スマホもSNSも当たり前じゃなかった2000年代初頭、ネットには個人の趣味と手作り感にあふれた変なサイトが山ほどあった。AskRedditで「今も心に残ってる、もう消えちゃった2000年代初頭のサイトは?」というスレが立ち、全盛期のネット文化を知る人たちが記憶を持ち寄って大盛り上がり。Flashゲーム、掲示板、謎のコンテンツサイト——画面の向こうに確かにあった雑多な楽しさを、彼らはどう語っているのか。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
ThinkGeek.com。オタク向けのマニアックで笑えるグッズが最高だった。タウンタウンの寝袋とか、同僚をジワジワ困らせるいたずらガジェットとか、他じゃ絶対手に入らないラインナップ。毎年エイプリルフールのネタ商品が本当に面白くて、今でもあの時期になるとちょっと寂しくなる。※ ThinkGeek:米国のギーク向け通販サイト。『スター・ウォーズ』公式ライセンスの寝袋など、SF・ゲーム・科学ネタのグッズで人気だった。2019年に事実上終了。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
あのサイトのAnnoy-a-tron(ランダムに電子音を鳴らす小型装置)、転職するときに職場の同僚にプレゼントしてきたよ。音源を突き止めた彼は最初キレてたけど、すぐに「任務を継承する」と覚悟を決めたらしい。小さな装置で人を延々イラつかせる、あの罪のないいたずらの感覚がもう買えない。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
うちはタウンタウン寝袋を子どもたちにクリスマスプレゼントした。内臓プリントも入ってて、ルークが寝袋にされてるあのシーンの再現。子どもは大喜び、親は写真撮ってニヤニヤ。ああいう「分かる人にだけ刺さる」商品がゴロゴロあったのがThinkGeekだったんだよな。
4. 名無しのReddit住民
StumbleUpon一択でしょ。ボタン一発でランダムに知らないサイトへ飛ばしてくれる、あの「次は何が出るか分からない」ワクワク感。今の検索エンジンは広告と最適化でガチガチだけど、あれは文字通り偶然の出会いだった。夜中に延々ポチポチしてた時間は無駄じゃなかったと今でも思ってる。※ StumbleUpon:2002年〜2018年まで運営されたランダム発見サイト。ボタンを押すと興味分野に合わせたランダムなWebページに飛ばしてくれる仕組みだった。
5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
言われて思い出した。そもそもRedditを知ったのがStumbleUponだったわ。あのボタンがなかったら今ここでコメントしてない可能性もあるんだよな。感謝しつつちょっと複雑な気持ち。6. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
StumbleUponが飛ばしてくれたコスタリカのウミガメ保護団体のページがきっかけで、本当に現地までボランティアに行ったんだよ。人生変わったレベル。今のアルゴリズムじゃ絶対見つけられない類のサイトだった。
7. 名無しのReddit住民
Cracked.com。昔はリスト記事のクオリティがマジで突き抜けてた。映画や歴史や科学の意外な裏側を、徹底的に調べた上でブラックジョーク全振りで書いてくれる。今のバズ記事とは文章の密度がまるで違った。※ Cracked.com:2000年代〜2010年代前半に人気を博した米国のユーモア記事サイト。『The Onion』と並ぶネットコメディの代名詞だった。
8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
2000年代から2010年代半ばって、ネットコメディの黄金期だったと思う。Cracked、The Onion、College Humor、Funny or Die——どこも尖った記事と動画を出しまくってた。そのあと全部メディア企業に買収されて、らしさがゴリッと削られて終了。金の匂いがついた瞬間に面白さが死ぬ典型。9. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
それなら1900hotdog.comを覗いてみな。Crackedの元看板ライターたちが集まって、昔と同じノリで書き続けてる。有料購読だけど、あの頃のCrackedに育てられた人間としては「生きててくれてありがとう」って気持ちで払ってる。
10. 名無しのReddit住民
PopCap Games。気軽にブラウザで遊べる中毒性マシマシのゲームがずらっと並んでた。Peggle、Bejeweled、Insaniquarium……スマホアプリ全盛期になったら絶対ヒットしたのに、EAに買収されて有望タイトルの大半が塩漬けになった。業界の買収ってだいたいこういう結末だよね。
11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
Alchemyが忘れられない。ルーンを組み合わせて盤面を金色に染めていくパズル。BGMが妙に幻想的で、一度はじめると1時間は消える。あれだけで一本記事書けるレベルの名作なのに、今はどこにも復刻されてない。
12. 名無しのReddit住民
趣味のフォーラム全部。車種ごと、ゲームごと、工具ごとに独立した掲示板があって、そこに何年も通ってるコアなユーザーがいた。カスタムアバター、署名、自己紹介スレ——コミュニティが自然にできてた。今はRedditとDiscordに吸収されて、あの密度はもう戻ってこない気がする。
13. 名無しのReddit住民(>>12への返信)
最近なにか調べてもDiscord鯖に飛ばされるんだけど、話題がごちゃ混ぜのチャットルームに投げ込まれても全然検索できないし、過去ログも追えない。フォーラムのスレッド構造って本当によくできてたんだなって、失ってから気づいた。14. 名無しのReddit住民(>>12への返信)
15年前に通ってた車のフォーラムの常連ハンドル、今でも10人くらい名前出せる。でも毎日見てる推しサブレのユーザー名は正直ほぼ覚えてない。規模が小さいって、それだけで価値だったんだよ。
15. 名無しのReddit住民
Neopets。仮想ペットに餌あげて、ミニゲームで稼いで、アイテム交換して……放課後にログインする生徒が学校中にいた。今も一応動いてるけど、買収を繰り返して機能がどんどん削られて、もう昔の面影はほぼない。※ Neopets:1999年開始の仮想ペット育成サイト。最盛期は2000年代半ばで、ユーザー数数千万を超えた。
16. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
昔のNeopetsをそのまま再現した「Neopets Classic」ってファンメイド版が動いてるの知ってる? ペットバトルはまだ実装中みたいだけど、UIも挙動も当時そっくり。懐かしくて一周回って泣きそうになるから覚悟して開いて。
17. 名無しのReddit住民
Newgroundsのあの雰囲気が本当に好きだった。荒削りなFlashアニメも、謎に凝ったミニゲームも、高校生が作った習作も全部同列に並んでた。投稿者と見る側の距離が近くて、コメント欄もどこか身内っぽい空気があったんだよ。※ Newgrounds:1995年設立の米国Flashコンテンツ投稿サイト。初期のネットミームやアニメ作家を多数輩出した。
18. 名無しのReddit住民(>>17への返信)
Flashが死んだ日に、ブラウザゲーム文化ごと一緒に埋葬された感じがする。Miniclip、Armor Games、Kongregate、Newgrounds。どれも授業サボって通った場所。Newgrounds自体はまだ動いてるらしいけど、あの空気感はもう戻らない。
19. 名無しのReddit住民
ICanHasCheezburger.com。「I Can Has Cheezburger?」の文字とブサかわな猫の写真が並ぶ、ネット初期の猫ミームの総本山。今のミーム文化の原型はだいたいあのサイトに詰まってた。ヘタクソな英語を意図的に書くのがギャグだった時代。※ Cheezburger:2007年ごろ爆発的に流行した猫写真ミームサイト。「LOLcats」の呼称を定着させた。
20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
うちのティーン世代の子に「昔の俺たちはこれに夢中だったんだ」って見せたんだけど、完全に無反応。むしろ頭三つくらいある生き物を見るような目で見てきた。当時のあの熱をうまく説明できない自分にもショックだった。
21. 名無しのReddit住民
MySpaceのプロフィールページ。HTMLとCSSを無理やりいじって背景を派手にして、ページを開くと勝手に音楽が流れる、あの混沌とした自己表現。今のInstagramみたいに綺麗に整ってなくて、ダサいけど本人の趣味が全部にじみ出てた。※ MySpace:2000年代最大のSNS。プロフィールをHTMLで自由装飾できる点が最大の魅力で、FacebookやTwitter普及前の主戦場だった。
22. 名無しのReddit住民
YTMND(You’re The Man Now Dog)。画像1枚とGIFとループ音声だけで作るジョークページが延々投稿されてた。正直今見るとクソくだらないんだけど、当時は学校で「昨日のあれ見た?」って話題が回るレベルの影響力があった。※ YTMND:2001年開始の単一ページ式ミームサイト。2019年に休眠状態。
23. 名無しのReddit住民
Television Without Pity。ドラマのエピソード解説ブログの元祖みたいなサイトで、各話のあらすじに辛口ツッコミを添えて書いてくれる。これを読みながら観ると同じ回が3倍面白くなった。ネット評論文化の原点のひとつだと思ってる。
24. 名無しのReddit住民
LimeWire。当時の「デジタル性病」、分かる人には分かるやつ。音楽をタダで落とせる代わりに、半分の確率でウイルスか全然違うファイルが付いてきた。今思えば危険すぎるけど、知らないアーティストと出会う装置でもあった。※ LimeWire:2000年〜2010年に流行したP2Pファイル共有ソフト。著作権訴訟で停止。
25. 名無しのReddit住民
昔のGoogle。本当に「検索したものが返ってきた」時代があったんだよ、信じられないかもしれないけど。SEO業者とAI要約にまだ飲み込まれてなくて、マニアックな個人サイトが普通に上位に来てた。今は何を検索しても同じ大手メディアと広告の壁。
26. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
あの頃のGoogleって、感覚的には図書館のカード目録に近かった。検索窓に放り込むと司書みたいに的確な結果が返ってくる。今のはユーザーを引き留めるための装置になってて、探す道具じゃなくなった。27. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
YouTubeも同じ道を辿ってる気がする。インフルエンサーと商品紹介で埋め尽くされて、「個人が部屋で撮った謎の3分動画」みたいなのがトップに来ることはもう絶対ない。雑多さこそが面白さだったのに。
28. 名無しのReddit住民
zefrank.com。変な男が一人で変なFlashゲームとか変な踊りの動画をアップし続けるだけのサイト。コンセプトも収益化もない、ただ作りたいから作ってた。今YouTubeで「True Facts」シリーズをやってる彼と同一人物。ああいう人間がネットを面白くしてたんだよ。※ Ze Frank:米国の映像作家・コメディアン。現在はナレーション動画シリーズで有名。
29. 名無しのReddit住民
ebaum’s world。下ネタ、悪ノリ、無断転載なんでもありの玉石混交サイト。モラル的にはアウトな部分も多かったけど、放課後に友達と見ては大笑いしてた記憶だけは確か。今のモデレーションされまくったネットじゃ絶対許されない空気だった。※ ebaum’s world:2000年代前半に人気を博した米国のジョーク系投稿サイト。クリエイターへの無断転載で批判も浴びた。
30. 名無しのReddit住民
自由な個人サイト文化そのものが消えた。15MBの無料ホスティングで、好きな人が好きな題材について延々書き続ける、あの「誰の許可もいらない」感じ。今はプラットフォームの中で同じテンプレのリールを量産するだけ。深さも変態性もなくなった。
まとめ
ThinkGeek、StumbleUpon、Newgrounds、MySpace、初期のGoogle——挙がったサイトはジャンルもバラバラだけど、共通していたのは「個人の手触りがあった」こと。運営者の顔が見え、ユーザー同士が狭いコミュニティを作り、アルゴリズムではなく偶然と熱量でコンテンツが広がっていた。買収、Flash終了、SNS集約、そしてAI要約の時代を経て、ネットは効率化と引き換えにあの雑多な楽しさを手放した。皆さんにとって「もう一度だけ覗きたい」懐かしいサイトは何ですか?

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