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海外「値下がりして売れなくなったらどうするの?と聞いたら『不動産は下がりません』と返された」2008年の予兆…

海外「値下がりして売れなくなったらどうするの?と聞いたら『不動産は下がりません』と返された」2008年の予兆… 文化・習慣

2008年に世界の金融システムが崩れかけたあの出来事。日本ではリーマン・ショックと呼ばれるが、震源地のアメリカでは住宅バブルの崩壊として体験されている。「あれが起きる前、あなたが気づいた小さな予兆は?」という問いかけに集まったのは、経済指標の分析ではなく、通ってしまった住宅ローン、いつまでも下りない売り出し看板、急に増えた捨て猫といった、生活のすぐ隣にあった違和感ばかりだった。

元スレッド:r/AskRedditより

※ 記事中のドル金額は1ドル=約150円で換算した目安です。当時の実勢レートとは異なります。

海外の反応

1. 名無しのReddit住民
2006年ごろに不動産屋と話したときのこと。「もし払えなくなって、しかも家の値段が下がって、借金より安くしか売れなくなったらどうするんですか」と聞いたんだ。そしたら相手は、こっちが不動産をまるで分かっていない素人だという顔をして、こう言った。「あら、そんなことは起きませんよ。不動産は下がらないんです」。あれが自分にとって最初の予兆だったと思う。

2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
分かる。あのころの会話って、全部「住宅価格は上がり続ける」を前提にして組み立てられてた。前提そのものを疑う人が部屋に一人もいない状態って、いま思い返すとかなり異常だよ。似た空気をどこかで感じると、今でもちょっと身構えるようになった。

3. 名無しのReddit住民
どう考えても返せない額の住宅ローンが、頭金ほぼゼロで審査に通った。給料は悪くなかったけど、そこまで良くもない。銀行が出してきた上限額を見て「これ、うちの家計のどこを見て計算したんだ」と本気で困惑したよ。もちろん借りなかったけどね。

※ 米国の住宅ローンは長らく物件価格の2割前後を頭金として用意するのが目安とされてきたが、2000年代半ばには頭金ゼロで借りられる商品が広く出回っていた。

4. 名無しのReddit住民
2006年の終わり、信用スコアが500台前半、頭金なし、仕事は最低賃金という状態で住宅ローンの審査が通った。自分は実際に借りたし、結果的には何とかなったんだけど、あの条件の人間に家一軒分の金を貸す判断は、どう考えても正気じゃない。

※ 信用スコアは米国の個人信用力を300〜850の数値で表す指標。500台前半は最下層に近く、本来なら住宅ローンの審査は通らない水準とされる。

5. 名無しのReddit住民
当時、住宅ローンの契約書に署名させる立会人(公証人)をやってた。NINJAローンが流行り出したころが一番ぞっとしたな。目の前にいる人が「自宅で作ったアクセサリーを売って年10万ドル(約1500万円)稼いでいます」という宣誓書に署名するのを、嘘だと分かりながら見てるわけ。こっちは利害関係のない第三者の立会人でしかないのに。ここまで露骨な虚偽が日常的に目の前で起きはじめた時点で、これは全部崩れるなと思ったよ。

※ NINJAローンは No Income, No Job, no Assets(収入なし・職なし・資産なし)の頭文字を取った俗称で、実質的に審査のないローンを指す。
※ 米国の公証人(notary)は署名の場に立ち会って本人確認をする民間資格者で、内容の審査権限は持たない。

6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
「自己申告収入型」のローンが本当にどこにでもあったよね。信用スコアさえ良ければ、年収は自分で紙に書くだけ。銀行は一切裏を取らない。知り合いに、たいして稼いでもいないのにその方式で家を5軒買った人がいた。値上がりしてるうちに売り抜けられなくて、最後は自己破産してたよ。

※ ステーテッド・インカムローン。収入証明書を出さず自己申告だけで借りられる住宅ローンで、虚偽申告が横行したことから、のちに「嘘つきローン」と呼ばれるようになった。

7. 名無しのReddit住民
2004年から2年間、サブプライム専門のローン会社で働いてた。入ったばかりのころ、上司にバルーンローンの仕組みを説明されたんだ。最初の5年は元本を返さず利息だけ払う。そして5年後、元本が丸ごと一括で請求される。「それ、誰も払えないですよね」と聞いたら、上司はこう答えた。「その5年で借り手が他の借金を整理して信用を立て直すから、そのときには普通の30年固定に借り換えられる」。いや、それができる人はそもそもサブプライムを借りに来ないでしょ、と思ったよ。

※ サブプライムローンは信用力の低い層に高い金利で貸し出す住宅ローン。バルーンローンは途中まで返済額を軽くし、最後に残額をまとめて請求する形式を指す。

8. 名無しのReddit住民
2003年、18歳で全米有数の規模だった住宅ローン会社に入って、書類の処理をしてた。ローンのことなんて何ひとつ知らない小僧だよ。それでも、次々に作られていく契約書を眺めていれば分かる。利息だけを払う期間が終わる5年後、月々の返済額が1,200ドル(約18万円)から4,800ドル(約72万円)くらいに跳ね上がる設計になってた。18歳で何も知らない自分に分かることが、業界の上の人間に分からないわけがないんだ。

9. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
5年後の自分が何とかしてくれる前提で組み立てられた金融商品って、文章にすると冗談みたいだよね。しかもその「何とか」の中身が、家の値段が上がり続けることだけっていう。

10. 名無しのReddit住民
X世代です。当時ある大手銀行の支店に入って、書類に名前を書いただけで25万ドル(約3750万円)の借入枠が出た。しかも自宅の含み益に対して125%の額。手続きは全部で30分もかかってない。あれを正常だと思えというほうが無理だよ。

※ HELOC(ホームエクイティ・ライン・オブ・クレジット)。自宅の値上がり分を担保に設定される借入枠で、米国では家を財布代わりに使う感覚で広く利用されていた。

11. 名無しのReddit住民
住宅ローン業界にいたけど、正直まったく理解できなかった。うちの会社が扱ってたのは借金のおまとめと、自宅を担保にした現金の引き出し。とんでもない優良物件を持ってる人が、その値上がり分をありったけ現金にして、オーディオ機器や通販の買い物の支払いに充てるんだ。それを30年かけて返す。ただ、うちの社長は自己申告収入型と書類なしのローンだけは絶対に扱わなかった。あれをやったら客が家を失うと分かってたんだと思う。あれだけ資本主義の権化みたいな人でも、そこには手を出さなかった。

12. 名無しのReddit住民
働いてたレストランで一緒に皿を下げてた同僚たちが、2軒目3軒目の家を買ってた。時給で働いてる二十歳そこそこの子だよ。あれをおかしいと思わないほうが難しかった。

13. 名無しのReddit住民
タトゥー彫師の友達が次々に住宅ローンを組んで、副料理長をやってた友達は店を出すための融資を受けてた。自分の周りで一番お金の管理が下手な連中に、急に大金が回りはじめたのが本当に奇妙だったよ。当時参加してた仕事の交流会では、年上の人たちがずっと「今は金を貯めておけ」「あの変動金利のローンは絶対に弾ける」と言ってた。自分は変動金利が何なのかも分かってなかったんだけどね。結局、あの人たちが名指ししてた通りの順番で、一人ずつ落ちていった。

※ 変動金利型住宅ローン(ARM)は最初の数年だけ低い金利で、その後は市場金利に連動して返済額が跳ね上がる商品。2000年代半ばに大量に販売された。

14. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
うちの場合は犬の散歩代行をしてる人だった。その仕事だけが収入源の人が、ロサンゼルスで本気で家を買おうと動いてたんだ。夫婦共働きとはいえ、旦那さんの稼ぎも似たようなもの。妻と二人で「この景気は続かないな」と話したのを覚えてる。

15. 名無しのReddit住民
高校時代に一番だらしなかった、授業にもろくに出てなかった連中が、新人の不動産営業として月ごとに稼ぎを増やしていくのを眺めてた。しかも客の大半が、収入が低くて信用情報も良くない若い層。売買が成立すれば手数料が入って、ローン会社を紹介すればさらに紹介料が入る。あのころの不動産は本当に成長産業だったよ。郊外の新規開発がものすごい勢いで農地を飲み込んでいった。

16. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
それ、住んでた郊外でもまったく同じ光景だった。安く手早く建てた家が一気に何十軒も並んで、テレビでは家と車の広告が「信用情報に自信がない? 大丈夫、問題ありません!」って連呼してた。あの一文を平気で流せる時点で、もう相当おかしかったんだと思う。

17. 名無しのReddit住民
郵便受けにクレジットカードの勧誘が毎週入ってた。学生で収入なんてほぼゼロなのに、申し込んでもいないカードの利用限度額が勝手に上がっていく。当時は「自分は信用されてる」と勘違いして、ちょっと嬉しかったんだよね。今思えば、貸せる相手が枯れかけてたから学生にまで話が降りてきてただけだった。

18. 名無しのReddit住民
2005年の終わりに家を買った。バブルが弾けるのは分かってたよ。ひどい物件まで含めて、家の値段が完全に狂ってたから。だから夫に「売るときには絶対に損する。だからせめて、売りたいときに売れる家にしよう」と言って、家族向けの地区にある地味な3寝室の一戸建てを選んだ。当時は37万9,900ドル(約5700万円)という値段を、正気じゃない高値だと思ってたんだ。今となっては、その感覚のほうが可愛く見えるよ。

19. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
当時「狂った高値」だと思ってた金額が、今の相場だと普通か、むしろ安く見えてしまうのが一番こわいところだよね。

20. 名無しのReddit住民
X世代。2006年に、不動産が物価並みにしか上がらない地域から、年10〜20%以上で上がり続けている地域に引っ越した。新しい職場では全員が「家を買え、絶対に上がるから」と言ってくる。そんな利回りが永遠に続く投資はないでしょ、と返して自分は買わなかった。出張先で「教師の給料でどうやって家が買えるんですか」と聞いたときの答えが「利息だけ払うローンがあるから」で、「値下がりしたら?」には「不動産は下がらない」。みんなが買ってるから自分も買わなきゃという焦りと、その根拠の薄さ。予兆というのは、その組み合わせだったと思う。

21. 名無しのReddit住民
売り出しの看板が、いつまでも庭に立ちっぱなしになった。それと同時に、店の窓に貼ってあった「スタッフ募集」の紙が、どの店からも消えていった。派手な出来事は何も起きてないのに、街に貼ってある紙だけが先に変わっていくんだよ。

22. 名無しのReddit住民
勤め先から「人員削減と経営破綻の噂が流れていますが、事実ではありません」というメールが何通も届いた。結論から言うと、全部事実だったよ。

23. 名無しのReddit住民(>>22への返信)
うちもそんな感じだった。人が辞めても補充されなくなって、外注の契約が静かに打ち切られていく。会議で誰もその話題に触れないのが、かえって不気味だったな。

24. 名無しのReddit住民
近所の家の前庭に、ボートやキャンピングカーが並びはじめた。売り札を貼った中古のSUVも一気に増えた。景気が良かった時期に買った大きい買い物から順に手放してたわけだけど、当時はそこまで考えもしなかった。後から思えば、あれが一番はっきりした信号だったよ。

25. 名無しのReddit住民
大学の目の前、学生が食事に出るメインストリートを見下ろす場所で商売をしてた。秋学期から春学期にかけて、通りを歩く学生の数が半分になったように見えたんだ。実際に半減はしてないだろうけど、それくらい体感が違った。学生相手の店が、数か月のうちに何軒も店じまいしていったよ。

26. 名無しのReddit住民
郊外の住宅地で、捨てられたペットが一晩で湧いたみたいに急増した。家を置いて出ていく人が続いたからだよ。おかげでうちは最高の猫を一匹迎えることになったんだけど、あの時期の空気だけは今でも思い出す。

27. 名無しのReddit住民
建てかけの家が、ある時期を境にそのまま止まった。基礎のコンクリートだけ打たれた区画に雑草が伸びて、木の骨組みが立ったところで夏を越して、次の年もそのまま。工事の音が消えた住宅地って、本当に静かなんだ。あの静けさが数字より先に来てた。

28. 名無しのReddit住民
アイルランドの話だけど、こっちでは107%の住宅ローンが出回ってた。頭金なしどころか、家具を買う分まで上乗せして貸してくれる。職場の同僚が高値で買ったマンションを2007年に売りに出したんだけど、買った値段に近い金額でも買い手がつかなかった。その1年前なら、群がってくる買い手をさばくほうが大変だったのに。値崩れの話はもう出ていたのに、政府も業界も「軟着陸するから大丈夫」と言い続けてたよ。人は信じたいことを信じるんだ。

※ 107%ローンは、物件価格の全額に加えて家具代などを上乗せして貸し出す住宅ローン。アイルランドも2000年代に大規模な不動産バブルが発生し、その崩壊で深刻な打撃を受けた。

29. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
X世代だけど、自分は何も気づかなかった。カナダに住んでいて、こっちにはまともな金融の歯止めがあったからね。あの惨事はアメリカの自家製だよ。

30. 名無しのReddit住民
ミレニアル世代として正直に言うと、当時は本当に何ひとつ分かってなかった。デリバティブも、中央銀行が何をしてるのかも、あれがどれだけひどい事態だったのかも。ようやく飲み込めたのは映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』を観てからで、それも15年くらい経ってからの話だよ。

※ 『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(2015年公開)は、住宅バブルの崩壊をいち早く見抜いて賭けた投資家たちを描いた米国映画。原題は The Big Short。

まとめ

並んだ予兆に、株価やGDPの話はほとんど出てこない。代わりに語られたのは、返せるはずのない額のローンが通ってしまったこと、皿を下げていた同僚が2軒目の家を買ったこと、庭の売り出し看板が下りなくなったこと、そして工事の音が消えたことだった。数字が動く前に、まず人の振る舞いのほうが先におかしくなっていた、という証言が驚くほど揃っている。

もうひとつ共通しているのが、「おかしい」と気づいていた人がそれなりにいたのに、誰も止められなかったという点だ。不動産屋も、ローン会社の上司も、職場の同僚も、疑問をぶつけられるたびに「不動産は下がらない」と答えた。おかしさに気づくことと、それを行動に変えられることのあいだには、想像以上に深い溝がある。米国の住宅ローン事情は日本とかなり違うが、値上がりする資産を担保にお金を借り、その値上がりが止まった瞬間に全部が逆回転するという構図自体は、どの国でも見覚えのある形をしている。

皆さんは、後から振り返って「あれが予兆だった」と思い当たる小さな出来事、ありますか?

文化・習慣
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コメント

  1. Reddit名無しさん より:

    中国「不動産は絶対に下がらない!」
    韓国「不動産価格は下がりません」
    こうして、この東西朝鮮は深刻な不動産バブルに突入し
    今も破産者の激増や倒産に苦しんでいる