「痩せたいならこれをやれ」「あれは絶対ダメ」——ダイエットの常識は、なぜかみんな自信満々に語ってくる。じゃあ実際に大きく体重を落とした人たちは、その常識をどう見ているのか。海外掲示板で「やってみたら完全に嘘だったダイエットのアドバイスは?」と聞いたところ、返ってきたのは身も蓋もない答えと、逆に「基本がいちばん効いた」という声、そして「自分の体はもっと厄介だった」という告白が入り混じる回答だった。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
そもそも「裏技がある」という前提が嘘。ないんだよそんなもの。消費するより少なく食べる、本当にそれだけ。唯一コツらしいコツがあるとすれば、それを自分が無理なく続けられる形に落とし込むことで、その形は人によって全然違う。だから他人のやり方をそのままコピーしてもだいたい失敗する。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
みんな秘密の裏技を聞きたがるけど、要するに近道が欲しいだけなんだよね。本当の答えは全員がとっくに知っていて、かつ誰もやりたくないやつ。食べる量を減らす、マシなものを食べる、もう少し動く。以上。聞かれるたびにこれを言うと、露骨にがっかりされる。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
結局は習慣の入れ替えなんだよな。そこがしんどいんだけど、一度入れ替わってしまえば驚くほど楽になる。問題はその後で、体重が落ちきると「まあもういいか」ってなる人がかなりいる。自分も一回それで戻した。落とすより気を抜かないほうが難しい。4. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
基本的には全面同意なんだけど、「カロリーは飲むな」だけは裏技と呼んでいいと思う。酒、カフェのラテ、果汁100%のジュース、粉末の甘い紅茶。あのへんは意識の外からするっと入ってくるから、自覚のないまま一日分の余剰になってる人が本当に多い。
5. 名無しのReddit住民
痩せるのがきついのは、みんな「何かをやりたがる」からだと思う。ジムに入会して、ウェアを買って、家の食材を全部捨てて健康的なものに入れ替えて、レシピを覚えて、健康系の動画を見て。でも減量って基本は「やらない」ことなんだよ。普段の生活のまま、食べる量だけ減らす。しかも常にちょっと物足りない程度には減らす。飲み会や外食が生活の中心だったならそれも減らす。それを何ヶ月、何年と続ける。自分は32kgくらい落としたけど、そのあとメンタルが完全に潰れて(減量のせいかもしれない)、自分にずっとダメと言い続けるのに耐えられなくなって全部戻した。落とすほうが「簡単」なほうで、一生断り続けるほうが本当にきつい。
6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
裏技系の嘘で一番たちが悪いのは「空腹を感じずに痩せられる」ってやつだと思ってる。糖質を抜いてうまくいった人がいるのは知ってるけど、本当のところは腹が減るのを受け入れるしかない。その感覚を「これでいい」と思えるようになるまでが勝負で、ひどい日のための気の紛らわせ方をいくつか用意しておく。しかも落ちれば落ちるほど腹は減る。ストレスで食べて太ったタイプだと二重苦だよ。経験したことがない人が「赤字にすればいいだけ」と言うたびに、その赤字を潰すために体の防御機能が総出で働いてくるのを知らないんだなと思う。7. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
ADHDなんだけど、衝動を抑える薬を飲み始めたら、いい食べ物にイエス、まずい選択にノーと言うのが急に簡単になった。そもそも料理に手をつけるハードルまで下がった。薬が切れてる日は、世界中の意志力をかき集めても無理。罪悪感が消えるわけじゃないんだよ、この先どうなるかも全部わかってる。それでも脳の細胞が全部「今これが必要だ、後始末は後で考えろ」と言ってくる。薬を飲む前は、親や恋人と健康のことで泣きながら話し合ったことが何度もある。
8. 名無しのReddit住民
ものすごく健康的に食べる必要はないよ。カロリー赤字でありさえすればいい。一日で使う量より入れる量を少なくする、それだけ。ブロッコリーを憎みながら食べなくても、好きなものを量だけ調整すれば体重は落ちる。
9. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
10年以上前に一気に落としたときの記録アプリを今見返したら、週に800gずつ減っていた1年間、平日は毎朝「通勤前の朝食」ってタグの食事を食べてた。中身はチョコドーナツと砂糖不使用のエナジードリンクとバナナ。体重を落としながらコレステロールを上げるという離れ業をやってのけたわけです😅 カロリー赤字は、食べたものの質なんて一切気にしてくれない。10. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
ただ、健康的な食べ物のほうが腹持ちはいい。オートミールを一杯食べたときと、砂糖のかかってないコーンフレークを食べたときで、次に腹が減るまでの時間が全然違うんだよ。同じカロリーでも、そのあとの我慢のしやすさが変わってくる。
※ 記録アプリはMyFitnessPal。海外では定番の食事・カロリー記録アプリで、食品のバーコードから自動で栄養を登録できる。飲み物として挙がっているのはニュージーランド発のエナジードリンクで、オーストラリアでも広く売られている。
11. 名無しのReddit住民
「健康的に食べる必要はない、カロリー赤字さえあればいい」っていうコメント群、正直かなり危ない坂だと思ってる。落ちる仕組みとしては確かにその通りで、そこは科学の話。でも口に入れるものを野菜や肉や豆みたいな素材寄りに置き換えたほうが、長い目で見た食べ物との付き合い方は圧倒的にマシになる。数字だけ見てると、そのうち数字しか見られなくなるよ。
12. 名無しのReddit住民
カロリー計算を始めたとき、うちのきょうだいに「それは危ないからやめなさい」ってものすごく心配された。悪気はないのはわかってる。でも11kg以上落ちた今、記録をつけるのは自分が何を口に入れてるかを把握するためだったって、そろそろわかってくれてるといいんだけどな。
13. 名無しのReddit住民
体の声を聞いて食べれば適量に落ち着く、みたいなやつ。自分には全く効かなかった。人間は自分が食べた量を過小評価する生き物だと思う。結局、数えて、書き出す。地味だけどそれだけが唯一機能した方法だった。
14. 名無しのReddit住民
時間を区切る断食も、糖質を極端に削るのも、タンパク質を一日に何百グラムも詰め込むのも(さすがに大げさに言ってるけど)、別にやらなくていい。やることは、自分が一日に実際どれだけ消費しているかを調べて、そこから300kcalくらい控えめにするだけ。平均的な人の数字じゃなく自分の数字を使うのが大事。食品群をまるごと切り捨てて、その代わり別の群を過剰に食べる必要もない。魔法じゃなくて算数だから、「何時に何を食べていいか」みたいな信仰を買わなくて済む。
※ 時間を区切る断食は16時間断食などの間欠的ファスティング、糖質を極端に削る食事法はケトジェニックダイエットのこと。どちらも海外で流行した減量法で、日本でも名前だけは知られている。
15. 名無しのReddit住民
小分けにして一日に何回も食べろ、ってやつは自分には完全に嘘だった。回数を減らして、その代わり一回をしっかり食べて、間を長く空けるほうが空腹のコントロールは断然楽だった。人によるんだろうけど、少なくとも万人向けの正解ではない。
16. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
わかる。腹が満たされない小さい食事を繰り返すのって最悪で、逆に一日中食べ物のことを考えるようになる。一日5回の小さな食事は、小さくて悲しい食事が5回になるだけ。満足できる食事が2〜3回あるほうが、結果として赤字も守りやすかった。
17. 名無しのReddit住民
「体重計に乗りすぎるな」ってよく言われるけど、自分は毎朝トイレを済ませたあとに必ず乗る。1kg以上増えていたら、その週は何を食べているか注意して見る。数週間放っておくと、あっという間に取り返しのつかない量まで行くんだよ。
18. 名無しのReddit住民(>>17への返信)
賛否ある話だと思うけど自分も同意。毎日じゃなくても定期的に体重計に乗ることが、唯一維持できてる理由。体重計から長く離れた時期は必ず太ってた。小さい増加のうちに気づけると「ちょっと調整するか」で済むし、そこで止まるから戻すのも楽なんだよね。
19. 名無しのReddit住民
「歩くだけで十分」ってやつ。減量は算数の問題で、45分走った分をキッチンで90秒あれば帳消しにできる。そして自分は実際に何度もやった。冷蔵庫の前で立ったまま。結局のところ、食べる量を減らすしかない。
20. 名無しのReddit住民
有酸素をやれば痩せる、と信じてた。週に100km以上走ってフルマラソンにも出ていたのに、ずっと肥満のままだった。食事の悪さは走って取り返せない。転機はマクロを記録し始めたこと。自分は満腹のサインが極端に鈍いから、たぶん一生記録を続けることになると思う。今は185cm・79kgで、一日4000kcalくらい食べてる。
21. 名無しのReddit住民(>>20への返信)
自分は逆のパターンかもしれない。1年半で30kg以上落としたけど、食べるものはそこまで厳密に見てない。やったのは習慣を変えたことだけで、楽しみを家の外に移した。ずっとテレビの前にいるのをやめて、散歩や日帰りの外出のほうが面白くなるようにした。今はほぼ毎日出かけてるし、体が軽くて生活そのものが楽。運動を我慢の対象にした時点で、人は必ず言い訳を見つけると思う。
※ マクロはタンパク質・脂質・炭水化物の摂取配分のこと。総カロリーだけでなく内訳まで記録して管理するやり方を指す。
22. 名無しのReddit住民
「糖質は悪」。いやいや、糖質は減量におけるチートコードだよ。あそこから来るエネルギーと気分の安定は、体を動かし続けるうえで最重要。まともに糖質を入れずに筋トレや有酸素をやると地獄みたいにきつい。もちろん種類とか量とかの細かい話はあるにせよ、体が一番使いたがってる燃料をわざわざ断つ意味がわからない。ちゃんと食べてくれ。
23. 名無しのReddit住民
なんでもかんでも低脂肪にしろ、というやつ。脂質は満腹感を保つのに要るし、脂を食べたからそのまま脂肪になる、という単純な話でもない。低脂肪のヨーグルトに切り替えて、その30分後に何か探して食べてる自分に気づいたときは笑った。
24. 名無しのReddit住民
たぶん我流だけど、自分にはこれが効いた。カロリー計算も、計量も、一食ごとの献立の計画も、最初にやったら燃え尽きた。だから逆に「なぜ太ったのか」だけを見ることにした。自分の場合は食べ過ぎる癖で、今も直っていない。「食べ過ぎるのをやめる」なんて自制心は持っていないから、食べ過ぎること自体は受け入れて、一日に向き合う食事の回数のほうを減らした。日によっては一日一回のドカ食いだけになる。正直、健康的なやり方とは言えないと思う。でも3ヶ月で11kg落ちて、体は今までで一番調子がいい。動くのが楽だし、毎日あった頭痛も消えた(砂糖を大幅に減らしたからだと思ってる)。次の課題は目標体重に着いたあとで、また新しい習慣に慣れ直さないといけない。
25. 名無しのReddit住民
自分は減量手術で落とした。あれを楽な道だと思ってる人がいるけど、完全に間違いだよ。切ったあとも食べ方を一から作り直さないと結局戻るし、食べられない量と一生付き合う生活が始まるだけ。近道を買ったんじゃなくて、別の長い道に乗り換えただけだった。
26. 名無しのReddit住民
63kgくらい落として、そこから20年近く維持している立場から言わせてもらうと、ダイエットとか減量期みたいな「期間」に頼っている限り無理。一生分の習慣を入れ替えて、自分は健康的に食べる側の人間だと思えるところまで持っていくしかない。あと、たまにジャンクを食べるのは全然いい。人生は楽しむものだしね。続けているうちに、自分の体がどう反応するかは勝手にわかってくる。
27. 名無しのReddit住民(>>26への返信)
まさにこれ。みんな赤字だ制限だという話をするし、確かに目標の体型まではそれで行ける。でもその体型で「居続ける」には、生活のほうを作り替えるしかない。落としたあとに太っていた頃の暮らしに戻れば、当然また太る。見た目も体調も大きく変えたいなら、変えるのは食事じゃなくて生活そのものなんだよね。28. 名無しのReddit住民(>>26への返信)
そう、そしてやり方が完璧に固まった頃に全部変わるんだよ。中年のホルモン変化のせいで。同じ食事、同じ運動量なのに数字が言うことを聞かなくなる。あれは本当に理不尽だと思う。
29. 名無しのReddit住民
全部がカロリーの話ではない、ということ。ホルモンがめちゃくちゃに崩れていると、赤字にしているはずなのに空回りしている感覚だけが続く。薬が必要なこともある。自分は糖尿病と代謝症候群でホルモンを整えるのが先だった。そこが片付いてからやっと結果が出はじめて、3年前の自分の65%の体重になったよ。
※ 代謝症候群はメタボリックシンドロームのこと。内臓脂肪の蓄積に高血糖・高血圧・脂質異常が重なった状態を指す。
30. 名無しのReddit住民
ここまでの流れと逆のことを言うけど、減量は摂取と消費の引き算だけじゃない。代謝の病気は本当に存在するし、それがあるとアプローチごと変えないといけなくなる。自己免疫や甲状腺やホルモンの問題は、食べたものの処理のされ方を根本から変えてしまう。最終的に必要より少なく食べるのがゴールなのは間違いないんだけど、体のほうが「何が必要か」をわからなくさせてくるし、赤字を保とうとすると全力で抵抗してくる。GLP-1系の薬で人によって落ち方が全然違うのも、食欲を抑える以上に、その人の根っこの状態に効いているかどうかの差なんじゃないかと個人的には思ってる。何度もやって何度も失敗して、「食べる量を減らして運動しろ」で片付けられ続けて絶望している人には、体のほうが本気で抵抗している場合もあるって知っておいてほしい。
※ GLP-1系の薬はもともと2型糖尿病などの治療薬で、日本でも医師の処方が必要。効果や適応には個人差があり、ここに書かれているのはコメント主個人の見解。
まとめ
面白いのは、嘘だったと名指しされたアドバイスがどれも「善意で広まったもの」だという点だ。一日5回の小分け食、低脂肪至上主義、糖質を避けろ、体重計に乗りすぎるな、歩けば十分。どれも一度は雑誌やテレビで見た覚えがあるものばかりで、しかも全部が全部デタラメというわけではなく、「一部の人には効くやり方が、万人の掟として配られてしまった」という共通の構造がある。
もうひとつ目立つのは、意見がきれいに割れていること。「中身は何でもいい、量だけ減らせ」と言う人と、「その言い方は食べ物との関係を壊す」と釘を刺す人。「基本の算数だけで足りる」と言う人と、「ホルモンや代謝の問題で算数どおりにいかない体がある」と言う人。どちらも実際に落とした経験から出てきた言葉で、片方だけを正解にしてしまうと必ず取りこぼしが出る。落とした人ほど「自分に効いた方法」と「他人に効く方法」を分けて話しているのが印象的だった。
そして最も重い一言は、32kg落としてから全部戻した人の「落とすのが簡単なほうで、一生断り続けるのがきつい」だったかもしれない。日本でも「痩せた?」は褒め言葉として気軽に飛ぶけれど、その裏で何年も続く小さな我慢の話まではあまり共有されない。皆さんは、これまで信じていたダイエットの常識で「やってみたら全然だった」ものはありますか?


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