「客観的には臭い。でも好き」。海外掲示板Redditで「悪い匂いなのに、なぜかいい匂いに感じるものは?」が話題になり、「ガソリン。給油のたびに窓を全開にする」「自分のオナラ。人のは無理だけど自分のはイケる」「20年前に禁煙したのに、通りすがりのタバコの煙をつい追いかけてしまう」…。嗅覚は記憶と感情に直結してる。だから「臭いのに好き」は矛盾じゃなくて、脳が過去の幸せな記憶を呼び出してるサイン。あなたの「guilty pleasure smell(罪悪感のある好きな匂い)」は何ですか?30選をお届けします。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
ガソリン。有害なのはわかってる。でもガソリンスタンドにいるとスパにいるみたいな気分になる。給油のたびに車の窓を全開にする。深呼吸する。隣のレーンの人に変な目で見られる。気にしない。あの甘くてツンとする香り──ベンゼンとトルエンの揮発。脳が「これは毒だ」と警告してるのに鼻が「もっと」と言ってる。刈りたての芝生にガソリンの匂いが混ざった夏の午後は、嗅覚のカクテルとして最高峰。芝刈り機のエンジンが生み出す「芝生×ガソリン」は、夏の記憶そのもの。
※ ガソリンの匂いを好む人が多い理由は、含まれるベンゼンやトルエンなどの芳香族炭化水素が嗅覚受容体を強く刺激し、一部は脳の報酬系を軽度に活性化するため。ただしベンゼンは発がん性物質であり、意図的な吸引は危険。「いい匂い」と感じることと「安全」は別問題。
2. 名無しのReddit住民
数ヶ月ぶりに暖房をつけた時の、燃える埃の匂い。客観的には「焦げたホコリ」で良い匂いとは言えない。でもあの匂いがすると「冬が来た」と感じる。暖かさ、ブランケット、ホットチョコレート。匂い自体じゃなくて、匂いが連想させる「居心地のよさ」が好き。昔の学校でマイムグラフ(複写機)の紙が配られた時の溶剤の匂いも同じ系統。みんな紙をもらうと顔に近づけてスーッと吸ってた。有機溶剤の匂いだから体には良くないけど、「テストが始まる前の数秒間」の記憶とセットになってる。
※ マイムグラフ(mimeograph)は1970〜80年代の学校で広く使われた印刷技術。インクの溶剤にメチルアルコールやイソプロパノールが含まれており、独特の甘い匂いがした。デジタルコピー機の普及で消滅したが、匂いの記憶は世代を超えて共有されている。
3. 名無しのReddit住民
雨が降り始めた時の匂い。特に真夏の暑い日に突然降った時。コンクリートから立ち上る蒸気、鉄の屋根の匂い、土の匂いが全部混ざる。「嫌いじゃない」どころか「大好き」。あの匂いがすると体がリラックスする。窓を開けて深呼吸したくなる。雨の前と雨の後で空気が完全に入れ替わった感覚──世界が洗われた匂い。
※ 雨が乾いた地面に当たった時の匂いは「ペトリコール(petrichor)」と呼ばれ、1964年にオーストラリアの科学者が命名。土壌中の放線菌が産生する「ゲオスミン」という有機化合物が主成分。人間はゲオスミンを1兆分の5の濃度で検知でき、これはサメが血を検知する能力に匹敵する。進化的には、乾期の後の雨が水源の復活を意味したため、この匂いに快感を覚えるよう進化したという説がある。
4. 名無しのReddit住民
自分のオナラ。人のは無理。絶対に無理。でも自分のは…まだ耐えられるどころか、正直ちょっと嗅いでしまう。「今日のはなかなかだな」とか評価してる自分がいる。これを書くと引かれるのはわかってる。でもこのスレッドにいるのは全員「臭いのに好き」を告白する場所だから言う。自分のオナラが他人のオナラより許容できる現象は、科学的に説明がつく。脳が「自分の体から出たもの」を脅威と判断しないから。でもそれと「好き」は別の話。好きな理由は…わからない。認めたくない。
※ 自分のオナラが他人のものより不快に感じにくい理由は「所有効果(endowment effect)」と類似のメカニズム。脳は自分の体から発生した匂いを「既知の安全な刺激」として処理し、警戒反応を抑制する。2013年のPLOS ONE誌の研究では、自分の体臭は他人の体臭より快く評価される傾向が確認されている。
5. 名無しのReddit住民
マッチを擦った瞬間の匂い。あの「シュッ」の後に広がる硫黄と木の焦げた匂い。ライターにはない。マッチだけの特権。キャンプファイヤーの始まり、誕生日ケーキのろうそく、停電の夜──マッチの匂いは「何かが始まる」合図。誰かが「マッチの匂いが好き」と言うと、だいたい全員うなずく。嫌いな人に会ったことがない。
6. 名無しのReddit住民
タバコの匂い。20年前に禁煙したのに、通りすがりの人のタバコの煙をつい追いかけてしまうことがある。足を止めて、数秒だけ吸い込む。そして歩き出す。パイプタバコはさらに好き。甘くて重くて、暖炉の前のおじいさんを連想させる。タバコの害は十分知ってる。もう吸わない。でも匂いだけは20年経っても脳が覚えてる。嗅覚の記憶は最後まで消えない。
※ 嗅覚は脳の扁桃体と海馬に直結しているため、匂いの記憶は視覚や聴覚の記憶より強固で長期的。「プルースト効果」として知られるこの現象は、マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』でマドレーヌの香りが幼少期の記憶を蘇らせる描写に由来。禁煙者がタバコの匂いに反応し続けるのは、ニコチンの渇望ではなく匂いと結びついた記憶の再活性化である場合が多い。
7. 名無しのReddit住民
古い本の匂い。図書館の奥、古書店の棚。あのバニラとアーモンドが混ざったような甘い匂い。紙が経年劣化する過程でリグニンが分解されてバニリン(バニラの香り成分)を放出する。つまり古い本は文字通りバニラの匂いがしてる。「悪い匂い」かどうかは議論の余地があるけど、「古い=劣化=悪い」のカテゴリに入れるなら、最も上品な悪い匂い。新品の本にはない。時間が作った匂い。
※ 古い本の匂いの化学組成は2009年にロンドン大学の研究者が分析。紙のセルロースとリグニンの分解により、バニリン(バニラ)、ベンズアルデヒド(アーモンド)、トルエン、エチルヘキサノール(甘い花の香り)などが生成される。この「ビブリオスミア(bibliosmia)」は古書愛好家にとって本の価値の一部。
8. 名無しのReddit住民
干潮時の匂い。「汚れたカキ」と呼んでる。風向きによっては町中に漂う。オーストラリアの沿岸都市に住んでても同じ匂い。海藻が乾いて、潮だまりの生き物が空気に触れて、砂と塩と有機物が混ざった匂い。他人が嗅いだら「魚市場の裏」。でも海辺で育った人間にとっては「家の匂い」。この匂いを嗅ぐと子どもの頃に裸足で砂浜を走ってた記憶が戻る。
9. 名無しのReddit住民
シャーピー(油性マーカー)の匂い。蓋を開けた瞬間のあのツンとした甘い香り。ホワイトボードの匂いも同じ系統。学校で先生が赤いマーカーで丸をつけてくれた時の記憶。「マーカーを嗅ぐ子ども」は世界共通。大人になっても会議室でマーカーの蓋を開けるたびにスンスンしてる人がいる。有機溶剤なので体にはよくないけど、「1回嗅ぐだけ」の誘惑に勝てない。
10. 名無しのReddit住民
パートナーの体臭。汚いのはわかってる。でもフェロモンのせいか、果物とナッツが混ざったような香りに感じる。汗をかいた後の脇や肌の匂いを嗅ぐのが好き。変だと自覚してる。でもこのスレッドに書くくらいだから、同じ人は多いはず。「好きな人の匂いが好き」は恋愛の最も原始的な形。香水やボディソープの匂いじゃなくて、その人自身の匂い。これが「合わない」と感じたら、たぶんその関係は長く続かない。
※ MHC(主要組織適合遺伝子複合体)の違いが大きいパートナーほど体臭を「良い匂い」と感じる傾向がある(1995年「汗まみれのTシャツ実験」として有名なベルン大学のクラウス・ヴェーデキント博士の研究)。遺伝的に異なるパートナーを選ぶことで子どもの免疫系が多様化するという進化的メリットがあるとされる。
11. 名無しのReddit住民
新品のビニールプールのおもちゃの匂い。あの塩化ビニールのケミカルな甘い匂い。可塑剤(フタル酸エステル)の匂い。体に悪いとわかってるのに嗅ぐと「夏休み」が来る。ビーチボール、浮き輪、子ども用プール──全部同じ匂い。夏の始まりの匂い。9月になるとこの匂いは消える。季節限定の罪悪感。
12. 名無しのReddit住民
テニスボールの匂い。缶を開けた瞬間の「プシュッ」の後に広がるゴムとフェルトの匂い。テニスをする人にとっては「試合前」の匂い。しない人にとっても、なぜか惹かれる。犬はテニスボールが大好きだけど、匂いが好きなのか形が好きなのか味が好きなのか。たぶん全部。人間も同じかもしれない。匂いだけじゃなくて、テニスボールという物体自体に何か惹かれる要素がある。
13. 名無しのReddit住民
牧場の匂い。牛の糞。馬糞。藁。全部混ざった「農場の匂い」。都会の人には耐えられないけど、農場で育った人間にはホームの匂い。牛糞と馬糞は匂いが違う。牛糞の方が甘くて重い。馬糞は草の匂いが混ざってる。どっちも「悪い匂い」に分類されるけど、農場育ちの人間に言わせれば「自然の匂い」。堆肥は土の栄養だから、「命が循環してる匂い」と言い換えれば詩的に聞こえる。聞こえないか。
14. 名無しのReddit住民
穴を掘ってる時にたまに出会う、甘い匂いの土。全部の土がそうじゃない。普通は無臭か悪臭。でも時々、甘い樹脂と火薬が混ざったような──地中で何年も腐った樹皮の匂いがする層に当たる。宝物を見つけた気分になる。土の中に「良い匂いの層」があることを知ってる人は、たぶん庭仕事か考古学をやってる。あの匂いは上の植物の根が分解された有機物と、菌類の代謝産物の混合物。地下の微生物が何年もかけて作った香水。
※ 土の「良い匂い」の正体は放線菌が産生するゲオスミン(petrichor/雨の匂いと同じ化合物)に加え、ミコール酸を持つ菌類や分解中の有機物が複雑に混ざったもの。特に腐葉土層や深い粘土層で顕著。「森の匂い」と呼ばれることもある。
15. 名無しのReddit住民
ニンニク。「悪臭と天国の香りが同時にする」と書いてた人がいて、完璧な表現。調理中のニンニクの匂いは全人類が好き。でも翌日の自分の息から出るニンニク臭は全人類が嫌い。同じ化合物(アリシン)が、加熱される前と後で「天国」と「地獄」を行き来する。イタリアンレストランの前を通った時の匂いは「入りたい」。ニンニクを食べた翌朝のパートナーの息は「離れたい」。ニンニクは匂いの二重人格。
16. 名無しのReddit住民
自転車屋やタイヤショップのゴムの匂い。新品のタイヤが壁に並んでる。あの黒いゴムと加硫剤の混ざった匂い。ホームセンターのゴムマット売り場でも同じ匂いがする。「ゴムの匂いが好き」と言うと変な顔をされるけど、このスレッドで複数の人が挙げてるから、変じゃない。たぶん。車や自転車の「新しいもの」の記憶と結びついてる。新しいタイヤ=新しい冒険。
17. 名無しのReddit住民
未完成の地下室や駐車場のコンクリートの匂い。湿気を含んだセメントとミネラルの匂い。なぜか落ち着く。地下駐車場に車を停めて、エンジンを切った後の数秒間の静寂と、あの匂い。「都市の洞窟」にいる感覚。コンクリートが水分を吸って吐き出す過程で放出されるカルシウムシリケートの匂い。建築の匂い。人間が何かを「作ってる」匂い。
18. 名無しのReddit住民
子犬の息。ミルクと穀物が混ざったような甘い匂い。成犬の息は「勘弁してくれ」レベルだけど、子犬の息はなぜか許せる。むしろ嗅ぎたい。子犬の口内細菌叢がまだ成犬のものに移行してないから匂いが違う。ミルク(母乳や離乳食)の匂いが残ってる。人間の赤ちゃんの匂いが好きなのと同じメカニズム。「幼い生き物の匂い」は保護本能を刺激するように進化した。だから嗅ぎたくなる。脳が「守れ」と命令してる。
19. 名無しのReddit住民
日焼け止めの匂い。「悪い匂い」に分類されるかは微妙だけど、好き嫌いが分かれる匂いではある。あのココナッツとケミカルが混ざった独特の匂い。ビーチ、プール、夏休み。日焼け止めを塗った腕を鼻に近づけて深呼吸する。「夏の入り口」の匂い。この匂いがすると心拍数が下がる気がする。リラックスの条件反射。冬に日焼け止めの匂いを嗅いだら、たぶん泣く。
20. 名無しのReddit住民
BBQ/炭火焼きの匂い。肉が焼ける匂い。炭の匂い。煙の匂い。発がん性物質(多環芳香族炭化水素)が生成されてるのは知ってる。でもあの匂いが隣の家から漂ってきたら、食欲を抑えるのは不可能。人類が火を使い始めてから何十万年も「肉が焼ける匂い=食事」だった。DNAレベルで食欲を刺激するように配線されてる。「体に悪い」と脳が言っても、「食べたい」と胃が答える。人間の理性は、BBQの匂いの前では無力。
21. 名無しのReddit住民
ペットショップの松の木の床材(ウッドチップ)の匂い。ハムスターやウサギの小屋から漂う、松の樹脂とおがくずの匂い。子どもの頃にペットショップに行った記憶と直結してる。「動物を見に行く」ワクワク感の匂い。松の匂いはフィトンチッド(植物が放出する揮発性化合物)を含んでて、リラックス効果があることが研究で示されてる。ペットショップが居心地いいのは動物のせいだけじゃなくて、松のフィトンチッドのせいもある。
22. 名無しのReddit住民
未燃焼のマリファナの匂い。吸った後じゃなくて、吸う前。袋を開けた時の青臭くて甘い匂い。好き嫌いが極端に分かれる匂い。好きな人は「森林の匂い」と言い、嫌いな人は「スカンクの匂い」と言う。同じ化合物(テルペン類)がパイン、ラベンダー、シトラスにも含まれてるのに、マリファナに含まれてると途端に「悪い匂い」に分類される。匂い自体の問題じゃなくて、社会的な連想の問題。
23. 名無しのReddit住民
へその匂い。──このスレッドで最も勇気ある告白。子どもの頃は嫌だったのに、大人になってから掃除のために指を入れて嗅ぐようになった。死んだ皮膚と汗と皮脂の混合物。「安心感がある」と本人は書いてる。自分の体の匂い=安全な匂い。オナラと同じ「所有効果」かもしれない。でも「好き」と公言する勇気は、オナラより上。このコメントに高評価がついてるのが人類の希望。
24. 名無しのReddit住民
嗅覚と記憶の関係は全ての「好きな悪臭」の根底にある。ガソリン→父親と車に乗った記憶。暖房の埃→冬の居心地のよさ。日焼け止め→夏休み。干潮→海辺の子ども時代。古い本→図書館で過ごした午後。匂いが「良い」か「悪い」かは化学だけでは決まらない。その匂いと結びついた記憶が「良い」か「悪い」かで決まる。だからガソリンスタンドで育った子どもにはガソリンが「家の匂い」になり、農場で育った子どもには牛糞が「ホーム」になる。嗅覚は「今」を嗅いでるんじゃなくて「過去」を嗅いでる。
25. 名無しのReddit住民
新車の匂い。革と接着剤とプラスチックが混ざった独特の香り。あれは実際には揮発性有機化合物(VOC)の集合体で、体に良くないとされてる。でも「新車の匂い」は世界中で「成功」「達成」「新しい始まり」の象徴。車の芳香剤に「新車の香り」があるくらい人気。有害な化学物質の匂いを「高級感」と結びつけてる人類の面白さ。
26. 名無しのReddit住民
プールの塩素の匂い。正確には塩素そのものの匂いじゃなくて、塩素と人間の汗や尿が反応して生成されるクロラミンの匂い。つまり「プールの匂い」は「人間の排泄物と塩素の化学反応の匂い」。それを知ってもまだ好き。だって「プールの匂い」=「これから泳ぐ」=「楽しい」だから。知識は感情に勝てない。
※ プールの「塩素臭」の正体はクロラミン(塩素+アンモニア化合物の反応生成物)。塩素が十分に効いている清潔なプールはほとんど無臭。匂いが強いプール=汚染物質が多いプール、という皮肉な事実。
27. 名無しのReddit住民
焚き火の後の髪と服についた煙の匂い。キャンプから帰って、シャワーを浴びる前の自分の髪を嗅ぐ。煙の匂いが染みついてる。翌日の仕事着にも微かに残ってる。「洗わなきゃ」と思いながら「もう一回だけ嗅ぐ」。焚き火の匂いは人類最古の「安心の匂い」。火=暖かさ=安全=食事=仲間。何十万年分の進化が「煙の匂い=良い」と配線してる。
28. 名無しのReddit住民
空港の匂い。ジェット燃料とエアコンとコーヒーと免税店の香水が混ざった、あの独特の匂い。「旅が始まる」匂い。ジェット燃料だけ嗅いだら不快だけど、空港という文脈の中では「ワクワク」の匂いになる。同じ匂いでも場所が変わると感情が変わる。ジェット燃料の匂いが好きなんじゃなくて、旅立ちの興奮が好き。匂いはその興奮の「鍵」。
29. 名無しのReddit住民
地下鉄の匂い。鉄粉、ブレーキダスト、トンネルの湿気、古いグリース。東京でもニューヨークでもパリでも、地下鉄の匂いはなぜか似てる。「都市の内臓」の匂い。通勤者にとっては「日常」の匂いで、旅行者にとっては「知らない街」の匂い。どちらにしても記憶に残る。引っ越した後に、別の街の地下鉄で同じ匂いを嗅ぐと「前の街」を思い出す。
30. 名無しのReddit住民
このスレッドの結論──「悪い匂いだけど好き」はほぼ全て「匂い+記憶=感情」の方程式で説明できる。ガソリン(父親の車)、暖房の埃(冬の始まり)、日焼け止め(夏休み)、松のチップ(ペットショップ)、プールの塩素(泳ぐワクワク感)、干潮(海辺の子ども時代)、古い本(図書館の午後)…。化学的には不快な分子でも、脳が「あの時の幸せ」を呼び出すトリガーになってる。だから「好きな悪臭」は全員違う。育った場所、過ごした時間、出会った人によって「脳内香水」のレシピが変わる。あなたの「好きな悪臭」は、あなたの人生の匂い。
まとめ
ガソリン、自分のオナラ、暖房の埃、雨の匂い、古い本、パートナーの体臭、子犬の息、タバコの煙、マッチ、BBQ、テニスボール、へそ…。化学的には「有害」「不快」「劣化」に分類されるこれらの匂いを好きだと感じる理由は、ほぼ全て「匂いと記憶の結合」で説明できる。嗅覚は五感の中で唯一、脳の感情と記憶の中枢(扁桃体・海馬)に直結している。だから匂いは理性をバイパスして感情に届く。ガソリンが「危険」だと頭で知っていても、「父親と過ごした夏の午後」の記憶が勝つ。あなたの「好きな悪臭」リストは、あなたの人生の匂いの履歴書。

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