「え、できないの?」──この一言が一番痛い。海外掲示板Redditで「99%の人はできるのに自分だけできないことは?」が話題になり、「口笛が吹けない」「空港で自分の母親を見分けられない」「音楽が楽しめない」「靴ひもが普通に結べない」…。「みんな当たり前にできること」ができない人たちの告白。笑えるものから、医学的に名前のある症状まで。「自分だけ?」と思ってた人が「自分だけじゃなかった」と安心する30選をお届けします。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
顔を覚えられない。空港で母親を迎えに行った時、目の前を通り過ぎた。自分の母親を認識できなかった。声を聞いてやっと「あ、お母さん」。他人の顔が全部「人間の顔」に見えるだけで、個別の識別ができない。友人に会っても、文脈(場所、服装、声)がないと誰かわからない。「あの人知り合い?」「わからない」。これは怠慢じゃなくて脳の配線の問題。
※ 「相貌失認(プロソパグノシア)」は人口の約2〜3%が持つとされる神経学的状態で、顔の認識に特化した脳の紡錘状回の機能不全に起因する。先天性のものと後天性(脳損傷による)のものがある。俳優のブラッド・ピットも相貌失認を公表している。
2. 名無しのReddit住民
口笛が吹けない。唇をすぼめて息を出す。「スーーー」。何も起きない。YouTubeで「口笛の吹き方」を30本見た。「舌をこの位置にして、唇をこの形にして、息をこの強さで」。全部やった。「スーーー」。さらに「指2本で鳴らす大きい口笛」は完全に魔法。タクシーを呼ぶあの口笛。試すと「壊れたやかんみたいに空気が抜けるだけ」。口笛が吹ける人にとっては「考えなくてもできる」。吹けない人にとっては「考えてもできない」。この差が永遠に埋まらない。
3. 名無しのReddit住民
昼寝ができない。「疲れたからちょっと寝よう」→ベッドに入る→天井を見る→30分→まだ起きてる→「もういいや」→起きる→疲れたまま。夫は目を閉じたら3分で寝る。「どうやって?」「目を閉じるだけ」。それができないから聞いてる。夜も1時間かかる。寝付いても夜中に何度も目が覚める。夢が鮮明すぎて疲れる。「8時間寝ました」→「でも8時間映画を見せられました」。起きた時の疲労感。「99%の人ができる」で最も過小評価されてるスキル:「寝る」。
4. 名無しのReddit住民
指パッチンができない。中指と親指を合わせて、スライドさせて…「ペチッ」。違う。「パチッ!」にならない。「ペチッ」か「無音」の二択。周りの人は「こうだよ」とやって見せてくれる。パチッ。「ほら簡単でしょ」。簡単じゃない。構造的には「中指が手のひらに当たる音」だと理解してる。でも理解と実行の間に巨大な溝がある。「知ってるのにできない」は「知らないからできない」より悔しい。
5. 名無しのReddit住民
げっぷができない。「できない」のレベルが伝わりにくいけど、本当にできない。炭酸を飲んでも出ない。お腹が張って苦しくなるだけ。たまにガスっぽい音は出るけど、コントロール不能。調べたら「逆行性輪状咽頭筋機能不全(R-CPD)」という実際の医学的状態だった。「げっぷ」は多くの人が「下品なこと」として認識してるけど、できない人にとっては「体内のガスを排出する手段がない」深刻な問題。
※ R-CPDは2019年にシカゴの耳鼻咽喉科医ロバート・バスティアン博士が初めて正式に報告した症状で、輪状咽頭筋が適切に弛緩しないためにげっぷができない。ボトックス注射による治療が効果的とされている。「一生げっぷができなかった人が初めてげっぷをした瞬間」の動画がYouTubeで話題になった。
6. 名無しのReddit住民
目を合わせるのが苦手。やろうとすると涙目になる。「目を見て話しなさい」と言われて育った。頑張って見る。3秒で涙が出る。「泣いてるの?」「いいえ、目を合わせてるだけです」。これは性格の問題ではなく、神経系の反応。「親密さの過負荷」で自律神経が反応してしまう。でも社会は「目を合わせない=信用できない」と判断する。面接で、デートで、日常で。「目を合わせられない」は透明なハンデ。
7. 名無しのReddit住民
運転できない。35歳。免許なし。運転席に座るのが怖い。「1.5トンの金属の塊を時速60kmで操作する」を冷静に考えると怖くて当然。でも16歳の子どもが普通にやってる。「怖い」は理性。「やる」は慣れ。慣れる前に恐怖が勝ってしまう人がいる。都市部なら公共交通で生きていける。でも地方では「運転できない=移動できない=生活できない」。35歳で免許がないことの社会的プレッシャーは、想像より大きい。
8. 名無しのReddit住民
靴ひもが「普通に」結べない。子どもの頃から「ウサギの耳」方式(二つの輪っかを作って結ぶ)でしか結べない。「標準方式」は片方の輪っかにもう片方を巻きつける。何度教えてもらっても途中で混乱する。30代になっても「ウサギの耳」。機能的には同じ。結果は同じ。でも「子どもの結び方」をしてる自覚がある。
※ 「ウサギの耳(Bunny Ears)」方式は、標準方式と結果的に同じ結び目を作る。テリー・ムーアの2005年のTED talkでは、多くの人が「標準方式」でも間違った(弱い)結び目を作っていることが指摘された。つまり「正しい」とされる方法が必ずしも優れているわけではない。
9. 名無しのReddit住民
音楽を楽しめない。「この曲いいよね!」「…そう?」。歌詞が詩として良ければ少し感じるけど、メロディーやリズム自体に感情が動かない。家族の思い出の曲、映画のサウンドトラック…。「文脈」がある音楽だけが少し響く。音楽そのものは「音が並んでるだけ」に聞こえる。音楽が好きな人には想像もつかないだろうけど、「音楽がない人生」は悲しくはない。最初からないものを失うことはできない。
※ 「音楽性無快感症(Musical Anhedonia)」は人口の約3〜5%に見られるとされ、音楽に対する快感報酬系が活性化しにくい状態。バルセロナ大学の2014年の研究(Current Biology掲載)で初めて科学的に報告された。音楽以外の快楽(食事、社交など)は正常に感じるため、「感情がない」のではなく「音楽に対する感情回路が異なる」。
10. 名無しのReddit住民
かかとをつけたまましゃがめない。「スラヴスクワット」ができない。しゃがもうとすると後ろに倒れる。家族は全員できる。アキレス腱の柔軟性の問題。アジアでは「しゃがむ」が日常動作(和式トイレ、畑仕事)だけど、西洋では椅子文化が主流のため、しゃがむ筋肉と柔軟性が発達しない人が多い。「できない」のは身体能力の問題ではなく文化と生活習慣の結果。
11. 名無しのReddit住民
片目だけウインクできない。「ウインクして」→両目が閉じる。「片方だけ」→「やってるつもりだけど…」→両目。片目を閉じるには眼輪筋を個別に制御する必要があるけど、一部の人は両目の筋肉が神経的に連動してる。「ウインク」は恋愛ドラマや映画で「魅力的な仕草」として描かれるけど、10%くらいの人はそもそも物理的にできない。
12. 名無しのReddit住民
自転車に乗れない。「一度覚えたら忘れない」が定説。でも「一度も覚えなかった」人もいる。子どもの頃に練習する機会がなかった。大人になってから「自転車に乗れない」と言うのは恥ずかしい。だから言わない。「ジョギングが好きなんで」と説明する。嘘ではない。でも本当の理由は「乗れない」。大人用の自転車教室は存在するけど、「大人が補助輪つきの自転車に乗ってる」光景が怖くて行けない。
13. 名無しのReddit住民
無意識に周囲の小さな雑音をフィルターできない。冷蔵庫の音、時計の秒針、隣の部屋のエアコン、遠くの車のエンジン…。普通の人の脳は「重要じゃない音」を自動でミュートする。その機能がない。全ての音が同じ音量で入ってくる。カフェで会話するのが地獄。相手の声と、隣のテーブルと、コーヒーマシンと、BGMが全部同じレベル。「集中力がない」のではなく「全部に集中してしまう」。
※ 聴覚処理障害(APD)や感覚処理感受性(SPS)の特徴の一つ。ADHDとの併存も多い。環境音のフィルタリングは脳の聴覚野と前頭前皮質の協調作業であり、この機能に個人差がある。
14. 名無しのReddit住民
手拍子がみんなと合わない。コンサートで手拍子。「パンパンパン」。合ってる。「パンパンパン…パパン」。ズレた。修正しようとするとさらにズレる。「リズム感がない」の一言で片付けられるけど、本人にとっては「みんなが自然に同期してる中で自分だけ別の時間軸にいる」感覚。孤立。手拍子で孤立するとは思わなかった。
15. 名無しのReddit住民
赤ちゃんや子どもを「可愛い」と思えない。「見て!可愛い!」→「…うん」。心が動かない。嫌いなわけじゃない。ただ「可愛い」が発動しない。社会は「赤ちゃん=可愛い」を大前提にしてるから、「思えない」と言うと「冷たい人」扱い。「犬の方が可愛い」は言える。「赤ちゃんより犬が可愛い」は言えない。でも思ってる。
16. 名無しのReddit住民
Rの発音を巻き舌でできない。スペイン語の「rr」、イタリア語の巻き舌、フランス語のR…。舌が振動しない。「トゥルルル」ではなく「トゥドゥドゥドゥ」になる。遺伝的に舌の形状や筋肉の付き方が影響するとされ、「練習すればできる」が全員には当てはまらない。語学学習で「この発音ができないと通じない」と言われた時の絶望。
17. 名無しのReddit住民
ニキビのない肌を持てない。10代で「思春期だから」と言われた。20代で「ストレスだね」と言われた。30代で「食生活かな」と言われた。スキンケアをやった。皮膚科に行った。食事を変えた。まだある。「肌がきれいな人」は特に何もしてない。「何もしてないのにきれい」と「全力でやってもダメ」の格差。遺伝。ホルモン。「努力でどうにかなる」と思われてるけど、どうにもならない人がいる。
18. 名無しのReddit住民
ボタンを強く押せない。指がロックしない。物理的に「指に力を入れて押す」動作ができない。無理に押すと指が反り返って痛い。関節の構造の問題(関節過可動性)。ペットボトルの蓋を開ける、ホッチキスを押す、ゲームのコントローラーのボタンを連打する…。「力が弱い」のではなく「力を伝える構造が違う」。見た目ではわからないから、「もっと強く押して」と言われるのが辛い。
※ 関節過可動性症候群(JHS)やエーラスダンロス症候群(EDS)の一部では、関節が通常より大きく動くため、指に力を集中させることが困難。人口の約10〜15%が何らかの関節過可動性を持つとされる。
19. 名無しのReddit住民
箸の使い方がわからない。「持ち方を教えて」→「こうやって上の箸だけ動かすの」→5秒で米粒が床に落ちる→フォークに戻る。アジア以外で育った人にとって箸は「高度な道具」。「2本の棒で食べ物をつかむ」を冷静に考えると、むしろ「なぜこれが普通なの?」。でも日本や中国の3歳児が使いこなしてるのを見ると「やっぱり自分が問題なのか…」。
20. 名無しのReddit住民
感情を伴った記憶がない。「あの時楽しかったよね」→事実は覚えてる。でも「楽しかった感覚」は再生されない。過去を「懐かしむ」ができない。アルバムを見ても「ああ、これは2015年の旅行」。感情なし。データだけ。「記憶」はあるけど「思い出」がない。この違いは経験した人にしかわからない。
※ 「感情的記憶の減衰」はアレキシサイミア(失感情症)やSDAM(重度の自伝的記憶障害)と関連する可能性がある。SDAMは2015年にカナダの神経科学者ブライアン・レヴァインが報告した状態で、過去の出来事を「再体験」する能力が欠如している。事実は覚えているが感覚的な再生ができない。
21. 名無しのReddit住民
側転、前転、逆立ちができない。「体育の時間」の恐怖。マットの前に立つ。全員が見てる。走る。手をつく。頭をつく。崩れる。子どもの頃からできなかった。大人になっても無理。「運動神経が悪い」の一言で済まされるけど、本人にとっては「自分の体が自分の命令を聞かない」感覚。「やれ」と「できる」の間に体がある。体が拒否してる。
22. 名無しのReddit住民
つま先に手が届かない。前屈で指先がふくらはぎの中間で止まる。「毎日ストレッチすればできるようになる」──3ヶ月やった。膝の裏が少し伸びた。つま先は遠い。骨格の構造、ハムストリングの長さ、骨盤の角度…。「柔軟性」は努力だけで決まらない。「できる人」は「なぜできないの?」と不思議がる。こっちも不思議だよ。
23. 名無しのReddit住民
人生を楽しめない。時間をただやり過ごしてる感じ。「趣味は?」「特にないです」。「週末何してた?」「何もしてないです」。「楽しいこと」がわからない。「楽しそうにしてる人」を見ると「どうやって?」と思う。「やる気の問題」「考え方の問題」と言われるけど、スイッチの場所がわからない。スイッチがないのかもしれない。
24. 名無しのReddit住民
膵臓がインスリンを作れない。99%の人は作れる。1型糖尿病。食事のたびに血糖値を測り、インスリンを注射する。「普通に食べる」ができない。炭水化物のグラムを計算し、注射量を決める。毎食が「方程式」。「忘れたら死ぬ」レベルの「できない」。口笛や指パッチンとは次元が違う。でも同じスレッドに投稿された。「99%の人ができること」のスケールの広さ。
25. 名無しのReddit住民
ブレインフリーズ(アイスクリームを食べた時の頭がキーンとなるやつ)を経験できない。「それって羨ましいこと…?」。多分。でも「みんなが共有してる体験」に参加できない疎外感。「あー、キーンとなった!」「わかるー!」の輪に入れない。「99%ができる」の中には「苦痛を感じる能力」も含まれてる。痛みすら共有体験。
26. 名無しのReddit住民
「無知な人の前で黙っていられない」。これは「スキル」の不足。「言わなくていい正論を言ってしまう」。「それ間違ってますよ」が口から出る前に止められない。結果:嫌われる。「正しいことを言って嫌われる」は「間違ったことを言って好かれる」より孤独。「黙る」は知性。「黙れない」はその知性の欠如。自覚してるのにできない。
27. 名無しのReddit住民
このスレッドで最も多かった反応は「自分も!」。口笛が吹けない→「自分も!」。指パッチンができない→「自分も!」。しゃがめない→「自分も!」。「99%ができる」は主観的な数字。実際には「90%」や「80%」かもしれない。でも「周りにできない人がいない」と「自分だけ」に見える。「自分だけ」の孤独は実際の割合に関係なく痛い。
28. 名無しのReddit住民
「できない」に対する社会の反応は3種類。①「練習すればできるよ」(無意味な励まし)。②「え、マジで?やってみて」(見世物化)。③「大したことないよ」(矮小化)。どれも「できない人」にとっては不快。求めてるのは「そうなんだ」の一言。「解決」も「驚き」も「軽視」もいらない。「理解」がいる。でも「理解」は最も与えにくいもの。できる人に「できない感覚」は想像すらできないから。
29. 名無しのReddit住民
「99%ができるのに自分だけできない」が辛い理由。「できない」自体は問題じゃない。問題は「普通はできる」の圧力。「口笛が吹けない」は困らない。でも「え、吹けないの?」の視線が痛い。「運転できない」は都市部では困らない。でも「35歳で免許なし?」の反応が痛い。「できない」を「異常」として扱う社会が、「できない」を「問題」に変えてる。
※ 心理学の「社会的比較理論」(レオン・フェスティンガー、1954年)では、人間は自分の能力や意見を「他者との比較」で評価する傾向がある。「99%ができる」ことで自分だけできない場合、「下方比較の対象が存在しない」ため、自己評価が極端に低下しやすい。
30. 名無しのReddit住民
でもこのスレッドが証明したこと。「自分だけ」は嘘だった。口笛が吹けない人は何百万人もいる。指パッチンができない人もいる。顔を覚えられない人もいる。げっぷができない人には医学的な名前までついてる。音楽が楽しめない人には学術論文がある。「自分だけ」と思ってたことが「よくあること」だとわかった瞬間、恥が消える。恥は「孤独」から来る。「仲間がいる」と知った瞬間、「できない」は「個性」に変わる。……口笛は相変わらず吹けないけど。
まとめ
顔を覚えられない、口笛が吹けない、げっぷができない、音楽が楽しめない、感情のある記憶がない…。「99%の人ができること」は身体スキルから神経の配線まで多岐にわたった。最も共感を集めたのは「口笛」と「昼寝」、最も衝撃だったのは「空港で母親を認識できない」。そしてこのスレッドの最大の効果は「自分だけじゃなかった」の発見。恥は孤独から来る。仲間がいるとわかった瞬間、「できない」は「個性」に変わる。

コメント
一輪車に乗る事
小学五年の時、体育に一輪車が導入されクラスの皆が一輪車に乗る練習をし
早い子だと10分もかからずに乗れるようになりグランドを周回していたが
乗れない子は校庭の隅で練習をさせられた
2日目、3日目と時間が経つにつれ、どんどん乗れる者が増え
練習組は減っていった
最終的に俺と知的障害のある女児だけが練習組になり
俺達2人は最後まで一輪車に乗れなかった
ここだけの秘密、両目を閉じて片足立ちが出来ない。
若い時から出来なかったんだがら、肉体年齢の指標にするな。
腰を痛めてから、立位体前屈が地面に届かない、それでも生活に支障は無い。