初日の昼休みに消えた人、研修10分でフライ返しを返した人、開始5分で外に出てそのまま帰った人。「今までで一番早く辞めた仕事は?」という質問に、海外の職場から続々と自己ベストが集まりました。辞めるまでの時間が短いほど、その職場が何をやらかしたのかが濃縮されていて笑えます。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
ホームセンターの法人向けカウンターで働いていたとき、子どもの保育園から「事故がありました」と電話が来たんだ。上司は「今は抜けられない」と言った。彼は勘違いをしていた。その日が最後の勤務になったよ。
※ 米国の大半の州は「随意雇用」といって、労働者はいつでも予告なく辞められる代わりに、会社側もいつでも解雇できる。だから「その場で立ち上がって出ていく」が現実的な選択肢になる。慣習としては2週間前に申し出るのが礼儀とされている。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
「彼は勘違いをしていた」の一言で全部伝わるのが最高。うちも似た場面があって、上司が「子どもの熱くらいで早退するのか」と言った瞬間に、その場でエプロンを畳んで置いてきた。入社4日目だったよ。
3. 名無しのReddit住民
夏休みに清掃の仕事に入ったんだけど、初日の朝いちばんに「勤務中はトイレを使うな」と言われた。開始5分で外に出て、そのまま帰ったよ。労働条件より先に膀胱の話をされるとは思わなかった。
4. 名無しのReddit住民
エンジニアの仕事の合間に、つなぎで倉庫作業に入ったときの研修がこれ。
研修担当「この重い荷物をあっちに移して」
自分「了解です、台車はどこですか?」
研修担当「台車はない。手で運ぶ」
自分「無理です、帰ります」
研修担当「帰れるわけないだろ」
自分「さようなら」
だいたい1時間くらいだったかな。
5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
台車を用意しない倉庫って、だいたい他のところも全部ケチってるんだよね。自分が入った現場も作業手袋が自腹で、初日の休憩時間に「それは聞いてないです」と伝えて2時間で抜けた。逃げ足だけは鍛えられた。
6. 名無しのReddit住民
15歳のとき、地元のデイリークイーンに採用された。店長に「アイスのカウンターとグリル、どっちがいい?」と聞かれてアイスと答えたら、「男はだいたいグリルで、アイスは女子がやるんだけどな」と言われた。それでますますアイスがやりたくなったと伝えたら、グリルに配置された。
研修シフト開始から10分、ハンバーガーを1個焼いたところで、友達の父親がトイレを借りに入ってきて「働き口を探してるなら、うちでトラックの荷降ろしをやればよかったのに」と言った。それは求人ですかと聞いたらそうだと言うので、フライ返しと紙の帽子を返して、家具のトラックを降ろす仕事に行った。
親父にはめちゃくちゃ怒られて「倉庫仕事なんてすぐ嫌になるぞ」と言われたけど、その会社には7年いた。
※ デイリークイーンは、ソフトクリームとハンバーガーを出す全米チェーン。高校生の初バイト先の定番として名前がよく挙がる。
7. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
お父さんの予言が7年分外れているのが最高すぎる。うちの親父も「そんな仕事はすぐ辞めることになる」と言ってきたけど、実際に辞めたのは親父が勧めてきた事務のバイトのほうで、そっちは3日で無理だった。
8. 名無しのReddit住民
15歳のとき、建設現場の清掃係として応募した。実際にやらされたのは、建設中のアパートの上の階まで金属製のドアを枠ごと運ぶ作業。重すぎてベルトを使い、男4人がかりで担ぐようなやつだよ。翌日の夕方はもう体が動かなかった。まっすぐ立つどころか、存在しているだけで背中が痛い。1日でおしまいだった。
9. 名無しのReddit住民
食品パッケージの会社に、フォークリフトのオペレーターとして採用された。週5日、時給12ドルという話だった。だいぶ前のことだから、当時としては悪くない条件だよ。初日に行ったら「ライン担当が辞めたから箱詰めをやってくれ。時給は8ドルしか出せない。ラインは週7日勤務な」と言われた。そのまま出口に向かった。
※ 時給12ドルは日本円でおよそ1,800円、8ドルはおよそ1,200円、9ドルはおよそ1,350円(1ドル150円換算)。米国の最低賃金は州ごとに違い、当時の連邦最低賃金は7.25ドルだった。
10. 名無しのReddit住民
シフトに入ってタイムカードを押して、「車に鍵を忘れました」と言って駐車場に出て、そのまま帰った。初日の、最初の1時間だよ。仕事の中身は、ラインを流れてくる空き箱の底にA4くらいの紙を1枚入れるだけ。時給9ドル。音楽なし、話せる同僚なし。あれは1時間が限界だった。
11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
「車に鍵を忘れました」は世界共通の呪文なんだな。自分は工場のライン作業を昼休みに抜けた口で、午前の3時間だけで心が折れた。まったく同じ動作を1万回やる前提の仕事って、初日に体のほうが先に拒否するんだよね。
12. 名無しのReddit住民
4時間。大学生のころテレアポの仕事に就いたんだけど、マネージャーが完全に異常な人だった。決定打は、自分が電話をしている真正面で、彼が同僚と新聞の話をしていたとき。セクハラ被害を受けた女性の記事について「セクハラ? 冗談だろ」と言い出して、その女性を、口にするのもはばかられる下品な言葉で侮辱し始めたんだ。
電話の向こうのお客さんは女性で、その声が全部聞こえていて、受話器越しに叫び始めた。こっちが電話を切ったら、今度は「なぜ切った、そこから契約に持っていけ」と説教が始まった。立ち上がって、そのまま出ていったよ。
13. 名無しのReddit住民
コールセンターの集団採用説明会に行った。食事をごちそうされて、この仕事がどれだけ素晴らしいかを散々聞かされて、それから実際の作業フロアを見学することになった。
全員が死んだ顔をしていて、横を通ったひとりが、首を横に振りながら口の形だけで「逃げろ」と伝えてきた。その場で辞退して、ティム・ホートンズで働くことにしたよ。
※ ティム・ホートンズはカナダ発祥のコーヒー・ドーナツチェーン。カナダでは駅前のコンビニ感覚の存在で、学生バイトの定番先でもある。
14. 名無しのReddit住民
面接では「うちはコールドコールはしません」と言われていた。初日にリストを渡されて、会社と何の関係もない人たちに片っ端から電話をかけろと指示された。2件かけたところで立ち上がって帰った。
上司が出口で止めてきて「まる1日働かないと給料は払わないぞ」と言うから、その5ドルはくれてやると伝えて出た。
※ コールドコールは、面識のない相手にいきなり営業電話をかけること。この5ドルは日本円でおよそ750円。
15. 名無しのReddit住民
カトコってところ。売り場に立つ販売の仕事だと思っていたら、全然違った。実態はマルチ商法だよ。3日間の説明会を受けて週のノルマを渡されて、そのあとCEOが出てくる表彰イベントに連れて行かれた。
行ってみたら、自分たちの上前をはねている金持ちのおじさんたちが、自分で自分に酔っているだけの会だった。隣に座っていた女の子と「これ本気でやってるの?」という顔を見合わせて、コーヒーを飲みに行こうと言って2人で抜けた。そのままクビになったけど、親友が1人できて、10年以上たった今も友達だよ。全部で1週間くらいだった。
※ カトコ(Cutco)は米国の包丁ブランド。大学生を「営業インターン」として大量に集め、まず親戚や友人に売らせる勧誘手法で知られている。
16. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
カトコの説明会、行ったことがある人が多すぎて笑う。自分も友達に誘われて説明会だけ出て、「まず自分で包丁セットを買え」と言われた時点で帰った。所要時間は往復の運転を含めて2時間。あの包丁自体の切れ味は本物らしいけどね。
17. 名無しのReddit住民
応募したのは店舗スタッフの求人だったのに、実際は訪問販売の仕事だった。オリエンテーションの途中で立ち上がって出ていったよ。求人票と話が違う時点で、そのあと何を聞かされても無駄だからね。
18. 名無しのReddit住民
1日。ショッピングモールに入っている携帯キャリアの店だった。上司は、客から余計な金を巻き上げてこいと言ってきた。契約が取れるなら手段は問わない、という方針。魂まで削られる筋合いはないので、次の日には行かなかった。
19. 名無しのReddit住民
動物看護師の仕事で、5日。院長は、こっちが経歴を偽ったと言い出して、気に入らないことがあるたびに時給を1ドルずつ下げてきた。
それでいて、注射針と注射器を患者ごとに使い回しているし、麻酔のやり方も相当ひどいし、状態を見るモニター機器すら置いていない。こっちへの指示は「息をしているか確認しておいて」だけ。呼吸を助ける道具が何もないのに、だよ。酸素すら流していない状態でね。
月曜に入って金曜には出ていった。そのあとちゃんとした動物病院に就職できた。
20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
これは5日でも長いくらいだよ。自分も介護施設に入った初日、入居者の記録を後からまとめて書くのが当たり前になっているのを見て、休憩時間に荷物をまとめて帰った。半日ももたなかった。
21. 名無しのReddit住民
食肉加工工場で2時間の研修を受けて、作業フロアに出て、最初の休憩で帰った。肉を嫌いになりたくなかったんだ。あそこにあと1時間いたら、たぶん一生ハンバーガーが食べられない体になっていた。
22. 名無しのReddit住民
3時間半。料理人を10年やってきた。厨房の給料は笑えるほど安いから、掛け持ちの2本目が必要だったんだ。名人ではないけど一通りはこなせるし、その場の空気も読めるほうだと思っている。
初日に入ったら、料理長が100ページのレシピ集を放ってきて「これを全部覚えたら、もっとシフトに入る権利をやる」と言って、そのまま2時間戻ってこなかった。
16時に戻ってきた彼は、レシピを覚えながらディナーの仕込みをしていた自分を見て「何やってんだお前」。やることがあるなら言ってくれれば喜んでやりますよ、こっちは超能力者じゃないので、と返した。じゃあ奥の仕込み場を磨いてこいと言われた。誰も使っていない場所を、だよ。1時間磨いた。そのあと彼が来て、今日はもう上がっていいと言われた。分かりましたと答えて、彼のすぐ横のゴミ箱にレシピ集を放り込んで出た。二度と行っていない。
その店は1年ももたずに潰れたと思う。3時間半分の給料は何年も払われないままで、最後は州の労働局が取り立てて送ってくれた。はした金だけど、絶対に受け取ってやると決めていたんだ。
※ 米国では未払い賃金を州の労働局に申し立てると、行政が会社から回収して労働者に渡す仕組みがある。金額が小さくても受理されるため、数時間分の賃金でも取り戻せることがある。
23. 名無しのReddit住民(>>22への返信)
レシピ集をゴミ箱に放り込むところまでが完璧すぎる。自分も似たような店で、初日に「まず皿を1000枚洗え、話はそれからだ」と言われて、4時間洗ってから静かに帰った。ああいう店は、人を試すこと自体が目的になってるんだよね。
24. 名無しのReddit住民
4日。レストランだった。経験は十分あったから面接でその場採用されて、次の月曜から入った。
とにかく何もかもが細かく管理されていて、まともに仕事ができない。たとえば伝票を分けるだけでも店長の承認がいるから、伝票を分けるために店長を探し回っている時間のほうが、接客の時間より長いんだよ。さすがにばかばかしくなった。
25. 名無しのReddit住民
2000年代の初め、英国の新聞社サイトでファンタジーフットボールのリーグを作る案件を取った会社に採用された。その企画をひとりで作れると思われていた唯一の開発者が自分だった。
初日の朝に案内されたのは、廊下に置かれたテーブル。机じゃなくてテーブルね。パソコンのマウスはケーブルが短すぎて、上下逆さに持たないと画面の端まで届かない。「コーヒーマシンは自由に使っていいよ、1杯1ポンドで」とも言われた。
昼に近くのパブへ出て、そこから会社の受付に電話した。「もしもし、今日から入った者ですが。戻らないことになりましたのでお伝えします」
※ ファンタジーフットボールは、実在の選手を選んで架空のチームを組み、実際の試合成績で競うゲーム。英国では新聞社サイトの定番企画になっている。1ポンドは日本円でおよそ190円。
26. 名無しのReddit住民
厳密には一度も従業員になっていないんだけど、住宅管理組合の経理の仕事で1時間だけ行った。
何もかもが怪しくて、説明される数字が合わないし、とにかく妙な感じがした。握手をして、2週間後の月初から来てくれと言われた。
どうしても気が進まなくて、何ヶ月も電話をかけてくる相手を無視し続けた。申し訳ないとは思ったけど、勘で動くのが自分のやり方なんだ。
何年もあとに、そこで働いていた女性にたまたま会った。あの男は自分を雇おうとしていたころに数十万ユーロを横領していて、実刑を受ける直前だったらしい。もし働いていたら、罪をかぶるのは自分の役だったよ。
※ 住宅管理組合(HOA)は、米国の住宅地で共有部の管理費を集めて運営する組織。規模が小さいところでは会計を1人に任せきりにしていることも多い。
27. 名無しのReddit住民
大手の自動車ディーラーで働き始めた。初日、トイレから出たら年配の男性が待っていて「私がオーナーだ、よろしく」と言われた。
売り場に戻ったら他の営業がみんな笑っていて、「あの人は普段まったく顔を出さない。出てきたのは君が好みのタイプだからだ」と言われた。そのときは意味が分からなかった。
オーナーの名前を検索してみたら、自分と体格も顔立ちもそっくりな恋人がいた。それから毎日、トイレの外で待ち構えて挨拶してきて、家まで送ろうかと誘ってくる。3回目で辞めた。
28. 名無しのReddit住民
バーの警備で雇われた。コロナの行動制限が明けた直後で、飲食店がどこも人手をかき集めていた時期。時給に加えてチップの分配もあると聞いていた。
3週間働いて給料日が来たのに、明細も振り込みもない。店長に言ったら「大したことじゃない、数日で直る」みたいな態度。しかも連休前の金曜で、週明けまで何もできないと言う。その場で出ていった。
1週間以上たってようやく受け取った給料には、チップの分配がゼロで、労働時間も少なく計上されていた。州の労働局に通報したら、その店は年内に潰れた。金の管理がおかしかったのは、自分の給料だけじゃなかったんだろうね。
29. 名無しのReddit住民
ほかの人ほど短くはないけど、16歳の冬、地元のスーパーで8週間ほど袋詰め係をやった。12月から2月まで。
辞めた理由はこれ。その年でいちばん寒い日に、袋詰めのシフトのつもりで出勤したら、店長に「今日は外でカート回収な」と言われた。
「え、その格好で来てないんですけど。袋詰めのシフトで組まれてましたよね」
「だから何だ? カート係は2時間も外にいるんだぞ、暖まらせてやらないと」
結局1時間くらい外にいた。カートを1台押して戻ってきては、5分か10分ヒーターの前で凍った脚を溶かす、の繰り返し。事前にひと言もなかったことに本気で腹が立った。
次のシフト表が出る前に「家族と2月の休みに旅行に行くので」と言って2週間の休みを取った。そして旅行に出る前日に出勤して、2週間前の退職通告を出した。理由は「両親が勉強に集中しろと言うので」。店長は書類を書き終えてから気づいた。「待て……お前、明日から2週間休みだよな?」「はい。ここで、事前に伝えることの大切さを学んだので。ちゃんとお知らせしておきたかったんです。お元気で」
※ 米国では退職の2週間前に申し出るのが慣習で、法律上の義務ではない。ただしこれを守らないと次の職場への推薦状をもらえないことがあるため、多くの人は形だけでも守る。
30. 名無しのReddit住民
新しい事務所に入って30分で、自分から猫のおしっこの匂いが強烈にしていることに気づいた。トイレに行くふりをして席を立って、そのまま歩き続けて帰った。
大陸を横断して引っ越してきたばかりで、怯えていたうちの猫が、洗いたての洗濯物をトイレ代わりにしていたことに気づいていなかったんだ。
今もどこかで、「猫のトイレみたいな匂いで出社してきて、30分で消えた男」の話を語り草にしている人たちがいる。それ、自分だよ。
まとめ
並べてみると、最速で辞めた理由はきれいに3種類に分かれます。ひとつめは求人票との食い違い。時給が下がる、休日が消える、店舗スタッフのはずが訪問販売になる。ふたつめは人としての扱いの線引きで、トイレを禁じられる、子どもの事故の連絡を止められる、台車すら渡されない。そして最後が、この職場は法律のほうを踏み越えているという勘です。注射針を使い回す動物病院も、数字の合わない経理も、給料を払わないバーも、辞めた人の判断が正しかったことをあとから証明しています。
米国では予告なしに辞めても違法ではない代わりに、会社側もいつでも切れます。だから初日に立ち上がって出ていく人がここまで多く、しかも辞めた本人が誰も後悔していない。日本だと「せめて1ヶ月は」「次を決めてから」と考えがちですが、時給9ドルで空き箱に紙を1枚入れ続ける仕事を1時間で見限った人と、7年勤めた倉庫に流れ着いた人が同じスレッドに並んでいるのを見ると、見切りの早さは逃げとは限らないのだと思わされます。皆さんの「一番早く辞めた記録」は、何時間何分でしたか?

コメント