「35歳以上の人へ。20代で膨大な時間かお金をつぎ込んだのに、振り返ったら完全な無駄だったものは何?」——この一行の問いかけに、5000件を超える答えが集まった。高級車、ブランド服、ゲーム内課金といった分かりやすい散財から、家族と過ごせたはずの夜、逃げ続けた不安、終わらせるべきだった関係まで。読んでいると、笑い話に変換できている後悔と、何年経っても声のトーンが変わらない後悔がはっきり分かれてくる。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
ネットに溶かした時間だね。ほんとに、ほんとに、ほんとに膨大な量。Facebookとかその手のSNSに張り付いてた時間を全部足したら何年になるのか、正直考えたくない。何ひとつ手元に残ってないんだよ。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
刺さる。今まさに勤務中にRedditをスクロールしながらこれ読んでる。20年後の自分にも同じことを言われるんだろうなと思いながら、指は止まってない。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
一番こたえるのは、その99%を覚えてすらいないこと。2011年ごろ、コメント欄で見ず知らずの他人と何千時間も言い争ってたはずなのに、何について怒ってたのかひとつも思い出せない。あの半分でもくだらない日曜大工にでも使ってれば、せめて出来の悪い木の椅子くらいは残ってたのにさ。
4. 名無しのReddit住民
当時の仕事。家族と過ごす時間より優先してた。あれだけは本当にやらなきゃよかったと今でも思う。辞めたあと、会社は僕がいなくても普通に回ってたよ。
5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
うちの父がまさにそれ。週60〜80時間働いて、退職金口座をせっせと積み上げてた。おかげで僕が育っていく姿はほとんど見ていない。で、退職したあとに相場のことを何ひとつ分からないまま株につっこんで、貯めた分の大半を吹き飛ばした。あの40年は何だったんだろうって、今でも考える。
※ 退職金口座(401k)…アメリカの企業型の積立年金。運用先は本人が選ぶので、退職後に自分で株につっこんで溶かすことも起こりうる。
6. 名無しのReddit住民
「年を取ったとき、あなたがどれだけ働いたかを覚えているのは、あなたの子どもだけ」。昔どこかで読んだこの一行がずっと頭から離れない。上司は絶対に覚えてない。取引先も覚えてない。覚えてるのは、待たされた側だけなんだよ。
7. 名無しのReddit住民
手持ちのCDを全部パソコンに取り込む作業に、途方もない時間を注ぎ込んだ。そのあとiTunesに繋いだら、Appleがフォルダもファイル名も全部わけの分からない数字の羅列に書き換えてくれた。あの夜のことは一生忘れない。
8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
2005年ごろ、初代iPodのために何百枚もCDを取り込んだ知り合いがいてね。容量を食うからってPC側のデータを全部消したんだ。次に同期した瞬間にiPodの中身も丸ごと消えるって知らなかったし、外付けのハードディスクが安いってことも知らなかった。あのときの顔は今でも思い出せる。
9. 名無しのReddit住民
19歳のとき、自分で作ったウェブサイトが売れてちょっとまとまった金が入った。その大半で新車のBMWを買ったんだ。結果、人生で一番金を吸われたのがあの車で、最後はメーカー相手に訴えを起こす一歩手前まで行った。若いうちに見栄を張るのはやめときな、ほんとに。
10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
BMWは Broke My Wallet、つまり「財布が破産した」の略だからね。俺が言うんだから間違いない、MINIに乗ってるから。あっちは Mechanic In Need Immediately、「今すぐ整備士が必要」の略だよ。
※ どちらも本当の略ではなく、修理代の高さをネタにした定番の言葉遊び。BMWもMINIも欧州の高級車ブランドで、アメリカでは「維持費で泣く車」の代名詞として扱われることが多い。
11. 名無しのReddit住民
新しい服。ファッション業界が若い層を狙い撃ちにするのには、ちゃんと理由があるよ。生活が落ち着いて、人からどう見られるかへの中毒がようやく抜けた今は、定期的に服を買う気がまるで起きない。当時買い物に注ぎ込んだ額を足したら、家の頭金がそこそこ払えてた。
12. 名無しのReddit住民(>>11への返信)
しかも半分はファストファッションで、3回洗ったら形が崩れて終わりだった。30代後半の今はアニメのキャラみたいに、同じ無地のTシャツ5枚と楽なパンツ2本しか持ってない。20代のときに思ってたほど、誰もこっちのことなんて見てないんだよね。
13. 名無しのReddit住民
40代だけど、17か18の頃に買った服をいまだに着てるよ。どうやら最近また流行ってるらしい。まあ、40歳が着てなければの話だけどね。
14. 名無しのReddit住民
2つある。ひとつは高級ブランドの服。一生モノへの投資だと自分に言い聞かせて買ったのに、数回袖を通しただけでクローゼットの肥やしになってる。もうひとつは、職場で人一倍頑張ること。昇進を運んできたのは努力の量じゃなくて、判断を信用してもらえているかどうかと、単純に人間関係だった。
15. 名無しのReddit住民
死ぬ気で働いても、返ってくるのは追加の仕事だけだった。上司と趣味の話で盛り上がってる同僚の方が、こっちよりよっぽど早く昇進していく。認めたくないけど、10年見てきた結論がこれなんだよな。
16. 名無しのReddit住民
不安になることから逃げ続けたこと。向き合わずに避けてたせいで、人付き合いもチャンスも山ほど取りこぼした。20代半ばからやっと本気で挑み始めたけど、それまで丸ごと消えた時間のことは今でも悔しい。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
自分も同じ。どうせできるわけないと勝手に決めつけて、目の前を通り過ぎていくのを黙って見てた。あのとき掴まなかったチャンスは、二度と同じ形では戻ってこないんだよな。18. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
20代半ばで気づけたなら、それは全然無駄じゃないと思うよ。ほとんどの人はもっとずっと後になってようやく分かるんだから。何か月も何年もベッドの上で過ごすことになった人だって、その時間から意味を見つけてる。あなたが不安だった若い頃から意味を見つけられない理由なんてない。
19. 名無しのReddit住民
ヘロイン。今41歳で、もうすぐ断薬11年を迎えるところ。20代はまるごとあれに持っていかれた。金の話じゃないんだ、あの10年が返ってこないってことなんだよ。
20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
おめでとう。本当にすごいことだよ。こっちは36歳で9年目。同じところから這い上がってきた人間として言わせてもらうと、その11年だけは誰にも取り上げられない。
21. 名無しのReddit住民
終わらせるべきだった関係。続けたからって勝ちじゃないんだよ。終わるべきものを無理に引き延ばしても、減っていくのは自分に残された時間だけだった。
22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
それ自分だ。2年は長引かせすぎた。またゼロからやり直すのが怖くて動けなかったけど、結局その怖かったことこそが、自分にできる一番いい選択だった。今ならはっきり分かる。
23. 名無しのReddit住民
最初のパートナー。自分は自閉症のサヴァンだから仕事を続けるのは無理なんだと言い張っていて、9年の交際のうち最後の2年はこっちが一家の唯一の稼ぎ手だった。しまいには相手の親の生活費まで出してた。遠くの街で理想の仕事が決まった瞬間に別れて、今は身軽そのもの。時間もエネルギーも金も注ぎ込んだのに、返ってきたのは痛みと侮りだけだった。教科書代が払えなくて大学を中退したのも、家賃を稼ぐために他に手がなかったから。学位はもう仕事に必要ないけど、この先10年のうちに取りに行きたいと思ってる。
24. 名無しのReddit住民(>>23への返信)
仕事に就けないほど頭がいいと自称しながら、同時に相手に親の生活費まで払わせるって、厚かましさの水準が段違いだよ。「あったかもしれない人生」を考えるのがつらいのは分かる。でも9年も足首に錨をくくりつけられたまま、それでもちゃんとした生活を築き直したことの方がよっぽどすごい。学位は取りたくなったときに取ればいい。過去の自分に見せつけるためだけでも十分だよ。
※ サヴァン症候群…特定の分野だけ突出した能力を示すとされる状態。ここでは相手の自称であって、診断を受けたという話ではない。
25. 名無しのReddit住民
友達。それも今はもう誰とも話してない相手ばかり。結婚したときと、子どもが生まれたときに一気に人が減るんだよ。あの2つを境目にして、そのまま静かに消えていく人が本当に多い。
26. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
結婚式まわりの出費がとくにきつかった。20代後半、礼服と独身最後の旅行の飛行機代とご祝儀で、しめて何十万も飛んでる。しかも相手はもう6年もメッセージすら交わしてない人たちだよ。昔の式の写真を見返すと、並んで立ってる半分はもう他人になってる。
27. 名無しのReddit住民
何も考えずにだらだら過ごしたこと。人生を楽しむのは大いにけっこうだけど、資格がないなら取れるうちに取っておけ。それと、年と月の目標額を決めて、その分をインデックスファンドに放り込め。35歳を過ぎて実際に電卓を叩くと数字がえげつない。22歳から毎月150ドル積む方が、35歳から毎月1000ドル突っ込むより強いんだ。あとで稼げるようになってから取り返せると全員思ってるけど、複利で増えるはずだった10年だけは買い戻せない。
※ インデックスファンド…市場全体の値動きに連動する投資信託。日本の新NISAでよく買われる全世界株型や米国株型と同じ考え方の商品。150ドルは約2万3千円、1000ドルは約15万円が目安。
28. 名無しのReddit住民
上場目前だったスタートアップで、社員として積み上げた残業時間。あと一歩というところで全部崩れて、何年分もの努力と、人生が変わるはずだった金額が一瞬で消えた。6年経つけど、いまだに引きずってる。
29. 名無しのReddit住民
ゲーム内課金。今もゲームはやるし、一生続けられる娯楽だとも思ってる。でもゲームそのものは出ては消えていくんだよ。あの超かっこいい見た目のアイテムは、後になって何ひとつ自分の役に立たない。それなのに金額だけはしっかり積み上がる。楽しめなくなった時点でさっさと抜ける、結局これに尽きる。
30. 名無しのReddit住民
趣味を完全な無駄だって言ってる人たちを見てると悲しくなるよ。趣味こそが毎日をなんとか回してくれてるものでしょ。自分の答えは『RuneScape』。とんでもない時間を吸われたのは事実だし、30代前半には社交にも運動にもキャリアにも回せたはずの時間だったと本気で後悔した。で、必死に軌道修正して全部立て直したら、今度はもっと『RuneScape』をやっておけばよかったと思ってる。要はバランスなんだよな。
※ 『RuneScape』…2001年に始まったイギリス製のオンラインRPG。ブラウザで手軽に遊べる一方、目標達成まで何百時間もかかる設計で「気づいたら人生が溶けている」ゲームの代名詞として語られることが多い。
まとめ
並んだ答えは、きれいに3つの層に分かれる。ひとつは金そのもの(新車、ブランド服、ゲーム内の課金)。ふたつめは時間の使い先(SNS、逃げ続けた不安、終わるべきだった関係)。そして最も重いのが、取り返しのつかない人間関係だ。家族と過ごせたはずの夜と、結婚と出産を境に静かに消えていった友人たち。面白いのは、金の後悔はだいたい笑い話に変換できているのに、人にまつわる後悔だけは何年経っても声のトーンが変わらないこと。日本でも「若いうちの浪費は経験のうち」とよく言うけれど、このスレッドを読む限り、経験に変わるものと、ただ消えるものの境目は意外とはっきりしている。あとに残るのが記憶か、人か、技能か。そのどれでもなかったものにだけ、みんな「無駄だった」という言葉を使っていた。趣味やゲームが擁護されているのも同じ理屈で、楽しかった記憶が残っているなら、それはもう無駄の側にはないということなんだろう。皆さんが20代でつぎ込んで、今になって惜しいと思うものは何ですか?

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