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海外「クリスマス回でベトナム戦争とサイゴン陥落を描いた子供向けアニメがある」大人になって気づく重さ…

海外「クリスマス回でベトナム戦争とサイゴン陥落を描いた子供向けアニメがある」大人になって気づく重さ… エンターテイメント

子供のころに何も考えずに見ていたアニメを、大人になってから見返して固まった経験はないだろうか。海外の掲示板で「子供向けアニメの、やけに暗かった回」を挙げていくスレッドが立ち、戦争、死別、毒親、そして誰も救われない結末と、朝や夕方に流れていたとは思えない話が次々に出てきた。作品を知らなくても背筋が寒くなるので、注釈を足しつつ紹介する。

元スレッド:r/AskRedditより

海外の反応

1. 名無しのReddit住民
『Hey Arnold!』は子供番組のくせに、扱ってたテーマがとにかく重い。ホームレス、育児放棄、戦争を引きずったまま歳をとった大人。全部あの下町の風景の中でさらっと出てくるから、当時は疑問にも思わず見てたんだよな。

※ 1996年からアメリカのニコロデオンで放送されたアニメ。祖父母の営む下宿屋で暮らす小学生アーノルドが、近所の住人たちの事情に巻き込まれていく群像劇。

2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
クリスマス回が流れてくるたびに毎回やられる。ベトナム戦争とサイゴン陥落、そして一度壊れた家族は二度と元に戻らないという事実を、子供向けの尺でやりきってるんだよ。あれを書いた人は本気だったと思う。

※ サイゴン陥落=1975年、ベトナム戦争の終結時に南ベトナムの首都が陥落し、大量の避難民が国外へ脱出した出来事。

3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
ヘルガの回も相当きつい。乱暴で意地悪なだけの女の子だと思って見てたのが、実は家で誰にも見てもらえてないから、ああやって暴れるしかなかったと分かる作りになってる。カウンセリングの場面で全部ひっくり返される。

※ ヘルガは主人公アーノルドをいじめ続ける同級生。優秀な姉ばかり可愛がられ、両親から存在をほぼ忘れられている家庭で育っている。

4. 名無しのReddit住民
『デクスターズラボ』の、電球が切れる回。デクスターはずっと不安そうにしてるだけで、ほぼ全編セリフなしのまま進む。最後、1000個ある電球のうちの1個を替えてる彼に、姉のディーディーが「どうせ全部いつか切れちゃうんだよ」と言う。デクスターはカメラのほうを向いて、ひとこと「知ってる」。

※ 1996年からアメリカで放送された、天才少年科学者デクスターと、彼の秘密の実験室を毎回めちゃくちゃにする姉ディーディーのコメディ。

5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
何の話をしてるのかは子供でもなんとなく分かるんだよ。分かるのに言葉にできないから、大人になるまでずっと胸に引っかかったままになる。

6. 名無しのReddit住民
『Invader Zim』には、子供向けの時間帯に収まってない不気味な回がいくつもあった。臓器を抜き取られる回なんて、夜中にふと思い出して眠れなくなるやつ。

※ 2001年にアメリカのニコロデオンで放送されたSFコメディ。地球征服にやってきた無能な宇宙人ジムと、その正体を暴こうとする少年ディブの攻防を描く。

7. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
放送当時14歳で、臓器の回を見た日に「もう二度と見ない」と本気で誓った。なのに2か月後には普通に見返してたし、今では大好きな作品。ただあの番組、行けるところまで行ってたのは間違いない。

8. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
そもそもあの作者の作品を子供向けだと思ってる時点で間違いなんだよな。自分は先に『Johnny the Homicidal Maniac』のほうを読んでたから、あの作風の人に子供番組を任せた局のほうを疑ってる。

※ 『Johnny the Homicidal Maniac』は同じ作者による成人向けのブラックコメディ漫画。カルト的な人気がある。

9. 名無しのReddit住民
『Courage the Cowardly Dog』は、大人なら分かってしまうことを「分からない側の視点」に置き換えるのがうまかった。セイレーンの回は浮気の話だし、モーテルの猫や床屋のフレッドの回は説明すらいらない。家の外に一歩出るたびに世界が地獄みたいに描かれるのも、子供のころの感覚そのものだと思う。ミュリエルが何もかもに疲れて地下室に閉じこもってしまう回まであった。

※ 1999年からアメリカで放送されたホラーコメディ。荒野の一軒家で老夫婦ユースタスとミュリエルと暮らす臆病な犬カラージが、毎回訪れる怪奇現象から二人を守る話。

10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
比喩だ寓話だと言われがちだけど、自分はあれ、単純に子供を怖がらせにきてただけだと思ってる。深読みが流行りすぎて、ただの悪趣味な演出まで全部に意味があることにされてないか。怖かったのは事実だけどさ。

11. 名無しのReddit住民
『The Fairly OddParents』の、ティミーが「自分なんて生まれてこなければよかった」と願う回。願いが叶った世界では、関わった全員の人生が今よりずっと良くなってる。子供向けアニメの前提として一番きついやつだろあれ。

※ 2001年からアメリカで放送されたアニメ。不遇な少年ティミーに、どんな願いでも叶えてくれる妖精の夫婦がついているという設定のコメディ。

12. 名無しのReddit住民
『アバター 伝説の少年アン』で、アイロが戦争で亡くした息子のために、ひとりで灯りを供えて歌をうたう場面。台詞はほとんどないのに、あの回だけ何度見ても喉が締まる。

※ 2005年からアメリカで放送され、日本でも放送・配信されたアニメ。四大元素を操る世界で、戦争を終わらせる使命を負った少年アンの旅を描く。アイロは敵国の王子ズーコの伯父にあたる人物。

13. 名無しのReddit住民(>>12への返信)
あの作品は本当に容赦がない。ざっと思い出すだけでも、占領された街での暮らし、学校で子供に教え込まれる嘘の歴史、一つの民族が丸ごと焼かれた過去、そして顔を奪う精霊。よく子供向けの枠を通ったよ。

14. 名無しのReddit住民
『ラグラッツ』で、チャッキーが自分のお母さんのことを尋ねる回。赤ちゃんのドタバタを眺めてたつもりが、急に全然違う種類の話になって置いていかれる。

※ 1991年からアメリカで放送され、日本でも放送された、赤ちゃんたちの視点で世界を描くアニメ。赤いくせ毛に眼鏡の臆病な男の子チャッキーは、母親を亡くしている。

15. 名無しのReddit住民(>>14への返信)
お母さんが遺した詩をお父さんが読み上げるところで完全に無理だった。あれ要するに、まだ言葉もおぼつかない子に「お母さんはもういない」を伝えるための回なんだよな。

16. 名無しのReddit住民
『きかんしゃトーマス』を忘れてないか。トンネルから出たがらなくなったヘンリーが、最後にレンガで壁を作られてそのまま閉じ込められる。幼児向けの絵柄でこれをやるのが一番おかしい。

※ イギリスの絵本を原作とする番組で、日本でも長く放送されている。初期のシリーズは、機関車が「役に立たない」と判断されると使ってもらえなくなる、というかなり厳しい世界観で描かれていた。

17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
パーシーが幽霊に化けて仲間を脅かす回、大人になった今でも見返せない。そもそも機関車の顔だけが表情を変えて胴体はびくとも動かないの、冷静に考えるとかなり怖い作りだと思う。

18. 名無しのReddit住民
『パワーパフガールズ』の、飛ばしすぎてうっかり50年後の未来に行ってしまう回。戻った街は廃墟で、住人たちは自分たちに見捨てられたと信じたまま年老いてる。あれを見た夜は電気を消せなかった。

※ 1998年からアメリカで放送され、日本でも放送されたアクションコメディ。幼い三姉妹のヒーローが街を守るという設定。

19. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
自分は同じ作品でも侵略してくるブロッコリー星人の回のほうがきつかった。意思を持って喋るブロッコリーに溶けたチーズをかけて、人間が夢中で食いちぎっていく画。あれ立場を入れ替えたら普通にホラーだからな。

20. 名無しのReddit住民
『ティーン・タイタンズ』は、差別、うつ、毒親、抜け出せない関係と、扱ったテーマだけ並べたら完全に深夜枠の作品になる。それを夕方にやってたのがすごい。

※ 2003年からアメリカで放送され、日本でも放送されたアニメ。DCコミックスの若手ヒーローチームが主人公。メンバーのレイヴンは、世界を滅ぼす魔王を父に持つ少女。

21. 名無しのReddit住民(>>20への返信)
子供のころは「レイヴンは無愛想なキャラ」くらいにしか思ってなかった。大人になって見返すと、自分の父親に世界を滅ぼす道具として育てられた子が、平気なふりをして「なんでもない」と言い続けてるだけの話だった。

22. 名無しのReddit住民
1990年代の『バットマン』のアニメ版は、たびたび子供向けであることを忘れてた。ベビードールの回なんて、体が成長しないまま大人になった元子役の話で、最後の鏡の間の場面はもう完全に悲劇。

※ 1992年からアメリカで放送されたアニメシリーズ。暗く重い作風で評価が高く、その後のバットマン作品にも影響を与えた。

23. 名無しのReddit住民(>>22への返信)
同じ流れの『バットマン ザ・フューチャー』も相当だった。問題児を「矯正」する施設、親を殺された子供、居場所欲しさに体を改造していく若者。放課後に流していい内容じゃない。

※ 1999年から放送された続編シリーズ。老いたブルース・ウェインに代わり、高校生のテリーが新しいバットマンになる。

24. 名無しのReddit住民
初代『トランスフォーマー』の「ダーク・アウェイクニング」という回。死んだはずのコンボイが帰ってくるんだけど、正体は敵に操られてる人形で、最後は自分の意思を取り戻して仲間を逃がすために自爆する。しかも冒頭からオートボットの死体が次々に落ちてくる演出付き。子供番組の掴みじゃない。

※ 1980年代のアメリカ版アニメ。日本でも『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』『トランスフォーマー2010』などの題で放送されたシリーズ。コンボイは正義側のリーダー(原語ではオプティマス・プライム)。

25. 名無しのReddit住民
『スマーフ』だよ。ガーガメルが村を陥れるために黒髪の女性スマーフを作る。助け出したあと、パパスマーフが彼女を作り直して金髪にして、自分の新しい子だと紹介する。そこから村の男連中が全員彼女を口説き始めて、パパスマーフまで鏡の前で花束を持ってひげを整えてるんだ。自分の子だと言った側からこれ。

※ ベルギー生まれの青い小人たち。1981年からアメリカでテレビアニメ化された。パパスマーフは村をまとめる長老役。

26. 名無しのReddit住民
『ピーナッツ』のテレビスペシャルに、ライナスが仲良くしていた女の子が重い病気になって、髪が抜けていく話がある。不気味な暗さじゃなくて、ただただ丁寧に作られてるぶん逆に効く。スヌーピーだと思って油断してると正面から殴られる。

※ スヌーピーでおなじみの漫画『ピーナッツ』を原作とするテレビスペシャルの一本。ライナスは毛布を手放せない男の子。

27. 名無しのReddit住民
『タイニー・トゥーンズ』の、酒を飲んで車を運転して全員死ぬ回。天国から自分たちの葬式を見下ろすところまでやる。今はほとんど再放送されないらしいけど、そりゃそうだろとしか言えない。

※ 1990年からアメリカで放送されたコメディ。バッグス・バニーら往年のワーナー作品のキャラクターの、後輩世代にあたる若いキャラクターたちが主人公という設定。

28. 名無しのReddit住民
『ガーゴイルズ』は初回から、主人公が留守にしている間に仲間のほとんどが眠ったまま皆殺しにされていたと知るところから始まる。しかも彼はその悲しみに耐えられなくて、生き残り全員ごと永遠に眠らせてくれと魔法使いに頼む。これが平日の夕方に流れてたんだぞ。

※ 1994年からアメリカで放送されたアニメ。昼は石像になって眠る種族ガーゴイルが、千年後のニューヨークで目を覚ますところから始まる。

29. 名無しのReddit住民
90年代から2000年代初頭は、だいたいどの番組もこんな感じだった。『Invader Zim』、『Courage the Cowardly Dog』、『Hey Arnold!』、『Ren & Stimpy』。暗い回があるどころか、番組そのものが不気味なやつも普通に並んでた。そのうえ毎回ちゃんと教訓が残る。年寄りくさいことは言いたくないんだが、今はもうああいうのを作らないよね。

※ 『Ren & Stimpy』は1991年からアメリカで放送されたコメディ。露悪的でグロテスクな作画で知られる。

30. 名無しのReddit住民(>>29への返信)
それ、自分が子供のときに見たものだけ覚えてるだけじゃないか。『スティーブン・ユニバース』は戦争で壊れた人たちの後始末をずっとやってたし、『アドベンチャー・タイム』のあの世界は核戦争の後だし、『グラビティフォールズ』も人が普通に壊れていく。作ってる側は今も同じことをやってるよ。

※ いずれも2010年代のアメリカのアニメ。日本でも放送・配信された。

まとめ

並べてみると、挙がった回は二種類に分かれている。ひとつは戦争や病気や貧困といった大人の世界の重さを、子供の目線に置き直して見せた回。もうひとつは、意味は分からないまま映像の不気味さだけが焼き付く回だ。前者は大人になってから意味が分かって刺さり、後者は子供のうちに刺さって一生消えない。共通しているのは、作り手が「子供にはまだ早い」で手前に止めなかったこと。分からない子はそのまま楽しめて、分かる子だけが受け取れるように仕込んであるから、何十年経ってもこうして語り継がれている。日本でも『まんが日本昔ばなし』の救いのない回や、夕方アニメの容赦ない最終回が同じ場所に居座っているはずだ。皆さんが今でも覚えている「妙に暗かった回」はどれですか?

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