「高くなりすぎて、もうスーパーで買わなくなったものを一つ挙げて」。r/AskReddit に立ったこの質問に、アメリカの買い物客から649件の答えが集まった。牛ひき肉、パプリカ1個、ポテトチップスの袋。値札を見て棚に戻した瞬間の話が、延々と続いていく。
※ 記事中の円換算は1ドル=約150円で計算した目安。1ポンドは約454gで、日本の「500gパック」に近い量。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
一つ? 食料品だよ、食料品。カートに入れる前にいちいち値札を確認する癖がついて、結局レジ前で半分戻してる。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
一つ挙げろって聞かれてるのに全部で答えるな、と言いたいところだけど反論できない。むしろ今でも普通に買えるものを挙げた方が早いよね。そっちのリストの方が短い。
3. 名無しのReddit住民
肉。高すぎてほぼベジタリアンになった。ベリー系が安売りに出たときだけまとめ買いして冷凍してる。生とまったく同じとは言わないけど、オートミールやヨーグルトに混ぜてしまえば十分いける。
4. 名無しのReddit住民(>>3への返信)
冷凍ベリーは妥協の産物みたいに言われがちだけど、普通に優秀だよ。旬の時期に冷凍したやつの方が、季節外れの生より味が濃かったりする。うちはもう完全に冷凍派。
5. 名無しのReddit住民
パプリカ。1個2ドル(約300円)ってどういうこと? 前は3個入りの袋がその値段だったんだけど。
6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
赤と黄が特にひどい。うちはもう緑だけ買ってる。同じ野菜のはずなのに、色が違うだけで値段が倍近く変わるのがどうしても納得いかない。
7. 名無しのReddit住民
ポテトチップス。即答できる。シュリンクフレーションの申し子だよ。値段が上がって中身が減っていくのを、毎年見せられてる気分。
※ シュリンクフレーション=価格を据え置き(または値上げ)しつつ内容量を減らす手法。米国ではスナック菓子が槍玉に挙げられやすい。
8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
普通サイズの袋が6.99ドル(約1,050円)。ファミリーサイズですらないのにこの値段。5年前は3.99ドル(約600円)くらいだった。開けたら半分が空気なのも相変わらずだしね。
9. 名無しのReddit住民
一番下のグレード以外のチーズ。ちょっといいやつに手を伸ばしかけて、値札を見て、結局いつもの安いブロックに戻す。この動きだけで買い物が終わる。
10. 名無しのReddit住民
牛ひき肉。前は1ポンド3〜5ドル(約450〜750円)だった。今は8〜13ドル(約1,200〜1,950円)だよ。
11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
うちでも牛ひき肉は主食の枠から外れて、完全に「特別な日の食材」になった。去年は地下室に小さい冷凍庫を買って、安売りのときだけ買い足して減った分を補充する運用にしてる。
12. 名無しのReddit住民
チョコ。特にホリデーシーズンの箱入りのやつ。20ドル(約3,000円)超えの箱に金は出さないよ、そっちで持っててくれ。唯一好きだったトブラローネも同じ理由で何年も買えてない。
※ トブラローネ=三角形の山型が連なったスイスのチョコ。空港の免税店でよく見かけるあれ。
13. 名無しのReddit住民
甘いものとしょっぱいスナックをごっそり切った。袋のチップスに5〜7ドル(約750〜1,050円)、M&Ms一箱に4ドル(約600円)払うほどの幸福感がないんだよ。健康にはいいんだろうけど、果物じゃあの満足感の代わりにはならない。そこが地味につらい。
14. 名無しのReddit住民
削れるものは全部削ったけど、コーヒー豆とオリーブオイルだけは値段を見ないで買ってる。ここまで切り詰めた上に朝の一杯まで安物にしたら、生活が全部灰色になる気がして。
15. 名無しのReddit住民
絶対とは言わないけど、肉はめったに買わない。生の果物と野菜も最低限。子供の頃に食べてたものに逆戻りだよ。ツナキャセロール、豆とトルティーヤ、ホットドッグとボローニャ、ピーナッツバターとジャムのサンド、あとは麺か米。卵はこの辺ではまだ安いし、コストコの大きいカッテージチーズも助かってる。悲しいのは、体に悪い方の食べ物ばかり安売りになること。(うちは持病持ちの猫が2匹いて、その療法食が生肉と同じくらい高い)
※ ツナキャセロール=ツナと麺をホワイトソースで和えて焼く米国の家庭料理。ボローニャは薄切りの安価な加工肉で、パンに挟むだけの定番。どちらも節約メシの代名詞。
16. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
猫の療法食のくだり、痛いほどわかる。うちの子の腎臓用フードは1袋で自分の1週間分の食費に迫る勢い。人間側のおかずを削って猫のフードを買う生活になってるよ。
17. 名無しのReddit住民
ウォルマートでトスティートスとケソを掴んだら、その2つだけで税込12ドル(約1,800円)超え。ものぐさだけどケチな自分は両方棚に戻して、近所のメキシコ系の食料品店に行った。同じ金額を出すなら、本場の、うまくてたいてい安い方を買う。
※ トスティートスは米国大手のトルティーヤチップス、ケソは温めてディップするとろけるチーズソース。「メキシコ系の食料品店(tienda)」は中南米系住民向けの小さな店で、同種の食材が安く手に入る。
18. 名無しのReddit住民
オーガニックと名の付くもの全部。農薬まみれの方の3倍の値段だよ。5ドル(約750円)のリンゴを誰が買えるっていうんだ。
19. 名無しのReddit住民
冷凍の揚げ物系。モッツァレラスティック、フライドピクルス、バッファローウィング、オニオンフライを少しずつ混ぜてご褒美にしてたのに、ひと箱5〜6ドル(約750〜900円)から10ドル(約1,500円)に一晩で跳ね上がって、それきり安売りにも出なくなった。体にはいいことなんだろうけど、単純に寂しい。アルディの箱は安いけど、その分量が少ないんだよね。
※ アルディ(Aldi)=ドイツ発の格安スーパー。自社ブランド中心で、米国でも「安いけどブランドと量は我慢」の位置づけ。
20. 名無しのReddit住民
デリのサラダ類。売れ残りのロティサリーチキンを使い切るための商品だったチキンサラダが、今や1ポンド11ドル(約1,650円)。好きな方のポテトサラダも6ドル(約900円)。アルディならもっと安いけど、あの店特有のソースの味じゃないんだ。作る気力がない日の逃げ道だったのに、今はポテトサラダのために予算を組む羽目になってる。
※ ロティサリーチキン=米スーパーの店頭で回しながら焼く丸鶏。安さの象徴で、売れ残った肉をデリのサラダに回すのが定番だった。
21. 名無しのReddit住民
炭酸と、チップスと、クッキー。炭酸は12本パックで10.99ドル(約1,650円)。5年足らず前は2.50ドル(約375円)で買えてたんだよ。一番腹が立つのはクッキーで、オレオのクリームが明らかに減った。子供の頃はふちを舐めて余ったクリームを味わえたのに、今は半分の厚みもない。株主に文句を言いたい、自分も株主だけど。
22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
オレオのふちを舐める話で完全にやられた。あれ、兄弟と取り合いしてた儀式みたいなものだったのに、今のオレオじゃそもそも余りが出ない。値上げより地味に効いてくるんだよな、こういうのは。
23. 名無しのReddit住民
アボカドはもう実質的に高級品でしょ。前は何も考えずカゴに入れてたのに、今は1個手に取って、しばらく考えて、そっと戻してる。
24. 名無しのReddit住民
ナッツとビーフジャーキー。小腹が空いたときのつまみが全滅した。健康にいいと言われてる方から順番に値段が上がっていくの、何かの冗談かと思う。
25. 名無しのReddit住民
ステーキ。値段が跳ね上がる直前に新しいバーベキューグリルを買ったんだけど、おかげでほとんど使えてない。前はセールのときに9ドル(約1,350円)でニューヨークストリップやリブアイを買うのがちょっとした贅沢だった。今は1枚21ドル(約3,150円)だよ。
※ ニューヨークストリップとリブアイはどちらも米国で人気の牛ステーキ部位。日本でいうサーロインとリブロースにあたる。
26. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
うちも同じ道をたどって、結局ポークチョップに落ち着いた。これが全然安いし、しかも普通にうまい。クリスマスに牛ヒレのローストを焼くのが恒例だったけど、肉の塊ひとつに100ドル(約15,000円)は無理。今年も豚で乗り切るよ。
27. 名無しのReddit住民
牛肉はもうほとんど買わない。せめて自分の健康にも環境にもその方がいい、と思うことにしてる。とはいえ鶏肉ばかりだと飽きるし、魚も高い。今は野菜や豆腐をどう満足感のある形に持っていくか研究中。そっちも値上がりしてるけど、肉よりはまだ手が届く。
28. 名無しのReddit住民(>>27への返信)
地域差もかなりあると思う。うちの方は今年に入って肉の安売りが戻ってきて、むしろ加工食品とスナックの方が高い。同じ国の話をしてるはずなのに、噛み合わないときがあるよ。
29. 名無しのReddit住民
食べ物じゃないけどペーパータオル。あと紙皿と紙コップも。値段を見て布巾と普通の皿に戻した。結果的には正しい選択だったのかもしれないけど、選んだというより追い込まれた感じがする。
30. 名無しのReddit住民
このコメント欄、beef だらけだな。スクロールしても牛、牛、牛。まあ全員が同じ場所で同じ値札を見せられてるってことだよね。
※ 英語の beef には「牛肉」と「不平・揉め事」の両方の意味がある。牛肉の話ばかり並ぶコメント欄への言葉遊び。
まとめ
649件のコメントを追っていくと、答えの半分近くが牛肉に集中していた。1ポンド3ドル台だった牛ひき肉が8〜13ドル、セールで9ドルだったリブアイが21ドル。日常の主食だったものが「特別な日の食材」に格上げされてしまい、空いた席に鶏もも肉、豚、ツナ缶、豆、卵が繰り上がってきている。
もうひとつ目立つのが、値段そのものより「中身が減った」ことへの怒りだ。ポテトチップスの袋、オレオのクリーム、冷凍のおつまみひと箱。金額の数字が据え置きでも、開けた瞬間の落差は毎回味わうことになる。値上げは頭で納得できても、こちらは感情に直接くる。
日本の感覚と並べてみると、高くなっているものの顔ぶれが微妙にずれているのが面白い。牛ひき肉500gが1,200〜1,900円というのは日本でも輸入牛ならまだ現実的な範囲だが、パプリカ1個300円、リンゴ1個750円、板チョコの詰め合わせ3,000円、炭酸12本で1,650円あたりは、さすがにぎょっとする。逆に日本で話題の中心になっている米や生鮮野菜の値上がりは、このスレッドにはほとんど出てこない。同じ物価高でも、どこから先に痛むかは国によってかなり違うらしい。
そして全員が肉を諦めているわけでもない。地域によっては安売りが戻ってきているという書き込みもあれば、他を全部削ってでもコーヒー豆とオリーブオイルだけは死守する人もいる。何を最後まで手放さないかに、その人の生活の芯みたいなものが出るのかもしれない。皆さんが「これだけは値上がりしても買い続けている」ものは何ですか?

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