本人たちはまだ何も気づいていないのに、周りから見ると「あ、これは終わるな」と分かってしまう瞬間がある。逆に、外からは仲の良い理想のカップルに見えていた二人が、ある日あっさり別れて周囲を驚かせることもある。
「一見うまくいっている関係が、実はもう終わりに向かっているサインは?」というスレッドに、別れを経験した人、他人の別れを間近で見てきた人、そして今まさにその渦中にいる人から、生々しい答えが集まった。面白いことに、浮気だの大喧嘩だのという派手な話はほとんど出てこない。挙がるのは、写真の枚数、車の中の沈黙、食洗機の入れ方といった、日常の隅っこの話ばかりだった。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
パートナーの家族と自分の相性が悪いのに、その家族が線を越えてきたときにパートナーが自分を守ってくれない。これが一番はっきりしたサインだと思う。相性が悪いこと自体は仕方ないんだよ。問題は、間に立つべき人間が黙って座って見てるかどうか。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
まさにそれを経験した。最後の方は、彼に対して恨みしか残ってなかった。嫌いになったのは彼の家族じゃなくて、何も言わずにその場に座ってた彼の方だったんだよ。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
今それで悩んでる真っ最中。彼の家族は彼本人にはずっと虐待的で、私に対しては失礼。このまま結婚したら、家族が集まる祝日のたびに憂鬱になるのが今から目に見えてる。彼はちゃんと私をかばってくれるし、こっちも死ぬほど好きなんだよ。ただ、うまくいく道が「彼が家族と縁を切る」しか思いつかなくて、それを私が言わせるのは違う気がしてる。
4. 名無しのReddit住民
片方が親やきょうだいと距離が近すぎて、そっちから抜けられていないのも同じくらい危ない。個人的には、配偶者が一番優先されるべきだと思ってる。その順番が最初から逆になってる人は、たぶん何年経っても直らない。
5. 名無しのReddit住民
努力が一方通行になったとき。これに尽きる。不思議なもので、この不均衡って数えなくても体で分かるんだよ。連絡するのはいつも自分、予定を立てるのもいつも自分、相手の機嫌をうかがって話題を選ぶのもいつも自分。誰も点数なんてつけてないのに、ちゃんと積み上がっていく。
6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
外から完璧に見えるカップルって、片方が空気を読んだり機嫌を取ったりする役目を九割引き受けてるだけのことがある。謝るのもいつも同じ人、折れるのもいつも同じ人、壊れたところを直そうと動くのもいつも同じ人。それで見た目のバランスが保たれてるだけなんだよ。
7. 名無しのReddit住民
残念ながら経験から言うと、心が離れること。生返事が増えて、こっちと話してるときより、スマホを眺めてるときの方が楽しそうな顔をしてる。厄介なのは、何かおかしいって自分でも分かってるのに、相手が話し合う気ゼロで適当にはぐらかしてくる場合。そこまで来たら、もう実質終わってる。
8. 名無しのReddit住民
自分の予感が当たって本当に別れたときは、決まって同じ兆候があった。その人が会話の中でパートナーの話を一度も出さなくなってるんだよ。普段なら「昨日うちのがさ〜」って勝手に口から出てくる人が、ぱたっと言わなくなる。話題にする理由がなくなったんだろうね。
9. 名無しのReddit住民
二人でやることが減っていく。細かいところから始まるよ。一緒に写真を撮らなくなる、離れてるときに相手のことを良く言わなくなる、二人の生活がじわじわ離れていく。たいていゆっくり進むから、当人たちも気づかないうちに、相手といるより他の場所にいる方が落ち着くようになってる。
10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
付き合った初日の写真から最後の写真まで、順番に並べて見てみるといい。どっちかの顔から幸せが抜けてたら、もう終わってる。四年付き合った元彼がそうだった。私はどの写真でも馬鹿みたいに幸せそうなんだけど、彼の笑顔はだんだん小さくなって、最後の方は不機嫌そうな顔しか写ってない。しまいには写真を撮ること自体を嫌がるようになって、私を自分の生活から押し出しにかかってたから、こっちから出て行った。
11. 名無しのReddit住民
自分の経験だと、大きく四つある。
一つ目、難しい話題を扱えない。難しい話はどんな関係にも必ず出てくる。それが人生だから。避け続ける二人は詰む。
二つ目、人生の骨組みの部分で望みが違う。子供を持つかどうか、どこにどうやって住むか。悲しいけど、深く本気で愛し合っているだけでは足りないことがある。
三つ目、相手そのものより、自分の期待の方に恋してる。
四つ目はもう法則みたいなもので、付き合い始めの一番きれいな時点ですでにややこしいなら、理由が何であれ、その火種が最後には終わりの原因になる確率がすごく高い。数日後か、数週間後か、数年後かの違いでしかない。
12. 名無しのReddit住民
引っ越しとか、家を買うとか、大きな転職とか、長期の計画を口にするときに「私たち」じゃなくて「私」で話し始めたら、もう本人の中では答えが出てる。本人にその自覚がないことも多いんだけどね。
13. 名無しのReddit住民
侮蔑。派手な喧嘩じゃないんだよ。ふとした瞬間のあきれたような目つき、日常会話に混ざる小馬鹿にした言い方、遠回しな嫌味。尊敬がなくなった時点で、もう愛の方は持たないんだよ。
14. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
ゴットマンの言う「四騎士」だね。中でも侮蔑が一番まずいとされてる。声を荒らげる回数より、目の動かし方の方が先を教えてくれる。
※ ゴットマンの四騎士= アメリカの心理学者ジョン・ゴットマンが、夫婦のやり取りを長年観察して整理した「関係が壊れていく前によく現れる四つの態度」。批判(相手の人格そのものを責める)、侮蔑(見下す・馬鹿にする)、防衛(責任を認めず言い返す)、逃避(黙り込んで会話から降りる)を指す。
15. 名無しのReddit住民
お互いを人として好きじゃない。当たり前に聞こえるだろうけど、本気で言ってる。自分が今まで見てきた中で「恋人同士じゃなかったとしても友達でいたと思う」って感じのカップルは、うちの両親と、姉妹とそのパートナーくらいしかいない。
一度おばがうちの家族と外食に来たとき、車の中で心底驚いた顔をして「あなたたち、車の中で会話するのね!」って言ったことがある。あれを聞いた瞬間、たぶん全員ちょっと胸が痛くなった。
ちなみにそのおばは、結婚二十三年目、末っ子が家を出た途端に離婚した。
16. 名無しのReddit住民
友達を見てて思うのは、付き合う前は明るくてよく笑う人だったのに、一、二年経つと暗くてネガティブな人になってて、二人で腫れ物に触るみたいに接してるパターン。
しかもそういうときに限って、SNSにお互いの写真を大量に上げるんだよ。幸せそうに見せる必要があるのは、実生活の方が幸せじゃないからで。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
片方がやたらと「うちの最愛の人」がどれだけ素晴らしいかを語り続けるのも同じだと思ってる。花を買って、プレゼントを買って、いつも褒めちぎってる。で、その関係が死んだときにみんな驚いたふりをする。
うちの妻はこれを「人形の家シンドローム」って呼んでる。妻が勝手に名付けただけだから一般的な言い方じゃないと思うけど、外から見て完璧な生活が、中にいる片方には息が詰まるものであることは普通にあって、しかもそれは外からはまず分からない。18. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
SNSに二人の写真を上げてる=実は不幸せ、はさすがに決めつけすぎじゃないかな。うちは二人とも単に写真を撮るのが好きなだけで、十年経っても普通に仲がいいよ。
むしろ、あるときから一枚も上げなくなったカップルの方が個人的には心配になる。
※ 『人形の家』= ノルウェーの劇作家イプセンが1879年に発表した戯曲。何不自由なく見える家庭の妻ノラが、自分は夫にとって「かわいい人形」でしかなかったと気づき、家を出るまでを描く。日本でも翻訳・上演が繰り返されてきた古典で、上のコメントはその題名をもじった身内の言い回し。
19. 名無しのReddit住民
あまり話題にならないやつを一つ。どうでもいい口論で、簡単に譲れる場面を譲らないとき。
たとえば食洗機の入れ方。二人ともそれぞれ自分のやり方が正しいと信じてて譲らない、これはいいんだよ。全員の意見が合うわけないからね。
問題は、片方には強いこだわりがあって、もう片方はまったく気にしていない場合。それなのに、こだわってる方のやり方に合わせない。
些細に見えるけど、これは「自分は何も失わないし、我慢もしなくていい場面で、相手の生活をちょっとよくする機会を見送った」ということなんだよ。小さいことでそれをやらない人は、大きいことでもやらない。自分の利害が絡む大事な場面なら、なおさらやらない。
これが見えたカップルは、今のところ一組も続いてない。
20. 名無しのReddit住民
体の向きや距離感、特に二人がどう並んで歩くか。すごく些細だけど、よく出る。手をつなぐかどうか、人前でくっつくかどうかは人によるからどうでもいい。でもカップルってたいてい横に並んで歩くんだよ。片方が先に行き始めたり、距離を空け始めたり、後ろに下がり始めたら、それは興味が薄れてるか、もうこの関係に気持ちを注ぐのをやめたということ。
21. 名無しのReddit住民(>>20への返信)
歩く速さなんて脚の長さの問題では、と言い返そうとしたんだけど、思い返したら別れる半年前くらいから自分だけずっと先を歩いてた。何も言えない。
ただ、こういうのって別れた後から振り返るからサインに見えるだけ、という気もするよ。うまくいってるカップルにも早足の人はいくらでもいるからね。
22. 名無しのReddit住民
「私たち一度も喧嘩したことないの。気が合いすぎて、大体のことで意見が一致しちゃうのよね」
これを自慢してきたカップルで、二年以上もったのを見たことがない。だいたい次のどっちか、もしくは両方。
一つ、いつも意見が一致してるんじゃなくて、片方がいつも合わせてる。その方が楽だから。それで恨みが溜まっていって、いつか本当に譲れないことが来る。
もう一つは、単に難しい話をしていない。人生の数少ない確実なことの一つは、難しい出来事は必ず起きるということで、そのときの相手の反応に驚かされるのは、たいていいい話じゃない。
23. 名無しのReddit住民(>>22への返信)
喧嘩しない夫婦は危ない説、この手のスレで毎回出るけど、本当にただ揉めないだけの家もあるからね。うちは十五年目で、言いたいことはその場で全部言うし、それで大声になったことがないというだけ。
危ないのは「喧嘩しない」じゃなくて「言わない」の方でしょ。この二つを一緒くたにされると、静かな家庭が全部欠陥品みたいに聞こえる。
24. 名無しのReddit住民
知り合いに、七年続いて外からは完全に安泰に見えてたカップルがいた。でも結婚の話が出るたびに、その場の空気が変わるのが分かるんだよ。彼女はしたくて、彼はしたくない。友達グループはそれを定番のいじりネタみたいに扱ってた。
ある日あっさり別れて、みんな驚いたふりをした。あの空気の方が本当の話で、冗談はそれを隠すための蓋でしかなかったんだよね。
25. 名無しのReddit住民
二人とも他の誰とも遊ばなくなる。友達が全員いつの間にか消えてる。
そうなるとゆっくり完全にお互い依存し合うから、ちょっとした意見の食い違いが巨大に感じられるようになる。他に頼れる相手がいないからね。
友情を枯らした分、生活が退屈で代わり映えしなくなって、そこで今度は関係そのものを疑い始める。片方が友達と会いたいと言い出すと裏切りみたいに感じる。「なんで急に二人の時間がどうでもよくなったの?」ってね。最後は恨みに変わる。もう何度も見てきた。
26. 名無しのReddit住民
一緒にいるのに孤独を感じ始めたら、それが一番大きい赤信号だと思う。もっと分かりやすいのは、相手がいて嬉しい気持ちより、相手がいないときのホッとする気持ちの方が大きくなったとき。自分がそれに気づいた日のことは、今でもわりとはっきり覚えてる。
27. 名無しのReddit住民
自分の場合は、終わりのないあら探しだった。こっちのやること言うこと全部に何かしら文句がある。指摘されたところを直して、ちゃんと謝って、もう終わった話だと思ってたら、一週間後にまた同じ件を持ち出してくる。
常に地雷の上を歩いてるみたいな圧がずっとかかるんだよ。楽しいわけがないし、あれが始まったらだいたい終わる。
28. 名無しのReddit住民
パートナーが、こっちのやることを全部「そんなの最低限でしょ」と言い始めたとき。自分名義の家に家賃なしで住まわせてることまで最低限扱いされたときは、さすがに言葉が出なかった。
29. 名無しのReddit住民
後ろ足がうまく動かなくなってきて、餌にも口をつけなくなる。
……うちの猫のアーサーの冥福を祈ってやってくれ。
30. 名無しのReddit住民
一番努力してた側が、努力をやめて自分のことを優先し始めたとき。カウンセリングに通い出したり、自分の体や気持ちの手入れに時間とお金を使い出したり。
それと、ずっと何かしら不満を言っていた側、つまり気になることをその都度口に出して、話し合おうとして、折り合いをつけようとしていた側が、何も言わなくなって全部流すようになったとき。
自分は八年付き合って、実際に別れる一年前にはもう心の中で降りてた。傍から見たら、たぶんあの一年が一番穏やかに見えてたと思うよ。
まとめ
集まった答えを並べてみると、「終わりのサイン」として挙げられたものは、ほとんどが音を立てない。浮気や大喧嘩のような分かりやすい事件ではなく、写真を撮らなくなる、車の中で喋らなくなる、相手の話題が会話から消える、食洗機の入れ方を譲らない。どれも、その日のうちには何も起きない種類の変化ばかりだった。
そしてもう一つ目立ったのが、「静かになったら終わり」という見立てだ。喧嘩がなくなった、文句を言わなくなった、意見が食い違わなくなった。外からは平和になったように見えるし、当人の片方は「最近は落ち着いてきた」と思っていたりする。でも実際には、言っても仕方ないと諦めた側が黙っただけ、という話が何度も出てきた。八年の関係を、別れる一年前に心の中で降りていたという人の話が、たぶんそれを一番はっきり言い当てている。
一方で、「静か=危ない」と決めつけられることへの反発も出ていたのが、読んでいて健全だった。喧嘩をしないこと自体が問題なのではなく、言うべきことを飲み込んでいるかどうかが分かれ目だ、という指摘である。日本だと「言わなくても分かる」「察する」が美徳として語られやすいぶん、この線引きは他人事ではない気がする。
皆さんが「あ、これは終わるな」と感じたサインは何でしたか?

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