「見た目のわりに、実はぜんぜん怖くない動物は?」。r/AskReddit に立ったこの質問に500件を超える答えが集まった。動物園でセラピー犬をあてがわれるほど気が小さいチーター、噴射する前にわざわざ足を踏み鳴らして警告してくるスカンク、人間の手から落とされることのほうを怖がっている大型のクモ。怖がられている側の事情が、次から次へと出てくる。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
チーター。あいつら実はかなりの怖がりだよ。動物園によっては、不安が強くなりすぎた個体に社会性を身につけさせるためのセラピー犬をあてがってるくらい。動画を探せばすぐ出てくるけど、これがめちゃくちゃ可愛い。見てからは全然怖く思えなくなった。
※ 米国の動物園で実際に行われている手法。落ち着いた性格の犬を若いうちから同居させ、犬のリラックスした振る舞いをチーターがまねすることで緊張がほぐれるとされている。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
アフリカのサファリだと、駐まってるランドローバーに野生のチーターが飛び乗って、見張り台代わりに使うんだよ。ドライバーに「もし車の中まで飛び込んできたらどうなるの」って聞いたら、「何度かあったよ」と。チーターは車内を見回して、乗ってるのが誰ひとりガゼルじゃないと理解して、何事もなくまた飛び降りていったらしい。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
友人がチーターのいる保護区で働いてて、最初は正直身構えてた。うちの猫でも興奮すると結構な傷を作るからね。でも人に慣れたチーターは、ただのでかい甘えん坊の猫だった。友人が他の動物の世話をしてる間ずっと一緒にいて分かったんだけど、あいつら寝てるときのいびきが本当にうるさい。4. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
俺も「チーターは怖くない」って自分に言い聞かせながら、撫でていいと言われた場所に立ってたよ。
そしたら唸られた。
頭で理解していることと、足がその場に踏みとどまれるかどうかは、まったく別の問題だった。
5. 名無しのReddit住民
人間がチーターを飼い始めてから5000年以上経つらしい。それでも家畜化されなかったのは、飼育下での繁殖が最近までうまくいかなかったのが大きいそうだ。しかも古代には狩りの相棒として使われていて、そのとき捕まえてきたのは子どもじゃなくて成獣。子どものチーターはまだチーターのやり方を知らないから、というのがその理由だとか。
6. 名無しのReddit住民
スカンク。頭がいいし性格も穏やかだよ。そもそも噴射したくないんだ、一度出したら補充されるまで時間がかかるから。あれは切り札であって、初対面の挨拶じゃない。
7. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
しかも噴射の前に、ちゃんと前足で地面をトントン踏み鳴らすんだよ。「それ以上近づくな」っていう警告。あの合図を無視した人だけが被害に遭ってる。
8. 名無しのReddit住民
うちは外に置いてる猫用のごはんにスカンクが寄ってくるから、しょっちゅう追い払ってる。でも一度も噴射されたことがない。猫のごはんはスカンクの体に良くないから追い払ってるだけなんだけど、向こうは怒って小さい足をタンタン鳴らして、シューッと息を吐くだけ。90センチくらいまで近づいても、くるっと向きを変えてよたよた歩いて帰っていく。かわいいんだよ、これが。
9. 名無しのReddit住民
オポッサム。見た目のせいで狂犬病を持ってると思われがちだけど、体温が低いせいで狂犬病ウイルスが体内で生き延びにくいらしい。実際、北米でも感染例はほとんど報告されてないと聞いた。
※ オポッサム=北米に分布する有袋類。ネズミを大きくしたような外見で、危険を感じると死んだふりをすることで知られる。狂犬病の報告例は極めてまれだが、ゼロというわけではない。
10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
ただしオーストラリアのポッサムと一緒にしないでほしい。あっちは名前が似てるだけの別の有袋類で、夜中に屋根裏を全力で走り回っては絶叫する、気の短いうるさい連中だから。
※ オーストラリアで「ポッサム」と呼ばれるのはフクロギツネなどクスクス科の有袋類で、北米のオポッサムとは系統が違う。都市部でも住宅の屋根裏に住み着き、夜通し走り回る騒音の主として嫌われている。
11. 名無しのReddit住民
タランチュラ。見た目は悪夢のラスボスだけど、中身は穴に隠れていたいだけの繊細なやつだよ。こっちが咬まれるのを怖がっている以上に、向こうは人間の手から落とされることを怖がってる。
12. 名無しのReddit住民(>>11への返信)
タランチュラは本当に脆いんだよ。数十センチ落ちただけで死ぬこともある。虫やクモに「壊れやすい」というイメージはあまりないと思うけど、見かけよりずっと体が重いのに外骨格は薄くて、落下の衝撃で腹が裂けてしまう。
13. 名無しのReddit住民
家に入ってきたクモは、追い出さずにそのまま住まわせてる。妻が観葉植物をたくさん置いてるから、床をうろうろしてるやつを見つけたら鉢に引っ越してもらうんだ。そうすると今度はその鉢を害虫から守ってくれる。追い出すんじゃなくて、家の中のもっといい物件に移ってもらうだけ。
14. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
それ、住んでる場所にめちゃくちゃ左右されるからね。ニューイングランドのクモなら「変な形の友達」でいい。オーストラリアのクモは触るな。
※ オーストラリアにはシドニージョウゴグモやセアカゴケグモなど、咬まれたら受診が必要になる毒グモが分布する。セアカゴケグモは日本国内でも各地で見つかっている。
15. 名無しのReddit住民
家の中のクモを見逃す方針にしてから、キッチンの飛ぶ虫が明らかに減った。調理台の奥に何匹か住んでるけど、ほとんど顔を合わせない。コバエに数日悩まされたあと、気づけば何週間も一匹も見ていない。ただ先日、食パンをどけたらそいつが目の前を横切って隙間に消えていって、思いっきり悲鳴を上げた。それでも殺さずに逃がしたよ。共存はする。触りたいわけじゃないけど。
16. 名無しのReddit住民
ゲジ。見た目はかなり気持ち悪いけど、人間にはほぼ無害だし、家の中のゴキブリやアリを片っ端から食べてくれる。
※ ゲジ(ゲジゲジ)=脚が長く、驚くほど素早く走る節足動物。日本の家屋にも出る。咬まれると激しく痛むムカデとは別のグループで、人を襲うことはまずない。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
理屈では分かってる。でも家でゲジを見た日は、みっともない悲鳴を上げて、そのあと3時間は床に足をつけられない。妻は毎回それを笑って「無害なんだから落ち着いて」と言うけど、落ち着くのはそっちだよ。あれは悪魔の落とし子だ。絶対に何か企んでる。
ちなみに俺、実戦を経験した退役軍人です。18. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
うちは猫がゲジを大好きなので、俺が見つける前にたいてい片付いてる。脚が全部取れた死骸を見つけるほうが、生きたやつがカサカサ走ってるのを見るよりずっとマシ。実際は人を咬むこともあるらしいけど、毒は人間には効かないし、ゴキブリとシロアリの駆除係としては優秀すぎる。
19. 名無しのReddit住民
サメ。ホラー映画の監督がデザインしたみたいな見た目だけど、ほとんどの種は自分の用事のために泳いでるだけだよ。
20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
『ジョーズ』が何世代分もの人間を壊したんだよ。あの二音のテーマ曲が頭にこびりついた世代は、いまだに市民プールで足のつかない場所に行くのをためらってる。21. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
ホホジロザメ、イタチザメ、シュモクザメを含めて7種と一緒に潜ったことがあるけど、お互いの距離を尊重してる限り、どれも落ち着いたものだった。映画とテレビがサメの評判を不当に落としたと思う。
※ 『ジョーズ』=1975年公開のスピルバーグ監督作。人食いザメを描いたパニック映画で、公開後に欧米の海水浴客が激減したと言われるほどの影響を残した。
22. 名無しのReddit住民
ジンベエザメ。体は10メートルを超えることもあるのに、食べてるのは顕微鏡サイズのプランクトンとオキアミだけ。人間には完全に無害で、隣を泳いでもこっちを気にすらしない。
※ ジンベエザメ=現生の魚類で最大の種。日本でも沖縄美ら海水族館などで飼育されていて、水槽の前で見上げた経験のある人は多いはず。
23. 名無しのReddit住民
ヘビ。あいつらは人やペットを狙ってるわけじゃないし、追いかけてもこないし、アニメみたいな悪意も持ってない。ただ放っておいてほしいだけ。ほとんどの種は無毒で、咬まれても犬や猫に咬まれたほうが危ないくらい。毒蛇ももちろんいるけど、望んでいることは同じで、やっぱり放っておいてほしいだけ。咬まれる事故の大半は、見当違いの恐怖から人間のほうが殺そうとしたときに起きてる。
24. 名無しのReddit住民(>>23への返信)
そこは同意できないな。ヘビによる死者の数を知ったときは正直ぞっとした。WHOの推計だと年間8万〜14万人が亡くなっていて、咬まれる人は500万人以上。この数字を上回るのは蚊と人間くらいしかいない。ヘビにその気がなくても、農村部で暮らしてる人がうっかり踏んでしまえば、向こうは当然咬む。事故になるかどうかは、悪意の有無とは別の話だよ。
25. 名無しのReddit住民
無毒のヘビ限定なら完全に同意する。うちの鶏小屋の卵を狙って、1メートルちょっとのラットスネークが定期的にやってくるんだ。見つけるたびに持ち上げて、離れた場所に置いてくる。あいつは軽く困惑した顔でどこかへ去っていく。そしてまた来る。これの繰り返し。
※ ラットスネーク=北米にいる無毒のヘビの総称で、ネズミや鳥の卵を食べる。日本のアオダイショウとほぼ同じ立ち位置の生き物だと思えばいい。
26. 名無しのReddit住民
アメリカクロクマ。子連れだったり、飢えていたり病気だったり、誰かが餌付けして人間に慣らしてしまった個体でない限り、シカより危険じゃない。
27. 名無しのReddit住民(>>26への返信)
そこにもう一つ条件を足してくれ。コカインを手に入れた場合を除く、だ。あの映画のせいで、うちの地元ではクマの話をするたびに誰かが必ずこのネタを挟んでくる。28. 名無しのReddit住民(>>26への返信)
クロクマは真面目に向き合うべき相手ではあるけど、取り乱すような相手じゃない。たいていは後ずさりすれば向こうから離れていく。特に音を出していれば効果的で、だからクマの生息域の国立公園ではクマ鈴を売ってるんだよ。鈴や話し声で人間の気配を察して、「食い物じゃないな」と判断して帰っていく。庭に居着いて困ってるなら、公園のレンジャーに連絡すれば対応してくれることもある。
※ 「コカインを手に入れた場合」=2023年のアメリカ映画『コカイン・ベア』を踏まえた冗談。1985年に実際に起きた、クロクマが密輸されたコカインを摂取して死んだ事件を大きく脚色したコメディホラー。
29. 名無しのReddit住民
ミツバチ、というかハチ全般。養蜂を始めたころは自分もかなり緊張してた。巣には自分の家を守る本能があるけど、外で見かける一匹は蜜を集める係か、群れの新しい住みかを探してる偵察係なんだよ。仕事に集中してるから、こっちが脅威だと判断されない限り、つまり叫んで手で振り払ったりしない限り、人間のことなんて気にしてない。8年やってるけど、いまだに感心させられる。
30. 名無しのReddit住民
ハイエナだね。『ライオン・キング』のせいで、みんな腐肉あさりのお笑い担当だと思ってるけど、問題解決の実験では多くの霊長類より成績がいいという研究もあるし、自力で獲物を仕留めることもできる。あの笑い声がイメージを相当損なってるんだと思う。あとコウモリも不当に嫌われすぎ。ほとんどの種は小さい虫掃除機みたいなもので、自分の用事をこなしながら、我々が思ってるよりずっと大量の蚊を食べてくれてる。みんなはどう? よく知ってみたら怖くなくなった動物、ある?
※ ブチハイエナは群れで協力して狩りをすることが知られ、食べ物の多くを自分たちで仕留めている。むしろライオンに獲物を横取りされる側になることも多い。
まとめ
並んだ動物を眺めていくと、怖がられている理由がだいたい2つに分かれるのが面白い。ひとつは見た目そのもの。脚が多い、牙がある、顔が笑っているように見える。もうひとつはフィクションで、サメは『ジョーズ』に、ハイエナは『ライオン・キング』に評判を持っていかれた。どちらも動物自身の振る舞いとは関係のないところで決まっている。
そしてこのスレッドが正直だったのは、「無害だと知っていても体が勝手に反応する」と認めるコメントが混ざっていたところ。撫でていいと言われたチーターに唸られて固まった人も、実戦を経験した退役軍人なのにゲジを見た日は3時間床を歩けないという人もいる。知識と足の動きは別物らしい。日本でも、ゴキブリを追いかけて食べてくれるアシダカグモが同じ立場に置かれている。益虫だと知られていても、実際に壁で出くわせばやっぱり悲鳴が上がる。
皆さんが「見た目でずいぶん損してるな」と思う生き物は何ですか?

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