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海外「親知らずを抜いて何日も食べられなかった後、妻が作ったマッシュポテト」人生でいちばん美味かった一皿…?

海外「親知らずを抜いて何日も食べられなかった後、妻が作ったマッシュポテト」人生でいちばん美味かった一皿…? 文化・習慣

「人生でいちばん美味しかった食べ物は?」——r/AskReddit に立ったこの質問、てっきり高級レストランの自慢大会になるかと思いきや、最上位に来たのは親知らずを抜いた後に奥さんが作ってくれたマッシュポテトだった。星付きの皿より、腹を空かせた日の一皿のほうが強い。そんな話が延々と続いたスレッドを訳した。

元スレッド:r/AskRedditより

海外の反応

1. 名無しのReddit住民
親知らずを抜いて、何日もまともに噛めない時期があってさ。ようやく固形物が食べられるようになった日に、妻がマッシュポテトとグレービーを作ってくれた。あれが人生で一番記憶に残ってる食事。食べ物であんな幸福感を味わったのは後にも先にもあの一回きりで、一口ずつ本気で味わったよ。

※ グレービー:肉を焼いたときに出る肉汁をベースにした茶色いソース。欧米ではマッシュポテトや七面鳥にほぼ必ず添えられる、家庭の味の代表格。

2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
何日もろくに食べられなかった後の「最初のまともな一食」って、味の次元がまるごと変わるよな。マッシュポテトとグレービーはその一食にちょうどいい。柔らかいのにちゃんと腹にたまって、しかも塩気がある。

3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
数年前に尻の手術で肉を削られて、2週間流動食だけで過ごしたことがある。家の裏に住んでる元カノの両親がコーンビーフとジャガイモを一皿持ってきてくれて、それが術後はじめての固形物だった。誓って言うけど、あれが人生で一番うまかった。

※ コーンビーフとジャガイモ:アイルランド系アメリカ人の定番家庭料理。塩漬けにした牛肉の塊を、ジャガイモやキャベツと一緒に何時間も茹でる。日本の肉じゃがに近い立ち位置の煮込みで、缶詰のコンビーフとは別物。

4. 名無しのReddit住民
空腹は最高の調味料、結局ここに尽きると思ってる。夜勤明けの朝5時にガソリンスタンドで買ったサンドイッチが、予約半年待ちの店より美味かった日が何度もある。舌じゃなくて体が喜んでるだけなんだけどな。

5. 名無しのReddit住民
尿管に結石が詰まって数週間、痛みと腎臓の圧迫でずっと吐き気がしてた(絶対におすすめしない)。手術の日を指折り数えながらほとんど食べられずにいたある日、急に食欲が戻って、妻がうちで「病人スープ」と呼んでるやつを作ってくれた。チキンブイヨンにエッグヌードルを入れただけのスープだよ。座って食べながら丼に泣いた。あれ以上に美味いものを、俺はまだ食べていない。

※ エッグヌードル:卵を練り込んだ平打ちの乾麺。欧米ではスープに入れるのが定番で、食感はきしめんに近い。「病人スープ」は日本でいう風邪のときの卵うどんのような、家ごとに決まっている回復食のこと。

6. 名無しのReddit住民
アフガニスタン駐留中、中隊長に付いて村の長老会議に同席したことがある。部屋にいたのは隊長と俺と、フランス系カナダ人のパシュトー語通訳の3人だけで、他は全員外で警戒。政治の話を黙って聞くつもりで座ったら、その家の主人がとんでもないごちそうを出してきた。ヤギ、鶏、採れたての野菜、名前も分からない料理が次から次へと。あの美味さは一生忘れない。……そのあと赤痢になって数日間ずっと吐き下しが止まらなかったことも、同じくらい一生忘れないけどな。あれは割に合ったのか、思い出すたびに答えが出ない。

※ パシュトー語:アフガニスタン南部から西パキスタンにかけて話される言語で、同国の公用語のひとつ。

7. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
あんた話の運びがうますぎるだろ。ごちそうの描写でこっちの腹が減ったところに、最後の一行で全部持っていかれた。

8. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
きちんと火が通ってれば赤痢の原因菌は死ぬはずだから、たぶん生野菜のほうじゃないかな。肉が原因なら中まで焼けてなかったってことになる。どっちにしても現地の水で洗った野菜は鬼門だよ。

9. 名無しのReddit住民
ちゃんとした、焼きたての、外がバリバリに硬いパン。世の中の美味いものを一通り食べた結果、結局ここに戻ってきてる。切った瞬間の音と立ちのぼる湯気だけで、もう半分勝ってるんだよ。

10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
大家族で育って、日曜は毎週ミサに行ってた。教会から一区画先に古いイタリア系のパン屋があって、日曜によっては帰りに寄ってパンを買ったんだ。母がミサの前に電話で注文しておくから、受け取るころにはちょうど窯から出したてで熱い。実家の勝手口から入って、カウンターに袋を置いて、ちぎってアイリッシュバターを塗る——あれを超える食べ物には何十年経っても出会えてない。半分は思い出補正なんだろうけどさ。

※ アイリッシュバター:アイルランド産の発酵バター。牧草で育てた牛の乳から作るため色が濃い黄色で、香りとコクが強い。ケリーゴールドなどのブランドが有名。

11. 名無しのReddit住民
とんこつラーメン。豚の骨を何時間も炊いて白く濁らせたあのスープに、細い麺が絡んだときの完成度がおかしい。他の料理では代わりが利かないんだよな。

12. 名無しのReddit住民(>>11への返信)
昔、店でとんこつを注文したらとんかつが出てきて、違うと言ったのに作り直しを拒否されて、あげく出入り禁止にされたことがある。いまだに納得いってない😡

13. 名無しのReddit住民(>>11への返信)
あの濃さは食べたあと必ず眠くなるから、うちでは「昼寝確定スープ」って呼んでる。おかげで休みの日の昼にしか頼めない。

14. 名無しのReddit住民
帆立のソテー、レモンバターソース。表面だけ強火で焼き色を付けて中は半生、そこにレモンとバターを合わせただけのソースをかける。素材が良ければ手数は要らないという見本みたいな一皿だと思う。

15. 名無しのReddit住民
チキンティッカマサラ。初めて食べたとき、トマトと生クリームとスパイスがあんなに仲良くなれるのかと本気で驚いた。辛さで殴ってくるんじゃなくて、香りで包み込んでくる感じなんだよ。

※ チキンティッカマサラ:焼いた鶏肉を、トマトとクリームのスパイスソースで煮込んだ料理。インド料理として知られているが実際は英国で生まれたとされ、英国では国民食のひとつに数えられるほど定着している。

16. 名無しのReddit住民
亡くなってもう何年も経つけど、祖母は自分でパンを焼いて、チキン&ダンプリングも一から作る人だった。あの焼きたてのロールパンと手でちぎったダンプリングが、いまでも自分にとっての帰る場所になってる。

※ チキン&ダンプリング:アメリカ南部の家庭料理。鶏を煮込んだ濃いスープに、小麦粉を練った生地をちぎって落として煮る。日本のすいとんにかなり近く、寒い日の定番。

17. 名無しのReddit住民
家できちんと作ったビリヤニ。店のものはどうしても油と香料で押してくるけど、家庭のは米一粒ずつに肉の脂とスパイスが行き渡ってて、香りの層の作り方が全然違うんだ。

※ ビリヤニ:インド・パキスタンから中東にかけて食べられる炊き込みご飯。スパイスで下味を付けた肉と細長いバスマティ米を層に重ね、蓋をして蒸らす。祝いの席の料理で、家ごとにレシピが違う。

18. 名無しのReddit住民(>>17への返信)
完璧に炊けたビリヤニに、冷たいライタを添えたやつ。あの組み合わせを超えるものにまだ出会ってない。熱い米と冷たいヨーグルトが口の中で混ざる瞬間が全部なんだよな🤤

※ ライタ:ヨーグルトにきゅうりや玉ねぎ、クミンなどを混ぜた冷たい副菜。スパイスの熱を冷ますためにビリヤニやカレーに添える。

19. 名無しのReddit住民
トルコの炭火焼き。熾火から上げた直後のやつが、自分の中ではかなり上位に来る。煙の匂いが移った肉に、焼いた青唐辛子とトマトが添えられて出てくる、あの一皿の力強さがすごい。

※ トルコの炭火焼き:ケバブ全般を指す。串に刺した羊や牛のひき肉を炭火で焼くアダナケバブ、塊肉を焼くシシケバブなど種類が多く、焼いた野菜と薄いパンを添えて出すのが定番。

20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
分かる。同じ理屈でキャンプの焚き火で焼いたステーキも強いよ。設備も技術も無いのに、家のフライパンで焼いたものより確実に美味い。外の空気と煙が調味料になってる。

21. 名無しのReddit住民
店によって呼び名が十通りくらいあるやつなんだけど、ハマチの薄造りをポン酢とゆず果汁に浸して、上にハラペーニョの薄切りを一枚のせたもの。ガーリックチップ、青ねぎ、パクチー、シラチャーが乗ってれば加点。毎回きっちり完璧な一口になる。

※ ハラペーニョ:メキシコ原産の青唐辛子。生のまま薄切りで使うと、辛さより青い香りのほうが立つ。シラチャーはタイ発祥の甘辛いチリソースで、アメリカでは食卓の常備品。この皿はアメリカの日本料理店から広まった一品で、店ごとに名前が違う。

22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
ガーリックチップは加点じゃなくて必須だと思ってる。あれが無いと油の香りが立たないから、ただの冷たい魚とポン酢で終わるんだよ。パクチーのほうは好みが割れるだろうけどな。

23. 名無しのReddit住民
東京の築地の場外で、名前も分からない屋台で食べた和牛の串。一本しか買わなかったことを今でも後悔してる。立ったまま三口で終わったのに、何年経ってもあの脂の溶け方を思い出せるんだ。

24. 名無しのReddit住民
ヘルズキッチンのビーフウェリントン。テレビであれだけ「生焼けだ」と怒鳴られてる場面を見てきたから、実物が運ばれてきたときは妙に緊張したよ。ナイフを入れた瞬間の断面を見て、なぜあの人が毎回あんなに怒るのかがようやく分かった。

※ ビーフウェリントン:牛ヒレ肉をきのこのペーストと生ハムで包み、さらにパイ生地でくるんで焼く英国料理。火入れが極端に難しい。ヘルズキッチンは英国人シェフのゴードン・ラムゼイが手がける同名の料理番組と、その名を冠したレストランのこと。番組で彼が生焼けのビーフウェリントンに激怒する場面が有名。

25. 名無しのReddit住民(>>24への返信)
正直に言うと、俺は有名店で人生最高の一皿に当たったことが一度もない。値段と期待値が先に立って、味を評価する前に「元は取れたか」を考えてしまうんだよ。腹を空かせて食べた安いもののほうが結局勝つ。

26. 名無しのReddit住民
ジョロフライス。トマトの甘さと鍋底の焦げの香りが米に全部入ってて、おかずが無くても皿が空く。ただ、この名前を出すとどこの国のが本物かで必ず喧嘩が始まるから、俺は黙って食べることにしてる。

※ ジョロフライス:西アフリカ一帯で食べられる炊き込みご飯。トマトと玉ねぎ、唐辛子のペーストで米を炊き、鶏や魚を添える。ナイジェリア式とガーナ式のどちらが本物かをめぐる言い争いは、現地でもネット上でも定番のネタになっている。

27. 名無しのReddit住民
カルネアサーダのタコス。屋台のトルティーヤ二枚重ねに、刻んだ肉と玉ねぎとパクチーとライムだけ。皿もフォークも要らないのに、レストランで食べるどのステーキより満足度が高いんだよな。

※ カルネアサーダ:味付けした牛肉を炭火で焼いて細かく刻んだ、メキシコの屋台タコスの定番具材。手のひらサイズのトルティーヤを二枚重ねて具を乗せ、ライムを絞って手で食べる。

28. 名無しのReddit住民
マンゴーだった。あのマンゴーの前にも後にも数え切れないくらいマンゴーを食べてるけど、あの一個だけが桁違いに美味かった。何がどう違ったのか、いまだに自分でも説明できない。

29. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
果物は当たりを引いたときの記憶だけがやたら残るよね。俺は8歳で初めてピスタチオを食べたときが人生の頂点で、その日のうちに大袋を空にした。あれ以来ずっと同じ味を探し続けてる。

30. 名無しのReddit住民
祖母の料理。何を作っても美味かった。農場育ちの人で、当時はその地域にコンバインを持ってる農家が一軒も無かったから、収穫期になると近所の農家が家族ごと集まって、順番に麦刈りを手伝い合ってたらしい。祖母は10歳から18歳まで、そのひと月のあいだ毎日60人分の食事を三食作る係だった。料理はそうやって覚えたんだと言ってたよ。もういないけどな。

※ コンバイン:麦などの刈り取りと脱穀を一台でこなす大型農機。高価なため、20世紀半ばのアメリカでは近隣の農家が共同で作業し合うのが当たり前だった。

まとめ

並んだ答えを追っていくと、値段の張る皿はむしろ少数派だった。上位に来たのは、手術明けで何日も食べられなかった後の一皿、慣れない土地で振る舞われたごちそう、もういない祖母の台所。味そのものより、それを食べた瞬間の体と気持ちの状態を覚えている、ということなのだと思う。空腹は最高の調味料という古い言い回しが、これだけ実例付きで裏書きされるスレッドも珍しい。

もうひとつ面白いのは、料理名だけを書いたコメントほど反応が伸びていないことだ。とんこつを頼んだらとんかつが出てきて出入り禁止になった一件や、ごちそうの翌日に赤痢で寝込んだ一件のように、失敗や後日談がくっついている食事のほうが強く記憶に残るし、他人にも伝わる。美味しさは舌の上だけでは完結しないらしい。

皆さんの「人生でいちばん美味しかった一皿」は何ですか? 名店の記憶ですか、それとも腹を空かせて帰った日に、誰かが黙って出してくれた何気ないご飯でしょうか?

文化・習慣
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コメント

  1. Reddit名無しさん より:

    ビリヤニていまいちピンと来ないんだけど、ちゃんと美味いのがあるようだね。