「この一言を言ったら、貧乏な家で育ったのが一発でバレる」。そんなお題に集まったのは、笑って読めるあるあると、笑いながら少し喉が詰まる話の両方だった。お菓子が二度と買ってもらえなくなる理由から、母親の皿だけ量が少ない食卓まで、覚えのある人には全部覚えのある話が並んでいる。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
母「これはもう二度と買わない。あんたたち、食べるのが早すぎるから」。おいしいものほど二度と食卓に出てこなくなる仕組みだった。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
砂糖のかかったシリアルは1週間で消える。味のしないコーンフレークは1箱で1年もつ。ほら、こっちのほうがお得でしょ、というのが母の理屈だった。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
大人になった今でも、クッキーの最後の2枚とアイスの最後のひとすくいは残してしまう。切らした犯人にされたくないんだよ。今はうちの子が遠慮なく食べ切ってくれて、俺が黙って買い足せる。それがいちばんうれしい。
4. 名無しのReddit住民
学校の写真撮影の前になると、母が必死で俺たちの髪を切ってくれた。最高の母親だったけど、床屋の腕前だけは最高じゃなかった。あの年の集合写真、俺だけ前髪が斜めに落ちてる。
5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
うちの母は一度バリカンのアタッチメントを付け忘れて、地肌まで一直線にいった。母は泣きに泣いてたけど、俺は正直どうでもよくて、もう全部刈ってくれと思ってた。つらかったのはそのあと、母が「直す」と言って延々といじり続けるのを座って耐える時間のほう。
6. 名無しのReddit住民
誕生日のごちそうが冷凍のキッズプレートで、それを一週間前から楽しみにしてた。仕切りの中の小さいブラウニーだけ最後まで取っておくのが儀式だった。
※ キッズプレート=子ども向けの冷凍ワンプレート食品。主菜とポテト、小さなデザートが仕切りに収まって1食分。スーパーで数ドルで買える手軽な冷凍食品で、レストランの外食とは対極にある。
7. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
なんでこの一文がこんなに胸に刺さるのか自分でもわからないけど、ここまで来たあなたを本気ですごいと思う。8. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
うちの誕生日特典は「主役が2リットルの炭酸を好きな種類ひとつ選んでいい」だった。1年でいちばん権力を握れる日だったよ。
9. 名無しのReddit住民
ここのコメントを読んでると、うちは貧乏だったんじゃなくて、単にケチな家に育てられただけだったんだなとはっきりする。金はあったんだよ。使わなかっただけで。
10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
うちの親はセントラル空調を1分つけるたびに金の延べ棒が溶けるみたいな顔をしてた。その一方で旅行には行くし、車は新車に買い替えるし、しまいにはヨットまで買った。俺が家の中で快適に過ごすことだけは、なぜか許されなかった。
※ セントラル空調=家全体をまとめて冷暖房する方式。北米の戸建てでは主流だが、部屋単位で止められないぶん、つけた時間がそのまま光熱費に跳ね返る。
11. 名無しのReddit住民
ホットドッグのパン? その肉の筒のために、わざわざ専用のパンを買うってこと? 食パンで巻けば済むだろ。
12. 名無しのReddit住民(>>11への返信)
ソーセージくらい食パンで巻けばいいじゃん、と言ったら、妻に真顔で「うちはそういうことをする家じゃないから」と返された。実家では当たり前にやってたので、こっちがけっこう驚いた。
13. 名無しのReddit住民
パスタ。味付けはパスタの味。そして母の皿だけ、いつも俺たちより盛りが少ない。教員の給料で子ども2人を育ててくれた人で、父は早々に出ていったどうしようもない男だった。今は自分がIT系のわりと恵まれた仕事に就けたから、母には遠慮なく散財してる。
14. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
夫に「なんで食べてないの」と聞かれるたび、私は「作りながら味見しすぎてお腹いっぱいなの」と答えてた。あなたがお母さんに贅沢させてると知って、冷え切った心が少しあたたまったよ。
15. 名無しのReddit住民
「まだ捨てない。何かに使えるかもしれないから」。これのせいで妻とよく揉める。妻は何不自由なく育った人で、うちは俺が高校に入るまでずっとカツカツだった。ケーブルも工具も捨てられない。組み立て家具におまけで付いてくる、あのちっちゃい六角レンチが100本以上ある。ちゃんとした工具も持ってるのに。たまに妻がまとめて処分してくれる。自分でやろうとすると不安で手が止まるから。
16. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
うちの父は大恐慌が始まった年に生まれた農家だった。亡くなったあと、1年かけてガラクタをゴミ処分場と地元の売買掲示板に流し続けたよ。壊れた便座を再利用してるところは一度も見たことがないけど、必要になった日の備えだけは完璧だった。
17. 名無しのReddit住民
小2のとき、担任の先生から「今週のどこかの夜、食べ物と日用品を届けにお家へ行ってもいい?」と聞かれて、それを親に伝えるのが自分の役目だった。母は何年も働いていなくて、整備士の給料でぎりぎり支えていた父もちょうど解雇されたばかりで、学齢期の子どもだらけの家の収入がゼロになっていた。先生はそれを知っていて、他の先生や生徒に声をかけて食料と洗面用品を集め、夕食まで作って持ってきてくれた。当時は意味がよくわかっていなかったけど、大人になって思い返すたび、あれがどれだけ特別なことだったかがわかる。あと、誕生日に新作ゲームが欲しいと言うと、週末だけレンタルしていいことになってた。買うのは無理でも、借りるなら数日ぶんは手が届いたから。
18. 名無しのReddit住民(>>17への返信)
うちは地域の団体から感謝祭の七面鳥ディナーを一式もらったことがある。あれが「うちが貧乏だったから」だと気づいたのは、何年もあとになってからだった。
※ 感謝祭=11月第4木曜の祝日。家族で七面鳥を囲む北米最大の家庭行事で、この時期は教会や地域団体が困窮世帯へ食事一式を配る取り組みも各地で行われる。
19. 名無しのReddit住民
「大丈夫だよお母さん、小さいほうのケーキで十分おいしいから」。あれは気を遣ったんじゃなくて、本当にそう思ってた。
20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
いちばん好きだった毛布は、母が私の古いスウェットや着られなくなった服を継ぎ合わせて作ったやつ。実家のソファに今も置いてある。
21. 名無しのReddit住民
液体石鹸のボトルに水を足して量を増やす。いい歳した大人になった今でもやってる。シャンプーも最後の一滴まで使い切らないと落ち着かない。自分の金で買ったんだから全部使う。
22. 名無しのReddit住民
「5番の給油機に4ドル73セント分お願いします」。この中途半端な金額に、その日の財布の中身が丸ごと入ってる。
※ 米国のガソリンスタンドは先払いが基本で、レジで「何番の給油機にいくら分」と金額を指定してから入れる方式が多い。4ドル73セントは日本円でおよそ700円。
23. 名無しのReddit住民(>>22への返信)
正確にはこうだよ。「えーと、1、2、3、4…25、50、60、70、71、72、73…はい、5番に4ドル73セントで」。ポケットを全部ひっくり返して、友達のポケットまで探らせて、レジの上に小銭をぶちまけて数える。あの時間の空気は今でも鮮明に思い出せる。
24. 名無しのReddit住民
砂糖を入れない粉末ジュースはおいしくない。あと半分になったピッチャーに水を足すと、ただの色つきの水になる。それでも粉末ジュースとつまようじと製氷皿があればアイスが作れたから、夏の楽しみはだいたいこれだった。
※ 粉末ジュース=北米の家庭に定番の、水と砂糖で溶かして作る清涼飲料の素。砂糖は入っておらず自分で大量に加える前提の商品で、「砂糖を買う余裕があるか」がそのまま味に出る。
25. 名無しのReddit住民
付き合ってた頃、スーパーが思ったより混んでるねと言ったら、夫が「月初だからな」と当たり前みたいに返してきた。私は本気で「だから何?」だったよ。あれで彼の育ちがわかった。
※ 米国では食料支援(フードスタンプ等)の入金が月初に集中する州が多く、その数日はスーパーが目に見えて混む。知っている人は生活実感として知っていて、知らない人はまったく知らない話。
26. 名無しのReddit住民
オクラホマ南西部でエアコンなし。夏はほとんど毎年、外で寝てた。夜に体を冷やす方法は、手首を金属に押し当てること。
27. 名無しのReddit住民(>>26への返信)
フェニックスでエアコンなしの家に育った。高校からは夏じゅうできるだけバイトを入れてたよ。涼しい場所に居場所が欲しかったから。あとシーツをシャワーで濡らして、そのまま被って寝ると案外いける。
28. 名無しのReddit住民
誕生日やクリスマスに何が欲しいか聞かれると、靴下とか下着とか、欲しいものじゃなくて要るものが口から出てくる。そもそも、ねだっちゃいけないことは言われる前から知ってた。
29. 名無しのReddit住民
子どもの頃、取り立ての電話を居留守で捌くのが自分の担当だった。おかげで有能な秘書に育ったよ。電話越しに知らない大人から怒鳴られる経験を、履歴書には書けない形で早めに積めたわけ。
30. 名無しのReddit住民
ここのコメントを読んでると、自分がずいぶん恵まれて育ったような気がしてくる。俺、ホームレスやってた時期あるのに。もう文句を言うのはやめるわ。
まとめ
並んだ一言を見ていくと、共通しているのは「我慢の内側にいる人ほど、それを我慢だと思っていない」ことだった。小さいほうのケーキで十分だと言った子も、味見でお腹いっぱいだと言った母親も、その場では嘘をついているつもりがない。だからこそ何十年も経ってから、あれはそういうことだったのかと気づく人が続出する。
一方で、全員が同じ場所にいたわけでもない。空調をつけさせない家がヨットを買っていた人もいれば、ホームレス経験者が「ここのコメントを読むと自分は恵まれていた気がする」と書き込む場面もあった。節約と困窮は見た目が似ていて、内側の温度がまるで違う。石鹸に水を足す癖も、片方の家では家訓で、もう片方の家では計算だった。
日本で読むと、家で親に髪を切られた話や、お下がりを着せられた話あたりは、そのまま自分の記憶と地続きに感じる人も多いはずだ。皆さんの家に「これを言うと育ちが一発でバレる」一言はありますか?

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