「公開当時は絶賛されたのに、今では微妙・駄作扱いされてる映画って何?」——AskRedditのこの問いに600件超のコメントが集まりました。槍玉に挙がったのはアカデミー作品賞の受賞作から歴代興行収入1位の超大作まで、そうそうたる顔ぶれ。「当時は人生が変わったとまで言ったのに…」という懺悔が続出する一方で、「いや、あれは今見ても面白いだろ」という擁護も飛び交い、映画の評価が時間とともにどう変わるかをまざまざと見せつけるスレになっています。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
劇場で『クラッシュ』を観て、会う人会う人に「この映画で人生が変わった」って言い回ってたんだよ。で、去年見返したら40分ももたなかった。当時、熱弁を聞かせてしまった人たち全員に謝らなきゃいけないと思ってる。
※ 『クラッシュ』は2004年の米映画。人種差別が絡み合う群像劇として絶賛され、第78回アカデミー賞で作品賞を受賞。しかしその後「浅い説教映画だった」という再評価が進み、いまや「評価が暴落した映画」の代名詞のように扱われている。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
大事な確認をさせてくれ。それって2004年の『クラッシュ』?それとも1996年の『クラッシュ』?どっちで人生が変わったのかによって、話がだいぶ変わってくるんだが。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
俺は友達数人と家で観たクチなんだけど、映画の途中で友達の一人が「このクラッシュってのがいつ起きるのか知らないが、起きたときは全員死んでくれることを願う」って真顔で言ったの、何年経った今でも忘れられない。
※ 1996年の『クラッシュ』はデヴィッド・クローネンバーグ監督の同名映画。交通事故に性的興奮を覚える人々を描いた過激な問題作で、2004年版とは何の関係もない別物。
4. 名無しのReddit住民
『クラッシュ』は作品賞まで獲ったのに、今では浅くて問題だらけの映画って評価がほぼ固まってるよね。しかもあの年、『ブロークバック・マウンテン』を差し置いての受賞だったんだぜ。あっちは完全に時の試練に耐えたっていうのにさ。
※ 『ブロークバック・マウンテン』は2005年の米映画。2人のカウボーイの秘めた愛を描いた名作で、この年の作品賞落選は「アカデミー史上最大の誤審」としていまだに語り継がれている。
5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
一応言っとくと、あの映画は「今になって評価が下がった」んじゃないからな。受賞した瞬間から「史上最悪の作品賞」って叩かれてた。つまり干支がひと回りしてもなお言われ続けてるわけで、ある意味すごい記録だよ。
6. 名無しのReddit住民
俺も覚えてるよ、「人種差別」がサンドラ・ブロックを階段から突き落とすシーンな(笑)。あの映画、登場人物に起きる不幸が全部人種問題に直結していく脚本で、途中から寓話なのかただの事故なのか分からなくなってくるんだ。
7. 名無しのReddit住民
2005年のクリスマスに、家族全員を居間に集めて『クラッシュ』を無理やり観せたんだ。「この映画で俺の人生は変わったから」って宣言してね。それ以来20年、我が家では俺に映画を選ぶ権利がない。
8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
ここまで何回も名前が出てるから、IMDbの自分の採点履歴を確認してみたんだよ。そしたら俺、あの映画に7点も付けてたらしい。なのに内容がほとんど思い出せない。当時の自分が何にそんなに感動してたのか、誰か教えてくれ。
9. 名無しのReddit住民
『しあわせの隠れ場所』は公開初日から大っ嫌いだった。オスカー狙いの「白人の救世主」的なお約束を、これでもかと1本に詰め込んだような映画だよ。当時は感動の実話って持ち上げられまくってたけどな。
※ 『しあわせの隠れ場所』は2009年の米映画。ホームレス状態の黒人少年を白人一家が引き取り、後のNFL選手マイケル・オアーに育て上げる実話ベースの感動作。サンドラ・ブロックが主演女優賞を受賞したが、後年オアー本人が映画での描かれ方や一家との関係に異議を唱え、世間の見方が大きく変わった。
10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
「保護本能のテストで数値が振り切れてました」ってやつな。生身の人間をあんな雑な一行設定で説明しちゃう映画、他にちょっと思いつかないよ。あのセリフが真顔で出てくる時点で、実話というよりおとぎ話だったんだ。11. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
10代の頃はあの映画が本当に大好きだったんだよね…。今はいろいろ知った上で見られるけど、あの頃は世界中が「いい話」っていう毛布を目の上にかぶせられてた気がする。感動って、いちばん便利な目隠しだよ。
12. 名無しのReddit住民
ちょっと待て、お前らボットか何かか?上から7個読んで、全部『クラッシュ』か『しあわせの隠れ場所』なんだが。この世には他にも映画が存在するんだぞ。
13. 名無しのReddit住民
『アバター』。公開されたときは社会現象レベルの大事件だったのに、今では「ストーリーを何ひとつ覚えてない」って言う人ばっかりだよね。
※ 『アバター』は2009年のジェームズ・キャメロン監督によるSF大作。全世界興行収入で歴代1位を記録し、映画館に3Dブームを巻き起こした。
14. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
歴代興収1位の映画なのに、セリフを一行でも暗唱できる人類がいないんだぜ。でも、あれは最初からストーリーの映画じゃない。IMAXの3Dで、でっかい青い人たちをぼーっと眺めるための映画だ。その意味では看板に偽りはなかったよ。15. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
ストーリー?それって『フェルンガリー』の話のこと?それとも『ポカホンタス』のほう?あんまり筋が同じだから、どれの話をしてるのか分からなくてさ。
※ 『フェルンガリー』は1992年のアニメ映画(森を破壊する人間と妖精の戦いを描く)、『ポカホンタス』は1995年のディズニー作品。『アバター』は公開当時から「この2本と筋書きがほぼ同じ」といじられ続けている。
16. 名無しのReddit住民
当時の『アバター』の価値はストーリーじゃなくて、あの3D体験そのものだったんだよ。それまでの3Dは赤青メガネの時代遅れなギミック扱いだったのに、あれは本当に別世界へ放り込まれる感覚で、みんな映像だけのために何度も劇場に通った。上映が半年以上続いたのなんて、ほとんど前代未聞だぜ。…ただ、その後15年にわたってほぼ全部の映画に無意味な3D版が作られて、追加料金を払ってしょうもない飛び出し映像を見せられる時代が来たのは、完全にあの映画のせいでもある。
17. 名無しのReddit住民
初代3Dブームの映画は全部この枠じゃないかな。『アバター』と、あと『アリス・イン・ワンダーランド』とかさ。真面目に聞きたいんだけど、『アリス・イン・ワンダーランド』を自分の意思で見返したことのある人間、この地球上に存在する?
※ 『アリス・イン・ワンダーランド』は2010年のティム・バートン監督による実写版。ジョニー・デップが帽子屋を演じて世界興収10億ドルを突破したが、いま話題に上ることはほとんどない。
18. 名無しのReddit住民(>>17への返信)
3D以前に、あれは普通に映画としてダメだったと思う。というか、今言われて「そういえばあれ3Dだったな」って思い出したくらいだよ。10億ドル稼いだ映画の末路がこれだ。
19. 名無しのReddit住民
『レオン』は今となっては見るのがつらい。リュック・ベッソン監督自身が実際に未成年と関係を持っていて、あの映画はそれが下敷きになってると言われてるんだよ。それを知ってからは、どうしても以前と同じ目では見られなくなった。
※ 『レオン』は1994年のリュック・ベッソン監督作。孤独な殺し屋と12歳の少女マチルダの交流を描き、日本でも絶大な人気を誇る名作。ただ近年は、監督が10代の女優と交際・結婚していた私生活と重ねて語られることが増えている。
20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
正直言うと、公開当時ですら初見でキツかったけどね。ナタリー・ポートマンの見せ方は当時の基準でも露骨で、あの頃の感覚でも相当ゾワッとしたのを覚えてるよ。21. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
救いがあるとすれば、ジャン・レノが間に入ったって話だな。元の脚本には身体的な接触シーンがあったのに、彼が拒んだおかげで映画からは消えたって聞いた。あの人がいなかったら、と思うとぞっとするよ。
22. 名無しのReddit住民
『300』。フランク・ミラー原作ブームの真っ只中に公開されて、確かに文化的なインパクトは残したよ。当時の男どもはみんな大好きだった。でも今見返すと、誇張されまくったステレオタイプと寒い演技を全編グリーンバックで撮った、ひたすらムキムキなだけの映画でしかない。
※ 『300〈スリーハンドレッド〉』は2007年のザック・スナイダー監督作。スパルタ兵300人がペルシャの大軍に挑む様式美アクションで、鍛え上げた腹筋とスローモーションの殺陣が世界中で流行した。
23. 名無しのReddit住民(>>22への返信)
いやいや、『300』は今見ても最高だろ。あれはリアルな歴史映画として見るものじゃなくて、動く筋肉画集だ。スローモーションで槍が飛ぶたびに仲間と笑って盛り上がる、それが正しい鑑賞法なんだよ。真顔で批評するから寒く見えるだけだって。
24. 名無しのReddit住民
好みって変わるもんだよね。『トワイライト』が公開されたとき、私はあれが最高にドラマチックでロマンチックだと思ってた。今見返そうとすると…その、なんというか、いろいろ濃度が高すぎて最後までたどり着けない。でも、あの瞬間の時代は確かにあの映画のものだった!
※ 『トワイライト〜初恋〜』は2008年公開のヴァンパイア恋愛映画。世界中の10代を熱狂させてシリーズ5部作が作られたが、今では「あの頃はどうかしてた」枠で語られることが多い。
25. 名無しのReddit住民
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。公開直後は「スター・ウォーズが帰ってきた!」って世界中が大騒ぎで、批評家のスコアも異常に高かった。でも3部作が終わった今になって冷静に見ると、あれは旧作の焼き直しを新品として売られてただけだったと分かる。あの熱狂は一体何だったんだ。
※ 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は2015年公開の続3部作第1作。世界興収20億ドルを超える大ヒットだったが、シリーズ完結後は「1977年の第1作のリメイクに近い」という評価が定着しつつある。
26. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
それでも公開初日の劇場の空気は本物だったよ。ハン・ソロとチューバッカが画面に出てきた瞬間、劇場中が拍手と嗚咽で揺れたんだ。映画の中身が後からどう評価し直されようと、あの夜の体験だけは誰にも安売りさせない。
27. 名無しのReddit住民
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、他のマーベル映画以上にこの枠だと思う。初見は間違いなく最高の体験なんだよ。でも映画単体としては正直かなり凡庸で、あの豪華なサプライズ出演の面々が全てを強引に持ち上げてるだけ。祭りが終わってから見ると、素の顔が見えてくる。
※ 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は2021年公開。歴代スパイダーマン映画の出演者が集結するサプライズで世界的なお祭り騒ぎとなり、興収17億ドルを突破した。
28. 名無しのReddit住民
『恋におちたシェイクスピア』。振り返れば「まあ悪くはない」んだけど、あの年の他の映画のすごさを考えると、あそこまでの称賛に値したかはかなり怪しいよな。あれは受賞キャンペーンのうまさで獲った賞だったと思ってる。
※ 『恋におちたシェイクスピア』は1998年の恋愛喜劇。若き日のシェイクスピアの恋を描いてアカデミー作品賞を受賞したが、『プライベート・ライアン』を破っての受賞には当時から異論が多く、配給側の猛烈な受賞キャンペーンの成果だったとよく指摘される。
29. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
あの映画が叩かれる理由の9割は「作品賞を獲ってしまったから」だと思うんだ。もし受賞してなかったら、よくできた歴史ロマンティック・コメディの最高峰として素直に愛されてたはずだよ。罪があるのは映画本体じゃなくて賞レースのほう。
30. 名無しのReddit住民
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』。あれは容赦なく差別的だよ。ダウンボートで消し飛ばされる前に言っておくと、インドでは文化の描き方が問題視されて撮影許可すら下りなかったし、スピルバーグ本人もシリーズで一番好きじゃない作品だと公言してる。嘘だと思うなら、もう一回見てみろって。
※ 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』は1984年のシリーズ第2作。猿の脳みそのディナーや怪しげな儀式などインド描写への批判が当時から根強く、インド政府の許可が下りずスリランカで撮影された。
まとめ
スレ全体を見渡すと、評価が暴落した映画には3つの型があることが見えてきます。1つ目は『クラッシュ』や『恋におちたシェイクスピア』のように、賞レースの熱で実力以上に持ち上げられ、熱が冷めた途端に素の姿で見られるようになった型。2つ目は『アバター』や『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のように、3Dやサプライズ出演という一回きりの「体験」こそが本体で、それを再現できない自宅のテレビでは急に痩せて見える型。そして3つ目は『レオン』や『魔宮の伝説』のように、作り手の実像や時代の価値観の変化が、作品そのものの見え方まで変えてしまった型です。逆に言えば、この3つの引力に引っ張られてもなお平然と残り続けている映画こそが本物なのかもしれません。皆さんにも「当時は大絶賛したのに、いま見ると首をかしげてしまう映画」、ありませんか?

コメント
宮崎駿の風立ちぬかな。
口からの音のみの効果音とか救いのない内容とか。