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海外「除隊のときに『なくしました』と言って持ち帰る品のナンバーワン」兵士が手放せなかった支給品の話

海外「除隊のときに『なくしました』と言って持ち帰る品のナンバーワン」兵士が手放せなかった支給品の話 文化・習慣

「ミリタリーグレード」と聞くと頑丈そうに聞こえる一方で、「どうせ一番安い業者が仕様ギリギリで作ったものでしょ」と皮肉られることも多い。そこで海外掲示板で「本当に良かった軍の支給品は?」と現役兵や退役軍人に聞いたところ、除隊するときに「なくしました」と言ってこっそり持ち帰る毛布の話から、原子炉を推す潜水艦乗りまで、思い入れたっぷりの答えが集まった。

元スレッド:r/AskRedditより

海外の反応

1. 名無しのReddit住民
ポンチョライナー。唯一の癒やしだったからってのもあるかもしれないけど、除隊のときに「いやー、どこかでなくしちゃったみたいで」って言って持ち帰る品のナンバーワンは間違いなくこれ。

※ ポンチョライナー:雨具のポンチョの内側に取り付ける、薄い中綿入りの迷彩柄キルト。単体でも毛布として使え、米兵のあいだでは「ウービー(woobie)」という愛称で呼ばれている。

2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
ははは、まさにそれ。俺もまだ持ってる。今もソファに掛けてあって、飼い猫に完全に乗っ取られてるけどね。

3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
ポンチョライナーこそ軍が支給した装備の最高傑作。異論があるやつは共産圏のスパイだと思ってる。

4. 名無しのReddit住民
イギリス陸軍の将校と軍曹から聞いた話が最高だった。
「米軍は驚くほど装備が充実している。ただし、我々と48時間同じ基地で過ごしたあとは、そうでもなくなる。我々は寒さに慣れていたが今は暖かい。彼らは暖かさに慣れていたが今は寒い。ヤンキーが自分のポンチョを取り戻すためにいくら払うか、君には想像もつかないだろう」
というわけで、答えはポンチョだと思う。

5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
「装備を戦略的に別の場所へ移転する(Strategically Transfer Equipment to an Alternate Location)」、頭文字を取ってS.T.E.A.L.(盗む)。軍の伝統だね。あとそれ、たぶんポンチョ本体じゃなくてポンチョライナー、つまりウービーのほうだと思う。自分のが残ってたらなあ。

6. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
ポンチョ本体はクソだよ。雨はしのげても蒸れるし、風でバタバタうるさい。くすねる価値があるのはライナーと防寒着のほう。

7. 名無しのReddit住民
陸軍って、たぶんベトナム戦争以来E-toolを新しく買ってないんじゃないかな。車のトランクに1本入れておくと、悪天候で道から落ちたときにも、キャンプで焚き火用の穴を掘るときにも使える。最強の道具だよ。

※ E-tool:Entrenching tool(塹壕掘り用具)の略。折りたたみ式の小型スコップで、兵士が一人一本携行する。

8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
数年前に父が亡くなって遺品を整理してたんだけど、90年代にニュージーランド陸軍にいて、平和維持活動で海外にも行った人だった。古い軍の装備が入ったバッグから出てきたE-toolには、1950年代のメーカー刻印があったよ。こっちじゃ90年代になっても朝鮮戦争のころのものを使ってたらしい。今でもベトナム戦争時代の在庫を配ってても驚かないね。

9. 名無しのReddit住民
2000年代初めに使ってた3層式の寝袋システムが恋しい。あれは本当にお気に入りだった。夜中に凍えそうな演習でも、あれに潜り込めば朝まで熟睡できたんだよな。

10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
入れ子になった2枚の寝袋にゴアテックスのビビィカバーが付いてるやつだよね? ミリタリーサープラスで一式買って、もう13年くらい使ってる。かさばるけど、ほんと最高に快適。

※ ビビィカバー:寝袋を丸ごと包む防水透湿性の袋。テントなしでも雨や夜露をしのげる。ミリタリーサープラスは軍の放出品や払い下げ品のこと。

11. 名無しのReddit住民
シルキーとワッフルの上下。冬用の肌着として最高だよ。あと「レベル7」とか極寒地用の防寒装備も調べてみるといい。

※ シルキーは薄手でつるつるした化繊の下着、ワッフルは格子状の凹凸がある保温下着。レベル7は、肌着から順に重ね着していく米軍の防寒衣料システムのうち、極寒地向けの分厚い中綿入りの上下。

12. 名無しのReddit住民(>>11への返信)
元夫、私よりワッフルのほうを愛してたと思う。冬になると毎日あれ着て、洗濯に出すのもしぶってたからね。

13. 名無しのReddit住民(>>11への返信)
フリースジャケットもいいよ。外で着ると「新兵かよ」って目で見られそうだから着ないけど、ケチで冬も暖房を控えめにしてるから、家の中ではあれにくるまって過ごしてる。

14. 名無しのReddit住民
ポンチョライナー、ポンチョ、フィールドジャケットのライナー、フィールドジャケット(昔ながらのやつ)。旧式のポリプロピレン肌着も悪くなかった。
ALICEパックも良かった。反対する人もいるだろうけど、ここは譲れない。背負ったまま討ち死にしてもいい。
追記:地味なレンザティックコンパスもリストに入れておきたい。

※ ALICEパック:1970年代から長く使われた米軍の金属フレーム付きリュック。レンザティックコンパスは、照準用のスリットとレンズが付いた軍用の方位磁石。

15. 名無しのReddit住民(>>14への返信)
ポンチョライナーは全員一致で認めるとして、ALICEパックは何を運びたいか次第だと思う。とんでもなく重い荷物を運ぶなら、市販品でこれに勝るものはまず無い。でも民間で近い用途ってほぼハイキングだから、話が変わる。
中型のALICEはフレーム込みで空の状態で9ポンド(約4kg)もあって、俺がいつも使ってる大きめのデイパックに水を4リットル近く入れたのと同じ重さなんだよ。弾薬みたいに小さくて重い物を運ぶための設計だから、設計が悪いわけじゃない。ただハイキングに使うと、使わない頑丈さのぶん重さを背負わされることになる。

16. 名無しのReddit住民
688級潜水艦のS6G加圧水型原子炉。安定して確実に電力を出し続ける。設計範囲内で運用すれば極めて安全で、範囲を外れたときのための安全装置もしっかりしてる。寿命はだいたい30年で、必要な整備も最小限。

※ 688級:米海軍のロサンゼルス級原子力潜水艦。S6Gはその艦に積まれた原子炉の型式名。

17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
で、除隊するときに1個持って帰ったの? ポンチョライナーみたいに「なくしました」で通せるなら、俺も潜水艦乗りになればよかった。

18. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
すごく実用的なアドバイスだね。雷雨で停電したときのために、ホームセンターで頑丈で信頼性の高いS6G原子炉を1台買ってくるわ。

19. 名無しのReddit住民
支給されたシーバッグ、22年の軍歴のあいだずっと持ちこたえたよ。何度引っ越しても、どれだけ乱暴に投げられても破れなかった。

※ シーバッグ:海軍で支給される、私物を詰め込む円筒形の大きな帆布製バッグ。

20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
俺は親父が1977年に支給されたやつを今も使ってる。半世紀近く経ってるのに、縫い目ひとつほつれてないんだよ。

21. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
どこの軍のなんて型番かは知らないけど、放出品の帆布ダッフルバッグを15年以上どこへ行くにも持ち歩いてる。恋人よりも、車よりも、バイクよりも、仕事よりも、家よりも長持ちした。まだまだ現役だし、たぶん俺より長生きする。

22. 名無しのReddit住民
P-38とP-51の缶切り。親指くらいの小ささなのに一生使える。キーホルダーに付けてる人も多いよね。

※ 米軍の携行食に付いていた折りたたみ式の小さな缶切りで、長さの違う2種類がこう呼ばれている。どちらも第二次世界大戦期の米軍戦闘機と同じ名前。

23. 名無しのReddit住民(>>22への返信)
缶を開けるのに戦闘機を持ち出すのは、ちょっとやりすぎじゃない?

24. 名無しのReddit住民
何十年も前にもらった、革製で先芯も中底も鋼鉄入りのコンバットブーツをまだ持ってる。あれに勝るものは無い。

25. 名無しのReddit住民(>>24への返信)
イギリスならアルトバーグのブーツだね。俺は警察にいたから自腹で買わなきゃいけなかったけど、軍の人はタダでもらえる。10年もったし、履き心地はスリッパみたいだった。

※ アルトバーグ(Altberg):英国のブーツメーカー。英軍や警察向けの靴を手がけている。

26. 名無しのReddit住民
新兵訓練でもらったナルゲンボトル。海軍で3回の派遣を一緒に乗り越えたよ。傷だらけだけど、今も毎日水を入れて持ち歩いてる。

※ ナルゲン:米国の樹脂製ボトルのブランド。アウトドア用として日本でも売られている。

27. 名無しのReddit住民(>>26への返信)
ずるい。俺がもらったのはショボい緑の水筒で、何を入れても永遠に漂白剤の味がしたし、しかも最後は返却させられた。

28. 名無しのReddit住民
航空宇宙の仕事をしてるけど、ミルスペックのネジは普通のより段違いに高い。でも買えば、よほどのことがない限り、書いてある等級の強度と耐食性を本当に持ってるって保証される。高い値段の大部分はその安心料なんだよ。
駆け出しのころ、偽物や粗悪品のボルトが組立ラインに紛れ込んで、本来の半分の力で折れたって話を聞かされた。それ以来ミルスペックを馬鹿にできなくなった。

※ ミルスペック(Mil-Spec):米軍が定める調達規格。「軍用品=最高品質」という意味ではなく、決められた基準を満たしていることを示す。

29. 名無しのReddit住民
昔、兵器や核関連の電子機器の製造仕様を扱う仕事をしてた。当時はまだ手作業のはんだ付けが多くて、顕微鏡で見ると民生品として合格の仕上がりと軍の基準を満たした仕上がりは全然違った。過熱したはんだ付けでも1年くらいは普通に動く。でもミサイルは棚で10年、15年眠ったあと、たった一度きりの本番で確実に動かなきゃいけない。ミリタリーグレードって言葉の裏には、けっこうな意味があるんだよ。

30. 名無しのReddit住民
もうコメントがたくさんあるから埋もれないといいけど……ファスナー。
支給されたバッグのファスナーは、どれも絶対に壊れなかった。歯が外れたことも、閉めてるはずなのに後ろから開いていくあの現象も一度もない。どう見ても詰め込みすぎのバッグでも、なぜか最後まで閉まるんだよ。

まとめ

スレッドで圧倒的な支持を集めたのは、武器でもハイテク機器でもなく、ポンチョライナーという一枚の薄い毛布でした。「なくしたことにして持ち帰る」「英軍と同じ基地にいたら取られた」という話が何度も出てくるあたり、過酷な環境で唯一の安らぎだった品への愛着がにじみます。寝袋や防寒肌着、シーバッグ、缶切り、ファスナーと、挙がったものの多くは地味な日用品で、共通するのは「何十年使っても壊れない」という点でした。

一方で、航空宇宙や電子機器の仕事をしている人たちからは、「ミリタリーグレード=最高品質」ではなく「決められた基準を確実に満たしている保証」だという冷静な指摘も出ています。ALICEパックのように、軍の用途では最強でも日常では重すぎるだけ、という例もありました。日本でも米軍放出品やミリタリー系の服・バッグは根強い人気がありますが、その魅力は見た目より「ちゃんと長持ちする」ところにあるのかもしれません。皆さんは、何十年も手放せずに使い続けている道具がありますか?

文化・習慣
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