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海外「ヴェルダンの英雄が、20年後にはナチス協力政権のトップに座っていた」あと数年早く死んでいれば…

海外「ヴェルダンの英雄が、20年後にはナチス協力政権のトップに座っていた」あと数年早く死んでいれば… 文化・習慣

「英雄のまま死ぬか、長生きして自分が悪役になるのを見届けるか」。映画の名台詞として有名なこの一文を、そのまま人生でやってしまった実在の人物は誰か。海外の掲示板に挙がったのは、戦場の英雄、ノーベル賞級の科学者、慈善家、そして誰もが毎日使っている企業でした。称賛が裏返る瞬間の話が、ずらりと並んでいます。

※ 元ネタは映画『ダークナイト』(2008年)でハービー・デントが口にする台詞。英語圏では、名声が転落していく人の話をするときの定番の引用句になっている。

元スレッド:r/AskRedditより

海外の反応

1. 名無しのReddit住民
フィリップ・ペタン元帥。第一次大戦のフランスでいちばん有名な将軍で、ヴェルダンの戦いを指揮して9か月の泥沼をドイツ相手に持ちこたえた人だ。もし1920年代か30年代前半に死んでいたら、今もフランス史に残る大英雄のままだったと思う。実際には生き延びて、第二次大戦でフランスが降伏したあとの対独協力政権のトップに座った。おかげで今では、目の前で火だるまになっていても道路を渡って助けに行く気になれない裏切り者扱いだよ。

※ フィリップ・ペタン(1856-1951)。第一次大戦のヴェルダンの戦いでフランス軍を指揮し「ヴェルダンの獅子」と呼ばれた国民的英雄。1940年、ドイツに敗れたフランスでヴィシー政権の国家主席となり、ナチス・ドイツへの協力政策をとった。

2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
外国の人には、なんなら今どきのフランス人にもだけど、この「もし早く死んでいたら」の重さはたぶん伝わりにくい。第一次大戦はフランスにとって国そのものが折れかけた出来事で、その恐怖をひとつの名前にしたのがヴェルダンだった。彼は「奴らを通しはしない」の人なんだよ。功績が本当に彼一人のものかどうかは関係なくて、持ちこたえた国の象徴だった。それが手のひらを返して、休戦どころか味方だったはずの側に銃を向けさせて、しかもナチスと組んだ。うちの国がド・ゴールをあそこまで崇めるのは、裏返せば「自分たちはペタンの国ではない」と言える逃げ道をくれたからでもある。

※ ヴェルダンの戦いは1916年、フランス北東部で10か月近く続いた消耗戦。両軍あわせて70万人以上が死傷したとされ、フランスでは戦争の悲惨さの代名詞になっている。ド・ゴールは第二次大戦中にロンドンから対独抗戦を呼びかけ、戦後フランスの再建を主導した将軍・政治家。

3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
ふたつの大戦をまたいだだけで、国民的英雄から国家反逆罪の被告まで落ちたわけだからね。戦後の裁判では死刑判決が出て、最終的にド・ゴールが終身刑に減刑している。銅像を建てる暇すらなかった。

4. 名無しのReddit住民
ベネディクト・アーノルド。サラトガの戦いで足に重傷を負っていて、その戦場には今も記念碑が立っている。ただし碑に彫られているのは彼の名前じゃなくて、彼の「脚」なんだ。そのあと彼は、自分が任されていたウェストポイントの要塞をまるごとイギリス側に引き渡そうとした。

※ ベネディクト・アーノルド(1741-1801)。アメリカ独立戦争で活躍した将軍。1777年のサラトガの戦いでの奮戦は勝利の決め手とされるが、1780年に司令官を務めていたウェストポイント要塞をイギリス軍に売り渡そうとして発覚し、亡命した。アメリカでは今も「裏切り者」の代名詞。

5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
あえて逆張りするけど、先に裏切ったのは大陸会議のほうだって見方もあるんだよね。ワシントンの推薦で登用された優秀な指揮官なのに議会には嫌われていて、約束の給料は払われず、逆に部下の軍服と武器の請求書を送りつけられたらしい。金に詰まって頼れる相手が、資産家の義父しかいなかった。もちろんやったことは擁護できないけど、あのとき素直に払っていれば建国の英雄側に名前が残っていたと思う。

6. 名無しのReddit住民
チャールズ・リンドバーグ。1927年に単独無着陸で大西洋を渡って、たぶん20世紀でいちばん短い時間で世界的な有名人になった男。パリに降りたときは十万人規模の群衆が飛行場になだれ込んだくらいだった。それが1930年代の終わりには、ドイツを何度も訪ねて勲章まで受け取り、アメリカは戦争に加わるなと演説して回る人になっていた。飛行機のほうの記録は今も歴史に残っているのに、後半の話になると急に空気が重くなる。

※ リンドバーグ(1902-1974)。ニューヨーク〜パリ間の単独無着陸飛行を初めて成功させた飛行家。1932年には幼い息子が誘拐・殺害され、国民的な同情も集めた。第二次大戦前にナチス・ドイツから勲章を受け、アメリカの参戦に反対する運動の顔になったことで評価が大きく割れている。

7. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
当時の熱狂ぶりは本当にすさまじくて、息子さんの誘拐事件のときはアメリカ中が我が事みたいに悲しんだんだよね。あそこで飛行家として静かに終わっていれば、教科書に一点の曇りもなく載っていた人だと思う。

8. 名無しのReddit住民
フリッツ・ハーバー。空気中の窒素から肥料の原料を作る方法を確立して、それが今の世界の食料生産をかなりの部分で支えている。飢餓を減らした功績でノーベル化学賞も取った。そして第一次大戦では、まったく同じ化学の知識でドイツのために毒ガス兵器を作り、自分で前線まで出向いて散布を指揮している。一人の頭の中に救済と虐殺が同居しているのが本当に怖い。

※ ハーバー(1868-1934)。空気中の窒素からアンモニアを合成する「ハーバー・ボッシュ法」を確立し、化学肥料の大量生産を可能にした1918年のノーベル化学賞受賞者。一方で第一次大戦では毒ガス戦の中心人物となった。ユダヤ系だったため1933年にナチス政権下のドイツを追われ、翌年に亡命先で死去している。

9. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
彼はちょっと特殊な例だと思う。戦場でむごい殺し方をしたのは事実だけど、発明のほうは何十億人分の食卓につながっている。しかも戦前から「科学者は戦時には国に尽くすべきだ」と公言していた人だから、ある日突然人格が入れ替わったわけでもない。同じ化学者だった奥さんが毒ガスの開発に強く反対していたとも言われていて、その話まで含めると余計にきつい。

10. 名無しのReddit住民
逆のパターンならアルフレッド・ノーベル。兄が亡くなったときに新聞が本人と取り違えて死亡記事を載せてしまい、その見出しが「死の商人、死す」だった、という有名な逸話がある。生きているうちに自分がどう記憶されるかを先読みしてしまって、財産をまるごと賞に注ぎ込んだ。悪役の側から引き返した数少ない例なんじゃないかな。

※ ノーベル(1833-1896)はダイナマイトの発明者。爆薬で巨万の富を築いたが、遺言で全財産を基金にしてノーベル賞を創設した。死亡記事の逸話は広く語り継がれている一方、記事そのものは現物が確認されておらず伝説の域という指摘もある。

11. 名無しのReddit住民
最近「ノーベル病」という言葉を知った。ノーベル賞を取った人が、そのあと自分の専門外でとんでもない説を唱えはじめる現象のことらしい。一覧を眺めていくと「ちょっと変わってるな」から「あなた一体どうしちゃったの」まで振れ幅がすごい。優生学のような方向まで行き着いた人もいる。

※ 「ノーベル病(Nobel disease)」は、ノーベル賞受賞者が専門外の分野で科学的根拠に乏しい主張をするようになる現象を指す俗称。正式な病名ではない。

12. 名無しのReddit住民(>>11への返信)
能力の高い人にはわりとよく起きると思う。自分の分野で頂点まで行くと、その部屋では実際に一番賢いわけだからね。問題は、それがどの部屋でも通用すると思い込みはじめたときで、心臓外科の第一人者が地政学を語りだしたり、建物のエネルギー効率を塗り替えた技術者が急にワクチンの専門家になったりする。賢さが自分の芯になっている人ほど、専門の外で溺れているのを認められないんだよ。

13. 名無しのReddit住民
ウィリアム・ショックレー。トランジスタの発明でノーベル物理学賞を取って、シリコンバレーに半導体の会社を作った人。彼のもとを飛び出した技術者たちが立ち上げた会社が、いまの半導体産業の直系の先祖にあたる。つまり手の中のスマホは全部この人の系譜なんだけど、晩年は人種と知能を結びつける優生学的な主張に突っ走って、学界からほぼ完全に切り離された。

※ ショックレー(1910-1989)。1956年ノーベル物理学賞。彼が設立した会社を離れた8人がフェアチャイルド・セミコンダクターを創業し、そこからインテルなどが生まれたため「シリコンバレーの父」とも呼ばれる。一方で晩年の優生学的な言動により評価を失った。

14. 名無しのReddit住民
トマス・ミジリー・ジュニア。ガソリンのノッキングを止めるために鉛を混ぜることを思いつき、そのあと冷蔵庫やエアコン用にフロンガスを開発した。どちらも当時は画期的な大発明として表彰されている。片方は世界中の子どもの血中の鉛濃度を押し上げ、もう片方はオゾン層に穴を開けた。歴史家に「地球の大気にいちばん影響を与えた単一の生物」と書かれた人だよ。

※ ミジリー(1889-1944)。有鉛ガソリンとフロン(CFC)という、20世紀後半に世界規模の環境問題を引き起こす二つの物質をどちらも実用化した化学者。当時は業界最高峰の賞を受けるなど高く評価されていた。

15. 名無しのReddit住民(>>14への返信)
有鉛ガソリンが危ないと指摘されたときの反論がまたすごくて、記者会見でその液体を手のひらに注いで洗ってみせ、1分近く蒸気を吸い込んで「毎日やっても平気だ」と言い切ったらしい。そのあと本人はしばらく療養に入っている。悪意で世界を壊したわけじゃなく、善意と自信だけでここまで行けるのが怖いところだよね。

16. 名無しのReddit住民
ハーバート・フーヴァー。大統領になる前は世界的な人道支援の顔で、第一次大戦中のベルギーに何百万人分の食料を届けた功績から「偉大な人道主義者」と呼ばれていた。それが大恐慌のあとには、アメリカでいちばん嫌われている男になっている。名声の落差の大きさだけなら断トツじゃないかな。

※ フーヴァー(1874-1964)。第一次大戦期にベルギー救援委員会を率いて占領下の住民に食料を届け、国際的な名声を得た人物。1929年に第31代大統領に就任した直後に世界恐慌が始まり、対応への批判から1932年の選挙で歴史的な大敗を喫した。

17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
恐慌で家を失った人たちが作った掘っ立て小屋の集落は「フーバービル」と呼ばれた。新聞紙を布団代わりにするのが「フーバー毛布」。自分の名字が貧困そのものの代名詞として辞書に残るって、これ以上ない罰だと思う。

18. 名無しのReddit住民
マクシミリアン・ロベスピエール。革命の初期には死刑制度そのものに反対する演説をしていて、あだ名が「清廉の士」だった。それが数年後には、疑わしいというだけで人が処刑されていく恐怖政治の中心に座っていて、最後は自分がギロチンにかけられている。理想がそのまま刃になった典型で、本人はずっと同じ理屈で動いていたはずなのが余計に怖い。

※ ロベスピエール(1758-1794)。フランス革命の指導者。当初は死刑廃止を主張する改革者だったが、公安委員会の中心人物として恐怖政治を主導し、1794年のテルミドールのクーデターで失脚して翌日処刑された。

19. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
同じ革命つながりだと、ナポレオンも見事にこの道をたどっている。共和国を守る若い将軍として現れて、最後は自分が皇帝の冠をかぶった。ベートーヴェンが交響曲に書いた献辞を破り捨てたという逸話が残っているくらい、当時の支持者にとっては裏切りだったわけで。

20. 名無しのReddit住民
ランス・アームストロング。進行したがんから生還して、そのあとツール・ド・フランスを7年連続で制した。がん患者にとっての希望そのものみたいな扱いだったんだ。結局その全部が組織的なドーピングの上に乗っていて、タイトルは全部取り消し、本人もテレビで認めた。人生の物語が出来すぎているときは、だいたい裏に何か隠れてるんだと学んだよ。

※ アームストロング(1971-)。アメリカの自転車ロードレース選手。精巣がんからの復帰後、1999年から7年連続でツール・ド・フランス総合優勝。2012年に組織的ドーピングが認定されて全タイトルを剥奪され、2013年のテレビインタビューで使用を認めた。

21. 名無しのReddit住民(>>20への返信)
あの黄色いリストバンド、一時期は本当にどこの学校にも職場にもあったんだよ。がん支援基金への寄付の印で、腕に着けているだけで少し良いことをした気になれた。告白のインタビューを見た日に、机の引き出しの奥から自分の分が出てきて、なんとも言えない気持ちになったのを覚えてる。

22. 名無しのReddit住民
エリザベス・ホームズ。指先から採った血の一滴であらゆる検査ができると言って、19歳で大学をやめて会社を立ち上げた人。黒いタートルネックの服装まで含めて「次のスティーブ・ジョブズ」と呼ばれ、雑誌の表紙にも並んでいた。実際には装置はまともに動いておらず、詐欺で有罪判決を受けて服役している。医療の話だから、損をした投資家より検査結果を信じた患者側の被害のほうが重い。

※ ホームズ(1984-)。血液検査ベンチャー「セラノス」の創業者。企業価値90億ドルと評価され、女性で最年少の自力の億万長者として持ち上げられたが、技術が実在しないことが報道で露呈。2022年に投資家に対する詐欺で有罪となり、11年余りの実刑が確定した。

23. 名無しのReddit住民
Googleの創業者たち。世界中の情報を誰でも引き出せるようにする、という会社だったころは本当に理想的に見えた。ただ収益化が必要になった瞬間から、集めて売る対象が世界の情報ではなく利用者のデータになった。行動指針の一行目が静かに消えたあたりが、分かりやすい転換点だったと思う。

※ Googleは初期の行動規範に「Don’t be evil(邪悪になるな)」という一文を掲げていたことで知られる。2015年の持株会社アルファベット設立以降この文言の扱いは後退し、グループの社是としては「Do the right thing(正しいことをせよ)」が使われるようになった。

24. 名無しのReddit住民(>>23への返信)
テック業界の創業者全般がそうなった感じがあるよ。ガレージから世界を変える若者、みたいな売り方をしていたのが、気づけば19世紀の泥棒男爵とほぼ同じ位置に立っている。違うのは、あの頃の元手が鉄道と鉄鋼だったのに対して、いまは人の注意力と個人情報だってことくらいだね。

※ 泥棒男爵(robber baron)は、19世紀後半のアメリカで鉄道・鉄鋼・石油などを独占し、強引な手法で巨富を築いた実業家たちを批判的に呼んだ言葉。

25. 名無しのReddit住民
ジム・ジョーンズは若いころ公民権運動の活動家で、彼の教会は人種の区別なく誰でも受け入れていた。教会に無料の食堂を作って、食べ物や服を配ってもいた。1977年には人道賞まで受け取っている。そこから2年もたたないうちに、900人以上が命を落としたジョーンズタウンの事件が起きるんだから、順番を知らずに前半だけ聞かされたら誰も信じないと思う。

※ ジム・ジョーンズ(1931-1978)。アメリカの新興宗教「人民寺院」の教祖。当初は人種統合と貧困層への支援活動で評価されたが、南米ガイアナに作った集団居住地ジョーンズタウンで1978年、信者ら900人以上が死亡する事件を引き起こした。

26. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
まったく同じ構図でフレッド・フェルプスもいる。60年代から70年代は公民権関係の訴訟で名を上げた弁護士で、地元の黒人団体から表彰されたこともあるくらいなんだ。それが後年は、葬儀の会場にまで押しかけて差別的なプラカードを掲げる教会の代名詞になった。身内はもともと金目当ての仕事だったと言っているらしいけど、それはそれで救いがない。

※ フレッド・フェルプス(1929-2014)。米カンザス州の弁護士・牧師。公民権訴訟を手がけた時期を経て、後年は「ウェストボロ・バプティスト教会」を率い、軍人の葬儀などで過激な抗議活動を行って社会的な非難を浴びた。

27. 名無しのReddit住民
『ディルバート』のスコット・アダムス。理不尽な会社と無能な上司を描いた新聞連載の四コマで、コピーして自分の席に貼っている人がどこの職場にもいた。それがSNSを覚えたあたりから空気が変わって、2023年には各紙が一斉に連載を打ち切った。作品そのものは何も悪いことをしていないのに、まとめて棚から消えたのが切ない。

※ 『ディルバート』は1989年に連載が始まったアメリカの新聞連載マンガ。IT企業の技術者を主人公に、官僚的な組織や無能な管理職を風刺して世界的な人気を得たが、2023年に作者の発言が問題視され、新聞各社が掲載を取りやめた。

28. 名無しのReddit住民(>>27への返信)
自分は今でもあの漫画が好きなんだよ。エンジニアリング会社で働いていると刺さりすぎる回が多くてね。ただ言われてみると、2016年前後からトーンが少しずつ変わっていて、オチのために無理やり時事ネタをねじ込む回が増えていた気がする。初期の巻は今読んでも普通に面白いんだけど。

29. 名無しのReddit住民
重い名前ばかりなので軽いところで、ジョージ・ルーカス。『スター・ウォーズ』を世に出した時点で人類の恩人枠だったのに、そのあと自分で旧作を何度もいじり直し、新三部作を撮り、二十年かけてファンから戦犯扱いされるところまで行った。まあ本人は最後にその全部を売り払って悠々自適なので、今となっては勝ち逃げに見える。

※ ルーカスは1977年の『スター・ウォーズ』第1作の監督・原作者。1990年代の特別篇でオリジナル版に手を加えたことや、1999年から始まった新三部作の内容が古参ファンの強い反発を招いた。2012年にルーカスフィルムをディズニーに売却している。

30. 名無しのReddit住民
ここまで読んで思ったのは、みんなどこかで「自分は正しい側にいる」と確信した瞬間から転がり始めてるってことだ。悪意で始まった人ってほとんどいないんだよね。むしろ最初に本気で世界を良くしようとしていた人ほど、周りが疑わなくなって止めてくれる相手がいなくなったときに、とんでもなく遠くまで行ってしまう。長生きって、けっこう危ない賭けだな。

まとめ

並んだ名前を眺めていくと、転落の型はだいたい三つに分かれます。ペタンやアーノルドのように、たった一度の選択で過去の功績がまるごと塗り替わってしまう型。ハーバーやミジリー、ショックレーのように、能力そのものは何も変わらないまま、向ける先だけが変わってしまう型。そしてジム・ジョーンズやフェルプスのように、本物の善行が結果的に人を集めるための足場になっていた型です。共通しているのは、どの人も出発点では本気で誰かの役に立っていたこと。だからこそ周囲が疑わなくなり、途中で止める人がいなくなります。その中でノーベルだけが、自分の死亡記事という形で「自分がどう記憶されるか」を生きているうちに読んでしまい、そこから引き返しました。皆さんが「この言葉にいちばん当てはまる」と思う人物は誰でしょうか?

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