子供のころ、見てはいけないものを見てしまった夜がある人は多いはず。「眠れなくなるほど怖かった、人生で最初の映画は?」という質問に、海外の掲示板が一気に思い出話であふれました。定番のホラーから、なぜそれで?と言いたくなる意外な一本まで、当時の年齢つきで並んでいます。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
『ザ・リング』。11歳のときに見て、あのクローゼットの中のテレビが映るところで完全にやられた。しばらく寝室にテレビがあるだけで無理だったし、放送終了後の砂嵐が映ってるのを見ただけで心臓が跳ねてた。
※ 『ザ・リング』は、日本映画『リング』(1998年)のハリウッドリメイク(2002年)。見た者が一週間後に死ぬ「呪いのビデオ」をめぐる話。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
元が日本の映画なのは知ってたけど、自分はアメリカ版を先に見ちゃったからこっちが原体験なんだよね。テレビの画面がふっと暗くなって、自分の顔がうっすら映り込むのが今でも一番きらい。
3. 名無しのReddit住民
『エクソシスト』(1973年)。10歳だった。ベッドの上で白目をむいて、あの声を出す場面が、まる3年ぐらい頭から離れなかったよ。夜中にトイレに行くのに親を起こしてたレベル。
※ 悪魔に取り憑かれた少女と神父を描いた、オカルト映画の原点とされる作品。少女の声や首の動きの演出があまりに有名。
4. 名無しのReddit住民(>>3への返信)
自分も同じく10歳のとき。カトリックの家で育ってて、その年頃は悪魔が本当にいると信じてたからね。見た次の週、家の照明がチカチカしはじめて本気で終わったと思った。たぶん前からチカチカしてたんだけど、それまで気づいてなかっただけだと思う。5. 名無しのReddit住民(>>3への返信)
おかげで階段と、小さい女の子がしばらく苦手になった。どっちも日常にありすぎるだろって話なんだけど、当時は本気で遠回りしてたよ。
6. 名無しのReddit住民
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を公開当時に劇場で。あの頃は本当に見つかった記録映像だって触れ込みで、客の半分ぐらいは実話だと思って座ってた。帰り道の街灯が一本切れてるだけで歩くのが速くなった。
※ 1999年公開。森で行方不明になった学生の「発見された撮影テープ」という体裁で作られたホラー。宣伝の巧みさもあって、公開当時は実話だと信じた観客が続出した。
7. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
その系譜だと自分は『パラノーマル・アクティビティ』の1作目。家の中に固定カメラを置いてるだけなのに、寝室のドアが少し動くかどうかを息を止めて見てた。あの後は一週間、電気をつけたまま寝てたよ。8. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
自分は7歳のときに『エイリアン』とほぼ同時期に見た。怖さの総量なら『エイリアン』のほうが上なんだけど、20年以上たった今も体に残ってるのは最後の数分のほうなんだよな。あの終わり方はずるい。
※ 『エイリアン』は1979年公開。宇宙船の中で乗組員が一人ずつ襲われていくSFホラーの古典。
9. 名無しのReddit住民
『エルム街の悪夢』。完全に年齢を間違えたやつ。眠ったら殺されるっていう設定は、子供に見せちゃいけない類のものだよ。起きてれば安全ですと言われても、人間はいつか寝るんだから逃げ場がない。
※ 1984年公開。夢の中に現れる殺人鬼フレディが、眠った相手を襲うシリーズ第1作。
10. 名無しのReddit住民
『ジョーズ』。見終わった帰りの車で、路肩に停めてもらって吐いた。海どころか、そのあとしばらくは市民プールの深いほうにも行けなくなったよ。
11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
わかる。湖でも足がつかないところまで行くと、下から来ると本気で思うようになった。淡水にサメはいないっていう理屈は知ってるんだよ。知ってるけど足が動かない。
12. 名無しのReddit住民
『キャンディマン』。8歳。見ちゃダメって言われてたけど、8歳で反抗期だったから見た。それ以来、鏡に向かって名前を唱えるどころか、洗面所の電気を消してから出るのが何年も無理になった。
※ 1992年公開。鏡に向かって名前を5回唱えると現れる、という都市伝説をめぐるホラー。
13. 名無しのReddit住民
『Fire in the Sky』、これ一択。宇宙船の中の場面だけは、ホラー映画のどのモンスターより生々しかった。しかも本人が体験したと語っている話が下敷きになってるのが、また効くんだよ。
※ 1993年のアメリカ映画。1975年に「UFOに連れ去られた」と証言した作業員トラヴィス・ウォルトンの手記をもとにした作品で、日本では原題のまま紹介されることが多い。
14. 名無しのReddit住民
『イベント・ホライゾン』を10歳で見たのは完全に事故だった。宇宙もののSFだと思って再生したら、途中から様子がおかしくなって、最後は自分が何を見せられてるのか分からなくなった。あれは大人でもきつい。
※ 1997年公開。行方不明だった宇宙船が突然戻ってくるSFホラー。カルト的な人気がある一方、描写のきつさでも知られる。
15. 名無しのReddit住民
『ポルターガイスト』。8歳の子供が見ていい映画じゃなかった。しかもうちの子供部屋にも、ピエロの人形と、窓のすぐ外に木があったんだよ。あの2つが揃った部屋で寝る絶望感、分かる人には分かると思う。
※ 1982年公開。郊外の一軒家で家族が心霊現象に襲われる作品。ピエロの人形と、窓の外の木が動き出す場面が特に有名。
16. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
しかも大人になってから、あの作品の撮影にまつわる不幸な出来事がいろいろ語り継がれてるのを知るんだよね。映画そのものより、それを夜中に読んだ日のほうが眠れなかった。
17. 名無しのReddit住民
『ペット・セマタリー』(1989年)。8か9歳で見て、しばらく本気でダメだった。ただ正直に言うと、大人になってからは何十回も見返してる。子供の脳にはちょっと重すぎただけで、映画としてはずっと好きなんだ。
※ スティーヴン・キング原作。埋めた死者が帰ってくる墓地をめぐる話で、1989年版と2019年版がある。
18. 名無しのReddit住民
『ランゴリアーズ』。飛行機で寝て起きたら乗客がほとんど消えている、っていう出だしがまず無理だった。テレビで見たせいで予備知識ゼロだったし、そのあと数年は飛行機で目を閉じられなくなった。
※ スティーヴン・キング原作の1995年のテレビミニシリーズ。飛行中に乗客が消え、時間から取り残された世界に放り出される話。
19. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
大人になってから見返したら、追いかけてくるやつの映像が思ってた100倍しょぼくて笑った。ただ、あの音だけは今でも無理。絵は古くなっても音は古くならないんだなと思ったよ。
20. 名無しのReddit住民
ホラーですらないけど『レクイエム・フォー・ドリーム』。いまだに引きずってる。お化けも殺人鬼も出てこないのに、終盤の畳みかけがいちばん怖い。あれを寝る前に見たのが人生の失敗のひとつ。
※ 2000年公開。薬物に飲み込まれていく4人を描いた作品。終盤の細かく切り刻むような編集で知られる。
21. 名無しのReddit住民
『ザ・フライ』。怪物が襲ってくるタイプの怖さじゃなくて、体が少しずつ別のものに変わっていくのを最後まで見せられる怖さなんだよ。爪が取れるあたりで、自分の指を見るのがしんどくなった。
※ 1986年公開。転送実験の失敗で、体が徐々に作り変えられていく科学者を描いた作品。
22. 名無しのReddit住民
『狼男アメリカン』を6歳で。変身の場面で骨が伸びていくところ、子供の理解を完全に超えてた。あれ以来しばらく、夜に犬の鳴き声がすると布団を頭までかぶってたよ。
※ 1981年公開。イギリスを旅行中の青年が狼男になってしまうホラーコメディ。特殊メイクによる変身シーンが高く評価された。
23. 名無しのReddit住民
『トワイライトゾーン』の「2万フィートの悪夢」。白黒の古いほうね。見終わった瞬間に自分の部屋まで全力で走って、何時間も出られなかった。窓の外に何かがいるかもしれない、という発想をあれで初めて教わった。
※ アメリカの名作オムニバスドラマの一編。飛行中の機体の翼に何かがいるのに、自分にしか見えないという話。
24. 名無しのReddit住民
『Ernest Scared Stupid』。……子供だったんだよ、いいだろ。コメディのはずなのに、出てくるトロールの見た目だけが妙に本気で、笑うつもりで見に行って帰りは無言だった。
※ 1991年公開。アメリカで人気だったコメディシリーズの一本で、ハロウィン向けの子供向け作品。日本ではほぼ知られていない。
25. 名無しのReddit住民(>>24への返信)
こういうスレの良さって、誰も知らないタイトルが急に出てきて、しかもその人にとっては人生最大のトラウマだったりするところだと思う。有名どころだけ並んでたら最後まで読んでない。
26. 名無しのReddit住民
『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』。親が6歳か7歳の自分に見せたんだよ。アニメだから安心っていう発想は、あの日に捨てた。うさぎだよ。かわいい絵柄のうさぎが出てくるやつ。
※ 1978年のイギリスのアニメ映画。原作は児童文学だが、うさぎの群れが生き延びるまでを容赦なく描くため、子供向けだと思って見た人が衝撃を受けることで知られる。
27. 名無しのReddit住民
『コララインとボタンの魔女』。「ただのアニメでしょ」って毎回言われるんだけど、目をボタンに縫い替えるという発想と、あのもう一人のお母さんは、自分の中の悪夢の階層をひとつ増やしてきた。
※ 2009年の人形アニメ。壁の向こうに、理想的な「もう一人の母親」がいる世界を見つけてしまった少女の話。
28. 名無しのReddit住民(>>27への返信)
子供向けの皮をかぶってるやつがいちばん効くんだよな。自分は『チャイルド・プレイ』は平気だったのに、『グレムリン』のほうでしばらく寝室の影が怖くなった。あれ、よく子供も見られる区分で通ったよ。
※ 『チャイルド・プレイ』は殺人鬼が乗り移った人形が動き出す1988年のホラー。『グレムリン』は1984年公開で、水と光と食事の時間に厳しい決まりがある生き物を飼う話。
29. 名無しのReddit住民
5歳のときは『オズの魔法使』だった。緑の魔女と、空を飛ぶ猿ね。大人になってからだと『ザ・デイ・アフター』。核戦争のあとのカンザスの町で、いったん助かったと思った人がじわじわ弱っていくところまで描く。授業で見せられて、そのあと何日か普通に眠れなかった。
※ 『オズの魔法使』は1939年公開のミュージカル映画。『ザ・デイ・アフター』は1983年にアメリカで放送されたテレビ映画で、核戦争とその後の崩壊を正面から描いて大きな反響を呼んだ。
30. 名無しのReddit住民
ここまで読んで思ったけど、怖かったのは映画そのものより当時の自分の想像力のほうだったんじゃないかな。大人になって見返すと、こっちが勝手に足してた部分がごっそり消えてて拍子抜けする。それでも、どうしても見返す気にならない一本が誰にでも一つあるんだよね。
まとめ
並んだタイトルを眺めると、共通しているのは作品の出来よりも「見た年齢」でした。8歳、10歳、6歳と、ほぼ全員が自分の年齢から書き始めている。つまり怖さの正体は、その映像を処理する準備ができていない脳に、いきなり流し込まれたことのほうにあります。
もうひとつ目立つのは、いわゆるホラー以外の作品の多さです。サメの映画、うさぎのアニメ、核戦争のテレビ映画、コメディに出てくるトロール。ジャンルとして怖がらせにきていない分、身構える暇がなかった、という理屈は妙に納得できます。そして後半では「大人になって見返したら映像がしょぼくて笑った」という声も出てきて、当時の恐怖の半分は自分の想像力が足していたものだった、という結論に落ち着いていくのも面白いところでした。
皆さんが子供のころ、眠れなくなった最初の一本は何でしたか?

コメント
映画館で観たオーメンの666。ダミアンは何がしたかったんだ。