「死んだあと、自分の体をどうしてほしい?」海外掲示板のこの質問に、1800件を超えるコメントが集まった。日本では亡くなった人のほぼ全員が火葬されるが、回答者に多い米国などでは、防腐処理をした遺体を棺に納めて土に埋める土葬が長く主流だった。だから向こうでは、火葬も、木の下に埋めてもらう樹木葬も、遺体を土に還す堆肥葬も、医学のための献体も、どれも「自分で選ぶもの」として語られる。集まった回答は、木の養分になりたい人や、希少な病気の研究に体を託す人から、投石機で飛ばしてくれと言う人、コストコの試食にしてくれと言う人まで、真面目と悪ふざけが入り乱れていた。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
俺のことは、ディズニーランドじゅうに撒いてほしい。ただし、火葬はしないでくれ。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
一文目で「ああ、遺灰を撒いてほしいのね」と思わせておいて、二文目でひっくり返すのはやめてくれ。火葬なしでどうやって園内じゅうに撒くつもりなのかは、あえて聞かないでおく。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
Cut my life into pieces(俺の人生をバラバラに切り刻んでくれ)……って、あの曲の歌い出しそのままじゃないか。※ 米国のロックバンド、パパ・ローチが2000年に発表した代表曲『ラスト・リゾート』の歌い出し。「人生をバラバラに」という歌詞と、火葬せずに「撒く」ために必要な手順とを掛けた洒落になっている。
4. 名無しのReddit住民
自分には、生まれつきの珍しい神経の病気が二つある(キアリ奇形と脊髄空洞症)。だから自分の体は、ニューヨークにあるキアリ奇形の専門機関に献体することになってる。
※ キアリ奇形は、小脳の一部が頭蓋骨の出口から脊髄の側へ落ち込んでいる生まれつきの状態。脊髄空洞症は、脊髄の中に液体のたまった空洞ができる病気で、キアリ奇形に伴って起きることが多い。
5. 名無しのReddit住民
死んだら、そのままゴミに出してくれて構わないよ。いやマジで(笑)。もう死んでるんだから、どうなろうと知ったこっちゃない。まあ、火葬してから木にしてもらうとかいうやつがあるらしいから、現実的にはそのへんに落ち着くんだろうけど。
6. 名無しのReddit住民
木と一緒に植えてもらって、その木の養分になりたい。そうすれば、残された友達や家族は、自分のことを覚えていて気にかけてくれる間は、その木に会いに来られる。みんなが忘れたあとも、俺は相変わらず木なんだぜ😎
何百年も雨ざらしになるだけの墓石も、いつまでも朽ちない棺もいらない。墓地って、あまりにも先のことを考えてない仕組みだと思う。
7. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
同感。棺に入って自分の体を大地から切り離すなんて、身勝手なやつのやることだよ。そのまま木の下へ深く埋めてくれればいい。会いたくなったら、その木に会いに来て。
8. 名無しのReddit住民
肘と膝をきつく縛って体を丸めたら、あとはトレビュシェット(中世の投石機)で飛ばしてくれ。狙うのは飛距離、できれば着弾時の破壊力も欲しい。希望の着弾先は、石油会社か医療保険会社の役員会議室。それも四半期決算の会議の真っ最中がいい。
※ トレビュシェットは、おもりの重さを利用して石を飛ばす中世の攻城兵器。米国では医療費が高く、民間の医療保険会社への不満が根強いので、こうした冗談の標的にされやすい。
9. 名無しのReddit住民
とにかく一番安い方法で頼む。大人になってからずっと、生活を安定させるだけで四苦八苦してきたんだ。死んだあとの自分の体にくだらないことをするために大金を使うなんて、これ以上の無駄遣いは思いつかない。
※ 米国の伝統的な葬儀は、棺や墓地の区画、遺体の防腐処理などの費用が重なって高額になりやすく、遺族の負担がよく話題になる。
10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
同じ考え。皮膚も目も臓器も、提供できるものは全部提供して、残りはできるだけ安く済ませてほしい。人が亡くなると、集まって気持ちの整理をしたい人は多いだろうから、裏庭か公園でバーベキューでもやってくれればいい。家族にとって安くて簡単なのが一番で、亡骸そのものがどうなるかは気にしてない。
11. 名無しのReddit住民
粉にして、ひと口サイズの乾燥ウエハースに仕立てたら、コストコの試食コーナーで配ってほしい。誰かが「ソイレント・グリーンの壁」を破らなきゃいけないんだよ。
※ 『ソイレント・グリーン』は1973年の米国のSF映画。人口が増えすぎた未来で配給されている食料の原料が、実は人間だったという結末で知られる。
12. 名無しのReddit住民(>>11への返信)
試食コーナーの店員さんに「新商品です、おひとつどうぞ」ってにこやかに勧められるわけか。原材料の欄に何て書くつもりなのかだけは、最後まで気になる。
13. 名無しのReddit住民
自分の体をどうしてほしいかは、今のうちに家族や身近な人へ伝えておきなよ。そうしておけば、ただでさえ身内を亡くして参っているときに、残された側が当てずっぽうで決めたり、つらい選択を迫られたりせずに済む。明日何が起きるかなんて、誰にも分からないんだから。
14. 名無しのReddit住民
自分の体は数学に献体するつもり。遺体はいつも科学ばっかりがもらっていくからね。
15. 名無しのReddit住民(>>14への返信)
受け取った数学科の教授が固まる姿が目に浮かぶ。「えー、ではまず、この方を点Pとします」で講義が始まるんだろうな。
16. 名無しのReddit住民
死んだあとのことなんて、誰が気にするんだ? 人間が遺体の扱いにここまでこだわるのが、昔から不思議でしょうがない。土葬はとんでもない土地の無駄遣いだし、一世代もたてば墓参りに来る人なんていなくなる。火葬だって同じくらい妙だよ。今度は遺灰が箱に入れられて、一世代あとには、こっちの顔も知らないような誰かが、他人の家の暖炉の上にずっと置いてあったその箱をどうにかする役目を押しつけられるんだから。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
自分は、その「箱」に助けられてる側だな。友人を土葬した夜、地面はどんなに冷たいだろう、土の下でどんなに寂しいだろうと考えて、泣きじゃくったのを覚えてる。死んだら関係ないと頭では分かっていても、あの想像だけはどうしても好きになれない。
最近、父が亡くなって遺灰が戻ってきたんだけど、形のあるものがそばにあるのは悪くないよ。そうしたいときには、家で父を抱きしめて話しかけることができる。一緒に家にいると思うと安心する。だから自分も火葬がいい。
18. 名無しのReddit住民
ホオジロザメの餌にしてほしい。どうせ食べられるなら、海でいちばん格好いいやつがいい。
19. 名無しのReddit住民
火葬か、堆肥葬のどっちか。防腐処理をされて、土の中で漬物みたいに保存されるのだけは絶対にごめんだ。
※ 米国の土葬では、遺体に防腐処理(エンバーミング)を施してから棺に納めることが多い。堆肥葬は、遺体を微生物の力で分解して土にする方法で、米国の一部の州で認められている。
20. 名無しのReddit住民
自分はユダヤ人。信仰が厚いわけじゃないけど、それでもユダヤ教のやり方で、ユダヤ人墓地に埋葬してほしいと思ってる。手順がかなり細かく決まっている世界だから、ユダヤ式でいくと決めた時点で、何をどうするかは全部決まったようなものでね。
21. 名無しのReddit住民
理想を言えば、体の中に機械仕掛けを仕込んで、葬儀の担当者に名前のリストを渡しておきたい。リストに載っている人が棺に近づいたら担当者がボタンを押す。すると自分が起き上がってその人を指さし、「お前のせいでこうなったんだ!」と言うわけ。
現実的な希望は、火葬。
22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
その葬式、参列する前にリストを見せてもらえないかな。自分の名前が載っていそうな心当たりが、二つか三つあるもので。
23. 名無しのReddit住民
大学の医学部に献体するのがいいよ。火葬は無料でやってくれるし、体がどう役立てられたのかも知らせてくれる。医学部は本当に献体を必要としてるんだ!!
24. 名無しのReddit住民(>>23への返信)
自分もそのつもり。うちは両親がどちらも医者で、自分が恵まれた人生を送れているのは全部そのおかげなんだ。つまり、献体してくれた人たちに大きな借りがある。だから自分の体も、好きなだけ切って研究に使ってくれ!
25. 名無しのReddit住民
プラスチックも電子回路も使わない昔ながらの製法で、木と蝋と糸だけを使って蘇らせてほしい。目がやたらとキョロキョロ動く、世界一不気味な操り人形として。
26. 名無しのReddit住民
細かくして土に混ぜて、オークの木を育てる養分にしてほしい。その木が、自分の「生きた墓標」になる。
27. 名無しのReddit住民
遺灰からダイヤモンドを作ってもらいたい! 人生で一度くらい、まぶしく輝かせてよ(笑)
28. 名無しのReddit住民
火葬してもらって、その遺灰を、種を漉き込んだ、土に還る紙のカードに混ぜてほしい。それをみんなに配れば、それぞれの家の外で自分のかけらが育つ。少しでもその人の一日を明るくできたらいいなと思って。
29. 名無しのReddit住民
(笑)それは残された側の問題でしょ。後片付けに関わる気はないよ。こっちはその頃にはもう、このしんどい世界とおさらばしてるんだから。
30. 名無しのReddit住民
正直、自分ではまったく気にしてない。法律が許すなら、川に放り込むなり森に置いてくるなりしてくれて構わないくらい。結局は、家族がそうしたいと思う形でやってくれれば、それでいい。
まとめ
回答を並べてみると、大きく三つに分かれた。木の養分になりたい、土に還りたいという「自然に戻る」派。臓器提供や献体で「誰かの役に立つ」派。そして「死んだあとのことは気にしないから、とにかく安く、家族が楽な方法で」という派だ。その合間に投石機やコストコの試食といった悪ふざけが挟まるのが、いかにも海外掲示板らしい。
興味深いのは、土葬が長く当たり前だった国の人たちが、「墓石も朽ちない棺もいらない」「一世代もたてば墓参りに来る人なんていなくなる」と言っていること。火葬がほぼ当たり前の日本でも、お墓をどう維持するか、墓じまいをどうするかはよく話題になり、散骨や樹木葬も耳にするようになった。出発点は違っても、「残された人に負担をかけたくない」という着地点はよく似ている。皆さんは、自分の体をどうしてほしいですか? そして、それをもう誰かに伝えてありますか?

コメント
朽ちるまで放置しておけよw