ジム・キャリーがかつて「みんな金持ちで有名になって、夢を全部叶えてみるべきだ。そうすれば、それが答えじゃないって分かるから」と語った。この言葉を証明する実体験や見聞きした話を教えてくれ——そんな問いに1000件を超えるコメントが集まった。ところが蓋を開けてみると、名言に深く頷く声と「いや、金はめちゃくちゃ効くだろ」という本音のツッコミが真っ二つに割れていて、それがまた面白い。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
うちは長いこと給料日ギリギリの自転車操業だったんだけど、そこそこ余裕のある暮らしに変われたんだよね。有名になるってのはよく分からないけど、金があるのは無いのに比べて100万倍マシ。全部を解決してくれるわけじゃないけど、かなりの部分は解決してくれるよ。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
名声だけは別だと思うな。個人的には、人間に起こりうる最悪のことの一つだよ。金が増えるのは大歓迎だけど、顔と名前が世界中に知れ渡るのだけは絶対に御免だね。
3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
金は自分を幸せにはしてくれないけど、苦しみからは遠ざけてくれる。それだけでも十分ありがたいと思ってるよ。幸せの手前にある「不幸じゃない状態」を金で買えるってのは、案外バカにできないんだ。
4. 名無しのReddit住民
「金じゃ幸せは買えない」ってよく言うけどさ、金があると人生が段違いにラクになるのは間違いない。ラクになった分、幸せを探しに行く余裕も生まれるわけで。結局はスタートラインの話なんだよね。
5. 名無しのReddit住民
「お金イコール幸せじゃない」って言えちゃう時点で、その人がそこそこ恵まれて育った証拠だと思う。好きな飯を食える、ガソリンを満タンにできる、年に一度は旅行に行ける——そういう当たり前を当たり前だと思える人だけが言えるセリフだよ。金で幸せは買える。ただ持てば持つほど効き目が薄くなるだけでね。
6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
これに尽きる。金持ちが「金は問題の答えじゃない」って言うのは聞くけど、貧乏人が「金は俺の問題の答えじゃない」って言ってるのは、一度も聞いたことがないんだよな。
7. 名無しのReddit住民
俺もずっと口座がマイナスで、延滞金と戦って、信用スコアはボロボロ、今月どの請求を優先して払うかで胃を痛める毎日だった。それがやっと、心配せずに全部の支払いを済ませられるところまで来たんだ。溺れてた人間がようやく息を吸えた感覚だよ。金は間違いなくある地点までは幸せを買う。昔もそれなりに幸せではあったけど、ストレスの量が異常だった。
8. 名無しのReddit住民
これは金持ちしか言わないセリフなんだよ。金が全部を解決してくれるわけじゃないのは分かってる。でも、水面から顔を出し続けるためだけに必死でもがく生活からは、確実に抜け出させてくれる。それだけで見える世界が変わるんだ。
9. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
金で幸せは買えない。でも家賃は払える。とりあえず今月の家賃が払えるってだけで、俺の精神状態はかなり幸せに近づくんだけどな。
10. 名無しのReddit住民
私はただ、今年は乳がん検診を受けられるかどうかで悩まなくて済むようになりたいだけ。それが叶うなら、それはもう私にとっての立派な幸せの答えだよ。
※ アメリカは公的医療保険が薄く、検査や治療の費用が高額の自己負担になりがち。日本の感覚より、医療費の心配が人生設計を左右する場面が多い。
11. 名無しのReddit住民
みんな生活苦の話にすり替えてるけど、ジム・キャリーが言ってるのはそこじゃないと思う。彼が言ってるのは目的とか意味とか、心が満たされるかどうかの話だよ。食うに困らなくなった「その先」でも、ぽっかり穴が空くことはあるんだ。
12. 名無しのReddit住民
うちの親父の口癖がまさにこれで、「金は幸せを連れてこないが、惨めさを多少は快適にしてくれる」だった。惨めなのは変わらないけど、エアコンの効いた部屋で惨めでいられるのと、暑い部屋で惨めでいるのは全然違う、ってさ。妙に説得力があったよ。
13. 名無しのReddit住民
すごく貧しいアパラチアのシングルマザー家庭に生まれて、今は40歳でそこそこの金持ちになった。ジムの言うことは技術的には正しいけど、本質的には的外れで甘いと思う。金が人を幸せにするわけじゃない。でも幸せになるチャンスを何倍にも増やして、邪魔してくる障害を山ほど取り除いてくれる。もう働かなくてもいいのに働いてるし、家計簿もつけなくなった、ファーストクラスにも乗れる。20歳の頃より遥かに幸せだよ。
※ アパラチアは米東部の山岳地帯。炭鉱の衰退などで貧困率が高い地域として知られる。
14. 名無しのReddit住民
ジム・キャリー自身、親父が安全策に出て全部を失ったせいで、若い頃ホームレスになって車で寝泊まりしてたんだよ。その場所に実際に行った人間だけが、その場所のことを語れる。金持ちに生まれて贅沢しか知らない奴の言葉より、俺は彼の言葉を信じるね。
15. 名無しのReddit住民
これはたぶん、本当のうつ病の話をしてるんだと思う。ジムやロビン・ウィリアムズみたいな人は「これさえ手に入れば全部うまくいく」と信じて突き進む。でも手に入れても、何も晴れない。次も、その次も。欲しいものを全部持ってるのに問題が消えないっていう気づきは、心を病んでる人には本当に致命的なんだ。
※ ロビン・ウィリアムズは名優として世界的に知られたが、2014年に自ら命を絶った。うつと難病を抱えていたことが後に公表された。
16. 名無しのReddit住民
一生の夢だった本の出版を、2年前にやっと叶えた。レビューも上々で、処女作にしてはそこそこ売れた。でも、人生は本当に何一つ変わらなかったよ。あれだけ焦がれてたのに、達成した翌日もいつも通りの朝が来ただけだった。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
いや、もう「本を出版したい」っていう野望は無くなったわけだろ。だったら一つ確実に変わってるじゃないか。次の夢を探す番が来たってことだよ。
18. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
何も変わってないって言うけど、やり遂げる力があって結果まで出せる人間だって証明できたんだよ。そこから新しい人とのつながりも、次の仕事の話も開けていく。みんな出版したら一体何が起こると思ってるんだろうな、っていつも不思議に思うよ。
19. 名無しのReddit住民
母方の祖父母は金持ちだったけどドケチで、母の人生をずっと惨めにしてた。母がガンになった時、看病する代わりにルルドまで祈りに行ったんだ。今は誰も連絡を取ってなくて、祖母が死んでも誰も泣かなかった。一方で父方の祖父母は金持ちじゃなかったけど、持てるもの全部くれた。学校に迎えに来て、宿題を見て、旅行に連れて行ってくれた。結局は金の額じゃなくて、それをどう使うかなんだよ。
※ ルルドはフランス南部の巡礼地。病の治癒を願って世界中から人が訪れるカトリックの聖地。
20. 名無しのReddit住民
親父とその奥さんは超がつく金持ち。なのに、俺が知る中で一番みじめな人間たちだよ。海沿いの別荘に住んで、毎晩ポルシェで外食に出かけてる。ベリーズ旅行の間、奥さんはずっと不機嫌だった。海に面したお屋敷にいて、ファーストクラスで夢みたいな場所に飛んできてるのに、それでもピリピリしてるんだ。夢に見るようなことを全部やってるのに、みじめ。俺はそのクラブには入れてもらえなかったけどね。
21. 名無しのReddit住民
会社を立ち上げて、宝くじ並みの金額で買収された知り合いがいる。でかい家を買って、若い奥さんをもらって、フェラーリも買った。そしたら奥さんに逃げられて、地元のパブに入り浸るようになって、そこに集まるクズや薬物中毒者に絡まれてコカインに手を出して、フェラーリを廃車にして、パブの連中に刺されかけて、週末はほぼ毎回警察か救急車が家に来る有様。最終的に自分がダメになってると気づいてスペインに移住して、今はクスリも抜けて元気らしい。ただ金は9割方消えただろうな。
22. 名無しのReddit住民
ジムほどの階級じゃ全然ないけど、最近ガンで妻を亡くした。診断からたった3ヶ月だった。若くて仕事もできる人で、俺がバイクやスポーツカーを買おうとするのを何年も止めてくれてた。今は生命保険やら家の売却やらで、もう一生働かなくていい身分になった。25歳で必死に働いてた頃の自分が、夢に見ることしかできなかった経済的自由だよ。なのに俺も娘も、一晩だってまともに眠れない。金がなきゃもっと悲惨なのは分かってる。金は問題を「生き延びる」から「どう生きるか」のレベルに引き上げてくれる。でも、ここに幸せは無いんだ。安心はあるよ。でも幸せじゃない。クリスマスがもう二度と来ないって知った8歳の子供みたいな気分さ。
23. 名無しのReddit住民
一度まとまった金が入ったことがある。いくつか請求を片付けて、欲しかった車も買った。でも翌朝目が覚めたら、前と全く同じ不安を抱えたままだった。同じ気分、同じ自分。ただ金が少し増えて、外に良い車が停まってるだけ。あれで「あ、これじゃないんだ」って心底わかったよ。
24. 名無しのReddit住民
年収10万ドル近くて、ボーナス込みならそれを超える仕事に就いてたことがある。17ヶ月働いた。人生で最悪の1年だった。ストレスで本気で死ぬかと思ったよ。今は年6万ドルで、こっちの方が遥かに幸せ。額面が上がっても、自分の心と時間が削られるならまったく意味がないんだって身にしみた。
※ 10万ドルは約1500万円、6万ドルは約900万円(1ドル150円換算)。
25. 名無しのReddit住民
世界一の富豪だって、いまだに自分のSNSに一日中へばりついて不機嫌をまき散らしてるように見えるじゃないか。あれだけ持ってて、あの過ごし方。金が心の穴を埋めてくれるなら、彼が世界で一番満たされてるはずなんだけどね。
26. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
それな。金で買えるものは全部持ってるのに、無料でできるはずの「機嫌よく生きる」だけが手に入ってないのが皮肉すぎる。結局いくら積んでも、性格までは買い替えられないってことなんだろうな。
27. 名無しのReddit住民
ジョニー・キャッシュの言葉のほうがしっくりくるな。「成功とは、金以外のありとあらゆることを心配しなきゃいけなくなることだ」ってやつ。金があるのが悪いんじゃない。金を手にした「向こう側」にも問題は山ほどあって、成功の種類によっては前より問題が増えることすらあるんだよ。
※ ジョニー・キャッシュは米国の伝説的なカントリー歌手。波乱の人生を送ったことでも知られる。
28. 名無しのReddit住民
比較は喜びを殺す、これは肝に銘じておいた方がいい。幸せの大半は、自分を好いてくれる人と過ごす時間から来るんだ。物を所有するのは一瞬の高揚をくれるけど、その快感はすぐ消える。これがいわゆる「快楽のランニングマシン」だよ。走っても走っても同じ場所。持ち物を積み上げるのを追いかけるより、今ここの時間を楽しんだ方がいい。どうせあの世には持っていけないんだからさ。
※ 快楽のランニングマシン(ヘドニック・トレッドミル)は、収入や環境が良くなっても幸福感がすぐ元の水準に戻ってしまう心理現象を指す言葉。
29. 名無しのReddit住民
自分が年収6桁を稼いで、一緒に暮らす女性に夢中だった頃、まさにその「頂点」に立った気がした。「これだ、これが答えだ」ってね。でもそこから、みんなが言うのと全く同じ道を辿った。少しずつ自分が崩れていって、持っていたものを全部失った。今思うのは、答えは外にあるものを手に入れることじゃなくて、今の自分を好きになって、この瞬間を生きることだったってことだよ。
30. 名無しのReddit住民
金が幸福度を上げるのは事実だけど、「快適に暮らせる」ラインを超えると効き目がピタッと止まる、っていう研究を昔読んだ。食と住まいと娯楽に困らなくなった途端、それ以上の金は幸せとほとんど相関しなくなるらしい。ジム・キャリーがすごいのは、そのラインの遥か上まで行って「ここには何もなかった」って戻ってきて報告してくれてること。俺たちの大半は、そのラインにすら届いてないんだけどね。
まとめ
このスレッドで浮かび上がったのは、きれいに割れた二つの本音だった。一方は「金持ちしか『金は答えじゃない』なんて言えない」派で、貧困から抜け出した人ほど金の力を痛いほど知っている。もう一方は、実際に夢を全部叶えた人たちの「それでも心は満たされなかった」という報告だ。面白いのは、この二つが実は矛盾していないこと。多くのコメントが指摘したのは、金は「生き延びる」を「どう生きるか」に引き上げてくれる強力な道具ではあるけれど、快適ラインを超えた先の空白までは埋めてくれない、という線引きだった。ジム・キャリーの言葉は、そのラインの遥か上まで行った人だからこそできる報告なのかもしれない。皆さんは、金や成功が答えじゃないと感じた瞬間ってありますか?

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