「短期間で大金を手にした人に聞きたい。金持ちがやってると思ってたけど、実際は完全に嘘だったことは?」——r/AskReddit に立ったこの質問に、実際に稼いだ側と、その隣で働いてきた側の両方から答えが集まった。出てきたのは豪邸とシャンパンの話ではなく、レジでレシートを一項目ずつ確認する大富豪と、ピザ代5ドルを送金アプリで請求してくる叔母の話だった。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
金持ちはみんなセンスがいい、っていうやつ。金でセンスは買えないんだよ。買えるのは高くて醜いものだけ。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
友達の叔父夫婦がとんでもない金持ちで、カーメルのばかでかい邸宅に住んでる。断言できるけど、人生で見た中でいちばん趣味の悪い内装だった。何も置いてない空間があるのが我慢できないらしくて、インテリア雑貨チェーンの在庫を丸ごと買い占めて片っ端から床に置いていったみたいな有り様。3メートル近いプラスチック製の滝のオブジェとか。台座の上で球がずっと回ってるやつね。しかも裏からコードが伸びててそのへんのコンセントに刺さってる。カーペットの上に直置きで。控えめに言って地獄だった。
※ カーメル(カーメル・バイ・ザ・シー)はカリフォルニア州の海沿いにある高級住宅地。俳優のクリント・イーストウッドが市長を務めたことでも知られる。
3. 名無しのReddit住民(>>2への返信)
少し前にカーメルの海沿いの通りを歩いたんだけど、どの家も新築で、どれも見るに堪えない。もともとこの町の家は40〜60年代の慎ましくて居心地のよさそうな造りで、あれはあれで本当に良かったんだ。金持ちに住んでてほしいのはああいう家だよ。今建ってる悪趣味な巨大住宅は、通りを歩いてるだけで気が滅入る。
4. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
信じられないならZillowを開いて、近くの大都市までスクロールして「価格の高い順」に並べ替えてみ。目の保養になるぞ(皮肉)。予算がでかくなればなるほど、あらゆる要素を盛りすぎるのが簡単になるんだと思う。
※ Zillow(ジロー)はアメリカ最大級の不動産情報サイト。売り出し中の物件を価格順に並べて写真つきで見られるので、暇つぶしに高額物件を眺めるのが定番の遊びになっている。
5. 名無しのReddit住民
注目を集めるために金を使う、ってやつ。俺が知ってる金持ちは、揃いも揃って世界一のドケチだよ。
6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
半分は昔の習慣が抜けないだけだと思う。この数年で給料が跳ね上がったのに、いまだに金を使うたびに罪悪感がある。博士課程の学生だった頃の感覚のままなんだよ。
7. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
うちの叔母は資産数千万ドル(数十億円)クラスで、その息子にいたっては10億ドル(約1500億円)超えの正真正銘の億万長者。なのに食事代を出してくれたことが一度もない。まあ出す義務はないんだけどさ、食事のあとにVenmoで請求が飛んでくる。旅行で4人でピザを1枚シェアしたときも、全部で20ドル(約3000円)なのに一人5ドル(約750円)ずつきっちり集めてた。
※ Venmo(ベンモ)はアメリカで広く使われている個人間送金アプリ。日本のPayPay送金のような感覚で、割り勘の請求を相手に飛ばせる。
8. 名無しのReddit住民
考えてみたら当たり前なんだよな。金持ちが金持ちのままでいられるのは、入ってきた分を全部使わないからであって。使い切る人はいくら入ってきても一周まわって元の場所に戻る。
9. 名無しのReddit住民
高いものを買う、と思ってた。実際は値上がりする資産以外にはとことんケチ。デカい家に住んでるのに、乗ってるのはボロいけど絶対に壊れない車、みたいな感じ。親の友人にも裕福な人が何人かいたけど、全員レジを出る前にレシートの項目を一つずつ確認してた。誇張されたステレオタイプだとは思うけど、あの人たちが牛乳1ガロンの値段を正確に知らなかったとは思えないんだよな。
※ 1ガロンは約3.8リットル。アメリカの牛乳はこのサイズで売られるのが標準で、物価の体感を語るときの定番の指標になっている。
10. 名無しのReddit住民
数年間、かなり格式の高い社交クラブの会員だった。あの人たちは「楽しませてもらう」のが大好きで、自分たちで楽しむことができない。そして自分の頭で考えない。食事と余興(講演とかダンスとか)があるイベントには顔を出して、終わったら帰る。知的な議論もないし、世界を良くしようという話も出ないし、「エリートとして何ができるか」なんて話題は一度も出なかった。関心があるのはバレエ(理事をやってるから)とオーケストラと演劇とオペラ、あとは毎年同じ場所への旅行。ある夫婦は年に一度ダブリンへ、別の夫婦はロンドンとインドに家を持ってた。
私は文学の博士号を持ってるので、「昔から書いてみたかった」という会員のために1〜2年、創作のワークショップをやったんだ。想像力がまるでない。人生でいちばん不気味な体験だったよ。ほとんどが弁護士で、「箱の中に何が入っているか」を一段落書くだけの課題ができない理由を、理路整然と説明してくる。祖母のレシピ箱でも古い写真でも昔のラブレターでも、なんなら『ナルニア国物語』の入り口でもいいって散々話し合ったのに、誰ひとり箱の中身を決められなかった。何ヶ月も失敗が続いたあと「想像力というものが分からない」と言われたので、丸一日かけて思考と想像の違いを説明した。そしたら「難しすぎる、私たちはただ書きたいだけなの」と。この経験をどう受け止めればいいのか、今も分かってない。
11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
弁護士だけど、読んでてまったく驚かない。この職業に就く前に多少はあったはずの興味関心が、全部仕事に押し出されてるんだよ。時間単位で請求する働き方は、起きてる時間を丸ごと「あと何ドル積めるか」に変換させるからね。
12. 名無しのReddit住民
年に数千万ドル(数十億円)稼ぐ人たちと金融業界で働いてた。ほとんどが芸能ゴシップと「あの商品はいくらの価値か」当てクイズには異様に詳しくて、業界資料と自己啓発本以外を読んでる人は数えるほどしかいない。しかも大半がなぜか自分を中流だと思ってて、「最近は生活が苦しい」みたいなことを言う。周りが全員同じかそれ以上の金持ちだから、いつまで経っても自分が貧乏に感じるんだと思う。あのレースは終わらないんだよ。
13. 名無しのReddit住民
そもそも、代々続く金持ちが成り上がりと付き合ってくれると思ってる? 金が入った瞬間に上の階層に受け入れてもらえる、っていうのがいちばん大きな幻想だと思うよ。
14. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
古い金持ちは分かってるんだよ。導いてくれる人がいないと、新しい金持ちはあっという間に元の無一文に戻るって。あと、育った環境で身につく振る舞いや好みの傾向みたいなものがあって、これだけは金では買えない。だから向こうは、こっちが場違いな偽物だと一瞬で見抜く。
※ 英語圏では代々の資産家を old money、一代で財を成した層を new money と呼び分ける。返信で言及されている「育ちで身につく傾向」は社会学でハビトゥスと呼ばれる概念で、フランスの社会学者ピエール・ブルデューが広めた。
15. 名無しのReddit住民
派手なものに全部つぎ込むんだと思ってた。でも一番の驚きは、金を持つことの本質が見せびらかしじゃなくて、自由と心の平穏を買うことだったってこと。来月の家賃を電卓で計算しなくていい、それだけで生活の質が別物になる。
16. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
借金のない中流の暮らし、みたいな金持ちが実はけっこういる。生活水準は隣の家と大して変わらないのに、ローンの残高だけがゼロなんだよね。
17. 名無しのReddit住民
金持ちは全身デザイナーブランドだと思ってた! 実際は俺らと同じようにターゲットで買い物してる。売り場でカートを押してる普通のおじさんが実は資産家、みたいなことが普通に起きるんだよな。
※ ターゲット(Target)はアメリカ全土に展開する大型ディスカウントストア。日本でいえばイオンやドン・キホーテのような、誰でも日常使いする店。
18. 名無しのReddit住民(>>17への返信)
ターゲットには行くんだけど、普通の人と違って値札を一切見ない。ただ欲しいものを掴んでカゴに入れていく。スーパーでも同じ。駐車場に戻る時点で、自分が30ドル(約4500円)使ったのか300ドル(約4万5000円)使ったのか本気で分かってない人がいると思う。
19. 名無しのReddit住民
本当に余裕のある人はだいたいシボレーかトヨタに乗ってて、質素な家に住んで、量販店で買い物してる。逆に「金持ちに見える人」は、たいてい目玉が飛び出るほど借金を抱えてるよ。
20. 名無しのReddit住民
俺の知る限りいちばん倹約してるのは金持ちの層。ただ一方で、明らかに浪費癖があるのに資産規模でそれを上回っちゃう超金持ちも見た。知り合いに数億円規模の物件を持ってる人がいて、その敷地内に25万ドル(約3750万円)かけて録音スタジオを建てて、15万ドル(約2250万円)分くらいエレキギターを持ってた。プロのミュージシャンでもなんでもない、ただの趣味。本人も「多すぎるのは分かってる、でも止められないんだ」って言ってたよ。それでいて金の話で困ってるところは一度も見たことがないし、態度はいつも謙虚だった。金は人を変えるんじゃなくて、元からある性質を増幅するだけなんだと思う。
21. 名無しのReddit住民
そもそも「使う」っていう前提が間違ってる。あの人たちは使わないんだよ。貯めるか、次の投資に回す。手元で寝かせておくこと自体が損だと思ってる。
22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
まさに。口座の数字がでかくなっていくのを眺めるのが、びっくりするくらい癖になる。ネットだと超富裕層のことを「溜め込む人」って呼びがちだけど、実際は「依存症」のほうが近いと思うんだよね。
23. 名無しのReddit住民
分かる。口座が一定額を超えたら、自分はもっと派手に使う人間になるんだと思ってた。実際に増えたのは旅行の予算だけ(そもそも前はほぼゼロだった)。服は今も委託販売の中古だし、家もそのまま、子供の学校も変えてない。投資口座が新しい大台に乗るたびに、「自分のせいでこの数字を下回るのは嫌だ」って気持ちのほうが強くなるんだよな。
※ アメリカでは委託販売(コンサインメント)の古着店が中間層にも定着していて、状態の良いブランド品が安く手に入る。節約というより日常的な買い方のひとつ。
24. 名無しのReddit住民
急に大金を手にしたわけじゃないけど、この6年は給料と賞与が必要額の倍以上ある。貧乏だった頃から貯金と投資を続けてたのが効いてる。数年で引っ越すつもりだった平凡な家に、気づけば26年住んでる。車は10年落ち(5年前に買い替え用の10万ドル=約1500万円を別に置いたけど、手つかずのまま増え続けてる)、庭の手入れも自分でやる。住宅ローンは少し残ってるけど、払う利息より運用で増える額のほうが大きい。65歳で何の心配もなく引退できて、大きな不況が来ても100歳まで持つ計算になってる。こういう、外からまったく見えない層はけっこういるよ。
25. 名無しのReddit住民(>>24への返信)
うちの夫婦がまさにそれ。住宅ローンなしで家を3軒持ってて、うち2軒はいい借り手だから相場より安く貸してる。自宅は150平方メートルほどのごく普通の家で、いちばん新しい車が6年落ちのSUV。前の車も、一時停止を無視した車に突っ込まれて廃車にならなければまだ乗ってた。その次に新しいのは21年落ちだよ。子供がいないから、老後にかかる分を除いて甥や姪に残ることになる。介護費用に備えて長期介護保険にもしっかり入ってある。私は58歳で引退して、夫も今年59歳で引退予定。見た目から資産額を当てられる人はまずいないと思う。それがいいんだよ。
※ 長期介護保険(long-term care insurance)はアメリカの民間保険。公的な高齢者向け医療保険では介護施設の長期入居費用がほとんど賄えないため、資産のある層は自前で備えるのが一般的。
26. 名無しのReddit住民
10年でビットコインから2000万ドル(約30億円)を手にした。長距離便でもエコノミーに乗ってると毎回驚かれる。でもこの額を稼ぐチャンスは二度と来ないと分かってるから、これで一生持たせないといけないんだよ。
27. 名無しのReddit住民(>>26への返信)
2000万ドルをちゃんと配分して運用すれば、月に5万ドル(約750万円)以上取り崩しても一生底をつかない計算になるよ。そこまでいくと、エコノミーで浮く分は割に合わない気がするけどな。
※ 資産を運用しながら年に数%ずつ取り崩しても元本が尽きない、という考え方は英語圏の資産形成の話題で頻繁に出てくる。ここでの月5万ドルは、年3%前後の取り崩しに相当する。
28. 名無しのReddit住民
金持ちじゃないけど、昔はイーロン・マスクが現実版のトニー・スタークになるんだと本気で思ってた。いつかブルース・ウェインみたいな人も出てくるんだろうって。……全然そんなことはなかった。実際にいるのはレックス・ルーサーが千人だよ。
29. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
いや、レックス・ルーサーは頭も良かったし発想も独創的だったからね。あれと一緒にするのはルーサーに失礼まである。
※ トニー・スタークは『アイアンマン』の主人公で、天才発明家の大富豪。ブルース・ウェインは『バットマン』の正体である資産家。レックス・ルーサーは『スーパーマン』に登場する大企業のトップで、シリーズを代表する悪役。
30. 名無しのReddit住民
金持ちはWinRARを買ってるもんだと思ってた。「試用期間が終了しました」を何十年も押し続けてるのは自分だけで、どこかの誰かがちゃんと金を払って支えてくれてるんだと信じてたのに。
※ WinRARは定番の圧縮解凍ソフト。試用期間が過ぎても機能が止まらず、購入をうながす画面を閉じれば使い続けられることから、「誰も買っていない有料ソフト」としてネットのネタになっている。
まとめ
スレッド全体を通して崩れていったのは、「金持ち=派手に使う人」という前提そのものだった。語られたのは、値札を見ずにカートへ放り込む人と、レジを出る前にレシートを一項目ずつ確認する人が、同じ資産額の中に平気で同居しているという話。共通していたのは、金を見せるためのものではなく、選択肢を増やすためのものとして扱っている点で、だから外側からは誰が資産家なのか判別できない。
もうひとつ多かったのが、金が入っても中身は入れ替わらないという指摘。社交クラブで想像力の話ができなかったという体験談も、年に数千万ドル稼ぎながら自分を中流だと言い張る金融マンの話も、結局は元からあった性質や習慣がそのまま拡大されただけに見える。一方で「旅行の予算だけは増えた」「家賃の計算をしなくてよくなった」という声もあって、生活が本当に変わる部分は思ったより地味なところにある、という結論に落ち着いていた。日本でも小金持ちほど見栄を張ると言われるけれど、ここで出てきたのは、その一段上に「見栄を張る必要がなくなる」層があるという話に近い。
皆さんは、身の回りで「この人、実はかなり持ってるな」と気づいた瞬間はありますか?


コメント
金持ちというだけで一括りにするのが間違っているだけ
先祖代々の金持ちもいれば成金もいるし、長く金持ちを続けている家なら金の適切な使い方を親から習うだろうが、成金なんてそれこそ個人差がありまくる
子供の頃から「あって当たり前の乗り物」だったかどうかの違いで、外車の乗り方が違ってくると聞いたことがある
昔からの金持ちは運転が丁寧~普通、成金(or無理して購入)は自分優先の交通ルール軽視
入庫していった先を見る限り、7割くらいあたっている