「一度だけ体験して、金持ちがこれにハマる理由が一発で理解できたもの」。海外の掲示板に立ったこのスレッドが面白いのは、上位に並んだ答えがヨットでもジェットでもなく、その大半が「何も心配しなくていい」という状態そのものだったこと。読み進めるほど、贅沢の正体がだんだん見えてくる。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
無職なのに、請求書の心配をしなくていいこと。これに尽きるよ。働いてない期間って本来なら地獄のはずなのに、貯金がある人にとってはただの休みなんだよな。同じ「無職」って言葉なのに中身が全然違う。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
正直、このスレで一番デカいのはそれだと思う。会社に「もう結構です」と言えて、あの重さを肩から下ろして、本当にやりたいことを探す時間がある。現代社会で一番純粋な自由ってこれでしょ。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
数年前に自分で「ミニ引退」って呼んでる期間を作った。仕事を辞めて、1年まるまる働かなかった。どの基準で見ても金持ちじゃないけど、切り詰めれば貯金で1年はいけたんだ。
そしたら人生の全部が楽になった。友達には全員会えたし、部屋はかつてないほど綺麗だったし、運動もしたし、画面を見てる時間が減って実際に体を動かすようになった。最後は自転車で東海岸を南下した。メンタルは絶好調だった。要するに俺の鬱のほとんどは仕事から来てたってことなんだよ。
あの給料のために自分がどれだけのものを差し出してるのか、みんな本当に気づいてない。
4. 名無しのReddit住民
値札を見ないで買えること。地味に聞こえるかもしれないけど、これで生活からどれだけストレスが消えるか、体験するまで信じられなかった。
5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
本当にこれ。まともに稼げるようになって初めてスーパーに行った日、通路を歩きながら普通に泣いた。何を取っても家計に響かないんだ、と思ったら涙が止まらなくて。
それ以来、お年寄りとか、しんどそうな人の会計をこっそり払うようにしてる。どこでも買い物できるけど、俺は近所のアルディが好きなんだ。先週、俺の後ろに並んでたヒスパニック系の男性が、明らかに一日中働いてきたって顔をしてた。さっきから通路で何度も商品を見ては金額を数え直してたのを見てたんだよ。だから自分の袋詰めをしながら、そっと行ってカードをかざした。彼は何が起きたか全然わかってなくて、店員に「もう大丈夫ですよ」と言われてもポカンとしてた。店員がスペイン語で言い直したら、やっと笑った。車を出すとき、彼が電話しながら笑ってて、そのまま店に戻っていくのが見えた。今度は欲しいものを買えてたらいいな。
※ アルディ=ドイツ発祥の激安スーパーマーケットチェーン。欧米で広く展開している。
6. 名無しのReddit住民
バリバリのトレーラーハウス育ちなんだけど、高校のときになぜか金持ちの女の子と付き合うことに成功してさ。彼女の父親のボートに乗せてもらったとき、自分が今ボートに乗ってるっていう事実そのものが信じられなくて、ずっとぼーっとしてた記憶がある。
※ トレーラーハウス育ち=アメリカで低所得層の暮らしを指す代名詞的な表現。
7. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
で、イルカに乗ってバク宙とかキメてたわけ?そこまでやって初めて金持ちのボートって感じがするんだけど。8. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
俺はボートって聞くと全然違うものを思い出す。
祖父は機械工で、組合の人間で、最後は工場の職長になった。今の時代なら機械工学の学位を取ってたと思うけど、当時の学歴は高校卒だけ。
その祖父の趣味がボート作りだった。しかも本気の外洋船。スピードボートを1隻と、35フィート超のキャビンクルーザーを2隻。1隻は自分用に残して、あとの2隻は売った。この趣味のせいで祖母は何度も離婚しかけてた。
祖父が創設メンバーだった「ヨットクラブ」は、ヨットって単語が一番似合わない連中の集まりだったよ。半分は素人の造船マニアで、海の上の油まみれの整備工みたいな人たち。
家族でよく海に出た。ロングアイランド湾から浜辺の花火大会を眺めたのは、今でも一番いい子供の頃の思い出だ。
あるとき知り合いの家族を乗せたら、そこの子が「うちのじいちゃんのボートの方がデカい」って言ったんだ。俺はムッとして言い返した。「で、君のじいちゃんは自分でボートを作ったの?」
9. 名無しのReddit住民
常に何かを心配してなくていいこと。
金持ちじゃないけど、9ヶ月分の生活費を貯められた。車が突然死んでも買い替えられる。こんな余裕は人生で初めてなんだ。
夜、眠れるようになった。
去年、父が亡くなった。必要とされたときに、すぐ母のところに行けた。仕事を休めた。そばにいて手伝えた。
うまく言葉にできないけど、これは本当は金持ちの特権であっちゃいけないと思う。全員にとって当たり前であるべきなんだ。50歳になるまでここに来られなかったのが、ただただ悔しい。
10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
金持ちだって心配はしてるよ。ただ心配の中身が違うだけ。この友達は本当に自分を好きなのか、それとも金なのか。子どもが学校で狙われたりしないか。無いことの心配じゃなくて、持ってるせいの心配ってやつ。どっちがマシとは言わないけど、無くなるわけじゃない。
11. 名無しのReddit住民
引っ越し業者を雇うこと。荷造りと荷解き以外は何もしなくていいって、生活が変わるレベルだった。
もう30回以上引っ越してるんだけど、人に頼める立場になったのはつい最近。箱を部屋ごとに色分けしといたら、向こうが勝手に仕分けして、それぞれの部屋に置いていってくれるんだ。完全にズルしてる気分だったし、最高だった。
12. 名無しのReddit住民(>>11への返信)
そこからさらに上があって、荷造りまで全部やってくれる業者がいるからね。こっちは当日ソファに座ってるだけ。
13. 名無しのReddit住民
一番の贅沢は高いモノじゃないんだよ。時間を買い戻すことだ。掃除を人に頼むのでも、高い方の移動手段を選ぶのでも、面倒な用事を外注するのでもいい。金持ちが金より時間を大事にする理由が、そのとき初めて腑に落ちた。
14. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
うーん、それでも宮島の1泊15万の宿だけは手放せない思い出だな。バルコニーに専用の風呂があって、湯に浸かりながら海に立つ大鳥居が見えるんだ。
6年経った今はもう二度と泊まれないけど、あのときの記憶は俺と子どもたちのもので、誰にも奪えない。
※ 1泊1,000ドル前後、日本円で約15万円。15. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
これが正解。今まさに泥沼の離婚の真っ最中で、金銭的にはカツカツなんだけど、隔週のハウスクリーニングだけは切ってない。ストレスも不安も、やることリストの長さも、あれがあるだけで全然違うんだ。
16. 名無しのReddit住民
ハウスクリーニングのサービス。掃除に時間を使うんじゃなくて、生きる方に時間を使えるようになる。
というより、常に埃だらけのぐちゃぐちゃの中で暮らさずに済むってだけでもデカいよ。幼児の後片付けをしながら、飯を食わせて、服を洗って、皿を洗って、通勤して、働いて、その子の食材を買いに行って、風呂に入れて、寝かしつけに2時間添い寝して、その上で自分の睡眠8時間なんて、物理的にどう計算しても足りないでしょ。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
ロボット掃除機を全力で勧めるよ。うちはあれで人生が変わった。毎日勝手にソファの下もベッドの下もやってくれる。金持ちの真似をする前に、まずここからでよくない?
18. 名無しのReddit住民
アイスホッケーの試合の、貸切のボックス席。専属のシェフがいて、自分たちだけのビュッフェがあって、飲み物は無制限。頭がおかしくなるかと思った。
※ 北米のプロアイスホッケーリーグ(NHL)の会場には、企業や富裕層が年間契約する個室観覧席がある。
19. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
うちはバスケの試合だった。中身は全く同じ。シェフ、ビュッフェ、飲み放題。勤めてた会社の社長がボックスを持ってて、自分が行けない試合のときは社員にチケットを回してくれてたんだ。
20. 名無しのReddit住民
ファーストクラスで、飛行機の中でシャワーを浴びたこと。
ファーストとビジネスの違いなんて正直どうでもいいと思ってたんだけど、空の上でシャワーを浴びるっていうのは、なんかこう、あれだけは別格だった。
21. 名無しのReddit住民(>>20への返信)
え、飛行機でシャワー浴びれるの?そんなものが存在すること自体、今この瞬間に初めて知ったんだけど。
22. 名無しのReddit住民
プライベートジェット。
乗せてくれた本人がこう言ってた。「プライベートジェットとコカインの違いって何だと思う?」
「コカインの方が簡単にやめられる」
23. 名無しのReddit住民(>>22への返信)
わかる。たまに乗せてもらう機会があるんだけど、あれは完全に別世界だよ。搭乗券もない、保安検査もない。全員が揃うのを待って、揃ったら即出発。
この前はゲートに車で乗りつけてから離陸まで5分もかからなかった。着陸したら格納庫の中、機体から3メートルのところにレンタカーが停めてある。何より、飛行機の方が自分を待ってくれるんだ。あれを一度知ると、空港であの行列に並ぶ一連の儀式が本当に馬鹿らしくなる。24. 名無しのReddit住民(>>22への返信)
友人の父親が資産5億ドル超、日本円で700億円以上って人でさ。その人のガルフストリームでニューヨークに行ったことがある。降りた後の流れが違いすぎた。黒塗りの車が待ってて、運転手とは別に、車の中にもう1人執事が乗ってるんだ。
でも一番「これが金持ちか」と思ったのは花だった。毎日、家に生花が届いて、翌日には全部新しいのに交換される。捨ててるんだと思ってたら、たまたま地元の子供病院で同じ花を見かけた。一日飾って、病院に寄付して、それを税金の控除に回してたんだよ。あれこそ完全に金持ちのやり口だと思った。
※ ガルフストリーム=プライベートジェットの代表的なメーカー。
25. 名無しのReddit住民
玄関までスーツケースを取りに来てくれて、着いた先の玄関まで届けてくれるサービス。空港まで自分で荷物を運ばなくていいんだ。一度使うと、もう重いカバンを引きずって電車に乗る気になれない。
26. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
うちも去年それやったんだけどさ、息子のケビンだけ家に置いてきちゃってね。まるまる1週間。
※ 映画『ホーム・アローン』のネタ。旅行当日のドタバタで、息子ケビンだけが家に置き去りにされる。
27. 名無しのReddit住民
スキー。実はニュージーランドでは、スキーをするのに金持ちである必要はないんだ(うちは新車よりスキーを優先しただけで、両親は10年以上乗った車で平気だった)。ただ、スキー場では本当によく金持ちに会う。5歳から滑ってて、両親がくれたもので一番よかったのはスキー漬けの子供時代だったと思ってる。今25歳だけど、冬に一番楽しみなのは今でもこれ。
28. 名無しのReddit住民(>>27への返信)
オレゴンのスキー場の1日券の値段を見て吐き気がした。あれを普通に払える人たちが実在するのが、正直まだ理解できてない。
29. 名無しのReddit住民
コスタリカの1泊15万のリゾート。サービスの水準が異次元だった。
熱帯雨林の中だからずっと雨なんだけど、スタッフが建物の間をひたすら往復して共用の傘を配って回ってる。傘を持ち歩くっていう発想がそもそも要らないんだ。レストランに置き忘れた?だから何?って世界。
あと笑ったのが、どこに行くにも「カートお使いになりますか」って聞かれること。150メートル先でも聞いてくる。いや今週まだ一度も自分の足使ってないんですけど、って毎回断ってた。
30. 名無しのReddit住民
このスレで一番興味深いのは、みんなが挙げてる「金持ちのこと」の多くが、ちょっと前まではただの中流のことだった点だよね。生活水準の基準がいつの間にかそこまでズレたってことなんじゃないの。
まとめ
ヨット、プライベートジェット、機内シャワー。派手な答えも確かに並んではいるけれど、上位に食い込んだのはどれも「心配しなくていい」「時間が戻ってくる」という、目に見えないものばかりでした。値札を見ずにカゴに入れる、夜きちんと眠れる、親が倒れたときにすぐ駆けつけられる。贅沢の正体は所有物ではなく、選択肢の数と、その選択肢を使うときに何も差し出さなくていいことなのかもしれません。
一方で、10番の人が言うように金持ち側にも別種の心配はあるし、30番の指摘も鋭いところを突いています。引っ越し業者、たまの外食、掃除の外注。これらが「金持ちのこと」に分類され始めた時点で、動いたのは金持ちの側ではなく基準線の方だ、という視点です。「1年働かなかったら鬱が治った」という3番の話が刺さるのも、たぶん同じ理由でしょう。
皆さんが一度だけ体験して「なるほど、これは抜けられないわ」と思ったものは何ですか?

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