「嫌な役を演じすぎて、本人まで嫌われてしまった俳優は誰?」――r/AskRedditのそんな問いに、映画好きたちが本気の名前を挙げ始めた。憎たらしいキャラを演じきった結果、現実でも罵られたり、二度といい役が回ってこなくなったり。逆に「演技が上手すぎたせいで損してるだけで、本人はめちゃくちゃいい人」という同情の声も。名演ゆえの悲劇が並んだスレッドをまとめた。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
マーガレット・ハミルトン。『オズの魔法使い』の西の悪い魔女ね。あの緑の顔で子どもたちを震え上がらせたせいで、映画のあとは現実でも嫌な顔をされたらしい。でも本人はものすごく優しい女性だったんだよ。気の毒すぎる。
※ 1939年の名作ミュージカル映画。緑色の肌と甲高い笑い声の魔女役はトラウマ製造機として有名で、当時の子どもに強烈に恐れられた。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
ミスター・ロジャースが自分の子ども番組に彼女を呼んで、「これはお芝居なんだよ、この人はいい人なんだよ」って子どもたちに見せたエピソードがある。優しい世界すぎて泣ける。
※ ミスター・ロジャース=アメリカの伝説的な子ども向け番組の司会者。50年以上「優しさ」を教え続けた国民的存在。
3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
撮影中、ほかのキャストがジュディ・ガーランドに冷たく当たってた中で、彼女だけはずっと優しかったって話もあるよね。役と本人のギャップが激しすぎる。
4. 名無しのReddit住民
『タイタニック』のキャル役、ビリー・ゼーン。ローズの婚約者で、嫉妬深くて金にものを言わせる最低男。あの完璧なクズっぷりのせいで、しばらく「あいつ=嫌な金持ち」のイメージが定着しちゃった気がする。
※ 1997年の大ヒット映画。キャルはヒロインの婚約者で、傲慢で執念深い悪役。観客の憎しみを一身に集めた。
5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
「友達のビリー・ゼーンの言うことを聞けよ!」ってネットミームになってるの最高に好き。役者本人の名前でいじられる悪役、なかなかいない。
6. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
正直オレ、長いこと『ハムナプトラ』のミイラを演じてたのがビリー・ゼーンだと思い込んでた。坊主頭の悪役って全部同じ顔に見えてくるんだよな…。
7. 名無しのReddit住民
キャリアじゃなくて恋愛を台無しにした例だけど、アンソニー・ホプキンスはハンニバル・レクター博士を演じたせいで損した。マーサ・スチュワートと短期間付き合ってたんだけど、彼女が『羊たちの沈黙』を観てしまって、怖くなって振っちゃったんだとか。
※ ハンニバル・レクター=人を喰う天才殺人鬼。1991年『羊たちの沈黙』でホプキンスは出番わずかながらアカデミー主演男優賞を獲った。マーサ・スチュワート=アメリカの有名な家事・料理のカリスマ実業家。
8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
それ彼女側の問題では…? ホプキンスはただ仕事を完璧にこなしただけなのに、私生活で評価下げられるのかわいそうすぎる。
9. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
マーサを擁護すると、共演したジョディ・フォスターですら撮影中ホプキンスが怖かったらしいよ。シーン以外では一切口をきかなかったって、本人がインタビューで言ってた。役作りが本気すぎる。
10. 名無しのReddit住民
サム・ロックウェルが『グリーンマイル』で演じたイカれた死刑囚のせいで、長いこと彼のことが嫌いだった。あれ以外の顔が想像できなかったんだよね。
※ 『グリーンマイル』=1999年の死刑囚棟を舞台にした映画。ロックウェルは粗暴で残忍な囚人ワイルド・ビル役を強烈に演じた。
11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
サム・ロックウェルは俺の大好きな役者だよ。クズ・悪役・嫌な奴をやらせたら天下一品。『スリー・ビルボード』『アイアンマン2』『ジョジョ・ラビット』、そして君の言うグリーンマイル。むしろそれが武器。
※ 『スリー・ビルボード』では暴力的な警官役でアカデミー助演男優賞を受賞。憎たらしい役で評価を勝ち取ったタイプ。
12. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
『ギャラクシー・クエスト』を観ればその嫌悪感は一発で吹き飛ぶよ。あの中のロックウェル、最高に情けなくて笑えて愛おしいから。
13. 名無しのReddit住民
アナ・ガン。『ブレイキング・バッド』のスカイラーを演じて以降、あんまり見かけなくなった気がする。妊娠中の妻が「夫にギャングや麻薬カルテルと関わってほしくない」って言っただけで一部のファンに猛烈に叩かれたんだよ。夫は週に何百キロも覚醒剤を作って死体をドラム缶で溶かしてたのに、彼女のどこが不当なんだ?
※ 『ブレイキング・バッド』=末期がんの化学教師が麻薬王に堕ちていく傑作ドラマ。スカイラーは主人公の妻で、犯罪に反対する常識人なのに視聴者から異常に嫌われた。
14. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
主演のブライアン・クランストン本人もスカイラー叩きのバカバカしさにコメントしてる。インタビューでこう言ってた。
「ちょっと待て、整理させてくれ。夫は説明もなく姿を消し、彼女は妊娠中で、夫は覚醒剤を作って人が死んでる。それでビッチ呼ばわりされるのは彼女のほう?」
15. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
ほんと胸糞。同じ構図で言うと『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のヘザー役の人もそう。従順じゃなくて、賢くて、欠点もある女性キャラってだけで許せない人が一定数いる。単なる愚かさかと思いたいけど、この2件は明確にミソジニーだよ。
※ 『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』=1999年のドキュメンタリー風ホラー。リーダー格の女性ヘザーが視聴者に嫌われ、演者が長く中傷された。
16. 名無しのReddit住民
ジャー・ジャー・ビンクスを演じたアーメド・ベスト。あとアナキン少年期のジェイク・ロイドや、ローズ・ティコ役のケリー・マリー・トランも大量のヘイトを浴びた。本来どのキャラも「嫌われ役」のつもりじゃなかったのに、スター・ウォーズの一部ファンの攻撃が演者のキャリアに本気でダメージを与えた。
※ ジャー・ジャー・ビンクス=『スター・ウォーズ エピソード1』のドジなCGキャラ。シリーズ史上最も嫌われた存在として有名。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
アーメド・ベスト、後の続編作でジェダイ役として出してもらえたんだよね。製作側のささやかな罪滅ぼしというか、あれは良かったと思う。
18. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
ジャー・ジャーへの批判と憎悪の量がすごすぎて、彼は自殺を考えるところまで追い詰められたって本人が語ってる。たかがCGキャラ、されど人間が演じてるんだよな…。重い。
19. 名無しのReddit住民
いちばん有名な例は『サイコ』のアンソニー・パーキンスじゃないかな。完全にキャリアが止まった。誰も彼をノーマン・ベイツ以外の人間として見られなくなった。
※ 『サイコ』=1960年のヒッチコック監督の名作スリラー。ノーマン・ベイツは母に支配された連続殺人犯で、映画史に残る「気味の悪い男」像を確立した。
20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
正直、彼のほかの映画も観たけど演技は微妙だった。ノーマン・ベイツがむしろキャリアを救ったとも言える。面白いのは、もう一人のノーマン・ベイツであるフレディ・ハイモアも同じ現象でね。彼が『グッド・ドクター』で善人を演じてても、『ベイツ・モーテル』のノーマンが上手すぎて、いまだに見てると鳥肌が立つ(笑)。
※ 『ベイツ・モーテル』=『サイコ』の前日譚ドラマ。ハイモアが若き日のノーマンを怪演し、ノーマン役の系譜を更新した。
21. 名無しのReddit住民
ルイーズ・フレッチャー。『カッコーの巣の上で』のラチェッド看護師。あの冷酷で慇懃無礼な管理者っぷりは、観てるだけで血圧が上がる。患者を静かに精神的に追い詰めていく演技が完璧すぎた。
※ 『カッコーの巣の上で』=1975年の名作。精神病棟を支配する婦長ラチェッドは「映画史上最も憎い悪役」の常連で、フレッチャーはこの役でアカデミー主演女優賞を獲った。
22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
『スタートレック』のカイ・ウィン役も最高に嫌な女だったよね。彼女、おぞましいキャラを演じさせたら本当に絶品なんだ。
23. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
気の毒なルイーズ。現実ではすごく優しくて心の温かい人だったのに、生まれつき険しい顔立ちで、おまけにラチェッド婦長を演じきってしまった不運。カイ・ウィンも最初は一回限りの予定だったのに、上手すぎて製作側が何度も呼び戻して、結局あの偉そうな邪悪キャラが定着したらしい。
24. 名無しのReddit住民
ルイーズ・フレッチャーは『カッコーの巣の上で』のラチェッド婦長と、『スタートレック ディープ・スペース・ナイン』のカイ・ウィンと、二作で憎たらしいキャラを演じすぎて、もうそれ以外で見るのが難しい。でも聞く話だと本人は役とは正反対の、世界一優しい人のひとりだったそうだよ。
25. 名無しのReddit住民(>>24への返信)
彼女のIMDb見ると、本当に嫌な役だけでキャリアを築いてた。『屋根裏部屋の花たち』では邪悪な祖母を演じてたし、孫を虐待する役までやってる。意図的に悪役の名手になったタイプだね。
※ IMDb=映画・ドラマの出演作を網羅した世界最大級の映画データベースサイト。
26. 名無しのReddit住民
オスカー(セサミストリートのへそ曲がり)を演じきりすぎて、ほかの役のチャンスが一度も来なかったらしいよ。ゴミ箱から出てこられない呪い。
※ オスカー・ザ・グラウチ=『セサミストリート』に登場する、ゴミ箱に住む不機嫌なキャラ。これはネタコメントで、人形なので俳優がいるわけではない。
27. 名無しのReddit住民(>>26への返信)
最後に聞いた話だと、彼は今も路上でゴミ箱の中で寝起きしてるらしい。役から抜け出せなかった悲劇の名優…(笑)。
28. 名無しのReddit住民
ジャック・グリーソンが典型例だと思う。『ゲーム・オブ・スローンズ』のジョフリーをあまりに憎たらしく演じたせいで、本当にキャラが嫌われて、それが現実の本人にも何年もついて回ったって言われてる。
※ ジョフリー=『ゲーム・オブ・スローンズ』の少年王。残虐でサディスティックな振る舞いで、ドラマ史上屈指の「殺してほしいキャラ」と化した。
29. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
この噂、何度ジャック本人が否定しても消えないんだよな。実は事実じゃない。彼はファンから直接いやな目に遭ったことは一度もなく、むしろ温かく接してもらったと言ってる。大学に通って普通の生活を送りたくて、しばらく俳優業を離れただけ。ラムジー役の人も同じく良い経験だったと証言してる。観客はちゃんと演技だと分かってるんだよ。
30. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
とはいえ、彼が殴りたくなる顔をしてるのは否定できないけどな(笑)。あれは役者として得な才能だと思うことにしてる。
まとめ
挙がった名前を眺めると、悪役で損した俳優には大きく二つのパターンがあった。ひとつは演技が上手すぎて役のイメージから抜け出せなくなった人たち(アンソニー・パーキンス、ルイーズ・フレッチャー、ビリー・ゼーン)。もうひとつは、本来は悪役ですらないのに観客の理不尽な怒りを浴びてしまった人たち(アナ・ガンのスカイラー、アーメド・ベストのジャー・ジャー)で、後者はキャラへの嫌悪が生身の人間を傷つけた重い例だ。共通していたのは、憎まれ役を演じた俳優ほど現実では「すごくいい人」と語られていたこと。そしてジャック・グリーソンの噂のように、ネットで広まる「実生活でも嫌われた」話の多くは、本人が否定しても消えない都市伝説でもあるらしい。皆さんが「この俳優、あの役のせいで損してるな」と感じるのは誰ですか?

コメント
藤原竜也は以前「クズの役しか来なくなった」と笑ってたけど、
最近はなんか企業を守ってそうなCM出てるよね
そういう善人ポジで起用されるようになったきっかけが知りたい
外国人はフィクションと現実の区別がつかないからそうなる
マルフォイの俳優さんも同じような目にあったし
日本の創作物に性的搾取ガーとか言い出すのも同じ理由
ボヘミアンラプソディのおっさん出てきたら「あっ」ってなる
ターミネーター2の液体金属の人もあのキャラの印象が強すぎて仕事が減ったらしい
X-FILEに出てきたときは結構なオッサンになってた