「答えるのが遅い人はバカ」「訛ってる人は頭が悪い」——そういう決めつけ、身に覚えがある人は多いはず。海外の掲示板で「低知能のサインだと思われがちだけど、実は全然そうじゃないもの」を聞いたところ、当事者たちの生々しい告白が次々と集まった。読んでいくと、自分が誰かを勝手に見下していた瞬間まで思い出してしまう。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
パッと答えを返せずに、いちいち考え込むタイプ。現実だとこれが一番バカだと思われる。逆に、何を聞かれても0.5秒で言い切る早口の人が「頭が回る」ってことになってる。だいたい中身は間違ってるのに、自信だけは満点なんだよな。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
これ、自分が「速い側」だから余計にわかる。適当なことを喋ってても、テンポがいいだけで周りが妙に納得しちゃうんだ。逆に、黙って考えてから口を開く友達のほうが、出てくる一言は毎回鋭い。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
子供の頃、返事の前に必ず一拍置くせいで「この子は鈍い」って扱いだった。大学でディスレクシアと処理の遅さを診断されて、ようやく腑に落ちたよ。数学は得意だし、チェスも持ち時間さえあれば勝てる。で、社会に出たら同じ癖が「よく考えてから話す人」って評価に化けた。こっちは昔から、そうするしかなかっただけなんだけどね。4. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
大事な話や、感情がこじれてる場面ほど、口に出す前に言葉を一回味見する。本心とズレてないか確かめてから出したいんだよ。ただ、これをやると「間を取って人を操ろうとしてる」って言われることがあって、それが地味に効く。
※ ディスレクシア:知能とは無関係に、文字の読み書きだけが極端に苦手になる学習障害。欧米では診断が一般的で、著名な経営者や俳優の公表例も多い。
5. 名無しのReddit住民
ゆっくり喋ること。テンポが遅いだけで頭が回ってないと決めつけられがちだけど、ヒッチコックのあの喋り方を聞いて「こいつ鈍いな」と思う人はいないはずだろ。
6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
うちの友人がまさにそれ。話すのも動くのもやたらゆっくりで、初対面の人はだいたい彼を軽く見る。でも自分が知ってる中では一番頭がいい。ちなみに自分のIQは135くらいあるが、それでも彼にはかなわない。処理が遅いことと、全体が見えてないことは別の話だよ。
7. 名無しのReddit住民
「答えがわからない」と正直に言うこと。愚かな人ほど自分は常に正しいと思ってる。賢い人は、自分が何をどこまで知らないのかを説明できる。
8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
会議で「そこは調べないと断言できません」と言う人、自分はむしろ一番信用してる。何でも即断即決で言い切る人ほど、あとから静かに前言を撤回してるからな。
9. 名無しのReddit住民
何にでも質問しまくること。バカだと思われるのが怖くないから、遠慮なく聞く。結局それが一番早いんだよ。
10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
大学で教える側だけど、むしろ逆のことを言いたい。頼むからもっと質問してくれ。昔の学生はもっと聞いてきた。年々おとなしくなっていて、そっちのほうが心配だよ。11. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
質問すること自体はいいんだ。……いいんだけど、世の中には「それ、今このタイミングで聞く?」というタイプの質問も確実に存在するからな。
12. 名無しのReddit住民
質問を笑う空気、本当に害しかない。前に虚数が出てくる数学の動画で、まだ習ってない子が「虚数って何?なんで存在するの?」と書き込んだら、コメント欄が寄ってたかってバカにし始めた。自分が説明したら丁寧にお礼を言ってきたけど、その子は「聞いた自分が悪かった」みたいな態度だったんだよ。あれは見ていてきつかった。
13. 名無しのReddit住民
工学部の1年のとき、質問するたびに周りに笑われてたよ。気にせず聞き続けて、成績は満点。2年でも同じように質問し続けたら、もう誰も笑わなくなった。
14. 名無しのReddit住民
むしろ逆で、何ひとつ質問してこない人のほうがよっぽど怖い。理解してるから聞かないのか、理解を諦めてるのか、外からは見分けがつかない。そして経験上、だいたい後者だ。
15. 名無しのReddit住民
本で読んだだけで、実際に発音を聞いたことがない単語を読み間違えること。これは本をよく読む人ほど起きる。周りに難しい言葉を口に出して喋る相手がいなければ、耳から入る機会なんてないんだから。
16. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
めちゃくちゃわかる。自分は長いこと epitome を綴りのまま「エピトーム」と読んでて、会議で口に出して初めて指摘された。恥ずかしかったけど、そもそもこの単語を一度も見たことがない人よりはマシだ、という小さな慰めにしがみついたよ。
17. 名無しのReddit住民
どもり、吃音。言葉が詰まってるだけで、頭の中では言いたいことがとっくに組み上がってるんだよ。一番きついのは、目の前で先回りして単語を言われること。黙ってるわけじゃない、出すのに時間がかかってるだけなんだ。
18. 名無しのReddit住民
英語圏の感覚で言うなら、片言の英語。よく考えたら「その人は2つ以上の言語を扱える」という証拠でしかないのにな。というか発音、吃音、難聴、高齢……話し方のどこかに引っかかりがあるだけで一段下に見る癖は、程度の差はあれ誰にでもあると思う。
19. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
移民の人たちと働いてるけど、同僚が「英語が拙い=頭が悪い」と勘違いしてる場面を何度も見た。自分がスペイン語を覚えて彼らの母語で話すようになったら、今まで会った中でも指折りに面白くて頭の切れる人たちだった。言語が壁になっていただけなんだよ。
20. 名無しのReddit住民
田舎の訛り。こっちは普通に喋ってるだけなのに、口を開いた瞬間に相手の目つきが「あ、そういう人ね」に変わるんだ。me luvver って言っただけなんだが。
21. 名無しのReddit住民(>>20への返信)
おらのヒルビリー訛りも同じ扱いさ。ただし言わせてもらうと、方言は認知能力の指標ではない。地域的な音韻の差は社会言語学的な標識にすぎず、知能の測定値ではないんだよ。……で、それでも訛りは直さん。これはおらの文化の一部だからな。
※ me luvver:イングランド南西部(West Country)の方言で「あんた」に近い呼びかけ。のんびりした農村の訛りとして、英国内では長年ネタにされてきた。ヒルビリーはアパラチア山脈周辺の山間部の人々を指す言葉で、こちらも「田舎者」の代名詞として使われる。
22. 名無しのReddit住民
訛り全般だな。特に南部訛り、アパラチア訛り、AAVE。要するに、悪いステレオタイプがくっついてる話し方は全部そう。中身じゃなくて音のほうで判断されてる。
23. 名無しのReddit住民(>>22への返信)
結局のところ、自分が気に入らない相手がやってる行動なら、なんでも「低知能の証拠」に見えてくるってだけの話じゃないかな。
※ AAVE:アフリカ系アメリカ人が話す英語の変種。独自の文法規則を持つ立派な方言だが、アメリカ社会では「崩れた英語」と誤解され差別の口実にされてきた。
24. 名無しのReddit住民
読み書きができないこと。話し言葉は生きてれば勝手に身につくけど、読み書きは誰かに教わらないと絶対に手に入らない。教わる機会がなかっただけの人を、頭の出来の話にすり替えるのは違うだろ。まともな教育を受けられなかった聡明な人なんて、いくらでもいる。
25. 名無しのReddit住民
口数が少ないこと。喋らない=何も考えてないと思われるけど、実際は観察して情報を整理してるだけだったりする。疑り深くてすぐに頷かないタイプも、同じように誤解されがちだ。
26. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
そこは逆だと思うな。無口な人はむしろ「何か深いことを考えてそう」と得してることが多い。本当にバカに見えるのは、何にも興味がなさそうにヘラヘラしてる、あの「どうでもいい」オーラの人のほうだよ。実際にはそんなことないのかもしれないけどさ。
27. 名無しのReddit住民
自閉症やADHD。自分は自閉のある側だけど、興味の向いた一点にだけ異常なくらいのめり込む代わりに、雑談みたいな場面ではまるで機能しない。目立つのは後者のほうだから、外からは「鈍い人」に見えるんだと思う。知能が足りないんじゃなくて、配線の癖なんだよ。
28. 名無しのReddit住民
明るくてニコニコしてる人。自分は何度か「優しそうなのに賢くて意外」と言われたことがある。……その二つ、どういう関係があるんだ。あと、いかにも女の子らしい格好をした女性が中身まで軽く見られるのも、まったく同じ構図だと思う。
29. 名無しのReddit住民
歯が欠けていること。夫が歯を折ってインプラントにしてるんだけど、抜いて治るのを待ち、土台を入れてまた治るのを待ち、被せ物はまだ先。その間、仮の入れ歯を入れられない時期があるんだよ。隙間が見えてるときと隠せてるときで、店員や通りすがりの態度があからさまに違うって本人が言ってる。
30. 名無しのReddit住民
くだらないことで笑えること、下品な冗談が好きなこと、そして汚い言葉を使うこと。よく罵る人のほうが語彙が豊富だという研究もあるらしいし、そもそも罵り言葉ってかなりクリエイティブな言語表現だからな。真顔を崩さない人が賢いわけじゃない。
まとめ
並んだ答えを眺めると、ひとつの線がはっきり見えてくる。人が「頭が悪い」と判断しているのは中身ではなく、出力の速さ・なめらかさ・見た目だけだということだ。即答できるか、訛っていないか、言葉が詰まらないか、歯が揃っているか。どれも思考の深さとは何の関係もないのに、私たちは0.5秒で言い切る人を「頭が回る」と評価してしまう。
日本でも事情は同じで、会議で黙って考え込む人より、とりあえず何か喋る人のほうが評価される場面は珍しくない。「わかりません」と言える人が信用され、方言や片言が能力の話とは切り離される——それが当たり前になるまでには、まだ少し時間がかかりそうだ。
皆さんは、誰かの「間」や「訛り」を、無意識に頭の中身と結びつけてしまった経験はありませんか?

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