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海外「救急外来で待たされるのは、実はいいことなんだ」到着した瞬間に医師が飛んでくる側にはなりたくない…

海外「救急外来で待たされるのは、実はいいことなんだ」到着した瞬間に医師が飛んでくる側にはなりたくない… 仕事・キャリア

「救急外来で待たされるのは、実はいいことなんだ」。そう言ったのは現役の救急医だった。医療の現場で働く人たちに「患者さんにこれだけは分かってほしいこと」を尋ねたスレッドが、愚痴と本音と、思っていたよりずっと多い優しさで埋まっていた。待ち時間の意味、延命という言葉の中身、そして「怒りをぶつける相手はそこじゃない」という繰り返し。

元スレッド:r/AskRedditより

海外の反応

1. 名無しのReddit住民
救急外来の医者をやってる。待たされるのは良いことだって、もう少しだけ分かってほしい。到着した瞬間に俺が全力で飛んでいく側の人間には、あなたは絶対になりたくないはずだから。

※ 救急外来(ER):アメリカの病院の救急部門。重症度で診察順を決めるトリアージが徹底されていて、軽症だと数時間待たされることも珍しくない。保険に入っていても自己負担が数百ドル〜千ドル単位になりやすく、そもそも気軽には行けない場所でもある。

2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
救急外来で一番の人気者になるのって、想像すると相当こわい状況だよね。その場の全員が自分のほうを向いて小走りで寄ってくるわけでしょ。

3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
これ本当。ドアをくぐって15分以内に看護師と医師が来て、点滴からモルヒネが入って、そのままCTに寝かされたことがある。ありがたいという気持ちより先に恐怖が来た。あとで聞いたら顔の蜂窩織炎が目の奥まで広がってたらしい。

※ 蜂窩織炎(ほうかしきえん):皮膚の深い層で細菌が広がっていく感染症。顔にできて眼窩(がんか=眼球が収まっている骨のくぼみ)まで及ぶと、視力や脳への影響が出るため即入院級の緊急扱いになる。

4. 名無しのReddit住民
救急隊員をしてる。救急車で運ばれてきたからといって、すぐに診てもらえるわけじゃないんだよ。「自分で運転して行けたけど、待合室に座ってるのが嫌だったから呼んだ」と患者さんに言われる回数、正直だいぶ心にくる。

※ アメリカの救急車は有料で、保険の内容によっては1回の搬送で数百〜数千ドルを請求される。それでも「救急車なら待たずに診てもらえる」と信じて呼ぶ人が絶えない、というのがこの話の背景。911はアメリカの緊急通報番号で、日本の119番と110番を兼ねている。

5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
3か月前、人生で一番アホな911通報を見た。患者さんを降ろした直後、救急外来の入口から出動要請が入ったんだ。行ってみたら、40代くらいの女性が十代の娘さんを連れて歩いて入ってくるところだった。待合室にいたのは、椅子で寝ているホームレスの男性が一人だけ。
「もしかして通報しました?」と聞いたら「したわ、救急車が欲しいの」と。理由は「娘がインフルで、待合室が混んでると思ったから。救急車で入れば早く診てもらえるでしょう」。その時点で二人はもう部屋を割り当てられていて、看護師から「先生がすぐ診ます」と言われた後だった。
それでも一応「救急車、まだ必要ですか?」と確認したら、返ってきたのは「ええ、念のため寄こしておいて」。……何の念のためだよ。12分離れた場所から走ってくる1台を、本当に必要な誰かから奪ってるんだぞ。もちろん口には出さず、無線でキャンセルを頼んで戻った。

6. 名無しのReddit住民
救急救命士から三つだけ。救急車を呼んでも救急外来のベッドが確保されるわけじゃない。軽い用事で使われると、本物の緊急事態から1台減る。それと、うちらの多くはフェンタニルを積んでる。ニュースで悪者にされてる薬と同じ名前だけど、扱いには慣れてるし、あなたやお子さんの痛みを取るのに本当によく効くから、名前だけで拒否しないでほしい。
あと、これは本気のお願いなんだけど、道路から読める大きさの番地表示を家に付けてくれ。夜中に表札を探して車を徐行させてる数分、全部あなたの時間だから。

※ フェンタニル:医療用の強力な鎮痛薬。アメリカでは違法に流通した粗悪品による中毒死が社会問題になっていて、名前だけが「危険ドラッグ」として広まってしまった。救急や手術で使われるものは用量が厳密に管理された別物、というのがこのコメントの主旨。

7. 名無しのReddit住民
救急外来はかかりつけ医の代わりじゃない。半年前から続いてる腰痛の相談とか、先週インフルにかかったけど今はもう熱も下がった、みたいな用件で夜中に来られると、こちらは本当にどうしようもない。書類が欲しいだけなら日中の外来へ行ってくれ。

※ かかりつけ医(PCP):アメリカでは原則としてまずこの主治医を受診し、必要に応じて専門医を紹介してもらう仕組み。ただし予約が数週間〜数か月先になることも多く、「待てないから救急外来へ」という流れが構造的に生まれやすい。

8. 名無しのReddit住民
集中治療室の看護師です。体が本来もう保てないところを、機械と薬で無理やり保たせている場面が何度もある。あれは患者さん本人のためというより、ご家族が「これから起きること」を受け入れるための時間を作っている、というのが実際に近い。
だからそれは、回復に向かっている状態とはまったく別物なんだ。こちらから見ていて一番慈悲深い言葉は「頑張って」でも「できることは全部やってください」でもなくて、「愛してるよ」「一緒にいられて幸せだった」だったりする。

※ 集中治療室(ICU):人工呼吸器や昇圧剤で全身を支える病棟。アメリカでは終末期に「どこまで治療を続けるか」を家族が決める場面が多く、この判断が医療者と家族の摩擦点になりやすい。

9. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
ありがとう。この言葉がずっと欲しかった。人工呼吸器につながれた家族に、最後の望みをかけた処置をするかどうか、何年も自分の中で行ったり来たりしてた。成功する見込みは低いし、仮に成功しても本人がつらい状態で生き続けることになる。だから外して静かに逝かせるほうを選んだ。頭では正しいと分かっていたけど、心のほうがようやく落ち着いた。

10. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
母を看取ったときの話をさせてほしい。アルツハイマー病に肺の慢性疾患が重なって、余命は3か月と言われた。6年間介護してきたので、医師と看護チームの了解をもらい、在宅の緩和ケアチームと一緒に自宅で最期まで診ることにした。
母は穏やかだった。寝たきりで飲み込みも弱っていたし、指先の色は変わり始めていたけど、床ずれは一つも作らせなかったし、モルヒネで痛みは抑えられていた。55年連れ添った父が24時間そばにいた。認知症のおかげで本人は「ちょっと横になって休んでるだけ」くらいの感覚だったのも、今思えば救いだった。
そこへ州外に住むきょうだいが乗り込んできた。大げさに言ってるだけだ、リハビリすれば歩ける、毎日ベッドで清拭するんじゃなく吊り上げて風呂に入れるべきだ、と。挙げ句、父を後見人から外すために法的手段を取るとまで言い出した。緩和ケアチーム全員が「通るわけがない」と苦笑いしていたけど、実の子にそれをやられた父の落ち込みようは見ていられなかった。
そして医師が言ったとおりの時期に母が亡くなると、今度はそのことに激怒していた。6年前から終末期の病だと説明されていたのに、最後まで死を受け入れられなかったんだと思う。この騒ぎだけは母の前で一切見せなかった。だから母の最期は静かで、優しくて、きれいだった。それだけが今も救いになってる。

※ 緩和ケア(ホスピスケア):治すための治療ではなく、痛みや苦しさを取ることに専念する医療。アメリカでは自宅で受けるケースが多く、公的保険がカバーする代わりに「延命のための積極的治療は行わない」という選択とセットになる。後見人は、本人が判断できなくなったときに医療方針を決める法的な代理人のこと。

11. 名無しのReddit住民
死よりつらい結末というのは、確かに存在する。心臓は動いているのに意識は戻らず、床ずれと感染を何年も繰り返していく人をそばで見ていると、「生きてさえいてくれれば」という願いが誰のための願いなのか、分からなくなるときがある。

12. 名無しのReddit住民
理学療法の現場にいる。ここに来たときだけ指示された運動をやる、というやり方では絶対に良くならない。週2回の40分より、家でやる毎日の10分のほうに体は正直に反応する。こっちが治しているんじゃなくて、こっちは正しいやり方を渡しているだけなんだよ。

13. 名無しのReddit住民(>>12への返信)
患者側からも言わせてほしいんだけど、宿題をやらない人が予約枠を占領してるのが本当に腹立たしい。うちの地域は理学療法の初診まで3〜6か月待ちだった。足を折って何か月も体重をかけられない状態だったのに、どこも取ってくれなくて、しばらくはネットで見つけた運動を自己流でやるしかなかった。ちゃんと見てくれる人が欲しかっただけなんだよ。動画だけじゃどうしても限界がある。

※ アメリカの理学療法は保険の適用回数に上限があり、事前に保険会社の承認を取らないと自己負担になる。高齢者向け公的保険(メディケア)の利用者が多い地域では予約が数か月待ちになることもある。

14. 名無しのReddit住民
お酒や薬の量を聞くとき、こっちは答えの中身にまったく興味がない。本当に、これっぽっちも。正直な数字だけ教えてほしい。麻酔の量も、出せる薬の組み合わせも、そこから逆算するから。見栄で半分に申告されると、こっちは間違った前提で計算することになる。
あと、同じことを何度も聞かれるのは嫌がらせじゃないんだ。前の担当が全部書き留めているとは限らないし、記録同士が食い違っていることもある。医者だって人間なので見落とす。だから確認してる。疑われてるみたいな顔をされると、こっちも地味に悲しい。——愛を込めて、あなたの薬剤師より。

15. 名無しのReddit住民
定期的に体を動かしてください。歳を取るほど、落ちた体力を戻すのが難しくなる。若いころなら数週間で取り戻せたものが、70代だと戻らないまま固定されてしまう。「そのうちやる」の「そのうち」が、たぶん人生で一番高くつく先延ばし。

16. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
救急外来の勤務明けに、妻へ「今日は一日中、脚のほうが先に降参した70代を受け止めてた」と言ってしまったことがある。言い方がひどいのは自分でも分かってる。ただ転倒で運ばれてくる人の多くは、どこかを痛めたんじゃなくて、支える筋肉が何年もかけて静かに無くなっていた側なんだよ。

17. 名無しのReddit住民
薬を多めに出しても、検査を追加しても、予防接種を勧めても、私の収入は1セントも増えない。むしろやらないほうが儲かる。診察が短く済んで患者さんを多く回せるし、結果のフォローや処方の更新みたいな持ち帰り仕事も減るからね。

18. 名無しのReddit住民(>>17への返信)
医者が歩合制で働いてると本気で思ってる患者、けっこういるよね。検査を1件オーダーするたびにレジがチャリンと鳴ってるイメージなんだと思う。

19. 名無しのReddit住民(>>17への返信)
その疑いが生まれた理由もあると思うよ。製薬会社の営業が医師の処方に露骨に食い込んでいた時期があって、オキシコンチンがあれだけばら撒かれた。あれで「医者は誰かの都合で薬を出すことがある」という感覚を刷り込まれた人は多い。今の先生方に八つ当たりするのは筋違いだけど、疑いが完全には消えてないのは分かってほしい。

※ オキシコンチン:1990年代後半からアメリカで大量に処方された強力な鎮痛薬。製薬会社が依存性を軽く説明して売り込んだ結果、広範な薬物依存と過剰摂取死を招き、後に「オピオイド危機」と呼ばれる社会問題になった。

20. 名無しのReddit住民
うちらの検査の大半は「原因を突き止めるため」じゃなくて「まずいものを消していくため」にやってる。その胸の痛みが心筋梗塞じゃない、大きな血栓じゃない、がんじゃない、まではかなりの確度で言える。でも「じゃあ結局なんなのか」までは分からずに終わることが普通にあるんだ。私は、あなたに何があるかより、あなたに何がないかを見てる。

21. 名無しのReddit住民(>>20への返信)
実際そうやって絞り込まれた。左腕がしびれて痛みが広がったので、まず救急のクリニックで心筋梗塞を否定、かかりつけから神経の専門医へ回されて神経の損傷も否定、そこで圧迫と炎症の跡だけが残った。最後にMRIを撮ったら首の関節症だった。危ないものから順に消していく作業だったんだと、全部終わってから理解した。

22. 名無しのReddit住民
神経内科にいるんだけど、診断名を付けてあげられないときが本当にもどかしい。ただ、新しい病気は毎年見つかってる。まだ名前が付いていないものが世の中には確実にあって、それを「気のせい」や「なまけ」に丸めてしまうほうが害が大きい。分からないと言うのは、匙を投げたという意味じゃないんだ。

23. 名無しのReddit住民(>>22への返信)
大人になってから発症したてんかんを持ってる。これまで診てもらった神経内科の先生は、誰も原因を突き止められなかった。それでも診療は丁寧だし、薬は効いてるし、もう何年も発作が出てない。自分にとって大事なのはそこだけだよ。原因の名前が付かなくても、生活は返ってきた。

24. 名無しのReddit住民
咳や鼻水が3日続いたからといって、抗生物質が必要という意味にはならない。出しすぎは害のほうが大きいし、ウイルスが原因ならそもそも効かない。そして、たいていはウイルスなんだ。「前もこれで治ったから」と言われるやつは、抗生物質じゃなくて時間が治してる。

25. 名無しのReddit住民(>>24への返信)
うちの家族もまさにこれ。ただ、教育の問題と文化の差がかなり大きいと思う。家族の出身国では抗生物質が過剰に処方されるうえ、薬局で普通に買えてしまう。だから「熱が出たら抗生物質」で人生をやってきた人にとっては、断られること自体がカルチャーショックなんだよ。医療者側の言い分も、患者側の戸惑いも、どっちも分かる。

※ 抗生物質は細菌にしか効かず、風邪やインフルエンザなどウイルスによる症状には効果がない。国によっては医師の処方なしで薬局の店頭(OTC)で買えるため、「もらえて当然」という感覚の差が生まれやすい。

26. 名無しのReddit住民
薬剤師です。病気のときは具合が悪いものなんです。そしてそれは、悪いことじゃない。市販薬をどう組み合わせても奇跡的に治ることはなくて、せいぜい1日をやり過ごしやすくするだけ。今すぐ元通りになる方法を探してる人が多すぎて、体が治る時間を自分で削ってしまってる。

27. 名無しのReddit住民
ワクチンは安全だし効く。人類が発明したもののうち、命を救った上位5つに間違いなく入ると思ってる。上下水道、手洗い、低温殺菌、抗生物質、そしてワクチン。ワクチンが無かった時代は、子どもの5人に1人が5歳の誕生日を迎えられなかった。5人に1人だよ。もう変な理屈をこねるのはやめて、打ってくれ。

28. 名無しのReddit住民
入院中が快適であるべきなのは同意する。でもうちは高級ホテルじゃない。午前4時に採血の指示が出ていれば起こすし、2時間おきのバイタルと血糖測定の指示が出ていれば、やっぱり起こす。減塩食の人にチーズバーガーは出せない。
つらい時期なのは分かる。ただ、重症患者を診るフロアはそれだけ細かく見る必要があるんだ。それをスタッフにぶつけないでほしい。私は権力を振りかざして楽しんでるんじゃなくて、あなたを生かしておこうとしてるだけ。この仕事で浴びてきた暴言の量、正直まともじゃない。

29. 名無しのReddit住民
医師です。診療の運営面について、患者さんが思っているほど私たちに裁量はない。自分の仕事量も、スケジュールすら自分で決められないことが多い。うちの経営陣からは「持ち時間は何分、扱う相談は2つまで、それ以上なら別の日に予約を取ってもらえ」と指示が来る。で、その次の予約が3〜4か月後になる。
だから、保険会社を責めてくれ。制度を責めてくれ。病院の経営を責めてくれ。医者や看護師を責めるのだけは、たぶん一番外してる。

※ アメリカでは治療や検査の前に保険会社の事前承認(プリオーソライゼーション)が要る場面が多く、医師が必要と判断しても保険側の許可が下りるまで進められない。承認待ちで数日〜数週間かかることもあり、患者から見ると「病院が動いてくれない」ように映ってしまう。

30. 名無しのReddit住民
これも医師から。私たちがどれだけ深くあなたを気にかけているか、それをちゃんと伝えられていないことのほうが、悔いとして残ってる。手技や専門用語に集中して、感情の部分から距離を取っているように見えるのは自覚してる。それでも、その気持ちは確実にそこにある。もし本当に無くなったら、そのときは職を辞めるべきときだと思ってる。

まとめ

職種も国も違うのに、コメントの向きはだいたい三つに収れんしていった。ひとつは「待たされる・素っ気ない・時間が足りない」の原因が、目の前の看護師や医師ではなく保険と経営の側にあること。ふたつめは、医療は渡されるものではなく一緒にやるもので、家でやる10分や正直な自己申告がそのまま結果になるということ。そして三つめが、専門家が「分からない」と言うのは匙を投げたのではなく、危ないものを一つずつ消し終えたという意味だということ。

日本は国民皆保険で、いきなり大病院の窓口に並べてしまう分、このスレッドの怒りの何割かは実感しづらいかもしれない。ただ「3分診療」「紹介状がないと追加料金」「救急車の適正利用」あたりの話題を思い返すと、しわ寄せの出方が違うだけで、同じ場所が軋んでいるようにも見える。皆さんは、病院で「これだけは言わせてほしい」と言われたことはありますか?

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