「心理カウンセラーやセラピストの人に聞きたい。担当している相手がソシオパスだと気づいたのは、どんな瞬間だった?」海外の掲示板に立ったこの質問には、1300件を超えるコメントが集まった。こちらの共感の言葉を、そのまま繰り返して返すだけだった受刑者。30〜45分話すと仮面がはがれ始める患者。ゲームの中で、回復薬にこっそり毒を仕込んでいた10代の子。現場の生々しい実感が語られる一方で、「そもそもソシオパスは診断名じゃない」「それだけで決めつけるのは飛躍だ」という冷静なツッコミも次々に入っていた。
なお、ここに並ぶのはカウンセラーや支援職、その周囲にいた人たちの実感や体験談で、診断ではない。似た特徴があるからといって身近な誰かに当てはめられるものではないので、その点を心に留めて読んでほしい。つらい体験に触れる話も含まれている。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
軽々しく言うつもりはないけど、うちの父親はソシオパスなんじゃないかと思ってる。私は41歳だけど、父が自分以外の誰かを大事に思えるという証拠を、いまだに一度も見たことがない。家族にしてきたことも、ひたすらひどいとしか言いようがない。何年もカウンセリングを受けてきたけど、それで身についたのは、自分の最悪な部分を武器として使うやり方だけ。父がカウンセラーに本当の姿を見せてるとは到底思えない。同情してもらえるように、必要なことだけ話してるんだろうね。
ただ、私が生まれたころ両親は夫婦カウンセリングに通ってて、そのときのカウンセラーが母にわざわざこう伝えたらしい。「あなたが彼と本当の意味での関係を築くことはない。いざというとき、彼は自分のことしか考えない」って。その女性に会ってお礼を言いたい。父の本性を見抜いた、数少ない外部の人だから。残念ながら、母は離れなかったけどね。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
私も、当時の夫について似たようなことをカウンセラーに言われた。あのときの彼女に、今でもお礼を言いたいと思ってる。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
今はもう別れた彼と、カップルカウンセリングを受けてたことがある。途中でカウンセラーがセッションを打ち切って、彼には個別にトラウマ専門のカウンセラーを紹介した。私には「彼のことは私の手に負えない。どちらかが相手を傷つけているなら、カップルカウンセリング自体が適切じゃない」と説明してくれた。
彼は、新しい担当が私に彼のことを話してもいいという同意書にサインしてた。その後の電話で、その担当カウンセラーは一語一語区切るみたいに何度も繰り返したんだ。「あなたは、この男と一緒にいなくていい。別れていいんです。あなたは、彼と、別れて、いいんです」。はっきり伝わった。私は彼と別れた。
4. 名無しのReddit住民
以前、病院や治療施設で重い精神疾患の評価をする仕事をしてた。反社会性パーソナリティ障害の患者にも何人か会ってる。最初から無礼で怒ってる人もいれば、おとなしく控えめな人もいた。でも共通してたのは、30〜45分くらい経つと仮面がはがれ始めること。同じことを二度言わされるといった、ささいなことに不釣り合いなほどイライラして、すぐにハッとして愛想を取り戻そうとする。そうじゃなければ、遠回しにこっちを挑発するような形で矛先を向けてくる。
ケンカの経歴を聞くと、聞いてもいない細かいところまで自慢げに語り出す。ほかにも、できれば聞きたくなかった話をいくつも聞かされた。
ただ、このスレのほかのセラピストも言ってるとおり、背景にはひどい生い立ちがあることが多い。私が診断をつけた患者は一人残らず壮絶な子ども時代を送っていて、助けるべき大人たちに見捨てられ続けてた。聞かされた話のおぞましさは一生忘れないけど、本当ならあったはずの無邪気さのことも忘れられない。
※ 反社会性パーソナリティ障害(ASPD):他人の権利や気持ちを軽んじ、人を欺いたりルールを破ったりする行動が長く続くことを特徴とする診断名。「ソシオパス」「サイコパス」はこれに近い意味で使われる俗称で、正式な診断名ではない。
5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
オンラインでカウンセリングをしてるんだけど、今年まさにその流れの人が2人いた。最初はおとなしくて控えめなのに、数か月かけてこっちに不釣り合いなほど苛立つようになって、最後は理不尽に怒りをぶつけてくる。20年この仕事をしてきて、ここまでの人には一度も会ったことがなかったのに。上司が言うには、オンラインで気軽に受けられるようになって、昔ならカウンセリングに来なかった人たちも来るようになったからじゃないかって。あなたの説明、私が経験したことそのままだよ。
6. 名無しのReddit住民
ソシオパスって診断名じゃないんだよね。一応の定義はあるけど、専門家の間ではあまり好まれない言葉。一般の人がこの言葉から思い浮かべるイメージと、臨床での意味がずれすぎてるから。言うならASPD(反社会性パーソナリティ障害)に統一すべきだと思う。
7. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
別れた恋人を片っ端からソシオパス呼ばわりしてるRedditの住人たち、このコメントを見て今ごろ膝から崩れ落ちてそう。
8. 名無しのReddit住民
臨床心理の専門家です(正確には、あと2週間で正式に資格が取れる)。司法の現場でも少し働いてた。
私たちはこの言葉をあまり使わない。ちょっと古いし、臨床ではそれほど役に立たないから。代わりに、「冷淡さ」や「情緒の乏しさ」といった特性があるかどうかで考える。つまり、他人に共感するのが苦手で、相手が苦しんでいても自分の内側であまり何も感じない、ということ。
その特性が本人や周りの生活に悪影響を与えるほど強いと、ASPDの基準を満たすこともある。でもそれは、そういう特性を持つ人たちの一部を分類するためのラベルにすぎない。共感や悲しみをまったく感じない、という意味じゃないんだ。
それから大事なのは、こうした特性が幼いころのトラウマ、特に家族との関係の中で受けた傷と強く結びついていること。親が子どもの気持ちにうまく寄り添えず、他人の感情どころか自分の感情も理解できないまま育った、という背景があることも多い。参考になればうれしいです。
9. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
上位のコメントは本物の臨床家からのものであってほしいと思ってた。本物のプロは、クライアントの話を面白いゴシップみたいに素人向けに語ったりしない。観察したことを共有することはあっても、あくまで専門家としての距離感を保つはずなんだよ。守秘義務だってあるし、そもそもソシオパスって今どきの用語じゃないし(笑)。期待どおりの答えでうれしい。きっといい専門家になるよ。
10. 名無しのReddit住民
前にカウンセラーに「私ってソシオパスなんですか?」って聞いたら、「違います。あなたは依存症です」って即答された(笑)。ちなみに今はちゃんと抜け出せてるよ😁
11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
少なくとも正直な診断はもらえたわけだ。立ち直れて本当によかった。依存症って人をどうしても自分勝手にさせるけど、そこから抜け出す道はちゃんとあるからね。
12. 名無しのReddit住民
ひとつあるよ!
矯正施設で、若い受刑者を担当してたときの話。見た目が良くて、魅力的で、頭もいい…でも、みんなが想像するソシオパスとは違った。やたら取り入ろうとしたり、こっちを手なずけようとしたりする感じもない。詐欺師タイプならそういうのはすぐ伝わってくるんだけどね。彼はほとんど普通だった。
後日、指導役の上司と担当ケースについて話していて、彼の話になったとき、自分が彼をかなり気に入っていることに気づいたんだ。まだ3回しか会ってないし、共通点なんてほとんどないのに、ありえないくらい好感を持ってた。気味悪さを一切感じさせずに、ちょうどいい具合に好かれる能力。今思えば、それがかなり恐ろしい。
面接の場面も思い返してみた。こっちが「それは本当に大変だったね」と気持ちを言葉にして返すと、彼は「うん、本当に大変だった」と繰り返す。それだけなら別に変じゃない。でも普通は、気持ちを返すと話が広がるものなんだよ。「そう、最悪だった、本当にしんどくて、嫌で嫌で…」みたいに。彼が母親にまつわるひどい話をしてくれたとき、「あなたにはつらかったでしょうね」と言ったら、返ってきたのは「僕にはつらかったです」だけだった。
書けないこともたくさんあるけど、結局彼はかなり暴力的な行動を起こして、別の施設に移された。その後ニュースで彼を見かけたとき、自分がなぜそこまで動揺しているのか、夫にうまく説明できなかったことは一生忘れない。
13. 名無しのReddit住民(>>12への返信)
ああいう人たちって、本当に、本当にうまいんだよ。うちの家族にも、ナルシシストでソシオパス的なところのある人が何人かいる。自分がどこか普通の人と違うって分かってて、欲しいものを手に入れるためには人間らしさを演じなきゃいけないと知ってるみたい。しかも頭がすごくいいから演技がどんどん上達して、実際かなり好かれてる。それが余計に怖い。
こっちまでつい好きになっちゃう瞬間があるのが、本当に嫌(笑)
14. 名無しのReddit住民
長年ずっと飛行機に乗るのがものすごく怖いというクライアントがいて、それを克服する手伝いをしてた。何か月か経って、本人から「もう飛行機は怖くない」と報告があったんだけど、続けてこう言われた。「でもそれは、一緒にやってきたこととは何の関係もありません。ある日突然、なぜか平気になっただけなんです」
15. 名無しのReddit住民(>>14への返信)
自分でこっそり努力して克服した可能性だってあるよね? 感謝の言葉がなかったのは悔しいだろうけど、それだけでソシオパス認定するのはさすがに飛躍しすぎだと思う。
16. 名無しのReddit住民
カウンセラーは診断をするための存在じゃなくて、話を聴いて対話で支える立場。だから私はクライアントに「ソシオパス」なんてラベルは貼らない。反社会的なパーソナリティに関わる行動パターンに気づいたら、本人と率直に話し合って、本人が望めばかかりつけ医につなぐ。個人的には、自分の知る限りASPDの特徴を持つ人に会ったことはないけど、ナルシシズムの傾向がある人なら確実にいた。
追記:イギリスのカウンセラーとしての話です。こっちではカウンセラーは診断をしません。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
このスレで、本物のカウンセラーが書いたとしか思えない回答はこれだけだわ。診断はしない、ラベルも貼らない、必要なら医者につなぐ。地味だけど、それが本来の仕事なんだと思う。
18. 名無しのReddit住民
カウンセラーじゃないけど、純粋に疑問。ソシオパスって、そもそも自分からカウンセリングを受けに行くものなの? 困ってないなら行く理由がなさそうだけど。
19. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
行くとしたら、裁判所に命じられたときか、自分にとって得になるとき。たとえば、カウンセラーに嘘の事情を話して専門家を味方につけ、配偶者や裁判官に自分を信用させる。あの手この手で家族を苦しめてきた夫が、「何も悪いことはしてないのに、妻が子どもに会わせてくれない。ただ子どもと過ごしたいだけなんです」と泣きつく、みたいにね。使い方次第でカウンセリングは武器にもなる。カウンセラー本人は、自分がただの道具にされていることに最後まで気づかないまま。
20. 名無しのReddit住民
先に断っておくと、カウンセラーじゃなくてソーシャルワーカー。担当してたクライアントが、精神科医から正式に反社会性パーソナリティ障害と診断されてた。
彼はこっちの反応を試すために、見え見えの作り話をよくしてきた。それも、わざわざぎょっとさせるような内容ばかり。急に冷たく激高することがあって、恨みもものすごく長く根に持つ。長い時間話していると、こっちの体が勝手に身構えるんだよね。言葉と、真似してみせる感情と、体の動きがどこか噛み合ってないから。
いつも退屈してて、会話はチェスの頭脳戦みたいだった。勝ったほうが相手を支配する、みたいな。とにかく支配することにこだわってた。自分で作った厳格なルールがあって、それだけはきっちり守る。私が見た限り、彼が見せた感情は怒りと退屈と好奇心、それから満足感くらい。周りが自分をどう見るかを操るのを楽しんでたし、人を怖がらせるのも楽しんでた。
21. 名無しのReddit住民
私もカウンセラーじゃなくてソーシャルワーカー。
進行役をしてたグループに、いくつもの症状が複雑に重なった10代の子がいた。自閉スペクトラム症や双極性障害のほか、トラウマの影響や強迫性障害の可能性もあって、何が起きてるのか誰にも正確には分からない。本人にとっては、そのあいまいさも駆け引きの道具だった。本当につらい部分も確かにあったと思う。でも彼はそれを、トラブルから逃げるために使ってた。分からないふりをしたり、幻覚に反応しただけだと言ったり、何も覚えてないと言ったり。躁状態っぽく振る舞っていても、誰も見てないと思った瞬間にぴたっとやめたり。
ただ、この子の根っこにあるのは何よりも反社会的な傾向なのかもしれない、と思った決定的な瞬間は、実はかなり他愛のない場面だった。
グループでTTRPGをやってたとき、彼のキャラが急にらしくないほど感情的になって、通りすがりのNPCに回復薬を全部あげると言い出したんだ。ほかのプレイヤーが「なんで?」と聞いても、真剣な口調で「この人の身の上話に心を動かされた。純粋な善意で助けたい」と言い張る。
NPCが薬を飲んだ直後、彼はにやっと笑って紙を裏返した。そこには「回復薬には全部毒を仕込んである」と書いてあった。
傷ついたのは架空の人物だし、ただのゲームだよ。でも、仲間をあれだけ平然と騙せること、仮面がすとんと落ちた瞬間、それから、何の恨みもない見知らぬ(架空の)誰かを殺すことを、心の底から楽しんでいたあの顔。本当にぞっとした。
※ TTRPG:テーブルトークRPG。サイコロや紙のキャラクターシートを使い、参加者同士の会話で物語を進めていくゲーム。NPCはプレイヤーではなく、進行役が動かす登場人物のこと。
22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
悪いけど、それはさすがに考えすぎだと思う。TTRPGで悪役ムーブをかますなんてよくあることだし、みんな現実では絶対やらないようなことをゲームの中ではやるもんだよ。ゲームでソシオパスを演じるのと、本人がソシオパスなのはまったく別の話でしょ。
23. 名無しのReddit住民
カウンセラーではないけど、同じ立場の仲間として相談に乗るピアカウンセラーで、トラブルの仲裁をしてる。女性2人の言い分が真っ向から食い違うケースで、一方は相手につけ回されて嫌がらせを受けてると訴えてた。で、訴えられた側が、なんと本職のセラピストだった。
訴えた女性は取り乱してて、証人も連れてきたし、話の筋も通ってた。
一方の訴えられた側は、相手を追い回すこと自体がおかしいと、まったく理解できてなかった。自分の話がどれだけやましく聞こえるかにも気づいてない。相手がどこへ行こうと追いかける、とはっきり言ってたしね。こういう相手には慣れてるから、かなりひどい行動を認めさせるのは簡単だった。本人は無理のある理屈で正当化しようとしたけど、その理屈を崩す証人がこっちにいることは知らなかった。
本当に怖い話だよ。
24. 名無しのReddit住民(>>23への返信)
ちょっと待って、つけ回してた側が本職のセラピストだったってこと? こっちは悩みを打ち明けに行く立場なんだから、それが一番聞きたくない話なんだけど。
25. 名無しのReddit住民
アメリカでカウンセラーの資格を持ってて、キャリアの最初は罪を犯した人たちの支援をしてた。ソシオパスやサイコパスと向き合うときって、ほぼ必ず独特の感覚がある。私の場合、その違和感がきっかけで、きちんとした評価に進むことが多い。臨床的な意味で「この人、何かがおかしい」と感じるとしか説明できないんだけどね。
ただしそれは、捕まった一部の人たちの話。本当に気をつけるべきなのは、完全に普通に見えて、一度も捕まらない人たちのほうだよ。
26. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
イギリスのセラピストで診断はしない立場だけど、まさにその感覚を覚えたクライアントが一人だけいる。
最初は相手の語る話をそのまま受け止めて聴くものなんだ(あくまで本人から見た話だと理解した上でね)。でもその人は、私がほんの少しでも行動に疑問を向けると、たとえば「ちょっと話が見えなかったので、ここをもう少し教えてもらえますか」くらいの柔らかい聞き方でも、こっちが100%味方じゃないと感じた瞬間に、口調も態度もがらっと変わった。そして次の回になると、決まってひどく追い詰められていると訴えてくる。
画面越しなのに、暗いものが迫ってくるような怖さを感じるようになって、悪夢も見た気がする。短期の契約だったから最後までやり切ったけど、本当に居心地が悪くて、職場に現れるんじゃないかとまで怖くなった。パートナーや生活の話は全然つじつまが合わなくて、その奥には女性を見下すような暗いものが透けて見えるのに、本人の中では何もかも自分が100%被害者。変わりたいという気持ちもまったくなかった。
あんな感覚になった相手はほかにいない。今思い出しても身震いする。
27. 名無しのReddit住民
ある夫婦が面談に来たとき、話の途中で夫のほうが、前の奥さんが「行方不明」になった話を始めた。しかも、おかげで養育費を払わなくて済むようになった、って冗談めかして笑ってた。危険信号だらけだった。
奥さんはもともと私のクライアントだったから、そのあと個別に呼んで「心配している」と伝えた。そしたら彼女は泣き出して、自分がおかしいんじゃないかとずっと思ってた、何かがおかしいと誰かに認めてほしくて夫婦で会ってもらったんだ、と打ち明けてくれた。それでも家には帰りたいと言うから、いざというときの逃げ方や連絡先を一緒に決めて、面談を続けた。
彼女が家を出られたのは、それから5か月ほど後。後から分かったことを考えると、あの男は本気で彼女に危害を加えるつもりだったと思う。確信してる。この件は一生頭から離れないだろうし、彼女がその後どうしているのか、私が知ることはもうない。それが一番つらい。
28. 名無しのReddit住民
反社会的な傾向のある人とはたくさん関わってきたけど、「ああ、これは本物だ」と思ったのはキャリア全体でせいぜい4人。言うまでもなくソシオパスは正式な診断名じゃないし、ASPDの診断は私の業務範囲外だから、あくまで臨床上の印象として話すね。
まず気づくのは、感情の表れ方がどこかずれてること。面白いことに、頭で理解するより先に体が反応するんだ。首の後ろの毛が逆立つような感覚。直近の人のときは、ときどき目の奥に、こっちへの憎しみや軽蔑みたいなものが一瞬よぎるのが見えた。表面は場にふさわしく振る舞ってるのに、その下の何かがほんの一瞬だけ漏れる。
4人とも、仮面は驚くほど早く、たいてい最初の数回ではがれ始めた。
話を大きく盛る、というのも共通してた。すごく入り組んだトラウマの話で、根っこには本当の体験があるんだろうけど、ところどころ脚色されてる感じ。語り口がどこか芝居がかってて、大げさなんだよね。
そして割と早い段階で、何気なくこっちが「えっ」となることを口にする。ある人は、運転中に自分も他人も危険にさらすようなことをしていて、それについて何も感じないと言った。中身そのものより、その話し方と、本来あるはずの感情の動きがまったく見えないことが引っかかるんだ。
一番説明しにくいのは、同じ部屋にいるときの感覚。どの人のときも、相手が私に強く惹きつけられていると同時に、私を憎んでもいる。そういう感覚がはっきりあった。言葉で言われたわけじゃないのに、なぜか分かる。
治療は私の範囲外だから別の専門機関を紹介するんだけど、手続きまで引き受けて丁寧に伝えても、ほぼ全員が腹を立てて食ってかかってくる。たぶん紹介先にも行ってないと思う。
29. 名無しのReddit住民
昔、不安やうつに悩む人向けにライフコーチをしてた。ソシオパスってそこまで珍しくないし、世間が思うほど社会や家族にとって脅威でもないと思ってる。警察とか軍とか企業のトップとか、むしろ役に立つ場面で普通に働いてるでしょ。
あるクライアントは、他人の気持ちを傷つけるということがどうしても理解できなかった。自分がその感情を味わえないから。だから全部フローチャートみたいに説明した。「これをしたら、お母さんはお金を出してくれなくなるし、支えてもくれなくなる。こうすれば、お母さんが味方してくれる可能性が上がる」って。
普通のクライアントなら、自分の決断が他人の気持ちにどう響くかを一緒に考えるのが大事なんだけど、ソシオパスにはそれが通用しないんだよね。
30. 名無しのReddit住民(>>29への返信)
警察、軍隊、企業のトップ。どれも人類への素晴らしい貢献で称えられてて、ひどい不祥事でニュースになることなんてまずない職業ばかりだね(棒)。それに「社会や家族にとって脅威じゃない」は、さすがに実態とかけ離れすぎ。フローチャートで説明した話自体は面白いのに、前置きで全部台無しだよ。
まとめ
現場の声を並べてみると、「気づいた瞬間」には大きく三つの形があった。一つは、仮面がはがれる瞬間だ。30〜45分ほどで苛立ちが漏れる、目の奥に軽蔑が一瞬よぎる、少しでも疑問を向けると態度ががらっと変わる。二つ目は、あるはずの感情の動きが見えないこと。「あなたにはつらかったでしょうね」に「僕にはつらかったです」とだけ返す受刑者や、危険な運転を何も感じないと平然と語る人の話は、派手な出来事よりもかえって背筋が冷える。そして三つ目が、人を道具として扱う姿勢だ。カウンセリングそのものを味方づくりの武器にするという指摘は、支援する側にとって何より厄介な話だろう。
一方で、専門家たちの慎重さも目立った。「ソシオパスは診断名ではない」「イギリスのカウンセラーは診断をしない」「背景には幼いころのトラウマがあることが多い」といった声が上位に並び、飛行機恐怖症やTTRPGの話には「それだけで決めつけるのは飛躍だ」とすぐにツッコミが入った。「頭で理解するより先に体が反応する」「体が勝手に身構える」という声があったように、言葉にしにくい違和感を手がかりにしつつも、一つのエピソードでラベルを貼らない。その線引きが、現場の実感に近いのだと思う。
日本でも「サイコパス」「ソシオパス」は、冷たい人や変わった人を指す言葉として気軽に使われがちだ。けれど冒頭の、夫婦カウンセリングで母親に「彼はいざというとき自分のことしか考えない」と伝えたカウンセラーの話のように、外から冷静に見てくれる誰かの一言が、人を守ることもある。皆さんは、言葉では説明できないのに「この人、何かがおかしい」と感じた経験はありますか?

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