大人になると、世界が急に請求書を送りつけてくる。r/AskReddit で「大人になるまで、まさかこれに金を払うことになるとは思わなかったものは?」と聞かれた海外のユーザーたちが、救急車から床に敷く絨毯、さらには職場の駐車場まで、あきれ半分・笑い半分で吐き出した。米国ならではの請求も多いので、日本との違いは注釈で補いながら読んでほしい。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
一円も使わずに人と会うのが、大人になるとこんなに難しいとは思ってなかった。誰かと会う=どこかの店に入る、が完全にセットになってる。だから会う回数がじわじわ減っていくんだよな。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
だから学生寮は最高だったんだよ。30秒歩いて、ビーズクッションに沈んで、同じコメディ番組を100回目に見る。あの時間、全部タダだったんだと今になって気づく。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
サードプレイスがもっと必要なんだよ。家でも職場でもなくて、金を落とさなくても居ていい場所。今は「何も買わずにここにいる」が、だんだん許されない空気になってる。
※ サードプレイス=家(第一)と職場(第二)に次ぐ、居心地よく過ごせる第三の場所を指す社会学の用語。米国は歩いて行ける公共の居場所が少なく、カフェやバーなど「金を払って座る場所」が代役になっているという不満が根強い。
4. 名無しのReddit住民
18歳で家を出て、最初の一週間でトイレットペーパーを切らした。どこかにあるはずだと信じて部屋中を探し回ったのを今でも覚えてる。ないんだよ。店に行って、自分の金で買うんだよ。あの日、俺は大人になった。
5. 名無しのReddit住民
ラグが数百ドルすることを、本気で知らなかった。床に敷く布だぞ、布。最初に値札を見た瞬間、うちの床は一生このままでいいやと思った。
6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
その数百ドルってどこの店の話?ぜひ妻に教えてやりたい。うちが買ったやつは桁がもう一つ上で、俺はいまだに納得してないんだ。7. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
カーテンもだよ。引っ越した家の窓に付けようと思って見積もりを取ったら、5,000ドル超え。確かに窓はでかい。でも無理ですと言ってその場を出た。あの窓は今も裸のままだ。
※ 約75万円。米国の住宅は横に長い大窓や天井までの窓が多く、既製品が合わずにオーダーになりやすい。
8. 名無しのReddit住民
子供の頃、母の本物のペルシャ絨毯に工作用のボンドをこぼした。必死に拭いても落ちなくて、気づかれないことを祈って黙っていた。もちろん気づかれたし、あの怒り方でだいたいの値段は察した。今も金額は知りたくない。
9. 名無しのReddit住民
働きに行く場所に、停めるための金を払う。これがいまだに飲み込めない。来いと言われたから行ってるのに、着いた時点でもう赤字なんだよ。
10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
在宅勤務に切り替わる前、自転車通勤にした理由の一つがそれ。地上の駐車場が月60ドル、地下の駐車場が月110ドル。自転車ラックは月0ドル。計算するまでもなかった。11. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
家賃を払ってる建物の駐車場に、さらに駐車代を払うのもなかなかだよ。自分の部屋の真下にある床を、わざわざ月額で借りてる感じ。
※ 約9千円と約1万6千円。米国の都市部では、オフィスの駐車場が会社の福利厚生ではなく、従業員個人が月極で契約する扱いになっていることが多い。
12. 名無しのReddit住民
公共料金の会社が「支払いはこの方法しか受け付けません」と言っておいて、その方法を使うための手数料を取ってくるのが本当に腹立たしい。しかも名目が「便利料金」。誰にとっての便利なんだよ。
※ convenience fee=電話やカードなど、指定された決済手段を使うたびに上乗せされる手数料。日本ではコンビニ払いや口座振替の手数料を事業者側が負担することが多く、利用者に直接請求される場面はあまりない。
13. 名無しのReddit住民
店でカードを使うと、使ったというだけで手数料を上乗せしてくる。現金を持ち歩けという圧をレジで受ける時代が来るとは思わなかったよ。
※ 米国では店側がカード決済の手数料を客に転嫁できる州が多い。日本はカード会社の加盟店規約で価格への上乗せが原則禁止されているため、同じ商品なら現金でもカードでも同額になる。
14. 名無しのReddit住民
銀行の引き落とし失敗手数料な。残高がなかったから引き落とせなかったのに、その失敗に対してさらに金を取る。ないところから取ろうとして、取れなかったからもっと取る。よくできた仕組みだよ。
※ 残高不足で決済が拒否された際に口座から差し引かれる手数料。1回につき数十ドル(数千円)が引かれることもあり、日本の銀行にはあまりない項目。
15. 名無しのReddit住民
子供の頃は、保険がないから医者にかかれない人の話だと思ってた。だから保険さえ手に入れば医者に行けるんだと信じて、待遇の悪い仕事を渡り歩いてた。で、手に入れたら免責額というものがあった。保険を持ったまま、いまだに医者に行けてない。かかりつけ医もいない。
※ 免責額(deductible)=その年に自己負担で払い切るまで保険が効かない金額。数千ドル単位のことも多く、毎月保険料を払っていても実際の受診では自腹が続く。日本の公的医療保険は最初から3割負担で、高額療養費制度による月ごとの上限もある。
16. 名無しのReddit住民
アメリカ人として言わせてくれ。救急車だよ。家が燃えて911を呼ぶ→無料。犯罪の被害に遭って911を呼ぶ→無料。死にかけて911を呼ぶ→はい3,000ドルね。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
道端で意識を失って、目が覚めたら病院のベッドにいた。数週間後に搬送費の請求が届いた。俺は呼んでない。呼んだのはたまたま近くにいた人だ。それでも払うのは俺なんだよな。
※ 約45万円。米国の救急搬送は民間事業者や消防が別会計で運営していることが多く、搬送そのものが有料。日本では救急車の出動・搬送は原則として無料で、税金でまかなわれている。
18. 名無しのReddit住民
撃たれて救急に運ばれて一週間入院しても、自己負担の上限は2,000ドル。実際には数百ドルで済むことも多い。ところが歯が欠けて、クラウンかブリッジ、最悪インプラントとなると750ドルから7,500ドル。歯だぞ。しかも一本の話だぞ。
19. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
目も別建てだからな。歯と目は体の一部じゃなくて贅沢品という扱いらしい。眼鏡が必要なのは趣味でやってるわけじゃないんだけど。
※ 約30万円と、約11万〜113万円。米国では歯科が医療保険と完全に別建て(dental insurance)で、年間の給付上限が1,000〜2,000ドル程度に設定されていることが多い。視力関連(眼科・眼鏡・コンタクト)もさらに別の保険になる。日本は歯科治療も公的医療保険の対象。
20. 名無しのReddit住民
実際に使った電気の料金より、明細に並んでる各種サービス料の合計のほうが高かった。使った分だけ払うんだと思ってた自分が恥ずかしい。あと利息という概念も、大人になるまで本気で理解してなかった。
21. 名無しのReddit住民
家に入ってくる水に金を払うのは知ってた。まさか、家から出ていく水にも金を払うとは思ってなかったよ。流したあとの水にも値札が付いてるんだ。
22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
うちはトイレの水が正しい方向に流れるようになるまで、10,000ドルかかった。浄化槽と処理用の地面をまるごとやり直したからな。大人の出費って感じだろ。
※ 下水道使用料は日本でも上水道の使用量をもとに別途請求されるので、この感覚は日本の請求書にもそのまま当てはまる。ただし下水道が通っていない米国の郊外では各戸が浄化槽と地中の処理層を自前で持ち、故障すれば入れ替え費用(約150万円)が全額自己負担になる。
23. 名無しのReddit住民
初めて自動車保険の請求を払ったとき、素で「待って、これ6ヶ月ごとに払うの?」って声が出た。一回払えば終わりだと思ってた頃の自分が懐かしいよ。
24. 名無しのReddit住民
2010年式の中古のホンダ・シビックを買って、ナンバーを登録しに行った。そしたら「燃費のいい車だから」という理由で道路使用料が上乗せされた。燃費がいいと罰金を払う国なんだよ、ここは。
25. 名無しのReddit住民(>>24への返信)
ついでに言うと、タイヤに空気を入れるのにも金を払うんだぞ。空気だ。そのへんにいくらでもある、あの空気。硬貨を入れないとホースが動かない。
※ 米国の道路財源はガソリン税が中心のため、燃費のいい車やEVは納める額が少なくなる。その穴埋めとして、一部の州が登録時に追加料金を課している。給油所のエアコンプレッサーも有料が一般的で、硬貨やカードで一定時間だけ作動する(日本のセルフスタンドは無料のことが多い)。
26. 名無しのReddit住民
車にすでに付いているシートヒーターを使うために、月額を払わされる流れ。ハードはもう座席の下に入ってるんだよ。俺が金を出して買った車の中に。それを有効にする権利だけを売られてる。
※ 車載機能をソフトウェアで解錠する月額課金。搭載済みのシートヒーターを月額制にする案が発表されて強い反発を受けた例があり、この形式の課金には批判が多い。
27. 名無しのReddit住民
普通の税金とは別に払わされる追加料金・許可証・登録料・免許の類が多すぎる。うちの州には雨水の税があって、人頭税があって、カヤックを水に浮かべる許可証があって、酒の瓶には10%の「一時的な」税が乗ってる。1936年の洪水の復興のためだそうだ。
※ 雨水税は、屋根や駐車場から流れ出る雨水の処理費用を土地所有者に負担させる制度。酒類への上乗せは1936年の大洪水の復興財源として導入されたもので、コメント主によれば今も残っているという。
28. 名無しのReddit住民
ゴミ収集だな。育った町では税金に含まれてて、出しておけばトラックが持っていってくれた。引っ越して友人と一軒家を借りたら、自分で処分場まで運ぶか収集業者と契約するかの二択で、玄関先で固まったよ。
※ 米国は自治体がゴミ収集を担う地域と、住民が民間業者と個別に契約する地域が混在している。日本は市区町村が税金で回収するのが基本で、住民の負担は指定袋代くらい。
29. 名無しのReddit住民
自分の子供が出てる野球の大会を見るのに、入場料を払わされた。親から取るのか、と思ったよ。しかも通し券じゃなくて、一試合ごとに取られるんだ。
30. 名無しのReddit住民(>>29への返信)
息子が学校の写真の申込書を持って帰ってきたとき、夫が固まってた。「あれ、うちの親が金を払ってたのか?」って。俺たちは全員、あの写真がどこからか勝手に湧いてくると思って育ってるんだよ。
まとめ
並べてみると、あきれの中身は大きく三つに分かれる。ひとつは、子供の頃タダに見えていたものが実は誰かの支払いで成り立っていたと知る瞬間。トイレットペーパー、学校の写真、玄関先まで来ていたゴミ収集車がそれにあたる。ふたつめは、支払うという行為そのものに手数料が乗ってくる理不尽さ。指定された方法で払うと便利料金、カードで払うと上乗せ、残高が足りずに払えなかったらまた手数料と、金がないほど取られる構造になっている。そして三つめが、命に近いところほど高いという逆転で、救急車も歯も、いちばん我慢できない場所に値札が付いている。
日本の読者にとって遠い話ばかりかというと、そうでもない。下水道使用料は日本でも上水道の使用量から計算して請求されるし、完済した家に固定資産税は毎年かかる。賃貸なら更新料や礼金、住民票や印鑑証明の発行にも窓口で数百円を払っている。金額の桁と「何が有料か」の線引きが違うだけで、大人になってから請求書の項目を一つずつ覚えていく体験そのものは、たぶん万国共通なのだと思う。
皆さんが大人になって初めて「これ、自分で払うのか」と固まったものは何でしたか?


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