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海外「ある時点から、安全性というのは純粋な無駄になる」講演で言い切った本人の、その後…

海外「ある時点から、安全性というのは純粋な無駄になる」講演で言い切った本人の、その後… エンターテイメント

「有名人の中で、いちばん間抜けな死に方をしたのは誰?」——だいぶ不謹慎なお題に、r/AskRedditが4400件超のコメントで真面目に答えていた。挙がったのは億万長者から17世紀の作曲家、橋の設計者まで。ただ読み進めるうちに、笑っていられなくなる話も確実に混ざってくる。

元スレッド:r/AskRedditより

海外の反応

1. 名無しのReddit住民
深海に潜れる潜水艇を自分で作ろう、というところまではいい。問題はその先で、有資格のエンジニアに設計を通させず、周りから出ていた警告も片っ端からはねのけて、そのまま本番の潜航に自分で乗り込んだ。挑戦と無謀は別物だということを、いちばん高い授業料で証明してしまった人だと思う。

※ 2023年、タイタニック号の残骸を見に行く小型潜水艇「タイタン」が沈降中に圧壊した事故。運営会社のCEOだったストックトン・ラッシュを含む5人が亡くなった。

2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
本人が講演でこう言ってるんだよ。「ある時点から、安全性というのは純粋な無駄になる」って。煽りでも冗談でもなく、経営者としての持論としてカメラの前で喋ってた。事故のニュースを見たあとにあの映像を見返すと、本当に背筋が寒くなる。

3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
専門家の意見を聞かなかったんじゃなくて、聞いた上で無視したのがきついんだよな。深海機器の業界団体からも、自社の元従業員からも「このやり方は危ない」と文書で指摘されてた。あそこで一度立ち止まっていれば、少なくとも他の4人は死なずに済んだ。

4. 名無しのReddit住民
スティーブ・ジョブズ。世界有数の資産家で、望めば地上最高の医療にアクセスできて、しかも見つかったのは手術で取り切れる段階の腫瘍だった。それなのに9か月近く、食事療法だの代替療法だのを試して手術を先延ばしにした。あの判断力の化け物みたいな人が、いちばん大事な一回だけ判断を外した。

5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
ここでジョブズを笑ってる人には悪いんだけど、ああいう「効く」という誘惑は本当に強いよ。自分は10年以上がんと付き合ってて、最近ついに余命の話をされた側の人間だ。この10年、特定の神に祈れとか、西洋的な暮らしをやめろとか、よく分からない煎じ薬を飲めとか、山ほど勧められてきた。どういう仕組みで効くのか聞き返すと、返ってくるのは決まって「どこかで聞いた」。追い詰められてる時にあの自信満々の顔で言われたら、信じたくなる気持ちは正直わかる。

6. 名無しのReddit住民
イサドラ・ダンカン。1927年、乗っていたオープンカーの車輪に、首に巻いていた長いスカーフが巻き込まれて頸椎を折った。しかも走り出す直前に、友人へ「さらば、私は栄光へ行く」と手を振っていた——という逸話まで付いてくる。ここまで芝居がかった最期もそうそうない。

※ イサドラ・ダンカン(1877〜1927)。トウシューズもコルセットも脱ぎ捨てて素足で踊り、後のモダンダンスの土台を作ったアメリカ出身の舞踊家。最期の言葉には諸説あり、確定していない。

7. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
たぶんこれが理由なんだけど、行ったことのあるレンタルゴーカート場には、だいたい「マフラー・ストール着用禁止」の張り紙がある。最初は大げさだと思ってたよ。100年前に実例があると知ってからは、黙って外して受付に預けてる。

8. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
ちょっと待って、『世にも不幸なできごと』に出てくる三つ子のイサドラとダンカンって、まさかここから取った名前……? と思って調べたら、本当にそうだった。何年も読んできて今初めて気づいた。

※ 『世にも不幸なできごと』はレモニー・スニケット名義の児童向け小説シリーズ。両親を亡くした3きょうだいが遺産狙いの伯爵から逃げ続ける話で、映画版・Netflixドラマ版もある。

9. 名無しのReddit住民
ジャック・ダニエル。ウイスキーのあの人。金庫の暗証番号を忘れてイライラして蹴飛ばし、その時に痛めた足の指から菌が入って、それがもとで亡くなった——と長く語り継がれてる。ただこれは蒸留所が語ってきた言い伝えの色が濃くて、研究者からは疑いも出てるらしい。オチが出来すぎてるからね。

10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
足の指つながりだと、ボブ・マーリーもそうだよ。サッカーで足の指を痛めて、爪の下にできた黒い染みをその怪我のせいだと思い込んでたら、実際は進行の速い皮膚がんだった。医者に切断を勧められたけど信仰上の理由で断って、そのまま全身に広がった。36歳だった。

11. 名無しのReddit住民
17世紀フランスの作曲家、ジャン=バティスト・リュリ。当時は長い杖で床を突いて拍子を取るのが普通だったんだけど、リハーサルの出来に苛立ったのか、その杖を自分の足の指に思い切り打ち付けた。傷が悪化して切断を勧められたが拒否、壊疽で死亡。指揮棒があんなに軽い棒になったのはこの人のおかげなんじゃないかと、勝手に思ってる。

※ ジャン=バティスト・リュリ(1632〜1687)。ルイ14世の宮廷で絶大な権勢を誇った作曲家。当時の指揮は、床を突く「タクト」と呼ばれる長い杖で拍を刻む方式が主流だった。

12. 名無しのReddit住民
アメリカ建国の父の一人、グーヴァヌーア・モリス。膀胱結石で尿が出なくなり、当時はまともな治療法がなかったので、鯨のヒゲを自分で尿道に差し込んで詰まりを取ろうとした。結果、膀胱に穴を開けて亡くなっている。合衆国憲法の前文を書き上げた人の最期がこれだというのが、なんとも言えない。

13. 名無しのReddit住民
セグウェイの会社を買収した実業家が、その翌年にセグウェイで崖から転落して亡くなってる。皮肉のパッケージとして完成度が高すぎて、最初にニュースを見たときは冗談記事だと思った。

14. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
この人、ポッドキャストで一度取り上げられてて、聞いたら印象がまるっきり変わった。炭鉱夫からの叩き上げで、洪水対策の防壁を短時間で組み立てられる仕組みを発明して財を成した人なんだよ。セグウェイは純粋に好きだったから会社ごと買っただけらしい。慈善にもかなりの額を寄付してた。皮肉なオチとして消費するには惜しい人だった。

15. 名無しのReddit住民
奇術師のウィリアム・エルスワース・ロビンソン。「チュン・リン・スー」という中国人マジシャンを名乗って舞台に立っていたアメリカ人で、素顔を隠し、英語が話せないふりまでして通していた。看板の芸は、撃たれた弾丸を口で受け止める「弾丸受け」。仕掛けは、銃身が二重になっていて実際には弾が飛ばない銃を使うというもの。ところが毎回、本物の弾を銃身から抜いて再利用していたせいで、火薬のカスが少しずつ溜まっていった。1918年のある晩、それに引火して弾が本当に発射された。撃たれた本人が舞台の上できれいな英語で「何かおかしい、幕を下ろしてくれ」と叫んで、20年守り通した設定がその場で終わった。

16. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
最後の一言でキャラ設定が崩壊するの、悲劇のはずなのに構成が完全にコントで、笑っていいのか分からなくなる。ドラムロールが聞こえてきそうな幕切れだよ。

17. 名無しのReddit住民
オーストラリア第17代首相のハロルド・ホルト。1967年12月、波がかなり荒れているビーチに泳ぎに入って、そのまま姿が見えなくなった。警察も軍もダイバーも動員した大規模な捜索をやったのに、遺体は一片も見つからなかった。現職の首相が海に入って消えた、という事実だけが残ってる。

18. 名無しのReddit住民(>>17への返信)
そしてこの国は、その人の名前を冠した市営プールを建てた。追悼なのか悪ふざけなのか最後まで判別できないところが、本当にオーストラリアらしくて好きなんだ。

19. 名無しのReddit住民
『銀河ヒッチハイク・ガイド』のダグラス・アダムス。体を鍛えようと一念発起してジムに通い始めて、そのジムで心臓発作を起こして49歳で亡くなった。この皮肉を誰よりも面白がったのは、たぶん本人だと思う。

※ 『銀河ヒッチハイク・ガイド』は1979年刊のイギリスのSFコメディ小説。地球が銀河バイパス建設のためにあっさり取り壊されるところから始まる、脱力系の人気シリーズ。

20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
本人の小説に出てくる、突然空中に生まれて落下しながら「ああ、なんだ、またか」とだけ思うペチュニアの鉢を思い出した。あの一行だけで泣ける作家だったよ。

21. 名無しのReddit住民
アメリカ・ケンタッキー州の州上院議員が、乗用の芝刈り機を運転していて、水を抜いた空のプールに落ちて亡くなってる。2024年の話で、76歳。休みの日に庭の手入れをしていて起きたことだと思うと、正直まったく他人事に思えない。

22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
この件、仕事の関係で本人と何度か関わったことがある。ニュースだと抜け落ちてるんだけど、彼は数週間前に目の手術を受けていて、視野の端が見えづらくなっていたと聞いてる。プールの縁の位置が掴めなかった可能性はあるんだ。その状態で芝を刈りに出たのは軽率だけど、言われてるほど間抜けな話でもないと思ってる。

23. 名無しのReddit住民
ロバート・ケネディの息子のマイケル・ケネディ。スキー場で、スキーを履いたままアメフトをやっていて木に激突した。ヘルメットは着けておらず、しかも直前にスキーパトロールから注意を受けた後だった。最後までボールから目を離さなかった結果がこれ、というのがなんとも。

24. 名無しのReddit住民(>>23への返信)
その1週間もしないうちに、ソニー・ボノも同じようにスキーで木に突っ込んで亡くなってるんだよね。あの年末年始はニュースで立て続けにやってて、しばらくスキー場に行く気が失せた記憶がある。

※ ソニー・ボノは1960年代に「アイ・ガット・ユー・ベイブ」を大ヒットさせた男女デュオ「ソニー&シェール」の片割れ。後に下院議員に転身した。

25. 名無しのReddit住民
天文学者のティコ・ブラーエ。正装の晩餐会で途中に席を立つのは主催者に失礼だと考えて我慢し続けた結果、膀胱を壊して十日ほど後に亡くなった——と長く語られてきた人。近年の調査では別の見方も出てるらしいけど、「礼儀のために死んだ男」という肩書きだけはもう絶対に剥がれないと思う。

※ ティコ・ブラーエ(1546〜1601)。望遠鏡の発明前に、肉眼で桁違いに精密な天体観測記録を残したデンマークの天文学者。その記録がケプラーの法則を生んだ。死因については諸説ある。

26. 名無しのReddit住民
ブルックリン橋を設計したジョン・ローブリング。桟橋で測量してるときに着岸してきた渡し船に足を挟まれて、指を数本切断した。そこまでは事故なんだけど、その後の医者の治療を拒否して、傷口に水をかけ続ける「水治療」で治すと言い張ったんだ。破傷風で事故の24日後に死亡。橋が完成する14年前のことだった。

27. 名無しのReddit住民(>>26への返信)
その後を継いだ息子も潜函病で倒れて、最終的に奥さんのエミリーが現場を仕切って橋を完成させたんだよね。19世紀に女性が土木の指揮を執って、あの規模の橋を渡しきったのが本当にすごい。橋の話になるとローブリング父ばかり出てくるけど、エミリーの名前ももっと出ていいと思う。

28. 名無しのReddit住民
ジョン・デンバー。自作キットの実験機を操縦してて、燃料タンクの切り替えレバーが操縦席の左肩の後ろという無茶な位置に付け替えられていた。空中で体をひねってレバーを探した拍子に右のフットペダルを踏み込んで、機体が姿勢を崩して墜落。しかもその時点で、飲酒運転の履歴が理由で操縦に必要な証明を失っていた。あの声で『カントリー・ロード』を歌った人だと思うと、余計にやりきれない。

29. 名無しのReddit住民
劇作家のテネシー・ウィリアムズ。1983年、ニューヨークのホテルの一室で亡くなっているのが見つかった。検死の報告では、目薬のボトルのキャップを喉に詰まらせたことによる窒息とされている。薬の影響で手元がおぼつかず、指で開けられないので口でくわえて外そうとしたらしい。『欲望という名の電車』を書いた人の最期がこれというのは、本人のどの戯曲より救いがない。

※ テネシー・ウィリアムズ(1911〜1983)。『欲望という名の電車』『ガラスの動物園』などで知られるアメリカの劇作家。死因については後年、薬物の影響をより重く見る見解も出ており、決着はついていない。

30. 名無しのReddit住民
このスレでアントン・イェルチンの名前を見かけるたびに引っかかる。彼は間抜けなことを何ひとつしていない。自宅の私道に停めた車が勝手に後退してきて、門柱との間に挟まれて亡くなった。27歳だった。原因は本人の落ち度じゃなくシフトレバーの設計で、この件のあと実際にリコールが出てる。こういう死に方こそいちばん理不尽だと思う。

※ アントン・イェルチン(1989〜2016)。『スター・トレック』のリブート映画版でチェコフ役を演じた俳優。事故車のシフトレバーは操作位置が分かりにくいと以前から指摘されており、後にメーカーがリコールを実施している。

まとめ

並んだ話を眺めていると、死因そのものより「その手前でいくらでも止まれたはずなのに止まらなかった」という形が繰り返し出てくる。専門家の警告を無視した人、切断を勧められて断った人、医者に行かずに別の方法を探した人。共通しているのは判断力が足りなかったことではなく、自分の判断を疑わなかったことのほうだ。ジョブズもローブリングも、それぞれの分野では圧倒的に正しい選択をし続けてきた人で、だからこそ最後の一回で引き返せなかった、とも読める。

一方で、スカーフや芝刈り機や目薬のキャップのように、本人にはどうしようもない偶然としか言いようのないものも混ざっている。イェルチンのように、あとから設計の欠陥が認められて回収になった例まで同じ棚に並べられているのは、やはり気の毒だ。笑い話として消費できる線と、そうでない線は、思っているよりだいぶ手前にある。なお、ここに挙がった逸話のうち何割かは後世に盛られた言い伝えで、ジャック・ダニエルの金庫もティコ・ブラーエの晩餐会も、確定した史実というわけではない。

皆さんはこの中で、いちばん「これは避けられたはずだ」と感じたのはどの話でしたか?

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