「それくらい誰でも経験してる」「大げさ」と片付けられてきた経験が、実は深刻なトラウマだったとしたら?Redditで「一般的にトラウマとは思われていないけど、実際にはトラウマになる経験は?」という質問に、世界中から率直な声が集まった。知っておくことで、自分や大切な人への理解が変わるかもしれない30の話をお届けします。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
医療に関わるトラウマ。幼少期からの病気や手術、慢性疾患の治療は、体だけでなく心にも深く残る。「治ったんだからもう大丈夫でしょ」と言われるけど、何度も病院に連れて行かれた記憶や痛みの経験は、大人になっても怖さとして残り続ける。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
慢性的に病気の家族を介護しながら育つのも同じ。子ども時代の多くを病院や介護に費やした人の苦しみは、外からは見えにくい。このスレッドを読んで、自分だけじゃないと思えた。
3. 名無しのReddit住民
配偶者からの経済的な虐待。家や車、電気・水道を失いかねないギリギリの状況に意図的に追い込まれること。お金を管理されて「使っていいか許可を求める」生活が続くと、人格そのものが壊れていく。DVとして認識されにくいけど、これは立派な虐待だよ。
4. 名無しのReddit住民
失業。単に仕事を失うだけじゃなくて、「自分には価値がない」という感覚と直結する。特に長く勤めた仕事を突然解雇された場合、アイデンティティを失う感覚になる人が多い。経済的な不安と自己肯定感の低下が同時に来るのがきつい。
5. 名無しのReddit住民
虫が大量発生した家に住むこと。ゴキブリやノミ、南京虫などの深刻な発生は精神的に追い詰められる。眠れない、家にいたくない、清潔にしてるのになぜと自分を責める——この経験がトラウマになるとは誰も言わないけど、実際にはかなりひどい状態になる。
6. 名無しのReddit住民
感情的な無視。親が物理的にはそこにいるのに、感情的には存在しないという状況。「ほったらかし」とは違う。いつも無反応で、喜んでも悲しんでも同じ顔をされる——「自分の感情には価値がない」という信念が子どもの頃に刷り込まれる。
7. 名無しのReddit住民
貧しい環境で育つこと。医者にも歯医者にも行けない、靴や服を友達に笑われる、食事が毎日同じ——こういった経験の積み重ねは「自分は劣っている」という感覚として残る。成人して経済状況が改善しても、貧困期の不安感が消えない人は多い。
8. 名無しのReddit住民
交通事故。軽い追突でも、本格的な衝突だと「いつまた起きるかわからない」という感覚が残って運転が怖くなる。PTSDとして認識されることが少ないけど、事故後に運転できなくなった人は少なくない。乗り物全般が怖くなることもある。
9. 名無しのReddit住民
重度の障害を持つ兄弟と育つこと。弟は自分で何もできず、話すことも歩くこともできない。毎日世話をしてきたけど、普通の兄弟のように遊んだり話したりできないのが長年心を痛めてきた。家族として愛してる、でもその葛藤は誰にも話せなかった。
10. 名無しのReddit住民
子どもが親の役割を担わされる「ペアレンティフィケーション」。精神疾患や依存症の親の代わりに家事をして、弟妹の世話をして、親の感情的なサポートまでする。子どもとして甘えることができないまま育ち、大人になってから「自分には休んでいい権利がある」と気づくのに何年もかかる。
※ ペアレンティフィケーション:子どもが親の役割を担う現象。感情的なサポートから家事・経済的な責任まで様々な形がある。長期的に影響が出やすいが、外部からは「しっかりした子」として評価されることが多い。
11. 名無しのReddit住民
職場でのひどい扱いによるPTSD。精神的に追い詰められて救急車で運ばれた。5年かけて回復した。「仕事でPTSDになるなんて情けない」と思ったけど、同じ経験をしてる人は世界中にたくさんいると思う。ハラスメントや長時間労働の積み重ねは、明確な「事件」がなくてもトラウマになる。
12. 名無しのReddit住民
悲しみ(グリーフ)。多くの人が「悲しいだけでしょ」と思いがちだけど、愛する人を失った後、心だけじゃなく体にも症状が出ることがある。食欲がなくなる、眠れない、免疫が落ちる——悲しみが体の病気と同じレベルで影響することは、もっと知られていい。
13. 名無しのReddit住民
刑務所に入ること。報道では「当然の報い」として扱われるけど、多くは重犯罪者ではなく、依存症や一度の過ちで収監された人たちだ。収監された環境で受けるトラウマは深刻で、出所後の社会復帰を阻む大きな要因になってる。「自業自得」で片付けていい話じゃない。
14. 名無しのReddit住民
ペットを失う悲しみ。家族がいない人や、深く愛着があった場合は家族を失うのと変わらない。犬を亡くした時、家族全員が2週間泣き暮らした。でも「ペットでしょ」という言葉が周りから来ることで、悲しむことへの罪悪感まで重なる。
15. 名無しのReddit住民
「しっかり者」として育てられること。できて当たり前、泣いたら「あなたはしっかりしてるから大丈夫」と言われ続ける。弱さを見せることが許されない環境で育つと、大人になってから助けを求めることができなくなる。
16. 名無しのReddit住民
長期間のいじめ。殴られたりしなくても、毎日継続的に嘲笑や無視、からかいを受け続けることは脳に長期的なダメージを与えるという研究がある。「身体的な暴力がない=大したことない」という誤解が、被害者を孤立させる。
※ 複数の研究で、慢性的ないじめが脳の扁桃体(恐怖・ストレス反応を司る部位)に影響を与えることが示されている。PTSDとの関連も指摘されている。
17. 名無しのReddit住民
ストーカー被害。日常的に誰かに監視されている、または追いかけられているという状況は、常に安全でないという感覚を作り出す。外出が怖くなり、知らない人への警戒心が消えなくなる。被害が明確でも「証拠がない」として対応されないことも多く、孤立しやすい。
18. 名無しのReddit住民
子どもの頃に、病院で瀕死の身内を目撃したこと。当時は「感情的に成熟してる子」と言われたけど、ただ状況を理解できていなかっただけだった。大人になった今も、愛する人の最期に立ち会うことを想像するだけで体が強張る。子どもが目にしていいものとそうでないものは、もっと慎重に判断されるべきだと思う。
19. 名無しのReddit住民
友人が突然何の説明もなく去っていくこと。別れの言葉もなく、ある日から無視される——「ゴースティング」と呼ばれるけど、これが積み重なると「自分には関係を続ける価値がない」という信念になっていく。今年だけで何度もこれを経験して、何度も泣いた。
20. 名無しのReddit住民
診断されないまま大人になること——特にADHDや自閉症。「なぜできないのか」「なぜみんなと違うのか」を何十年も自分に問い続けて、そのたびに「自分がおかしい」と思い込む。正しい診断を受けてから、過去の自分への罪悪感が一気に来る人が多い。
21. 名無しのReddit住民
浮気されること。「浮気された」という事実だけでなく、「信じていた人に裏切られた」「自分には気づかない何かがあった」という自己不信が残る。次の関係で相手を信頼することが怖くなる——この傷は長く続く。
22. 名無しのReddit住民
子どもの頃の慢性的な孤独。友達がいない期間が長く続いたり、家でも学校でも居場所がないと感じていたりした経験は、大人になってから「自分は人に好かれない」という前提として残りやすい。社交的な場での不安や、親しくなることへの恐れにつながることがある。
23. 名無しのReddit住民
言葉の虐待。叩かれたことはないけど、毎日「お前はダメだ」「なんでこんなこともできないんだ」と言われ続けた子どもは、自己肯定感が育たない。身体的な証拠が残らないぶん「虐待」として認識されにくく、本人でさえ「虐待されてた」と気づかないことがある。
24. 名無しのReddit住民
医療や教育、福祉の現場で働くことで生まれる「二次的トラウマ」。他人の苦しみを繰り返し目にし続けることで、自分のものではないトラウマが積み重なる。燃え尽き症候群と混同されやすいが、別の問題として扱われるべきだと思う。
※ 二次的トラウマ(二次受傷):他者のトラウマ体験に間接的に暴露されることで生じる心理的ダメージ。医療・福祉・救急・ジャーナリストなどで報告されており、PTSDに似た症状が出ることがある。
25. 名無しのReddit住民
からかい。殴られたり直接的な嫌がらせを受けたわけじゃないけど、毎日笑い者にされることが続くと、自分の存在が「笑いのネタ」だという認識になっていく。場を和ませるために自虐を使うようになったのも、あの経験から来てると思う。
26. 名無しのReddit住民
長期的な社会的孤立。脳への影響が身体的な痛みと同等だという研究があるほど、孤独は深刻だ。「自分が悪いから孤立してる」という思い込みで社会不安が悪化し、さらに孤立が深まる悪循環に陥る。外から「内向的な人」に見えても、内側では別のことが起きてることがある。
※ シカゴ大学の研究者ジョン・カシオポの研究によると、慢性的な孤独は免疫機能の低下、睡眠障害、認知機能への影響と関連しており、肥満や喫煙に匹敵する健康リスクとされている。
27. 名無しのReddit住民
感情的な虐待。怒鳴られる、脅される、常に批判される——身体的な暴力がないから「虐待」と呼ばれにくい。でも「自分が悪い」という思い込みが深く刻まれ、人間関係全般に影響が出る。気づくのに時間がかかるし、抜け出すのはもっと時間がかかる。
28. 名無しのReddit住民
厳格すぎる宗教的な育ち。「地獄に落ちる」「罰が下る」という恐怖を幼少期から教え込まれると、自分の感情や欲求を持つことへの罪悪感が残る。信仰を離れた後も、長年刷り込まれた「自分は悪い存在だ」という感覚が消えないことがある。
29. 名無しのReddit住民
依存症のパートナーと暮らすこと。セラピストから「これはトラウマです」と言われるまで、自分が傷ついてるとは思っていなかった。相手を助けようとするあまり、自分の状態を後回しにし続けてきた。ケアする側にも、ちゃんとケアが必要だということを知ってほしい。
30. 名無しのReddit住民
このスレッドを読んで思ったのは、「トラウマかどうか」を決めるのは事件の大きさじゃなくて、自分の心がどう受け取ったかだということ。比べる必要はないし、「もっと大変な人がいる」は慰めにならない。自分の傷を「たいしたことない」と思わなくていい。
まとめ
今回挙がった経験に共通しているのは、「証拠が残らない」か「周囲に理解されにくい」という点だ。身体的な暴力は傷として見えるが、感情的な無視や経済的な虐待、慢性的な孤独は外からはわからない。そして本人でさえ「これはトラウマだ」と気づくのが遅れることが多い。#30が言ったように、傷の重さは出来事の規模では決まらない。自分の経験を「大したことない」と片付けてきた人が、このスレッドを読んで少し楽になれたなら、それだけで意味がある。あなたが「意外と認識されてないトラウマだと思うもの」は何ですか?

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