SNSで話題になった途端に相場が跳ね上がり、気づけば新しく始める人が入ってこられなくなった趣味。海外の掲示板でそんな質問が立ったところ、1300件を超える返信が集まりました。ビーズ、トレーディングカード、キャンプ場、そして土。並んでいるのはどれも、昔なら小遣いの範囲で遊べたはずのものばかりです。
元スレッド:r/AskRedditより
※ 記事中のドル表記は、1ドル150円で計算した概算の円換算を添えています。
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
ビーズ関連は全部そう。子ども向けの大きいプラスチックビーズで満足できるうちはまだいいけど、まともなガラスやクリスタルのビーズが欲しくなった瞬間に財布が悲鳴を上げる。あの細かいシードビーズですら、今は普通に高い。
※ シードビーズ=直径1〜3mmほどの極小ガラスビーズ。アクセサリーやビーズ刺繍の基本材料で、以前は大袋でも数百円で買えるのが当たり前だった。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
しかも色を指定したい、粒の大きさを揃えたい、と言い出した瞬間にもう一段上がるんだよね。既製品っぽく仕上げたいだけなのに、材料費が趣味の予算をまるごと食い尽くしていく。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
昔は本当に安上がりな趣味だったのにな。中学生の小遣いでも週末に何か一つ作れたし、失敗しても全然痛くなかった。今は手を動かす前に電卓を叩いてる自分がいる。
4. 名無しのReddit住民
ここ数年のトレーディングカードは全滅。マジック・ザ・ギャザリングも、ポケモンカードも、最近はワンピースのカードもそう。遊ぶための棚じゃなくて、投資商品の棚になってしまった。
※ マジック・ザ・ギャザリング=1993年に登場した世界最初のトレーディングカードゲーム。海外では「MTG」と略される定番タイトル。
5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
ミラディンが出た頃を最後にマジックから離れたんだけど、当時のブースターパックは2ドル50セント(約380円)くらいだった。この前店で見たら1パック10ドル近く(約1,500円)。構築済みデッキが15ドル(約2,200円)で買えた時代が信じられない。
※ ミラディン=2003年に発売されたマジックの拡張セット。ブースターパックは中身がランダムな数枚入りの小袋で、対戦用のカードを揃える基本の買い方。
6. 名無しのReddit住民
スポーツ選手のカードも足しておいてくれ。値段が正気じゃない。メーカーが超限定生産のカードを刷って買い煽りをやるから、転売目当ての連中が発売日に店へ突撃して棚ごとさらっていく。そのあと開封の生配信でレアが出たと絶叫して、あの小さな厚紙を数十万円で売りさばく。
7. 名無しのReddit住民
園芸がSNSのせいで高くなったのかどうかは知らない。ただ「土みたいに安い」なんて言い回しを作った人は、最近ホームセンターで培養土を買ってないと思う。あれ、いつからあんな値段になった?
※ 英語には「dirt cheap(土のように安い)」=二束三文、という慣用句がある。それを踏まえたジョーク。
8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
いい培養土と肥料は原油価格に引っ張られるよ。使われてる窒素分が石油由来だからね。庭があるならクローバーを一緒に植えてみるといい。根に窒素をため込んでくれるから、土そのものが少しずつ良くなっていく。
9. 名無しのReddit住民
屋外系は軒並みやられた。川遊び、キャンプ、バックパッキング、SUP。道具の値段も、場所の使用料も、どっちもじわじわ上がり続けてる。
※ SUP=スタンドアップパドルボード。大きなボードの上に立って、長いパドルで漕ぎながら水面を進むアクティビティ。
10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
昔はテント専用の区画が1泊20ドル(約3,000円)だった。この前ふと同じ場所を調べたら80ドル(約1万2,000円)になっててひっくり返った。やることは地面に寝るだけなんだけどな。11. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
それの半分は単純に人数の問題だと思う。この40年で人口は倍になった一方で、手つかずの自然は減ってる。SNSがあろうがなかろうが、はるかに多い人間が、はるかに少ない場所を取り合ってるわけで。
12. 名無しのReddit住民
料理。昔は新しいレシピを練習して、失敗しても「まあ勉強代だ」で流せた。今は一回台無しにすると普通に家計に響く。気楽に手を動かせなくなった時点で、もう趣味とは呼べないよ。
13. 名無しのReddit住民(>>12への返信)
肉が入るものは全部ね。シェパーズパイ?あきらめてレンズ豆で作りなさいって話。ひき肉の値札を見た日は、そっとカートに戻してる自分が情けない。
※ シェパーズパイ=ひき肉と野菜の煮込みにマッシュポテトを重ねて焼く、イギリスの家庭料理。
14. 名無しのReddit住民
言いたいことは分かるけど、それはSNSのせいじゃないでしょ。単に売る側が上げられるだけ上げてるだけの話。バズを犯人にしておくと、本題のほうがぼやける。
15. 名無しのReddit住民
ゲームはAIにやられた。データセンターがメモリを買い占めた結果、RAMの値段が跳ね上がって、自作パソコンの見積もりが去年と別物になってる。
※ RAM=パソコンのメインメモリ。AI向けサーバーの需要が急増したことで、メモリの取引価格が世界的に上がっている。
16. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
家庭用ゲーム機がこの数年で何度も値上げされたのが本当に異常だよ。発売から時間が経てば安くなるものだったのに、今は古い機種のほうが高いことすらある。ストレージもグラフィックボードも同じ流れ。
17. 名無しのReddit住民
ポケモンカードの収集も、少し前までは普通に手が届く趣味だった。今は新しいのも古いのも関係なく無理。転売屋と買い占め業者が全部持っていったせいで、子どもが小遣いで買える棚そのものが消えた。
18. 名無しのReddit住民
ミニカーのホットウィールも同じことになってる。特定の金型のモデルが店にまったく並ばなくて、欲しければ中古市場を漁るしかない。本来なら一台数百円で棚から取ってくるはずのものなんだけどね。
※ ホットウィール=アメリカの玩具メーカー、マテル社が展開するミニカーのシリーズ。日本の量販店でも1台数百円で売られている定番商品。
19. 名無しのReddit住民
オールドレンズと古いカメラ。安いコンパクトデジカメまで含めて、全部相場が変わった。ちょっと前まではリサイクルショップの隅で埃をかぶってたのに。
※ 原文の「point and shoot」=構えてシャッターを押すだけの小型カメラのこと。日本でいうコンパクトデジカメ、いわゆるコンデジ。
20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
2000年代前半のコンデジまで巻き込まれてるのが本当につらい。昔は5ドル(約750円)で「まあ遊びで買ってみるか」というノリで拾えたのに。誰かがCCDセンサーの写りに目をつけた途端、同じ機種が180ドル(約2万7,000円)の「Y2Kエモカメラ」になった。
※ CCDセンサー=2000年代のデジカメに使われていた撮像素子。独特の色味と粗さが「エモい」と再評価され、当時の機種が中古市場で高騰している。
21. 名無しのReddit住民
編み物と毛糸を入れるべきか迷ってる。もともとそこまで安い趣味ではなかったし。ただ最近は「丸に羽を付けただけのハチの編み図です、10ドル(約1,500円)です」みたいなのが大量に流れてきて、明らかに初心者だけを狙って値段を吊り上げにきてる。
22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
毛糸そのものの値段と品質もね。ヨーロッパだとみんな大手の通販に頼ってたんだけど、そこが投資ファンドに買収された。ああいうところに買われた店が、そのあとまともになった例を私は知らない。
23. 名無しのReddit住民
バーベキューで手頃な部位を焼くこと。オックステールもレバーも、値段がめちゃくちゃになった。安い部位を時間かけて美味くする遊びだったのに、肝心のその安い部位がもう安くない。
24. 名無しのReddit住民(>>23への返信)
スカートステーキがハズレ部位扱いで、値段もそれ相応だった頃を覚えてる。今は普通に高級部位と同じ値札が付いてる。誰かがネットで美味いと言い出すたびに、安い選択肢がひとつずつ持っていかれる感じ。
※ スカートステーキ=牛の横隔膜まわりの肉で、日本でいうハラミに近い部位。以前は正肉から外れた安価な部位として扱われていた。
25. 名無しのReddit住民
きついのは、その安い部位がフォーの材料でもあったこと。ベトナム出身のうちの親は、値上がりのせいでもう何年もフォーを作ってない。家の味が値段に負けるのは、なかなか堪えるものがある。
※ フォー=ベトナムの米粉麺料理。牛骨やスジ肉を長時間煮出したスープが要で、安い部位を使い切る料理でもある。
26. 名無しのReddit住民
鍛冶用の古い金床。アメリカで『Forged in Fire』が放送され始めてから、はっきり相場が跳ね上がった。それ以前は農家の納屋の隅で捨て値になってたような代物なのに。
※『Forged in Fire』=鍛冶職人が制限時間内に刀剣を作って競う、アメリカのテレビ番組。2015年開始の長寿シリーズで、鍛冶ブームのきっかけになったとされる。
27. 名無しのReddit住民
形のある音楽メディア、特にアナログレコード。古いメールを整理してたら、1枚10〜15ドル(約1,500〜2,200円)で注文した記録がいくつも出てきた。今は30ドル(約4,500円)を切れば運がいいほう。中古相場の話はもうしたくない。
28. 名無しのReddit住民(>>27への返信)
ブラウン管テレビも同じ道をたどってる。レトロゲームには表示の遅れがないブラウン管が向いている、と広く知れ渡った結果、状態の怪しい個体でも出品タイトルに「レトロ」と入れれば数万円で売れると思われてる。
※ ブラウン管テレビ(CRT)=液晶より前の方式のテレビ。表示の遅れがほとんどないため、昔の家庭用ゲーム機を当時の感覚で遊びたい層に人気が再燃している。
29. 名無しのReddit住民
リサイクルショップ巡り。昔はタダ同然で面白いものが見つかった。今はどの店に行っても転売目的の人が棚に張り付いてるし、店側の値付けも強気になった。動画で「掘り出し物の探し方」が流行った時点で終わってたんだよ。
※ 原文で名前が挙がっていた「Goodwill」=アメリカ最大手の寄付品リサイクルチェーン。日本のセカンドストリートやブックオフに近い位置づけの店。
30. 名無しのReddit住民
ここまで読んで思ったけど、本当の質問は「まだ値上げされてない趣味って何が残ってる?」のほうじゃないか。無料のはずのジオキャッシングですら道具代と遠征代がかさむし、走るだけのはずのランニングも大会のエントリー費が正気じゃない。
※ ジオキャッシング=GPSの座標を頼りに、世界中に隠された小さな容器を探し歩く宝探し遊び。参加そのものは基本的に無料。
まとめ
並んだ趣味に共通していたのは、どれも「安い入り口」を持っていたことでした。ガラスビーズ、棚に並ぶミニカー、納屋に転がる金床、リサイクルショップの隅のコンデジ。値段が低いから、下手でも続けられたし、飽きても損をしなかった。その気軽さこそが趣味の本体だったのに、供給が追いつかない限定品と転売、そして原材料や電力といった別の事情が重なって、入り口だけが先に消えていったわけです。
一方で、11番や14番のように「SNSのせいにしすぎでは」と冷静に返す人も少なくありませんでした。人口が増えて自然が減れば場所は取り合いになるし、AI向けサーバーがメモリを買えばパソコンは高くなる。バズは値上がりの引き金ではあっても、犯人そのものではない、という見方です。日本でもポケモンカードの抽選行列やヴィンテージ食器の高騰など、思い当たる話は多いはずです。皆さんが「昔はもっと安く楽しめたのに」と感じている趣味は何ですか?

コメント
牛すじ肉なんて昔は犬の餌みたいな値段だったのに、今じゃグラム当たりの単価がステーキ肉より高い値段がついてる