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海外「こいつにはわざと間違った技を教えてある。冗談としてな」バカすぎて逆に面白い映画を挙げていく…

海外「こいつにはわざと間違った技を教えてある。冗談としてな」バカすぎて逆に面白い映画を挙げていく… エンターテイメント

頭を空っぽにして観られて、しかも何度でも観てしまう映画がある。海外の掲示板で「バカバカしすぎて、逆に面白い映画は?」というスレッドが立ち、5000件を超えるコメントが集まった。挙がったのは、砂漠の地面から巨大生物が出てくるやつ、超能力を持った自動車のタイヤ、恐竜に変身する神父。作品を知らない人でも楽しめるように、一本ずつ補足を入れながら並べていく。

元スレッド:r/AskRedditより

海外の反応

1. 名無しのReddit住民
深夜にハンバーガーが食べたくなった男二人が、店にたどり着くまでに人生を派手に狂わせる話。『Harold and Kumar Go to White Castle』で決まりだよ。目的がハンバーガー一個だけなのに、あそこまで長い寄り道ができるのが偉い。

2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
クマーがやってることって、考えすぎて動けなくなるハロルドを毎回引っぱがしてるだけなんだよな。それで二人そろって収拾のつかない方向に転がっていく。森でチーターに乗るくだり、何回観ても笑いが止まらない。

3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
それって、リムジンの中でニール・パトリック・ハリスが本人役で暴れ回るやつだよね? 現役の俳優が自分の清潔なイメージを自分の手で焼き払いにいく映画、あれ以降そんなに見てない気がする。

※『Harold and Kumar Go to White Castle』は2004年のアメリカのコメディ映画。ハンバーガーチェーン「ホワイト・キャッスル」を目指すだけの一晩を描いた作品で、日本では原題のまま語られることが多い。

4. 名無しのReddit住民
『Tucker and Dale vs. Evil』。何の予備知識もなく観て、笑いすぎて自分でも聞いたことのない音が出た。ホラー映画のお約束を、襲う側と襲われる側を入れ替えるだけでひっくり返してるのが本当に見事。

5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
保安官に向かって「いやあ、とんでもない一日でしてね」と弁解するところが最高なんだよ。人のいい田舎のおじさん二人が、どう説明しても凶悪犯にしか見えない構図があの瞬間に完成する。

※『Tucker and Dale vs. Evil』は2010年のホラーコメディ。山小屋にやってきた大学生たちが、休暇中の田舎者二人組を殺人鬼だと勘違いし、勝手に自滅していく。ホラーの定番設定を、視点だけ入れ替えて作り直した一本。

6. 名無しのReddit住民
『Kung Pow: Enter the Fist』。完全にふざけてるし完全にバカなんだけど、そのバカさが振り切れてるおかげで最高に笑える。全員が真顔でやってるところが偉いんだと思う。

7. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
「こいつにはわざと間違った技を教えてある。冗談としてな」ってセリフ、20年経った今も友達との会話で使い続けてる。使いどころが人生に何度も来るのが恐ろしい。

※『Kung Pow: Enter the Fist』は2002年のアメリカ映画。1970年代の香港カンフー映画の映像に、監督のスティーブ・オーデカークが自分の姿を合成し、全編を吹き替え直してまったく別の話に作り替えている。

8. 名無しのReddit住民
『トレマーズ』。誰も傑作とは言わないのに、全員がなんだかんだ楽しんでる映画。砂漠の小さな町に地中を泳ぐ巨大生物が出る、それだけの話なのに、飽きる瞬間が一つもない。

9. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
いや、あれは普通に完璧な映画だよ。捨てシーンが一つもなくて、序盤にちらっと映った物が全部あとで効いてくる。ペース配分の教科書として映画学校で扱われてるって話も聞いたことがある。

※『トレマーズ』は1990年のアメリカ映画。人口十数人の砂漠の町を舞台に、地面の下を移動する巨大生物と住民の攻防を描く。B級モンスター映画の代表格として、今も続編が作られ続けている。

10. 名無しのReddit住民
『裸の銃を持つ男』も『ホット・ショット』も『ポリスアカデミー』も、シリーズ全部が同じ水準でバカで最高。画面の隅で必ず別のギャグが同時進行してるから、何度観ても新しく気づくものがある。

11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
『フライング・ハイ』を忘れてもらっちゃ困る。あとリーアム・ニーソン主演の新しい『裸の銃を持つ男』も、想像の10倍ふざけてて劇場で声が出た。あの路線がまだ通用するとは思わなかった。

※『フライング・ハイ』(1980)『裸の銃を持つ男』(1988)『ホット・ショット』(1991)は、ZAZと呼ばれる三人組が中心になって作ったパロディ映画。航空パニック映画や刑事ドラマの文法をそのまま使い、中身だけ徹底的に崩す作りで知られる。『ポリスアカデミー』(1984)は落ちこぼれだらけの警察学校を描いたシリーズ。

12. 名無しのReddit住民
『殺人ゲームへの招待』。ティム・カリーの訃報を聞いて、真っ先に棚から引っ張り出したのがこれだった。屋敷の中を全員で走り回った挙げ句、最後に犯人のパターンを何通りも見せてくるあの構成、当時としては相当めちゃくちゃだよ。

13. 名無しのReddit住民(>>12への返信)
「炎が……顔の横で、炎が……」のところで毎回吹き出す。深刻な告白のはずなのに言葉選びだけが完全に迷子になってて、演技として異常に面白い。体調が悪い日にソファで観る映画はずっとこれ。

※『殺人ゲームへの招待』は1985年の作品で、ボードゲームのクルードが原作。ティム・カリーは屋敷の執事ワズワースを演じ、終盤の早口の謎解きが名場面として語り継がれている。『ロッキー・ホラー・ショー』や、『IT』のピエロ役でも知られる俳優。

14. 名無しのReddit住民
『Shoot ‘Em Up』。クライヴ・オーウェンがニンジンを武器にして人を倒す映画、と言えば大体伝わると思う。実写版のルーニー・テューンズという表現がいちばん近い。

15. 名無しのReddit住民(>>14への返信)
ポール・ジアマッティが完全に振り切れてて、出てくるたびに画面が締まるんだよな。「野菜はちゃんと食べろ」まわりのくだり、初見のときは本当に声が出た。あの映画、物理法則を一秒も守る気がない。

※『Shoot ‘Em Up』は2007年のアクション映画。クライヴ・オーウェン演じる主人公が、身の回りにある物を片っ端から武器にして撃ち合いを続ける。ポール・ジアマッティは追う側の敵役。ルーニー・テューンズはバッグス・バニーなどが登場するアメリカの古典的なドタバタアニメ。

16. 名無しのReddit住民
『The VelociPastor』。タイトルがそのままネタバレになってる映画、他に知らない。神父が恐竜になる、以上。その一点だけで最後まで走り切る潔さがある。

17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
人生で観た中でいちばんアホな映画なのに、なぜか二回観てる。この手の低予算ホラーコメディは当たり外れが激しいけど、あれは開き直り方が突き抜けてるから笑うしかない。

※『The VelociPastor』は2018年の低予算コメディホラー。題名は神父(pastor)と恐竜のヴェロキラプトルを掛けたもので、内容もそのまま、恐竜に変身する神父の物語。

18. 名無しのReddit住民
『デモリションマン』。スタローンは最初から最後まで呂律の怪しい喋りで通してるし、ウェズリー・スナイプスは出るシーン全部で場を食い荒らしてる。それで話がちゃんと成立してるのが不思議でしょうがない。

19. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
三枚の貝殻の使い方を知ってる人だ。あれは、頭のいい人が本気でバカな映画を作ろうとして、思ったよりずっと良い物ができてしまった感じがする。未来の食文化がタコベルしかないって設定も含めて。

※『デモリションマン』は1993年のSFアクション。暴力も汚い言葉も消えた未来社会が舞台で、トイレの紙の代わりに置かれた「三枚の貝殻」の使い方が劇中で最後まで説明されないことが有名なネタになっている。

20. 名無しのReddit住民
『ゴースト・ハンターズ』を挙げてる人がいて安心した。主人公が自分を英雄だと信じきってるのに、実際の見せ場は全部となりの相棒が持っていく構造、今の目で見るとかなり攻めてる。

※『ゴースト・ハンターズ』は1986年の作品で、原題は Big Trouble in Little China。カート・ラッセル演じるトラック運転手が、チャイナタウンの地下で古代の術師と戦うアクション。公開当時は振るわなかったが、その後カルト的な人気を得た。

21. 名無しのReddit住民
『ラバー』。自動車のタイヤが主人公の映画。しかもそのタイヤには超能力がある。この一行の情報量だけで、観るかどうか決まると思う。

22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
タイヤじゃなくて、殺人を犯すタイヤね。そこ大事だから。しかも観てるあいだずっと「そのうち何か説明があるはず」と思わされて、最後まで何もない。あの放り出され方が妙に癖になる。

※『ラバー』は2010年のフランス映画。砂漠に転がっていた一本のタイヤが意思を持って動き出し、念力で対象を破裂させながら旅を続ける。その理由は劇中で「理由なんてない」と正面から言い切られる。

23. 名無しのReddit住民
『フェイス/オフ』。面白いのは間違いないんだけど、手術で他人の顔と取り替えられるという前提だけは何回考えても正気じゃない。ニコラス・ケイジの映画って、だいたいこの「発想は完全に狂ってるのに映画としては楽しい」の枠に入ると思う。

※『フェイス/オフ』は1997年のジョン・ウー監督作。刑事とテロリストが手術で顔を交換し、そのまま互いの人生を演じ合う。ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジが途中から役柄を入れ替えて演じるのが見どころ。

24. 名無しのReddit住民
『デイ・アフター・トゥモロー』と『2012』。片方は主人公が寒波から走って逃げ切り、もう片方は津波がエベレストを越えてくる。ここまで堂々とやられると、もう文句を言う気にならないんだよな。

25. 名無しのReddit住民
『ザ・コア』は年に一回は観てる。地球の核が止まったから掘って直しに行く、という解決策を大真面目に二時間かけてやりきるの、逆に清々しい。誰も途中で我に返らないのが素晴らしい。

※『デイ・アフター・トゥモロー』(2004)と『2012』(2009)はどちらもローランド・エメリッヒ監督の災害超大作。『ザ・コア』(2003)は地球の核の回転が止まったため、特殊な掘削艇で地下深くへ向かうSFアクション。

26. 名無しのReddit住民
『スパイダー・パニック!』を覚えてる人いる? 有害廃棄物で巨大化したクモが田舎町を襲うだけの話なんだけど、クモがいちいち賑やかに鳴くのがずるい。子供のころ深夜放送で観て完全にやられた。

※『スパイダー・パニック!』(2002)の原題は Eight Legged Freaks。流出した有害廃棄物の影響で巨大化したクモの群れが町を襲うモンスター映画で、クモが鳴き声を上げながら跳ね回る演出が特徴。

27. 名無しのReddit住民
『ズーランダー』が出てないのが信じられない。表情が一種類しかないモデルが世界を救う映画だよ。同じ棚に『オースティン・パワーズ』も置いていいと思う。どっちも相当に下品なのに、なぜか品がある。

※『ズーランダー』(2001)はベン・スティラー監督・主演のコメディで、間抜けな男性モデルが陰謀に巻き込まれる話。『オースティン・パワーズ』(1997〜)は60年代のスパイ映画をまるごとおちょくったシリーズ。

28. 名無しのReddit住民
正直に言うと、バカだから面白いと薦められた映画で本当に笑えたのは半分くらいだよ。『ザ・ルーム』なんて20分でしんどくなった。みんなでツッコミながら観る前提の作品を一人で再生すると、ただの苦行になる。

29. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
それはわかる。ただ『ザ・ルーム』だけは劇場の深夜上映で観てほしい。客席から一斉にスプーンが飛んでくるあの空間まで含めて一本の作品になってるから。家で一人だったら俺も途中で止めてたと思う。

※『ザ・ルーム』(2003)は、あまりの出来の悪さで逆に有名になったアメリカの自主制作映画。上映会では、劇中の部屋に飾られたスプーンの写真に反応して観客がプラスチックのスプーンを投げる、といった独自の作法が定着している。

30. 名無しのReddit住民
『ショーン・オブ・ザ・デッド』と『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』を挙げて締めたい。バカな映画のふりをしながら、アクションもホラーも本気で作り込んでるから、笑ったあとにちゃんと満足感が残るんだよ。

※『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)と『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』(2007)はエドガー・ライト監督、サイモン・ペッグ主演のコンビ作。ゾンビ映画と刑事アクションをそれぞれ茶化しつつ、ジャンル映画としても正面から作り込まれている。

まとめ

並んだ顔ぶれを眺めると、単に出来の悪い映画が愛されているわけではないことが見えてくる。『トレマーズ』や『デモリションマン』のように、荒唐無稽な設定を最後まで真顔で押し通した作品ほど支持が厚い。逆に、途中で照れて自分のバカさに言い訳を始めた映画は一本も挙がっていない。ふざけるなら最後までふざけきる、という一点だけが共通している。

もう一つ面白いのは、笑われている作品ほど作り手が本気だという指摘が繰り返し出てきたことだ。ペース配分が完璧だと評される『トレマーズ』、香港カンフー映画への敬意が透けて見えると言われる『Kung Pow: Enter the Fist』、頭のいい人がわざとバカを作った結果だと分析される『デモリションマン』。「バカ映画」という呼び方は、実のところかなりの褒め言葉として使われている。日本でも、深夜にテレビでやっていたB級映画をなぜか最後まで観てしまった記憶を持っている人は多いはずだ。皆さんの、バカバカしいのに何度も観てしまう一本は何ですか?

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