままじゃないとダメなやつ?外していいなら今すぐ契約書にサインするよ。
6. 名無しのReddit住民
100万ドルもらえるなら、実家の親のいびきをサンプリングしたグラインドコアだって耐えてみせる。でも選んでいいならWeenの”Ocean Man”だな。2分ちょっとしかないから回数はえげつないけど、あの曲で嫌な気分になったことが人生で一度もない。
※ “Ocean Man” は米国のバンド、ウィーンが1997年に発表した2分ほどの曲。映画『スポンジ・ボブ/ザ・ムービー』のエンディングに使われて一気に知られるようになった。グラインドコアは極端に速くて短い、耳をつぶしにくるタイプのメタル。
7. 名無しのReddit住民
フランツ・リストの『ピアノソナタ ロ短調』にする。30分あるから48回繰り返せば終わりだ。これが曲の好みを競う勝負じゃなくて、1曲の長さを味方につけるゲームだと気づいた時点で勝ち筋が見えてくる。
※ 1853年に完成したピアノ独奏曲。切れ目なく約30分続く単一楽章の大曲で、静かな場面から嵐のような場面まで表情が何度も入れ替わる。長い曲を選ぶほど同じ箇所を聴かされる回数が減るので、この手の耐久企画では常連。
8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
同じ発想でバッハの『マタイ受難曲』の冒頭合唱を推したい。合唱が二組に分かれて絡み合う曲だから、24時間もあればどの声部が何を歌っているのか、生まれて初めて全部追いきれる気がするんだよ。※ 『マタイ受難曲』はバッハが1720年代に書いた宗教音楽の大作。冒頭合唱「来たれ、娘たちよ、われとともに嘆け」は二つの合唱団と二つのオーケストラが同時に鳴る構成で、聴くたびに耳が拾う線が変わる。
9. 名無しのReddit住民
10代の頃は同じ曲を3時間ぶっ続けで流してた人間だから、この手の話には自信がある。今の自分ならワーグナーの『ニーベルングの指環』だな。全部通すと15時間あるらしいので、1周半で仕事が終わる計算になる。
※ 『ニーベルングの指環』は4夜がかりで上演される楽劇4部作。全曲を通すと15時間前後かかる、クラシックの中でも別格の長さで知られる。
10. 名無しのReddit住民
クレイジー・フロッグでいい、かかってこい。あのバイクの排気音みたいな鳴き声を丸一日浴びたところで、終われば手元に1億円以上が残るんだから安いものだよ。
※ 2005年に着信音から世界的にヒットした3DCGのカエルのキャラクター。映画『ビバリーヒルズ・コップ』のテーマ曲「Axel F」を、甲高い擬音まじりの鳴き声でカバーしている。当時あまりに流れすぎた反動で、英語圏では「一番耳につく曲」の代名詞として名前が挙がる。
11. 名無しのReddit住民
ジョン・ケージの『4分33秒』の一択でしょ。演奏者が楽器を鳴らさない曲なんだから、こっちは24時間ただ座って報酬が振り込まれるのを待ってればいい。
※ 1952年発表。演奏者は指定された時間、楽器を鳴らさずにいるだけという曲。会場の空調の音や咳払い、客席のざわめきがそのまま「その日の演奏」になる、という発想の作品。
12. 名無しのReddit住民(>>11への返信)
攻略法としては完璧に見えるけど、あれ無音の曲じゃないからね。まわりの音を全部聴かされる曲なので、24時間ずっと自分の生活音と正面から向き合う羽目になる。地味にこれが一番精神にくるかもしれない。
13. 名無しのReddit住民
自分は長めで、とにかく穏やかなクラシックを選ぶ。歌詞なし、ピアノか弦楽器中心、同じフレーズの繰り返しが少ないやつ。皿を洗いながら意識の外に流せるところまで持っていければ、実質エレベーターの中で1日過ごすのと変わらない。
14. 名無しのReddit住民
ホワイトノイズ。これを1曲と認めてもらえるなら完全勝利だと思ってる。家事もできるし普通に眠れるし、24時間経ったころには流れていること自体を忘れてる自信がある。
※ ホワイトノイズはあらゆる高さの音が均等に混ざった「ザーッ」という音。集中したいときや寝つきのために流す人が多く、日本でも作業用の音源として定着している。
15. 名無しのReddit住民
Barenaked Ladiesの”If I Had $1000000″にする。100万ドルを手に入れるために、100万ドルあったらの歌を24時間聴き続けるわけだ。この状況でしか成立しない冗談だから、やる価値がある。
※ カナダのバンド、ベアネイキッド・レディースが1992年に発表した曲。「もし100万ドルあったら家を買ってあげる、毛皮も買ってあげる」とおどけて延々歌い続ける人気曲。日本での知名度は高くないが、英語圏では合唱ソングの定番。
16. 名無しのReddit住民
プロクレイマーズの”I’m Gonna Be (500 Miles)”。あの曲は何回聴いても最後のほうでまた元気が湧いてくるから、24時間くらいなら勢いのまま走り抜けられると思ってる。
※ スコットランドの双子デュオが1988年に発表した曲。「君のために500マイル歩く、それからもう500マイル歩く」というサビを、ひたすら陽気に繰り返す。英語圏のパブやスポーツ会場では全員で合唱する定番曲。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
知ってる人には伝わると思うけど、あの曲は飽きるのと好きになるのが交互に来るんだよ。8時間目あたりで一度死んで、12時間目にはまた肩を組んで歌い出してる。
18. 名無しのReddit住民
“Amish Paradise”にする。替え歌のくせに元ネタより耳に残るし、24時間終わるころには電気を使わない暮らしについて妙に詳しくなってる気がするんだよな。
※ 替え歌職人として知られる米国のミュージシャン、”Weird Al” ヤンコビックが1996年に発表した曲。クーリオのヒット曲「Gangsta’s Paradise」の重々しいメロディに、電気を使わずに暮らすアーミッシュの日常を乗せている。
19. 名無しのReddit住民
“Never Gonna Give You Up”。100万ドルは100万ドルだし、これでネットいたずらの最終ボスを名乗れるようになる。報酬に加えて肩書きまで増えるんだから得しかない。
※ リック・アストリーが1987年に出した曲。無関係なふりをしたリンクを踏ませてこの曲のミュージックビデオに飛ばす「リックロール」というネットいたずらの定番で、20年近く使われ続けている。
20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
24時間後に出てくるのがリックロール耐性カンストの人間だと思うと、報酬より称号のほうに価値がありそうで笑う。ぜひ名刺に刷ってほしい。
21. 名無しのReddit住民
小売店で何年も働いてきた人生が、ついにこの任務のための訓練だったと判明した。1時間ごとに同じ12曲が戻ってくる店内で何年も生き延びたんだから、1曲くらいどうということはない。
22. 名無しのReddit住民
うちには幼児がいるので、もう何か月も同じ曲を延々かけ続ける生活をしてる。今さら24時間と言われても普段の日曜と何も変わらない。ベイビーシャークなんて一周回ってホワイトノイズと同じ扱いになってるからね。
※ 「ベイビーシャーク」は2016年に韓国の子供向けチャンネルが公開して世界的に広まった童謡。短いフレーズの繰り返しでできていて、子供が何十回も続けて再生することで親を消耗させる曲として知られる。
23. 名無しのReddit住民
マイク・オールドフィールドの『チューブラー・ベルズ』。曲というよりレコードの片面まるごとが1曲なので、そもそも回数が稼げない。ホラーっぽい響きだけど、慣れてくると意外に居心地がいいんだ。
※ 1973年発表。1曲でアルバムの片面(約25分)を占める大作で、冒頭のピアノが映画『エクソシスト』に使われて一躍有名になった。ほぼすべての楽器を本人ひとりで多重録音している。
24. 名無しのReddit住民
エイフェックス・ツインの”Stone in Focus”にする。正直これは残りの人生ずっと流していても飽きない自信があるので、24時間で金がもらえるなら申し訳ないくらいだよ。
※ 英国の電子音楽家エイフェックス・ツインが1994年のアンビエント作品集で発表した曲。はっきりしたメロディがほとんどなく、霧のような音がゆっくり漂うだけの静かな曲調で、作業用や睡眠用として支持が厚い。
25. 名無しのReddit住民
“The Rise and Fall of Bossanova”。13時間を超える1曲だから、24時間かけても2周目の途中で時間切れになる。同じ箇所を二度聴かずに済むという一点で、この企画の最適解に近いと思ってる。
※ 13時間以上という長さで知られる1曲。「世界一長い曲」として話題になったことがあり、この手の耐久ネタでは必ず名前が挙がる存在。
26. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
1周もできてないのに聴いたと言い張れるのか、判定がめちゃくちゃ気になるところ。自分は長さより展開で選びたいから『ボヘミアン・ラプソディ』だな。6分の中で景色が何度も変わるから、240回聴かされても最後まで付き合える気がする。※ クイーンが1975年に発表した代表曲。静かな弾き語りから多重コーラスのオペラ調、そしてギターの荒れ狂うパートへと、6分弱の中で曲調が何度も切り替わる構成で知られる。
27. 名無しのReddit住民
“Yakko’s World”を選ぶ。24時間終わるころには世界中の国名を順番に言えるようになってるはずだから、報酬とは別に一生使えるパーティー芸が手に入ることになる。
※ 米国のアニメ『アニマニアックス』の劇中歌で、世界中の国名をものすごい早口で歌い上げる曲。日本ではほとんど知られていないが、英語圏では暗記して披露する人が後を絶たない曲として有名。
28. 名無しのReddit住民
ナパーム・デスの”You Suffer”。1.3秒しかない曲を24時間まわし続けて、ちゃんと働いて稼いだという実感を得たいんだ。楽して受け取る100万ドルには魂がこもらないからね。
※ 1987年に英国のバンドが発表した曲で、演奏時間は約1.3秒。「世界一短い曲」としてギネス世界記録に認定されている。歌詞も一行しかない。
29. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
1.3秒を24時間なら6万回以上になる計算で、たぶんこのスレで一番過酷な選択なんだよな。魂どころか鼓膜のほうがこもった状態で帰ってくることになると思う。
30. 名無しのReddit住民
ビリー・ジョエルの『ピアノ・マン』。何年も前から自分の中ではとっくに死んでる曲だから、これを差し出しても失うものが一つもない。まだ好きな曲を生贄にするのは絶対にやめておいたほうがいいよ。
※ 1973年発表のビリー・ジョエルの代表曲。バーで弾き語りをする青年の目線で店の客たちを描いた名曲だが、あまりにラジオや酒場でかかり続けたせいで「もう十分聴いた」と言われがちな一曲でもある。
まとめ
「24時間1曲縛り」というお題なのに、集まった回答の半分近くは曲名ではなく攻略法でした。30分の大曲を選んで割り算を始める人、無音や環境音に逃げる人、そして子育てや接客の現場で「もう何か月も前からやっている」と言い切る人。1億5000万円という金額の大きさより先に、みんな自分の耐性を計算し始めるのが面白いところです。
もうひとつ目立つのが、好きな曲を選ばないという判断でした。24時間浴び続ければ、どんな名曲も二度と同じようには聴こえなくなる。だから最初から「もう自分の中で終わっている曲」を差し出す、という発想が何人からも出てきます。日本に置き換えるなら、バイト先の店内放送で擦り切れた曲や、子供に何百回も再生させられたアニメの主題歌あたりが同じ役割を果たしそうです。皆さんなら、1億5000万円と引き換えにどの1曲を差し出しますか?

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