「内向的な男性のみなさん、恋人や奥さんとはどうやって出会いましたか?」。海外掲示板に投稿されたこの質問に、自分から声をかけるのが苦手だという人たちの馴れ初めが次々に集まった。友達に引き合わされたのに、2人とも黙りこんで周りの会話まで沈黙に飲み込んでしまった話。がら空きの電車で、彼女のほうが車両の端から歩いてきて前の席に座った話。コメント欄で何度も出てきたのは、内向型は相手と出会うのではなく、相手や外向的な友達に「拾われる」のだという実感だ。その一方で、マッチングアプリに頼った人や、まだ探している最中だという人もいて、「そもそも内向的と人見知りは別物だ」という異論も出ている。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
友達が引き合わせてくれた。というか、引き合わせようとはしてくれた。ところが内向的な人間を2人並べると、会話は実質マイナスになるんだよ。自分たちが話さないだけじゃなく、周りの会話まで沈黙に飲み込んでいくブラックホールみたいなものだね。
そのうち友達が怒りだして、「2人とも、うっとうしいバカな真似はいいかげんにやめろ」と言って、ちゃんとしたデートの段取りまで組んでくれた。あの夜、あいつは通りの先に車を停めてたはずだと、今でもかなり本気で思ってる。自分が本当に家を出るか見届けるため、出なければ引きずり出すためにね。いいやつなんだ。彼女を紹介した理由は、「これまでたった1人にしか感じたことのない種類のうっとうしさを、彼女にも感じたから」だそうだ。その1人が誰なのかは、言うまでもないよね。
というわけで内向型の同志たちよ、外向型の極みみたいな人に拾ってもらうんだ。
2. 名無しのReddit住民
妻とは、就職の面接に向かう電車の中で出会った。真っ昼間で、車内はほとんど空っぽ。車両の真ん中あたりにいるのは自分だけだった。そこへ乗ってきた彼女が、こっちを見て、それから車両の端からわざわざ歩いてきて、自分の前の席に座ったんだ。何が起きたのか飲み込めないまま、話しかけたほうがいいのかと迷ってたら、彼女のほうが振り返って「こんにちは」と言った。
ちなみに、面接にも受かったよ。
3. 名無しのReddit住民
内向型はね、女の子と出会ったりしないんだよ。
女の子のほうが出会ってくれる(というか、拾ってくれる)。
4. 名無しのReddit住民(>>3への返信)
女の側から言わせてもらうと、内向的な男性が好きな女って実際にいるんだよ。そして、たいていは私たちのほうから先に動くことになる。5. 名無しのReddit住民(>>3への返信)
うちの場合は、彼女が「2人は付き合ってる」と決めたんだよ。
6. 名無しのReddit住民
行きたくもなかったバーで、同じビールを1時間持ったまま突っ立ってた。義理の兄弟が出てるビリヤードのリーグ戦が終わるのを待ってたんだ。ペアの相方が来なかったときの代役として、そこにいた。
すると、シフトを終えたバーテンダーの女性がまっすぐこっちに歩いてきて、ショットグラスの酒を一杯、有無を言わさず付き合わせてきたんだ。その日から、彼女が亡くなるまでの7年間、ずっと一緒だった。今年の感謝祭が、2人の8回目の記念日になるはずだったんだ。
※ 北米のバーにはビリヤード台を置く店が多く、常連客がチームやペアを組んで対戦するリーグ戦がよく開かれている。感謝祭は家族が集まる秋の祝日で、アメリカでは11月の第4木曜日。
7. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
いきなり胸にくる話が来るとは思ってなかったから、心の準備ができてなかった。心からお悔やみを。
8. 名無しのReddit住民
友達グループは全員に彼女がいて、いないのは自分だけだった。ある日、みんなが新しい友達を連れてきてね。「うわ、すごくかわいい。でも自分に興味を持ってくれる可能性なんてゼロだな」と思ってた。彼女のほうも、女の子たちに同じことを言ってたそうだ。
そんなある日、友達が文字どおり、自分と彼女の2人だけをキッチンに置き去りにして、ほかの全員を家の外へ連れ出したんだ。何を言えばいいのか分からなくて、パニックになって口から出たのが「どうも、僕の名前は」。彼女は笑って、「名前なら知ってるよ。もう何週間も一緒に遊んでるじゃない」と言った。
付き合って9年、結婚して2年。いまは生後8か月の息子がいる。
9. 名無しのReddit住民
妻の側から失礼。ほかの男の子たちは話しかけてくるのに、彼だけ無口で何も言ってこないのが癪にさわってね。どうにか反応を引き出してやろうと、思いつくかぎりのちょっかいを出してた。彼のほうは嫌われてると思い込んでて、お母さんに相談して、やっと誤解を解いてもらったらしい。かわいかったな。
それから20年以上、いまもお互いに夢中です。
10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
私は職場で、いまの夫にかなり強引に言い寄った。向こうは、からかわれてるだけだと思ってたみたい。で、いまは夫婦です。
11. 名無しのReddit住民
内向的っていうのは、人見知りとか対人不安とかと同じ意味じゃないんだけどね。そこは本当に、いいかげん分かってほしい。
12. 名無しのReddit住民(>>11への返信)
ここのコメントを読むかぎり、内向型が何なのかをちゃんと分かってる人は少なそうだね。外に出るかどうかとか、パーティーや人混みが平気かどうかとは関係ないんだよ。自分は筋金入りの内向型だけど、パーティーは大好きで、妻ともパーティーで出会った。ただ、そのあと最低1週間は誰の前にも姿を見せなくなる。充電して回復するための一人の時間が、それもたっぷり必要だから。みんなが書いてるのは、対人不安か、人付き合いの不器用さのほうだよ。
13. 名無しのReddit住民
「あなたの近所にいるセクシーな独身女性」みたいなポップアップ広告があるだろ。あれをクリックしたんだよ。
14. 名無しのReddit住民
Tinder。
当時は営業の仕事をしてたから、外向的な人間のふりをするのだけは、ものすごく上手かったんだ。
15. 名無しのReddit住民
Bumble。最初のやり取りで、自分のWarcraftLogsのページを彼女に送りつけた。
※ Bumble:女性の側から最初のメッセージを送る仕組みで知られるマッチングアプリ。WarcraftLogsは、オンラインゲーム『ワールド・オブ・ウォークラフト』の戦闘記録を集計して公開するサイト。つまりマッチしたばかりの相手に、いきなりゲームの戦績を見せたことになる。
16. 名無しのReddit住民
大学に入って最初の週、高校からの親友で、とんでもなく外向的なやつに、新入生の交流パーティーへ無理やり連れていかれた。「知り合いの女の子のグループと合流するから」と言うんだ。寮に残ってゲームをさせてくれと頼みこんだけど聞いてもらえず、最後には「来ないならコントローラーを持っていくぞ」と脅された。
で、行った。そこにいたのは、やたら明るくてよくしゃべる子が2人と、ほとんどしゃべらないのに一晩じゅうこっちを見つめてくる子が1人。3人ともすごくきれいだった。結局その夜はずっとみんなで過ごして、夜中の2時ごろにはIHOPにも行った。自分と親友は明るい2人とすっかり意気投合して、もう1人の男友達は無口な子と一緒に帰っていった。
ところが、内向型なら誰でも、釣り合いを取ってくれる外向型が必要だというわけでもないらしい。自分と気が合ったはずの明るい子は、結局とにかくうっとうしかったんだ。
でも、話はここからでね。親友の相手になった明るい子は、あの無口な子と高校からの親友だった。その子が教えてくれたんだ。無口な子は、あの夜一緒に帰った男とは何の進展もなかったこと。そして、一晩じゅう見つめてたのにほとんど相手にされなかったから嫌われたと思って、この2日間ずっと泣いてたこと。
「じっと見つめるだけでアプローチのつもりって、どんな変わり者だよ」と自分は言った。それでもその子は、土曜のアメフトの試合に来て彼女にチャンスをあげてほしい、と頼みこんでくる。こっちが返せたのは、「ああ、いいね。2人で座って、ただ見つめ合うわけだ。名案だよ、お似合いだ」という皮肉だけだった。
長い話を少しだけ縮めると、来週末が、あの無口な子と自分の結婚6周年の記念日。付き合い始めてからだと12周年になる。
要するに、外向的な人に拾ってもらえ。あの人たちは、僕ら無口な人間にとってのポケモントレーナーみたいなものだから。
※ IHOP:パンケーキで知られるアメリカのファミリーレストランチェーン。24時間営業の店も多い。アメリカの大学ではアメフトの試合が土曜に開かれることが多く、学生がこぞって観に行く行事になっている。
17. 名無しのReddit住民
大学の微積分の授業で一緒だった。お互いの専攻で重なってる授業は、それ1つだけ。腹をくくって、不安をねじ伏せて、何度か話しかけて、それから自分の電話番号を渡したんだ。あやうくパニック発作を起こすところだったよ。結婚して15年になる。
18. 名無しのReddit住民
はは! こっちはまだ探してる最中だよ。なにしろ、測定不能レベルの内向型なもんでね。
19. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
自分も出会えてない。生まれてこのかたずっと独り身で、デートをしたのも1回きりだよ。20. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
まだ出会ってないし、捕まるつもりもないよ。この魔法使いの力は守り抜くんだ。※ 「30歳まで童貞だと魔法使いになれる」というネットの冗談を踏まえた一言。英語圏の掲示板でも定番のネタになっている。
21. 名無しのReddit住民
自分は内向的というわけじゃないんだけど、誰かと付き合おうという気がまったくなかった。ちょうど痛い目にあったばかりで、傷ついてまで恋を探す価値はないと決めてたんだ。
彼女とは職場で知り合った。部署が違うから仕事中に顔を合わせることはなかったけど、昼をよく同じ場所で食べててね。それで顔見知りになって、数か月かけていい友達になった。あるとき彼女が、新しいテレビを買ったのに、壁への掛け方も設定のしかたも分からないと言いだした。自分は学生のころ、テレビを壁に取り付ける仕事をしてたと話して、手伝おうかと申し出た。じつは彼女はそのことをとっくに知ってて、罠を仕掛けてただけだったんだ。
彼女の家の玄関へ続く階段を上りながら、「夜の9時にテレビを壁に掛けるやつなんているか?」という考えが一瞬よぎった。が、そのまま呼び鈴を押した。テレビを取り付けて、スピーカーをつなぐあいだは『ウォーリー』を流してた。ソファに座ってリモコンをいじってたら、彼女がソファの後ろに回ってきて、片手を自分の肩に、もう片方の手をあごの下に添えて、顔をくいっと上に向かせた。その瞬間、ようやく全部がつながって、頭を殴られたみたいな衝撃だったよ(笑)。その晩は泊まって、付き合い始めて、もうすぐ2年になる。
※ 『ウォーリー』:2008年公開のピクサーのアニメ映画。人のいなくなった地球でゴミを片づけ続けるロボットが、初めての恋をする。
22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
「夜の9時にテレビを掛けるやつがいるか?」まで自力でたどり着いておいて、そのまま呼び鈴を押すのが最高。そこまで来たら、普通はもう答えが出てるんだよ(笑)
23. 名無しのReddit住民
妻とは、「MeetMe」という昔の無料マッチングアプリで知り合った。あそこで多少なりとも普通の会話が成り立った女性は、彼女ひとりだけだった。2回やり取りしただけで電話番号を教えてくれたんだけど、そのあと彼女のアカウントがなぜか消えてしまってね。何が起きたのかさっぱり分からなくて、興味をなくしてやめたのかもしれないと思いながら、電話かメッセージをしていいものか、何日も決められずにいた。こっちの番号も伝えてあったのに、彼女からは何の連絡もなかったし。
1週間さんざん悩んだ末に、もうどうにでもなれとメッセージを送った。すると、すぐに彼女から電話がかかってきたんだ。自分が教えた番号はアカウントと一緒に消えてしまって、連絡先にも保存してなかったから、こっちが彼女の番号を消さずに持っててくれることを祈ってたらしい。
一緒になって10年、結婚して8年になる。
24. 名無しのReddit住民
妻とは30年前に、IRCで出会ったよ(若い人のために言っておくと、インターネット・リレー・チャットのことね)。
※ IRC:1980年代の終わりに生まれた、文字だけで会話するチャットの仕組み。SNSが広まる前のネットで、見知らぬ人どうしが集まる場として広く使われた。
25. 名無しのReddit住民(>>24への返信)
ほら、だから言ってるんだよ。インターネットは内向型の恋愛を変えたんだって。
26. 名無しのReddit住民
外国の街で、何人かの強盗に襲われてたんだ。そこに現れた彼女は、車であやうくそいつらをはねそうになり、そのうえクリケットのバットで連中を追い払ってくれた。それから自分を勤め先の病院まで連れていって、傷まで縫ってくれたんだよ。それ以来、ずっと一緒にいる。
27. 名無しのReddit住民
彼女なら、空き缶と、Amazonで買ったナイロンのかつらを使って、自分で組み立てたよ。
28. 名無しのReddit住民
ひとつコツを教えよう。男も女も楽しめることをやるんだ。自分は男女混合のバレーボールをやってる。アメリカだと、バレーは女性のほうがずっと多いスポーツでね。そして驚くなかれ、うちの彼女はバレーの選手だ。言うまでもないけど、これは家にこもってないで何かやらなきゃだめだ、ということでもある。
29. 名無しのReddit住民
自分は内向型をやめた。というか少なくとも、外に出て人と交流することもできないほどの対人不安ではなくなった。それからは、歴代の彼女とこんなふうに出会ってる。
・独身者向けのイベント
・友達が開いたパーティー(2人)
・ネットでの出会い(3人)
・Meetupのイベント
・芝居を観に行ったら隣の席だった
・空手教室
※ Meetup:共通の趣味や関心ごとに開かれる集まりを探して、参加できるサービス。
30. 名無しのReddit住民
彼女も同じくらい内向的だった。というか、今もそう。お互いに5秒ずつ、勇気を出したんだよ。
まとめ
集まった馴れ初めを並べてみると、最初の一歩を踏み出したのは本人ではないことが多い。がら空きの電車で前の席に座ってきた女性、シフトを終えてまっすぐ歩いてきたバーテンダー、2人をキッチンに残して全員を外に連れ出した友達、交流パーティーに引っぱっていった高校からの親友。動いたのは相手か、世話を焼いてくれた外向的な誰かだった。「拾ってもらう」という言い方が別々のコメントに出てくるのは、その実感の表れだろう。
声をかけた側からの書き込みも目を引く。無口な彼に反応してほしくてちょっかいを出し続けたのに、本人は嫌われていると思い込んでいた。職場で強引に言い寄ったのに、からかわれているだけだと受け取られていた。好意を向けられても、それが自分あてだとは思わない。だから、相手がはっきり動くまで話が進まないのかもしれない。インターネットを頼った人も多く、TinderやBumbleから30年前のIRCまで、顔を合わせる前に言葉を交わせる場が出会いを支えてきた。
ただし、全員が同じ話をしているわけではない。内向的というのは人見知りや対人不安とは別のことだという指摘があり、パーティーが大好きで妻ともそこで出会ったが、そのあと最低1週間は一人で充電するという内向型もいた。家にこもらず男女混合のバレーボールをやっている人、対人不安を乗り越えてから何人もの恋人と出会った人、そしてまだ探している最中だという人もいる。
自分からは声をかけられない、好意を向けられても気づかない、気づいたら友達がお膳立てをしてくれていた。国が違っても、覚えのある人は多そうだ。皆さんは、いまのパートナーとどうやって出会いましたか? 誰かを「拾った」、あるいは誰かに「拾われた」経験はありますか?


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