「昔の世代は正しかったのに、私たちがいつの間にかやめてしまって、損していることって何?」——r/AskRedditにそんな問いが投げられ、3400件を超えるコメントが集まった。社交クラブ、ボウリングリーグ、ハウスパーティー、物を直して使う暮らし。懐かしさ一色かと思いきや、「いや、昔を美化しすぎでは」という冷静なツッコミも飛び交う、読み応えのあるスレッドになっている。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
地域のクラブとか趣味のサークルとか、そういう集まりに参加すること。昔の人は当たり前のように何かしらの会に入ってた。今は家で画面を見てるだけで一日が終わる。「定期的に人と顔を合わせる場所がある」って、実はものすごい発明だったんだと思うよ。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
うちは夫婦とも30代前半なんだけど、大学時代の友達が「地元のムースロッジに入会した」って言い出して、正直笑った。そんなの、ばあちゃんの世代の話でしょって。でも一緒に行ってみたら最高だったんだよ。飲み物も食事も安くて、夫婦でしこたま飲み食いして25ドル。地元の試合が流れる大型テレビがあって、試合が終わったら誰かが「静かになったし、カラオケやる人いる?」って言い出して、気づいたら全員で熱唱してた。年会費は200ドルで、3ヶ月に1回は調理かバーカウンターの当番をやる決まり。若い客が来たってだけでみんな嬉しそうにしてくれて、あそこには確かにコミュニティがあった。「みんなが顔見知り」って感覚、今どき本当に貴重だよ。
※ ムースロッジ:アメリカの伝統的な会員制社交クラブ。地域の集会所と大衆酒場が合体したような場所で、会員になると割安な食堂やイベントを利用できる。
3. 名無しのReddit住民
裁縫。とんでもなく実用的なスキルなのに、今はできない人のほうが多数派。ボタンひとつ付け直せれば捨てずに済んだ服、みんな何着も心当たりがあるでしょ。うちの祖母は何でも直す人で、あの手際は魔法みたいだったな。
4. 名無しのReddit住民(>>3への返信)
破れた服やシーツを繕うの、やってみたら妙にハマった。どうせもう壊れてるんだから、これ以上ひどくしようがないっていう気楽さがいいんだよ。失敗のプレッシャーがゼロで始められる趣味って、意外と貴重だと思う。
5. 名無しのReddit住民
恥の感覚。「それはみっともない」っていう最低限の共通認識。昔は、承認欲求と自己顕示のためだけに大騒ぎするのは恥ずかしいことだとされてた。ほんの少しの恥と謙虚さって、社会を文明的に保つための潤滑油だったんだよ。
6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
これは運転中に一番感じる。みんなスマホを隠しもしなくなった。ちょっと前までは後ろめたそうに膝の上でいじってたのに、今は堂々とハンドルの真上に構えてるからね。7. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
恥の感覚を説くのはいいけどさ、SNSで騒いでる若者よりも、いま実際に国を動かしてる「昔の世代」のお偉方のほうが、よっぽど恥知らずの記録更新中じゃない?恥があったのは「昔の人」じゃなくて「昔の時代」ってだけだと思うよ。
8. 名無しのReddit住民
紙の写真をアルバムにして残すこと。親戚で集まったときにみんなでめくるの、いまだに最高に盛り上がる。スマホに入ってる3万枚は誰も見返さないのに、棚のアルバムは30年後もちゃんとそこにあるんだよね。
9. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
本当にそれ。写真は紙とデジタルの両方で残すのが正解だと思う。あと、大事な人の何気ない動画も絶対に撮っておくべき。亡くなった家族の動画を見返すと、声も笑い方もそのまま残ってて、泣けるんだけど不思議と癒されるんだ。
10. 名無しのReddit住民
夫と週1のボウリングリーグに入ったら、友達が一気に増えた。同年代の友達もできるし、気づいたら75歳の親友アーノルドがいる。人生でやってよかったことの上位に入るよ。
11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
いい話なんだけど、アメリカだと大手のLucky Strikeが地元のボウリング場を次々買収して、リーグ向けじゃなくパーティー会場に改装してるんだよね。CEOいわく「この戦略が業界を救った」、昔ながらのリーグ客は文句ばかり、みたいな態度らしい。君の地元のレーンが無事なことを祈るよ。ブラックライトと爆音テクノの中で投げたいなら話は別だけど。
※ Lucky Strike(旧Bowlero):アメリカ最大手のボウリング場チェーン。各地の老舗ボウリング場を買収し、クラブ風のパーティー会場に改装する路線で拡大している。
12. 名無しのReddit住民
「いいね」がつくからじゃなくて、意味があるからやる。それだけのこと。楽しくなくても地域のため、周りの人のためになるからやる、って行動が昔は普通にあった。今は写真に撮れないこと、シェアできないことは最初から選択肢に入らない人が多い気がする。
13. 名無しのReddit住民
壊れた物を修理して使い続けること。壊れた=即ゴミじゃなくて、壊れた=直すチャンスだった。直し方をひとつ覚えるたびに物への愛着も増すし、「自分は何とかできる」って感覚も育つ。あれは金の節約以上の何かだったと思うんだよな。
14. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
うちの職場(油田の現場)でこれを痛感する。作業中に機材が壊れると、若手は「工場まで部品を取りに戻るしかないっすね」って言うんだよ。往復4時間だぞ。俺が「よし、今日は平らな台とパイプレンチ2本を万力の代わりにする方法を覚える日だ」って言うと目を丸くしてる。ちなみに俺もまだ32歳なんだけどね。15. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
これは鶏が先か卵が先かの話でもあるよ。今の製品は昔より安く雑に作られてて、修理部品の値段が本体とほぼ同じだったりする。直す技術が廃れたんじゃなくて、直す価値のない物ばかり売られるようになったんだ。全部人間の怠慢のせいにするのは違うと思う。
16. 名無しのReddit住民
アフリカの奥地で調査の仕事をしてたことがある。文字通り土の小屋暮らしで、160キロ四方に電灯ひとつない場所。毎晩、誰かが蜂蜜やその日獲れた肉を持ってうちの焚き火に来て、ご先祖の話やらヒョウに遭遇した話やらを夜中までしてた。「俺の国には、森に毛むくじゃらの大男が住んでると信じてる人たちがいる」って話したら大爆笑されたよ。今は帰国して、隣人とは会釈する程度の仲。あっちでは自分がよそ者でも、ちゃんとコミュニティの一員だった。恋しくてたまらないよ。
17. 名無しのReddit住民
数年前、体を鍛えつつ友達もできたらいいなと思ってジムに入会した。数ヶ月通って、誰とも目すら合わなかった。笑顔のひとつもない。結局退会して、最近プールに切り替えたら、最初の週の3回だけで何人もと会話が生まれたんだよね。社交的になりたい人間にとって一番難しいのは、「社交的になりたい他人」を見つけることなんだよな。
18. 名無しのReddit住民
昔の人は「すべての感情に観客が必要なわけじゃない」ってことをわかってた。今は通りすがりの感情まで、ひとつ残らずコンテンツ化されてる。
19. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
教師をやってるけど、生徒たちが何に対してもオーバーリアクションするんだよね。「今はリアクション動画を撮ってるんじゃなくて、理科の授業中だよ」って定期的に言い聞かせてる。感情を表現するのはいいことなんだけど、全部が撮影前提なんだよ。
20. 名無しのReddit住民
退屈と向き合うこと。嫌な気持ちになったとき、すぐ何かで麻痺させずに、ただ座って耐えること。……とはいえ昔の人が偉かったわけじゃなくて、単に埋める手段がなかっただけなんだよな。それでも結果的にあれは忍耐の訓練になってた。今は信号待ちの30秒すらスマホで埋めちゃうから。
21. 名無しのReddit住民
子供にある程度の自由を与えて、世界との付き合い方を自分で学ばせること。私らの頃は放課後になると森に行って、腹が減るか日が暮れたら帰る、それだけだった。あれで学んだことは教室じゃ教われない。
22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
親が子供の現在地を24時間把握できるのって、緊急時には確かに便利だよ。でも健全かというと別の話。今の子にはプライバシーもなければ、親に知られずに小さな失敗をして学ぶ余地もない。GPSに見守られながら冒険はできないよ。
23. 名無しのReddit住民
ハウスパーティー!80年代に子供だったけど、しょっちゅう誰かの家でパーティーがあった。仮装テーマの日もあって、50〜60人の常連が定期的に集まってたんだよ。うちの親は毎年クリスマスカードを200〜300枚もらってたからね。今じゃハウスパーティーなんて、親が留守の間に10代がこっそりやるものだけになっちゃった。
24. 名無しのReddit住民(>>23への返信)
15年前、知り合いがひとりもいない街に引っ越したんだけど、2週目でハウスパーティーに誘われた。誘ってくれたのはパブで一言二言話しただけのバーテンで、「気楽に来なよ。最高の場合は運命の相手に出会えるし、最悪でも家に帰って寝るだけだ」って。テーマは「自分の名前の頭文字で始まる仮装」で、私は気合を入れてロシアの宇宙飛行士の格好で行った。2部屋のアパートに80人、音楽はガンガン、ブラックライトの部屋まであって、人生最高クラスのパーティーだった。で、そこで今の夫に出会ったんだよね。バーテンの言う「最高の場合」が本当に当たったわけ。
25. 名無しのReddit住民
子供の「親友」になるのを諦めて、まず「親」をやること。嫌われ役を引き受けるのが親の仕事だった。今は子供に好かれることを最優先にする親が多すぎる気がするよ。
26. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
元教師で、いわゆる団塊世代だけど、保護者にはいつもこう言ってた。子供が求めてるのはリーダーであって友達じゃない。親が友達ポジションに逃げると、子供はリーダーを別の場所で探してくる。友達でいるほうが楽なんだよ、厳しい役をやらなくて済むから。27. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
異論かもしれないけど、親と友達は両立できると思う。うちは子供と音楽を共有するし、映画もゲームも一緒に楽しむ。ただし決定権と責任は常にこっちにある。うちの親は立派に「親」だったけど友達らしさはゼロで、大人になった今の関係にも、その距離感がはっきり残ってるんだよね。
28. 名無しのReddit住民
電話やメッセージに24時間365日すぐ反応することを期待されない生活。ミレニアル世代の私を「ブーマー(古い世代)みたい」と笑ってもいいけど、自分が金を払ってる端末をいつ使うかくらい自分で決めたい。誰かと会ってるときに電話が鳴っても出ないよ。大事な用ならかけ直してくるし、大事じゃないなら留守電で十分。人間は常時オンでいられるように出来てないんだ。
29. 名無しのReddit住民
祖父母は何を買うときも長く使う前提で選んでた。親の世代も車や家電は10年使った。今は何もかも5年で時代遅れになるか、修理費が買い替えとほぼ同額になる。友達のSUVなんて、いたずらで片側のガラスと樹脂パーツをやられただけで修理費4400ドル。新車価格の1割だよ。物を大事にしたくても、物のほうがそれを許してくれない時代なんだよね。
※ 4,400ドルは約65万円。車両本体価格(約4万5,000ドル=約670万円)の1割近い修理費だったという話。
30. 名無しのReddit住民
このスレ、懐かしさで美化しすぎな気もするけどね。昔の「ご近所付き合い」は裏を返せば相互監視だったし、クラブ文化から締め出されてた人だってたくさんいた。ただ、選択肢が増えた結果、全員が一番楽な「誰とも関わらない」を選んじゃったのは事実だと思う。正しかったのは昔の人というより、「人間には半強制的に人と会う仕組みが必要」っていう設計のほうだよ。
まとめ
並べてみると、挙がった答えの大半は「半強制的に人と顔を合わせる仕組み」の喪失に行き着く。社交クラブもボウリングリーグもハウスパーティーも、要は「面倒だけど定期的に人と集まる装置」だった。物を直す・長く使うという声も根っこは同じで、手間をかけること自体が愛着と生活力を育てていた、という話だ。一方で「恥を知らないのはむしろ今の上の世代」「安物しか売られないのに直せというのは酷」といった反論が随所に刺さっているのもこのスレの面白いところ。日本でも町内会や地域の祭りが年々細っているけれど、あれも消えてから価値に気づくタイプの仕組みなのかもしれない。皆さんには、目的がなくても定期的に人と集まる場所、ありますか?


コメント
手紙を書く事かな
LINEやメールと違ってレターセットやペンにもこだわって文章じっくり考えて肉筆で書いて送る
これもらった方は本気で嬉しいんだよな