200ドル(約3万円)以下で、良すぎてついまわりに勧めてしまう物は? 海外掲示板のこの質問に、コードレスの電動ドリルやノイズキャンセリングのヘッドホンと並んで、日本人には見慣れた炊飯器や、温水洗浄便座の簡易版のような後付けのビデまでが上位に入った。「工場の量産品じゃなく、職人が作った和包丁を買え」という熱弁や、電動工具のメーカー選びを『ハリー・ポッター』の寮分けにたとえるジョークも飛び出し、実用品の話なのに妙に熱のこもったスレになった。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
しっかりしたコードレスの電動ドリル。1台持っておくと家のちょっとした作業が驚くほど楽になるし、ちゃんとしたものなら普通に何年も使える。個人的にはマキタ推しだけど、ミルウォーキーやデウォルトでもまず外れはないよ。まあ、このへんはみんな好みがはっきり分かれるんだけど。
※ マキタは日本の電動工具メーカー。ミルウォーキーとデウォルトはどちらもアメリカ発の電動工具ブランドで、現地では職人から日曜大工派まで定番。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
大人になるとね、人は電動工具のバッテリー規格で寮に組み分けされるんだよ。マキタ寮、デウォルト寮、ミルウォーキー寮。一度どこかに入ったら、もう他の寮には移れない。※ コードレス電動工具のバッテリーは基本的にメーカーごとに規格が違い、同じメーカーの工具同士でしか使い回せない。最初に選んだメーカーでその後もそろえることになりがちなのを、『ハリー・ポッター』で新入生が「組分け帽子」によって4つの寮に振り分けられる場面になぞらえたジョーク。
3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
家のことにたまに使うくらいのライトユーザーだけど、リョービのドリルを少なくとも15年、同じリョービの電動ドライバーも7年以上使ってて、どっちもノートラブル。毎日使うわけじゃない一般家庭の人なら、これで十分すぎるくらいだよ。※ RYOBI(リョービ):もとは日本のリョービの電動工具ブランド。北米などで売られている同名の工具は、2000年に海外の工具事業を引き継いだ香港の企業が、ブランド名の使用許可を得て作っている。アメリカでは大手ホームセンターのホーム・デポで売られている、手頃な価格帯の定番。
4. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
おいおい、売人かよ。しっかりしたドリルってのは「入門用のクスリ」なんだって。最初はドリル1本、次にインパクトドライバー、落ち葉用のブロワーもあると便利だし、サンダー(研磨機)も欲しいな、あ、丸ノコもいいな、となると次はマルチツールも……。で、最後に行き着くのが、いちばん効率的で怠惰な一手。2台目のドリルだ。下穴を開ける用とネジを締める用で分けておけば、いちいちビットを付け替えなくて済む。
5. 名無しのReddit住民
いいノイズキャンセリングのヘッドホン。数か月前にソニーのを買ったんだけど、これは本当にいい買い物だった。電車の走行音も、隣の席のおしゃべりも、スイッチひとつでスッと遠のく。家の中より、むしろ外で使ったときのありがたさがすごいよ。
6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
ちょっと待って、「いいやつ」で200ドル以下? 評判のいいモデルって、値札を見るたびにそっと棚に戻してる価格帯なんだけど。どれのこと言ってるのか、型番まで教えてほしい。
7. 名無しのReddit住民
炊飯器。これまでは手軽さを優先して、レンジで温めるパックご飯ばっかり買ってたから、あっという間に元が取れた。ひとつの用途にしか使えないキッチン家電は極力買わない主義なんだけど、炊飯器だけは別。シンプルで手間いらず、毎回ちゃんとおいしく炊けるし、だいたい安いしね。
※ アメリカやイギリスでは炊飯器が一般家庭に当たり前にあるわけではなく、米はパスタのように鍋でゆでて湯を切ったり、電子レンジで温めるパックご飯で済ませたりする家も多い。
8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
自分はインド系で、米やパラータを食べて育ったから、米を炊くのなんて体が勝手に覚えてる。だからこそ正直ピンとこないんだけど、なんで米をうまく炊くのがそんなに難しいことだと思われてるんだろう。鍋ひとつあれば済む話なのに。※ パラータ:インドなど南アジアで食べられている、生地を何層にも折り重ねて焼く平たいパン。
9. 名無しのReddit住民
後付けのビデ。ちゃんとしたビデを置くスペースも配管もない家に引っ越したときに、これがあると救われる。便座の下に挟んで水道につなぐだけのタイプなら、大がかりな工事もいらないしね。
※ 欧米で「ビデ」というと、便器の横に据え付ける洗浄専用の器具を指すことが多い。日本のような温水洗浄便座はアメリカなどではまだ一般的ではなく、今ある便座の下に挟み込んで水道から水を引く、電源のいらない簡易タイプが売られている。
10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
大賛成👍 トイレの話だけに、ここは「大」のほうで賛成させてもらう。※ 原文は “I #2 this”。賛成を意味する “I second this” の second を、英語で大便を指す “number two” の「#2」に掛けたダジャレ。
11. 名無しのReddit住民
自分はUSB充電式の携帯用ビデも持ってる。洗面台の蛇口からお湯を入れられるのが最高なんだよ。旅行でも出張でも、今やほぼどこへ行くにも持ち歩いてる。一度慣れると、紙だけの生活には戻れない。
12. 名無しのReddit住民
とにかくでっかい充電式のモバイルバッテリー。自分はアンカーの、スマホにマグネットでくっつけて充電できるやつを使ってるけど、正直どれでもいい。
毎晩充電して、日中持ち歩くリュックに放り込んでおくだけ。残りが少なくなるたびにコンセントを探し回らなくていいし、出先でスマホの電池が切れて途方に暮れることもない。なんならソファに座ったままノートPCも充電できるから、コンセントの近くにある座り心地の悪いあの椅子に座る必要もなくなる。今年いちばんの買い物だったと本気で思ってる。
13. 名無しのReddit住民
『スターデューバレー』。10〜15ドル(2000円前後)で買えて、文字どおり何百時間も遊べるうえに、幸せな気持ちにまでなれる。PCかゲーム機を持ってる人には片っ端から勧めてるよ。
※ 『スターデューバレー』(原題 Stardew Valley):2016年発売の農場生活ゲーム。都会の会社勤めに疲れた主人公が、祖父の遺した農場で畑仕事や釣り、村人との交流をしながら暮らす。ほぼ1人の開発者が作ったインディーゲームで、Nintendo Switchなどでも遊べる。
14. 名無しのReddit住民
枕だけはケチらないほうがいい。安物をぺちゃんこになるまで使い続けてた頃は、朝起きるたびに首がガチガチだった。自分に合うやつに替えたら、それだけで寝起きの気分がまるで違う。人生の3分の1は寝てるんだから、ここにお金をかけないのはもったいないよ。
15. 名無しのReddit住民
電動歯ブラシは会う人会う人に勧めてる。いちばん安いモデルで十分だから、とにかく一度使ってみてほしい。歯医者でクリーニングしてもらうたびに、歯科衛生士さんが明らかに楽そうな顔をするようになった。手で磨いてた頃にはもう戻れない。
16. 名無しのReddit住民
ちゃんとした牛刀。グローバルとか、旬や雅みたいな工場で量産してるブランドじゃなくて、職人が手で作った和包丁を買え。200ドル以下でも驚くほどいい包丁が手に入るし、手入れさえすれば一生もの。料理が根本から変わるよ。サスペンションの壊れたフォードの大衆車から、メルセデスのSクラスに乗り換えるくらいの違いがある。
みんなあれだけ台所に立ってるのに、料理が楽しくなるまともな道具を使わないなんて、自分には本当に信じられない。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
ちょっと待って、グローバルも旬も雅も、全部日本で作ってる包丁なんだけど……。つまり「工場で作った日本の包丁はダメ、職人が作った日本の包丁を買え」ってことか。こだわりが一周回ってて嫌いじゃない。※ グローバルは新潟県燕市の吉田金属工業、旬は岐阜県関市に工場を持つ貝印の包丁ブランド。雅(MIYABI)はドイツの刃物メーカー、ツヴィリングのブランドだが、関市の工場で作られている。いずれも海外で人気の高い日本製の包丁。
18. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
高い包丁もいいけど、ビクトリノックスのトマトナイフもおすすめ。10ドル(1500円くらい)なのに、台所での毎日が変わる。熟れたトマトの皮にもスッと刃が入って、形がつぶれないんだよ。
19. 名無しのReddit住民
光で起こしてくれる目覚まし時計。けたたましいアラームで叩き起こされる代わりに、30分かけてじわじわ明るくなっていく。朝日で目が覚める感じに近いんだよね。
いちばんベーシックなルミーのやつを買っただけなのに、人生が変わった。数年前なら考えられなかったけど、今の自分は朝型人間だよ。
※ ルミー(Lumie):イギリスのケンブリッジに拠点を置く、光目覚まし時計や光療法用ライトのメーカー。日本でも「光目覚まし時計」として同じ仕組みの製品が売られている。
20. 名無しのReddit住民
グリコール酸。シャワーのあとにこれでわきの下をさっと拭いておけば、においがしなくなる。寝る前にガサガサのかかとに塗れば、朝にはだいぶマシになってる。腕の、イチゴの表面みたいなブツブツにも、寝る前に塗っておけば朝にはほとんど目立たない。ほぼ奇跡みたいなのに、15ドル(2000円ちょっと)くらいなんだよ。
※ グリコール酸:古い角質をやわらげるピーリング成分として化粧品に使われる、AHA(フルーツ酸)の一種。海外では拭き取りタイプのトナーなどが手頃な値段で売られている。
21. 名無しのReddit住民(>>20への返信)
自分も愛用してるけど、使うなら最初は濃度の低いものから試したほうがいい。肌が弱いと普通にヒリヒリするし、塗ったところは日焼けしやすくなるから、昼間に出かけるなら日焼け止めは必須。あと、ひげやムダ毛を剃った直後に塗るとしみるから気をつけて。
22. 名無しのReddit住民
エアフライヤー。最初は「揚げ物がちょっと楽になる家電」くらいに思ってたけど、冷凍ポテトも残り物の温め直しも、ほぼこれで済むようになった。オーブンを予熱して待つ時間がなくなったのが地味に大きい。
※ エアフライヤー:熱風を循環させて、少ない油で揚げ物のように仕上げる調理家電。日本では「ノンフライヤー」の名前でもおなじみ。
23. 名無しのReddit住民
コードレス掃除機も人生が変わったけど、それ以上なのが5000BTUの窓用エアコンと、「穴あけ不要」の取り付け用ブラケット。この10年で使った200ドルの中で、文句なしにいちばん価値があったよ。
※ BTUはアメリカで使われる冷房能力の単位で、5000BTUは小さめの部屋1つ向けのクラス。アメリカでは古い賃貸住宅を中心にエアコンが備え付けられていない部屋も多く、窓枠にはめ込む箱型の窓用エアコンが広く使われている。壁や窓枠に穴を開けられない賃貸でも、専用の支え金具を使えば工事なしで取り付けられる。
24. 名無しのReddit住民
食洗機とか洗濯機みたいな家電は、フェイスブックのマーケットプレイスで中古を100ドル(約1万5000円)くらいで買うのがおすすめ。1年で壊れたって別にいいじゃん。1000ドル(約15万円)出して高級機を買っても、10年たつ頃には部品がもう手に入らなくなってる。それなら100ドルで1年使えれば悪くないでしょ。
で、うちの洗濯機はマーケットプレイスで100ドルで買ったLGなんだけど、7年たった今も絶好調。見た目はピックアップトラックの荷台から転げ落ちてきたみたいにボコボコだけど、そんなの誰も気にしない。
※ フェイスブックのマーケットプレイス:フェイスブック上の個人売買の掲示板。日本でいうジモティーのように、近所の人同士で中古品を直接やりとりする使い方が多い。
25. 名無しのReddit住民(>>24への返信)
当たりを引けば最高なのは同意。ただ、うちは中古で買った食洗機が設置してすぐに水漏れして、キッチンの床がびしょびしょになった。売り主とはもう連絡がつかないし、修理を呼んだら結局新品とたいして変わらない出費になったよ。中古は運試しだと割り切って買うのが正解。
26. 名無しのReddit住民
イケアの、柄の長い金属製の靴べら。年齢なんて関係なく、ブーツを履くのが一瞬で楽になる。しかも、いざというときは護身用の武器にもなる。
27. 名無しのReddit住民
妊娠中で、出産のために入院する人へ。柄の長いボディスポンジを買って、入院の荷物に入れておいて。特に帝王切開の予定がある人。術後で体をうまく曲げられないうちでも、ちゃんと体を洗えるのは本当にありがたいんだよ。せいぜい10ドル(1500円くらい)の物なのに。
28. 名無しのReddit住民
物じゃないけど、血液検査。自覚症状が何もなくても、一度ちゃんと調べておくと自分の体の状態が数字で分かる。200ドル以下で「知らないまま放っておく」を避けられるなら、こんなに安い買い物はないと思う。
※ 日本では職場や自治体の健康診断で、毎年のように血液検査を受ける人が多い。アメリカにはこうした健診を会社に義務づける制度がなく、自分から医者にかかって検査を頼むか、自費で受けられる検査サービスを使わないと、調べる機会がないことも多い。
29. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
これはガチ。健康には自信あったのに、軽い気持ちで調べたらコレステロールの数値で引っかかった。医者に食物繊維を増やせと言われて、今は毎朝メタムシルを水に溶かして飲んでる。地味すぎて誰も挙げないけど、あれも200ドル以下で人に勧めたい物のひとつだよ。※ メタムシル:オオバコ(サイリウム)の種皮を使った食物繊維のサプリ。水に溶かして飲む粉末で、アメリカのドラッグストアの定番。
30. 名無しのReddit住民
パスポート。物として見ればただの小さな冊子なのに、200ドル以下で、行ける場所の選択肢が一気に世界中に広がる。持ってるだけで「週末、ちょっと隣の国まで行ってみるか」って発想が出てくるようになるんだよ。人に勧めた物の中で、人生への影響がいちばん大きかったのはこれ。
まとめ
上位に並んだのは、電動ドリルや炊飯器、エアフライヤー、モバイルバッテリーのように、日々の「ちょっとした面倒」を消してくれる道具だった。性能の高さそのものより、毎日の手間がひとつ減ることのほうが、人に勧めたくなる決め手になるらしい。枕や電動歯ブラシ、光目覚まし、血液検査と、睡眠や体にお金をかける派が多かったのも目を引く。
日本の読者として面白いのは、炊飯器や、温水洗浄便座の簡易版ともいえる後付けビデのように、日本人にはなじみ深い物が、「すぐ元が取れた」「引っ越し先で救われた」と熱く推されていること。包丁に至っては、海外で人気の日本製ブランドのさらに上をいく「職人の和包丁」を勧める人まで現れた。一方で、「その値段で本当にいいヘッドホンある?」「中古家電は運試し」といったツッコミもあり、誰にでも当てはまる正解はないことも見えてくる。
皆さんが「これは良い」と、つい人に勧めてしまう3万円以下の物は何ですか?

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