クマやサメのように誰が見ても怖い動物ではなく、「見た目で油断していると痛い目を見る動物」は何か。r/AskRedditに立ったこの質問には、動物園の元飼育員や牧場育ちのユーザーまで集まって、それぞれの「こいつにだけは近づくな」を出し合う流れになっていた。名前を聞いた瞬間に笑ってしまうような動物が、けっこう上の方に並んでいる。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
国立公園にいるアメリカバイソン。あれ、写真を撮ろうとして近づく人が本当に多いんだよ。柵もない道端に牛みたいな顔で立ってるから、みんな距離の取り方を完全に間違える。機嫌が悪いときは人ひとりを平気で跳ね上げるサイズだってことを、誰も直前まで思い出さない。
※ アメリカバイソン=北米の草原にいる大型の野牛。イエローストーンなどアメリカの国立公園では観光道路のすぐ脇まで自由に歩いてきて、記念撮影のために近づいた観光客が角で突き上げられる事故が毎年のように起きている。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
繁殖期はとくにひどい。バイソンもエルクも、あの時期だけ完全に別の生き物になる。そもそも草を食ってるから大人しいっていう前提が間違ってて、草食動物は肉食動物に狙われ続けてる側なんだから、気が立ってるやつの方が多いんだよ。
※ エルク=北米に生息する大型のシカ(ワピチ)。オスは幅の広い枝角を持ち、繁殖期には人にも突進する。
3. 名無しのReddit住民
体重450キロを超える動物は、種類に関係なく全部危ないと思っておいた方がいい。「食べたことある動物だし」「顔が可愛いし」で近寄る人がいるけど、相手が牛だろうがバイソンだろうがヘラジカだろうが関係ない。アメフトで一番体のデカい選手にタックルされるだけでも怖いのに、こいつらはその3倍から10倍あるんだぞ。
4. 名無しのReddit住民
牛。デカいうえに、その気になれば体重をそのまま武器にしてくる。ヘラジカが危ないのはそれなりに知られてるけど、シカだって本気を出せば人を病院送りにできるからね。牧場で育つと、狭い通路で牛に壁際まで詰められる瞬間の怖さを一度は味わうことになる。
5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
シカな。日本の奈良に行ったとき、鹿せんべいを持ったまま突っ立ってたら十数頭に囲まれて、後ろから思い切り頭突きされて転んだ。お辞儀をしてくる可愛い動物だって聞いてたのに、実際に起きたのは完全な集団カツアゲだったよ。
6. 名無しのReddit住民
イノシシ。牙も怖いけど、あの突進のスピードがまずおかしい。茂みからいきなり出てきて、避ける動作を始める前に脚をやられる。しかも一頭見えた時点で、大抵まわりにもう何頭かいるんだよ。
7. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
家畜のブタも同じくらいヤバいよ。あいつら本当に何でも食べる。シチリアのマフィアが死体の処理に使ってたっていう話があるくらいで、雑食っていう言葉を軽く見ない方がいい。
8. 名無しのReddit住民
ヘラジカ、とくに子連れの母親。90年代半ばのコロラドでこんな事故があった。自分の犬が子ヘラジカにちょっかいを出したのを止めようとして、ハイカーが母親を追い払おうと手を振ったんだ。母親は人も犬もまとめて突き飛ばして、そのあとその場に立ったまま、何度も何度も踏みつけ続けたらしい。ヘラジカだよ。ヘラジカ。
※ ヘラジカ(英語名ムース)=北米や北欧に生息するシカ科最大の動物。肩の高さだけで大人の背丈を超える個体もいる。
9. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
ヘラジカは想像よりデカい。いや、いま思い浮かべたそれよりもっとデカい。大型のSUVがそのまま脚で歩いてると思ってくれればいい。しかも縄張り意識が強くて、気性も荒い。あれに道を譲らない理由がひとつもないんだよ。
10. 名無しのReddit住民
シマウマ。あれは縞模様の馬じゃない。動物園で飼育員に一番よく怪我をさせている動物のひとつだと聞いてから、見る目が完全に変わったよ。前からは噛みついてくるし、後ろに回れば後ろ足が遠慮なく飛んでくる。逃げ場がない。
11. 名無しのReddit住民
馬も大概おかしいぞ。気の立ったオス馬は、ライオンの群れに囲まれても勝ってしまうことがあるらしい。ハイエナ相手でも勝つ。人間なんて言うまでもない。さすがにカバとやり合ったら分が悪そうだけど、それでも「絶対に負ける」と言い切れないのが馬なんだよな。
12. 名無しのReddit住民
犬。特別な猛犬の話じゃなくて、そのへんの家庭で飼われてるペットの犬のこと。先に言っておくけど自分は犬好きだよ。ただ、みんなが認めたがっているよりも、犬はずっと危険な生き物だと思ってる。
13. 名無しのReddit住民(>>12への返信)
それ。ほとんどの人が犬のボディランゲージをまったく読めてないんだよ。「突然噛まれた」と言われる事故のほとんどは全然突然じゃなくて、犬はその前に何度も嫌だと伝えてる。人間の側が一度も気づかなかっただけ。
14. 名無しのReddit住民
ダルメシアン。映画のせいで、抱きつける可愛いワンちゃんっていうイメージが定着しちゃってるけど、実際はとんでもなく体力があって、知らない人が苦手な犬種だよ。忠誠心が強くて飼い主を守ろうとする性格は、裏を返せば他人にとっては危険になり得る。子どもの頃に飼ってたから分かるけど、みんな「アニメで見たあの犬だ」って顔で一気に距離を詰めてくるんだ。目の前にいるのは絵じゃなくて、歯のある動物なのにね。
※ ディズニー映画『101匹わんちゃん』の影響で、日本でも「おっとりして人懐こい犬」というイメージが強い犬種。実際は狩猟や馬車の伴走に使われてきた、運動量の多い犬種として知られる。
15. 名無しのReddit住民
普通の飼い猫。引っかかれた瞬間の痛みもそうだけど、猫は噛み傷が化膿しやすいのが本当に厄介なんだ。細い牙が刺さるように深く入るから、翌日には腫れて熱を持つ。ある程度危ないことは知られてるけど、どのくらい本気で警戒すべきかまでは伝わってない気がする。
16. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
うちの黒猫がまさにそれ。「この子には触らないでください」と言うと、全員が全員「でもこんなに可愛いし、猫は得意だから大丈夫」って返してくるんだよ。じゃあどうぞ、はい消毒液と絆創膏。絶対に要るからね。
17. 名無しのReddit住民
昔オーストラリアのそこそこ大きい動物保護施設で臨時職員をしてたんだけど、暴れて戻ってくる率がダントツで高かったのはウサギだった。そう、ウサギ。もふもふのあの子たち。引き取り希望者には注意事項を延々と読み上げないといけなくて、10歳未満の子どものために迎えたいという家族には、ウサギにも子どもにもよくないからと最初から断ってた。施設には殺人ウサギ気取りが何匹もいたからね。
一匹目は指を狙う常習犯。大人の手の甲の肉をごっそり持っていったり、子どもの足の小指をあと少しで食いちぎりかけたりしてた。ウサギの噛む力は猫とは比べものにならないって、研修で散々言われたよ。
二匹目は男を憎んでいた。女性なら誰にでも甘えるのに、男が近くに立っていればアキレス腱を狙って突っ込むし、座っていれば股間を狙う。ついでに小便もかけていくけど、あれは危険というより屈辱だな。
三匹目は特定の髪色の子どもだけを敵視していた。赤毛でも黒髪でも茶髪でも無反応なのに、砂色っぽい金髪の子を見つけた瞬間だけ、グレープフルーツくらいの体で口から泡を飛ばしながら蹴って噛んで頭突きしていく。
「かわいいうさちゃん」で片付けられがちだし、実際ストレスやちょっとした物音であっさり死んでしまう繊細な生き物でもあるんだけど、本気で恨まれたら人間は普通に病院送りになる。
※ 原文では、モンティ・パイソンの映画『ホーリー・グレイル』に出てくる「カーバノグの殺人ウサギ」に例えられていた。見た目はただのウサギなのに騎士を次々に倒してしまうキャラクターで、英語圏ではウサギの凶暴さを言うときの定番ネタになっている。
18. 名無しのReddit住民(>>17への返信)
砂色の金髪だけっていう限定条件が怖すぎるだろ。そのウサギの過去に何があったんだよ。正直、話が出来すぎてる気もするけど、うちの実家のウサギも掃除機に本気で喧嘩を売ってたから、あながち嘘でもないんだろうな。
19. 名無しのReddit住民
アライグマ。あの器用な手先で、力もそれなりにある。ゴミ箱を漁ってるのを追い払おうとしたら、逆に立ち上がって威嚇されて、こっちが後ずさりしたことがあるよ。可愛いのは動画の中にいるときだけ。近所に住み着かれると本気で困る相手だ。
20. 名無しのReddit住民
ビーバー。木を切り倒すあの歯が、そのまま自分に向かってくると考えれば分かると思う。基本は人を避ける動物なんだけど、追い詰めると普通に反撃してくるし、水の中に引きずり込まれたらこっちに勝ち目はない。おとなしそうな顔だけ覚えて帰るのは危ないよ。
21. 名無しのReddit住民
ダチョウ。デカくてちょっと間抜けな顔の鳥、で終わらせてる人が多すぎる。あのスピードと脚の力は完全に別次元だからね。あの脚で蹴られる経験だけは、一生しないまま死にたい。
22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
エミューも同じだよ。腹に一発もらったら内臓までやられる。オーストラリアで道路脇に平然と立ってるのを見たことがあるけど、目が合っただけで背筋が寒くなった。あの高さから見下ろされる時点で相当こわい。
※ エミュー=オーストラリアに生息する飛べない大型の鳥。ダチョウに次いで背が高く、日本でも動物園などで見ることができる。
23. 名無しのReddit住民
カワウソ。動画で見るまでは絶対に信じなかったけど、レイクタホで泳いでいた女性がカワウソに襲われて、全身を切り裂かれてたんだ。確か38針縫ったって話だった。あの顔から一番遠い結末だよ。
※ レイクタホ=アメリカのカリフォルニア州とネバダ州の境にある大きな湖。夏はリゾート地として泳ぐ人も多い。
24. 名無しのReddit住民
毎回このスレでカワウソが出てくるけど、そこまで身構える相手かな。普通に生活してて襲われる確率なんてほぼゼロだろ。ただ、こっちから向こうの縄張りに入っていくなら話は別で、それはアシカも一緒。手を繋いで寝る動画しか見てない状態で川や岸に踏み込むと、その日が丸ごと台無しになる。
25. 名無しのReddit住民
アリクイ。見た目が完全に間抜けだし、食べてるのはアリだからね。この前ジャガー相手に一歩も引かずに立ち向かってるアリクイの動画を見て、あの前脚の爪とパワーに言葉を失った。動物園で働いてたときも、オオアリクイには大型のネコ科と同じレベルの安全手順が組まれてたよ。小型種に薬を飲ませていた飼育員が、爪で深く刺されたこともある。
※ オオアリクイ=中南米に生息する、細長い口とふさふさの尾を持つ動物。前脚に大きな鉤爪があり、立ち上がって身を守る姿勢をとる。
26. 名無しのReddit住民
チンパンジー。可愛い可愛いって騒いでる人をよく見かけるけど、あいつらの縄張り争いがどういうものか見たことある? あと、あれは笑ってるんじゃないからな。歯を見せてるのは全然別の意味だよ。ネットで「チンパンジーとなら素手でやり合える」って言ってる人、たぶん一瞬で終わる。
27. 名無しのReddit住民
ラーテル。英語では honey badger、直訳すれば「はちみつアナグマ」というほのぼのした名前なのに、中身は狂暴そのものだよ。自分よりずっと大きい相手にも平気で突っかかっていくし、ライオンにも引かないという話がある。アフリカにしかいないのがせめてもの救いだね。
※ ラーテル=英語名 honey badger。イタチの仲間で、分厚い皮膚と気の強さで知られ、英語圏では「怖いもの知らずの代名詞」のように扱われている。
28. 名無しのReddit住民(>>27への返信)
名前と見た目で油断させてくる枠なら、カモノハシも入れてほしい。アヒルとビーバーを足したような顔をしてるのに、後ろ足に毒のあるトゲを持ってるんだよ。しかもその毒は痛み止めが効かない刺激の仕方をするらしくて、刺された男性は腕がパンパンに腫れて、そのまま元通りには動かなくなったと聞いた。あの見た目に毒をつける必要あった?
※ カモノハシ=オーストラリアに生息する、卵を産む哺乳類。くちばしと水かきを持つ独特の姿で知られる。
29. 名無しのReddit住民
蚊。牙も爪もないのに、毎年いちばん人を死なせているのが蚊なんだよな。年間100万人という数字を見たことがある。同じ理由でマダニも入れたい。あと聞いた話だと、淡水の巻貝はサメもクマも大型のネコ科もワニもカバもクモも、全部足した数より多くの人を死なせてるらしい。上位に来るのはいつも、やられたことに本人が気づかない相手なんだよ。
※ 蚊や淡水の巻貝が直接襲ってくるわけではなく、マラリアや寄生虫といった病気を運ぶことで被害が広がる。刺された側・触れた側がその場では何も感じにくいのが厄介なところ。
30. 名無しのReddit住民
この手のスレは毎回ここに戻ってくるんだけど、やっぱりヒトだよ。地球にとって一番危険な動物は間違いなく自分たちだし、ここに挙がってる話も、たいていは人間の方から距離を詰めたのが始まりなんだよな。バイソンも子連れのヘラジカも、向こうからこっちを探しに来たわけじゃない。
まとめ
並んだ名前を眺めていると、危険さを決めているのが牙でも爪でもないことが見えてくる。ひとつは見た目の愛嬌だ。ウサギ、カワウソ、アライグマ、カモノハシ。顔が可愛い動物ほど人間の方から距離を詰めてしまい、その一歩が事故になる。もうひとつは、大きすぎて速度感が狂うこと。バイソンやヘラジカは「あの体で全力疾走できる」と思われていないから、気づいたときにはもう間に合わない。そして三つ目は、蚊や巻貝のように、やられたこと自体をその場では気づかせない相手だ。
日本だとクマやスズメバチが警戒の代表格で、シカやイノシシは「たまに出る」くらいの扱いをされがちだけど、奈良で鹿に囲まれた人の話や、市街地に降りてきたイノシシの事故を思い出すと、ここに挙がった顔ぶれは案外他人事でもない。知っているつもりの動物に人間の方から近づいたときに事故が起きる、という構造だけはどこの国でも変わらないらしい。皆さんは、実物を目の前にして「思っていたのと違う」と足がすくんだ動物はいますか?


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