「みんな分かったフリしてるけど、本当は誰も分かってないものって何?」という問いかけに、海外の掲示板で白旗が次々と上がった。ドライクリーニングから税金、会社の戦略会議、そして量子力学まで、降参している場所は人それぞれだった。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
26歳になった今でも、ドライクリーニングの仕組みが分かってない。スーツを預けて、番号の書いた紙をもらって、数日後に取りに行くと妙にパリッとして返ってくる。あの店の奥で何が起きてるのか、一度も想像できたことがない。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
40代の俺も同じだよ。水で洗ってないのに汚れが落ちる時点で、もう理解を放棄してる。たしか水の代わりに専用の液体に浸けてるらしいんだけど、それだと乾いてるわけでもないよな。名前からしてもう嘘なんだよ。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
これ毎回思うけど、5分調べれば分かる話ではあるんだよな。ただ、調べようと思うのはスーツを預けた直後の3秒だけで、店を出た瞬間に人生から綺麗に消える。だから一生分からないままでいる。
4. 名無しのReddit住民
電気そのもの。人類がどうやってあれを作り出して、しかも国中に配れるようにしたのかがまるで理解できない。壁の穴に差し込んだらテレビが映るって、何回説明されても魔法にしか聞こえないんだよ。
5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
分かる。しかもその魔法を意識するのは停電したときだけなんだよな。真っ暗な部屋で立ち尽くして、自分の生活のほぼ全部が壁の穴にぶら下がってたことに初めて気づく。
6. 名無しのReddit住民
100万と10億の違い。数字としては読めるけど、体感ではどっちも「めちゃくちゃ多い」の一言で片付けてる。桁が3つ違うと頭では知ってても、感覚の中では隣同士に並んでるんだよ。
7. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
秒に置き換えると一発で分かるよ。100万秒はだいたい12日弱、10億秒は31年ちょっと。同じ「秒」なのに、片方は長めの旅行で片方は人生の半分だからね。これを聞いてからニュースに出てくる金額の見え方が完全に変わった。
8. 名無しのReddit住民
税金。毎年、画面が次に進ませてくれるまで空欄に数字を打ち込んでるだけ。合ってるかどうかは自分でも分かってない。誰にも怒られなかったから合ってたことにする、をもう10年くらい続けてる。
※ アメリカは会社が年末調整をしてくれないため、会社員でも自分で確定申告をする。申告ソフトの質問に答えていく形式が主流で、指示どおり入力するだけで中身を理解していない人は多い。
9. 名無しのReddit住民
保険の契約内容。免責がどうとか保険料がどうとか説明されるたびに、分かった顔でうなずいて、心の中では一生使わないでくれと祈ってる。何が実際に補償されてるかは壊れてから知るんだよ。うちは店のプリンタが死んだときに「それは対象外です」で学んだ。
※ 免責金額(deductible)は、保険が支払われる前に自分で負担する分の金額。アメリカの医療保険や自動車保険は契約ごとの差が大きく、ここの設定しだいで毎月の保険料も補償範囲も変わる。
10. 名無しのReddit住民
クレジットスコア。数字ひとつで自分が金を返す人間かどうか判定されてるの、いまだに納得できてない。使わないカードを解約したら逆に下がったこともあって、何が正解なのか誰も教えてくれない。
※ アメリカの個人信用スコア。おおむね300〜850点で表され、住宅ローンや賃貸契約、携帯電話の契約審査まで幅広く参照される。日本の信用情報より日常生活への影響が大きい。
11. 名無しのReddit住民
投資。給料の10%を積み立てに回し続ければ最後はちゃんと資産になる、というあの話。みんな分かった顔で聞いてるけど、本当に腹落ちしてたら全員とっくにやってるはずなんだよな。
※ アメリカでは給与天引きで投資に回す退職金積立制度(401k)が会社員の標準で、「手取りの1割を回せ」は定番の助言として繰り返し語られる。日本の企業型確定拠出年金やiDeCoに近い立ち位置。
12. 名無しのReddit住民(>>11への返信)
理屈のほうは分かってるよ。分かってないのはそこじゃなくて、家賃と食費を払った後に残った金額から10%をどう捻出するかの部分。その一番大事なところだけ、いつも説明が省略されてる。
13. 名無しのReddit住民
株式市場。企業の財務畑で毎日相場を眺めてる立場から言わせてもらうと、専門家も分かってない。良い決算で下がるし、悪いニュースで上がる。全員が真面目な顔で後から理由をつけてるだけで、やってることはほぼ賭けだよ。
14. 名無しのReddit住民
会社の戦略会議。十数人が会議室に集まって、順番に「全体最適」「最適化」「市場投入戦略」みたいな単語を並べて賢そうに喋る。全員がうなずいてるけど、5年後に会社がどうなってるかを本気で説明できる人は一人もいない。数か月後に計画が静かに差し替わっても、誰も蒸し返さない。
15. 名無しのReddit住民(>>14への返信)
「シナジー」って単語が出た瞬間に、その会議は中身が無いって確定する法則がある。俺は配布資料の余白に正の字を書いて回数を数えてる。それが唯一その時間で得られる成果物だからね。
16. 名無しのReddit住民
検索エンジン最適化。担当を押しつけられて2年やってるけど、順位が上がる理由も下がる理由も本当のところは誰も知らない。分かってる風に喋るのが上手い人が偉くなっていく分野だと思ってる。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
いや、そこはそこまで神秘的じゃないだろ。読む価値のあるページを作れって話を、業者が難しく言い換えて金を取ってるだけ。本当に誰も理解できないのは施策のほうじゃなくて、あの請求書の内訳のほうだよ。
18. 名無しのReddit住民
うちのテレビがどうやって映ってるのか説明できない。動くことは知ってる。でも、なんであの薄い板から人の顔が出てくるのかは一行も書けない。スマホも同じで、毎日握ってるのに中身は完全にブラックボックスだ。
19. 名無しのReddit住民
エンジニアが実際に何をしてる職業なのか。親戚に説明するたびに失敗して、結局「パソコンに詳しい人」に分類される。おかげで家族の集まりのたびに、Wi-Fiを直す係を任されてる。
20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
そのエンジニア本人だけど、こっちも隣の部署が何をしてるのか分かってないよ。会議で飛び交う用語の半分は雰囲気で相槌を打ってる。会社って、全員がお互いの仕事を分からないまま普通に回るようにできてるんだと思う。
21. 名無しのReddit住民
追い越し車線の使い方。免許を取るときに全員が習ってるはずなのに、実際の道路では誰ひとり同じ理解をしてない。合流の順番も右折の優先も、十人に聞いたら十通り返ってくると思う。
※ アメリカは右側通行で、いちばん左が追い越し用の車線。追い越したら元の車線に戻るのが原則だが、居座る車が絶えず慢性的な不満のタネになっている。
22. 名無しのReddit住民
ギャンブル。みんな自分だけは攻略法を知ってる顔をするんだよ。どの台がいつ出るとか、内部情報みたいな口ぶりで語り出す。実際は一部のテーブルゲームを除けばほぼ完全にランダムで、誰も何も知らない。
23. 名無しのReddit住民(>>22への返信)
そこは半分だけ反論させてくれ。確率の計算自体は誰でもできるし、長くやれば損になるのも計算すれば出てくる。分かってないのは数字のほうじゃなくて、それを知った上で「そろそろ来るはず」と思ってしまう自分の頭のほうなんだよ。
24. 名無しのReddit住民
うつ病。なったことがない人ほど完全に理解してるつもりでいる。「悲しむのをやめて楽しいことを考えなよ」って言われるけど、あれは悲しさじゃないんだ。自分の場合は感情が丸ごと消えて、何も感じない状態がずっと続いた。悲しめるなら、まだそっちのほうがマシだったよ。
25. 名無しのReddit住民
精神科の診断名。自己愛性パーソナリティ、強迫症、統合失調症、双極性障害。日常会話ではやたら軽く飛び交ってるけど、その診断が実際に下りるのが何を意味するのかを分かって使ってる人はほとんどいない。
26. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
机の上が整ってるだけで「私って強迫症だから」って言うやつな。本物は整えたいわけじゃなくて、鍵を閉めたか確認するのをやめられなくて生活が止まるんだよ。言葉だけ借りられて、中身が抜け落ちてる。
27. 名無しのReddit住民
ペット。飼ってる人は全員、自分だけはこの子の気持ちが分かってると思ってる。うちも犬の顔を覗き込んで「今日は寂しかったんだね」とか言ってるけど、向こうはたぶん飯の時間のことしか考えてない。
28. 名無しのReddit住民
他人の頭の中。というより、同じ景色を見てるはずなのに、なぜまったく違う結論になるのかがずっと分からない。ついでに言えば、人生をどう進めればいいのかも分かってない。周りは全員、手順書を配られてるように見えるんだよ。
29. 名無しのReddit住民
磁石と微積分。どっちも学校で習ったはずなのに、いま説明しろと言われたら一行も書けない。磁石はまだ「そういうものだから」で流せるけど、微積分に至っては数学業界がでっち上げた壮大な嘘なんじゃないかと本気で疑ってる。
※「磁石ってどうやって動いてるの?」は英語圏では定番のネタ台詞で、2010年のあるミュージックビデオの一節から広まった。真面目な疑問としても冗談としても使われる。
30. 名無しのReddit住民
量子力学とシュレディンガーの猫。義理の父が物理学者なんだけど、その本人が「自分も完全には分かってない」と言う分野だからね。ここまで読んできて少し安心したよ。全員どこかで降参してて、降参してる場所が違うだけだった。
※ シュレディンガーの猫は、箱の中の猫が生きている状態と死んでいる状態の両方に重なっている、という思考実験。量子の世界の奇妙さを説明するたとえ話として有名だが、たとえ話のほうが独り歩きしがち。
まとめ
並んだ白旗を眺めていくと、種類がきれいに分かれていた。ドライクリーニングや電気やテレビのような、毎日使っているのに中身を一度も確かめたことがない生活のインフラ。税金や保険や信用スコアのような、理解していないと損をするのに誰も教えてくれない制度。戦略会議やSEOのような、意味の薄い言葉を自信たっぷりに喋れる人が評価されてしまう仕事の場。そして、うつ病や診断名のように、分かったつもりでいることが誰かを傷つける領域。
面白いのは、専門家側から「実は業界の人間も分かってない」という告白がいくつも出てきたことだ。株式市場も、量子力学も、隣の部署の仕事も、内側にいる人ほど断言を避けている。日本だと年末調整のおかげで税金の項目は他人事に見えるかもしれないが、保険の特約や年金の仕組みで同じことをやっている人は多いはずだ。皆さんが「分かったフリでうなずいてきたもの」は何ですか?

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