「もし口にしてしまったら、相手を完全に打ちのめしてしまう」——だから一生言わないと決めた言葉。誰の胸にも、そういう小さな箱がひとつくらいあるのかもしれません。料理の腕からはじまって、家族の秘密、優しさからつく嘘まで、海外掲示板に集まった告白を読んでいくと、黙っていることが必ずしも冷たさではないのだと気づかされます。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
正直に言うと、母さんの料理はだいたい美味しくない。子どもの頃は好き嫌いが激しかったんだけど、自分で稼いでいろんな店を回るようになって気づいた。俺は世界で一番なんでも食べられる人間だった。なんでも好きだ。母さんの料理を除いては。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
「レーズン入ってるわよ!あなたレーズン好きでしょ!」って言いながら出してくる、あの圧。子どもの頃の俺が一番苦手だったやつだ。
3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
長いことステーキが嫌いだと思ってたけど、20代半ばで気づいた。俺が嫌いだったのは靴底みたいに焼かれた肉だっただけ。ブロッコリーも同じで、グズグズに茹ですぎたやつが嫌いだっただけだった。要するに、母さんが料理下手なだけで、俺はわりとなんでも好きなんだよな。
4. 名無しのReddit住民
同僚が、明らかに心を病んでいるストリッパーと泥沼の関係にあった。別れようとしても、彼女は朝から晩まで彼の居場所を聞く異常な量のメッセージを送り続けていた。彼自身、その騒ぎと注目をどこかで楽しんでいて、完全には連絡を切らなかった。
5. 名無しのReddit住民
ある夜、彼が「先に帰るならUber呼んでやるよ」とアプリを開いた自分のスマホを俺に渡して、外へタバコを吸いに行った。配車を頼んでいたら彼女からの通知が出て、消そうとして誤って開いてしまった。中身は読まず、すぐに連絡先を開いて彼女をブロックした。二人のためだと思って。数週間後、彼は見違えるほど機嫌が良くなって「あいつ、やっと連絡してこなくなった」と笑っていた。今は別の健全な相手と幸せそうだし、彼女も前を向いて元気にやっているらしい。俺がやったことは、本来踏み込むべきじゃない領域への侵害だったとは思ってる。
6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
倫理的にグレーか?イエス。でも正しい行動だったか?イエスだ。あんたは、彼自身には決してできないやり方で友達を救う特別なチャンスを掴んだんだよ。秘密のままにしてもいいけど、20年後、奥さんとの三人目の子が中学で表彰されたあたりで打ち明けたら、彼はきっと礼を言うと思うね。
7. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
これはもう次元の違う功利主義的モラルジレンマだ。友情界のオジマンディアスがここにいる。
8. 名無しのReddit住民
うちの母は、セラピストにならない方がいいと思う。これだけは絶対に本人には言えない。
9. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
わかる。母は何年も前からセラピストを夢見てるけど、心配でならない。母にとってセラピーは人を教会へ勧誘する手段で、相手の話を聞くより祈りを勧めて終わり。それで「私には人を慰める才能がある」と信じてるんだから、もう何も言えない。
10. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
自分が会ってきたセラピストの多くも、本人がかなり深く問題を抱えていたりするんだよな。人を救おうとする人ほど、自分のことは後回しなのかもしれない。
11. 名無しのReddit住民
彼女には伝えなかったこと。ご主人は本当はひとり、想像を絶する恐怖の中で亡くなった。でも私は「きっと少し体調が悪くなって、最後の瞬間には意識はなかったはずです」と伝えた。彼女がその先の人生を生きていくために、その嘘だけは守り続けるつもりだ。
12. 名無しのReddit住民(>>11への返信)
あなたは正しいことをした。亡くなり方は変えられないけど、彼女の悲しみとトラウマをこれ以上重くしないことは選べる。そしてあなたはそれを選んだ。ある種の嘘は、優しさそのものだよ。
13. 名無しのReddit住民
何年も前に別れた元恋人は、別れたあとも僕が裏で手を回して彼女の仕事を守り続けていたことを知らない。彼女は深刻な心の不調を抱えながらも、同じ職場で長く働けていることをすごく誇りにしていた。その誇りだけは、何があっても折りたくなかった。
14. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
自分が一番つらかった時期に、こういう支えがあったらと思うよ。本人が知っていようといまいと、彼女がそのチャンスを無駄にしないことを願う。
15. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
あなたは地上に降りた天使だ。世界にまだこういう人がいてくれて、本当に救われる。
16. 名無しのReddit住民
ピーナッツバターの瓶を複数持っていて、残り少なくなった瓶は犬専用になる。スプーンですくって舐めさせたり、冷凍庫で冷やしてそのまま舐めさせたり。犬の棚に置いてある。ある日泊まりに来た友人が、その犬用の瓶を使ってしまった。彼女はものすごく綺麗好きだから、これだけは絶対に言えない。本人のために、永遠に知らないままでいてもらう。今は犬のおやつの奥に隠してる。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
言えないのは理解できるけど、これは控えめに言って極悪で、そして最高に笑える。瓶を犬の棚に隠す執念も含めて完璧だ。
18. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
うちでもまったく同じ事故が起きたことがある。それ以来、蓋に大きく「DOG(犬)」って書くようにしてるよ。お互い、平和のために黙っておこう。
19. 名無しのReddit住民
母がマッシュポテトを作ると、家族の誰も「今日はマッシュポテトの気分だな」とは言わない。なぜなら、母のマッシュポテトは控えめに言って美味しくないから。これは墓場まで持っていく。
20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
どうやったらマッシュポテトをまずく作れるの?あれってかなり簡単な料理だと思ってたんだけど。逆に才能では。
21. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
母さんが見てない隙に、いいバターと生クリームを混ぜ込んでみな。それでもダメなら、チーズを足してグラタンにしちゃえばいい。「あれ、ポテトどこ行った?」と聞かれたら、肩をすくめて「グラタン用だと思ってた」でOKだ。
22. 名無しのReddit住民
叔父は貴金属を溜め込むことで有名で、政府はいつか崩壊して自分の銀がいずれ大金に化けると信じる陰謀論者でもあった。叔父は、弟である俺の父の一か月前に亡くなった。いとこたちが一か月かけて探しても、叔父の銀はどこにも見つからなかった。でも俺と妹だけは気づいていた。父が叔父のギャンブルの借金を肩代わりするために、こっそり銀を買い取っていたことに。
23. 名無しのReddit住民
いとこたちは打ちのめされていた。莫大な遺産を失ったからじゃない。叔父は毎年祝日に銀を贈ってくれて、生涯かけて集めていた。それは叔父そのものだった。それが、ただ消えていた。だから俺たちは20枚ほどの銀を叔父の名前入りの袋に入れ、いとこたちの母親に渡してこう言った。「どう伝えるかは任せます。でも、これがどこから来たかだけは言わないで。これはレイ(叔父)の銀です。子どもたちに渡してください」。家族の他の誰にも、この話はしていないし、これからもしない。
24. 名無しのReddit住民(>>23への返信)
本当に優しい話だ。うちは伯母が祖父母の形見を独り占めしてしまった。高価な物じゃない、祖父が手作りした品や、祖母が孫娘たちのために買った指輪。惜しいのはその思い出の価値なんだ。だからこそ、こういう優しい選択をする人がいるって思い出させてくれてありがとう。叔父さんの尊厳を守ったあなたに敬意を。
25. 名無しのReddit住民
親友があまり言いたがらないけど、知ってしまったこと。彼はとても明るくおしゃべりなんだけど、「自分はうるさすぎる」と恥じるように育てられた。正直、時々こっちが本当に「ちょっと多いな」と感じる瞬間はある。でも、それだけは絶対に本人に言わない。彼は、できる限り自由に楽しくいていい人間だから。
26. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
あなたは優しい人だ。おしゃべりで元気な子どもを育てる母親として、お礼を言わせてほしい。その一言で救われる気がする。
27. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
あなたの親友と似たタイプの自分からすると、本当にありがたい。もしいつか伝えるなら、先に重い話題で何度か本音を交わしておくといい。そうすれば、それが個人攻撃みたいに痛々しく響かずに済むから。
28. 名無しのReddit住民
一部の人には、自分のOCD(強迫性障害)とその症状を打ち明けられない。頭に浮かぶ望まない考えを文字にすることすらできない。OCDは「手を洗いすぎる」「色分けして並べる」だけだと思われがちで、打ち明けたら化け物扱いされかねない。その思考が「歓迎されざるもの」であることこそが病気の本質なのに。
29. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
OCDが自分を汚いもののように感じさせるのは知ってる、本当につらいよね。侵入思考はあなたという人間がどんな人かを一切表していない。あれはただの「脳の迷惑メール」なんだ。いつかちゃんと治療につながって、これ以上苦しまずに済むことを願ってる。ハグを。
30. 名無しのReddit住民
5年前に死んだ猫がいる。ほとんど息子の猫で、二匹は親友同士だった。弱ってきた最後の夜、息子は明け方まで洗濯室で猫に寄り添って寝ていたが、途中でベッドへ移った。朝、猫は息子の部屋の前の床で息を引き取っていた。息子は今22歳。これだけは一生、絶対に言わない。知ったら彼は完全に打ちのめされて、自分を責めてしまうから。
まとめ
料理のまずさみたいなクスッと笑える秘密から、亡き人の最期、家族にまつわる重い真実まで、温度はまるで違うのに、どれも同じひとつの心の動きから生まれていました。「言わない」を選ぶのは、必ずしも臆病さや冷たさではなく、相手の世界を壊さないための優しさでもある。胸を締めつけられながらも、最後はどこか温かい気持ちになる告白ばかりでした。あなたの胸の小さな箱には、誰のための、どんな言葉が眠っているでしょうか。

コメント