離婚を決めたきっかけは、たいてい派手な事件ではないらしい。海外の掲示板に「離婚を決意した最後の一撃で、いちばん馬鹿げていたものは?」という質問が立ち、焦げたハンバーガー、駐車スペース、シャワーのないキャンプ場、サイズの合わない帽子といった、他人が聞けば笑ってしまいそうな話が二千件近く並んだ。ただし読み進めると、どれも笑い話では終わらない。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
ひとりで映画を見に行ったんだ。前の席のカップルが小声で喋りながらずっと笑ってて、それを眺めてたら泣きそうになった。妻と一緒に笑ったことなんて、思い返しても一度もなかったから。決定的な事件があったわけじゃない。ただあの日あの席で、自分の結婚生活には笑い声が一度も入ってなかったんだと気づいてしまった。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
自分もそういう気づき方だった。娘の体操教室の待合で、隣にいた親御さんが旦那さんと電話で夕飯の相談をしてたんだよ。買い物どっちが行く、じゃあ俺が寄るわ、みたいな何でもないやり取り。それを聞いた瞬間に、うちは一度もああいうチームになれてなかったな、と腑に落ちた。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
私は結婚式だった。というか彼の友人の式で、私が離婚を切り出したあと誰ひとり連絡をくれなかった程度の距離感の人たち。周りのカップルが寄り添って踊ってるなか、彼は一人で踊って、友達とショットを飲んで、私の隣に座っても一度もこっちを見ない。式の途中で涙が止まらなくなって、車に逃げ込んだ。数日後に終わりにした。
4. 名無しのReddit住民
庭でハンバーガーを焼いてた。妻に「二階から箱を取ってきて」と言われて、今は手が離せないと答えたら、ものすごい剣幕で怒り出した。仕方なく火から離れて階段を上がり、箱を探してたら、後ろからついてきた妻がひとこと。「パティが焦げてるわよ」。あの瞬間の記憶だけが、なぜか今も鮮明に残ってる。
5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
昔からあるジョークとまったく同じ構造だよね。母親が息子にセーターを二枚贈る。息子が片方を着て見せに行くと、母は「あら、もう片方は気に入らなかったのね」と言う。どっちを選んでも負けが確定してる勝負を毎日やらされるのが、いちばん人を削る。
6. 名無しのReddit住民
口論のあと、夫が二か月まるまる口をきかなくなった。子どももいるのに自宅の書斎に籠もりっぱなしで、私と子どもたちは普通に生活してた。つまりその二か月で「この人がいない暮らし」を実地で体験してしまったんだよね。すごく静かで、穏やかだった。しばらくして彼がまた別件で喧嘩を吹っかけてきたとき、言い返さずに「離婚したい」とだけ言って部屋を出た。ぽかんとしてた。
7. 名無しのReddit住民(>>6への返信)
離婚のつらさを茶化す気はまったくないんだけど、この流れがどうしても面白い。「無視してやる、思い知れ」から二か月後の「あれ、これめちゃくちゃ快適では?」への転落っぷり。制裁のつもりが試用期間になってる。
8. 名無しのReddit住民
彼の車が壊れて、買い替える金がないと言うから、私の車を貸して、家の支払いもほぼ全部こっちが持って、その間に彼が貯金するという話になった。エスプレッソマシンが欲しいとも言ってたけど、車が先だよねと二人で決めた。翌週、彼はエスプレッソマシンを買ってきた。それは困る、返品しようと言ったら、次の日に何の連絡もなく自分の両親を家に連れてきて、三対一で私を説得しにかかった。他にもっとひどいこともあったけど、その時点で続ける理由が完全に消えた。
9. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
エスプレッソマシンより「何の連絡もなく両親を連れてきて口論させる」のほうが何倍もヤバい。どういう発想をしたらそのカードを切れるのか本気で分からない。結婚できる年齢なら、夫婦間のもめ事くらい自分たちで片付けてくれ。
10. 名無しのReddit住民
彼の親戚のあいだでは、いまだに「例のスパゲッティ事件」と呼ばれてる。前提として、彼の家族は結婚しても子どもが生まれても、私と子どもを身内として扱わなかった。身内だけの集まりだからと言って私たちを呼ばないのが普通だった。その週末もおばあさんの家でスパゲッティの昼食会があって、案の定こちらには声がかからない。
その前夜、彼は私に何も言わず友達を家に呼んだ。事前に一言くれと何度も頼んでたことなのに。仕事帰りに子どもを迎えて家に着いたら、もう全員テーブルで飲み始めてた。私は二階で上の子と赤ん坊を抱えて泣きそうになりながら座って、結局荷物をまとめて姉妹の家に行った。
翌日の昼、突然電話がきた。「みんながお前と子どもはどこだって聞いてる。寝坊したことにしといたから、今すぐ支度して来い」。これ以上こじらせたくなくて、子どもを連れて一時間かけて向かった。道中で電話して、グルテンフリーのスパゲッティを買っておいてくれるか聞いた。上の子は一歳で1型糖尿病、三歳でセリアック病と診断されていて、食事の中身も時間もどちらも命に関わる。彼の返事は「買ってない」。じゃあ八分先の店まで走れる?と聞いたら「分かった、行く」。三十分後にもう一度、いま店の前を通るから行かないなら私が買うと伝えたら「任せろ」。最後の店の十分手前でも同じやり取り。
着いたら彼の姉妹たちが車から子どもを抱き上げていって、彼が来てこう言った。「母さんが、遅れたお前が悪い、子どもは後で食べればいいって。全員食べ終わるまで出るなと言われた。昼は終わったから、これから弟と店に行ってくる」。娘の分だけ食事が用意されてなくて、大人と十代が先に腹を満たすまで、糖尿病の幼児が待たされた。私は「じゃあ家でね」とだけ言って帰った。
翌日、職場の自分の席で、ああこの人は私も子どもも愛していないんだ、とすとんと分かった。スパゲッティの昼食会ひとつで。離婚したいとメッセージを送ったら返ってきたのが「二十五歳で子どもが二人いて、しかも男に自分の子を産んでやれない女を誰がもらうんだ。俺といたほうがいい」。下の子の出産で合併症があって、私はもう産めない体だった。あの返事のおかげで迷いが完全に消えたよ。
※ セリアック病 … 小麦などに含まれるグルテンで小腸が傷つく自己免疫疾患。治療は生涯グルテンを避けることのみで、普通のパスタは一口でも症状を起こしうる。
11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
スパゲッティの話、読んでて息が止まった。個人がひどいんじゃなくて一族ぐるみで感覚が壊れてるパターンで、そこから抜けられたのは本当に大きい。しかも最後の捨て台詞まで含めて、別れる理由を全部向こうが用意してくれてる。
12. 名無しのReddit住民
庭に犬用の大きなケージをどうしても組み立てる必要があって、二人で外に立ってた。まず私が「ここから始めるのがいいと思う」と言った瞬間、夫がピリッとした。じゃあどう進めたい?と聞いたら「分からない」。ならとりあえず私のやり方で試していい?と聞いたら、自分は誰かに指示されるのが我慢ならないという話を延々と始めた。仕事では上司の指示に従ってるよねと言ったら「あれは従わなきゃいけないと分かってるから別」。私の話は聞けないらしい。もう一度、じゃあどうしたい?と聞いた。返事は「分からない」。あなたに案がなくて私の案にも乗らないなら、このケージ一つどころか何ひとつ前に進まないよね、と言って、その場で父に電話して引っ越しを手伝えるか聞いた。四日で家を出て、ケージは実家の庭で一日で完成した。
13. 名無しのReddit住民(>>12への返信)
うちの元夫もこれだった。彼が私に何か頼めば私は必ずやる。逆に私が頼むと、どうせ最後は私がやると分かってるからやらないか、やるにしても、どれだけ迷惑を被ってるかを顔全部で表現しながらやるかのどっちか。あるとき気づいたんだよ。これ職場の上司相手には絶対やってないよなって。締切つきの仕事は文句も言わずに片付けるくせに。
14. 名無しのReddit住民
決定打になりそうな出来事はいくつもあったけど、いちばん馬鹿げてたのは駐車場の件。従妹がうちに寄って、玄関前のいつも夫が停める場所に車を入れてた。その日に限って夫が早退してきて、それを見た瞬間に絶叫して車で走り去り、三十分間、電話にもメッセージにも一切出ない。そのあと、こっちへの当てつけとしか思えない歌詞の曲を何曲も送りつけてから帰宅した。普段の帰宅時間なら従妹はとっくに帰ってたし、今から帰ると一本連絡をくれれば喜んで車をどかしたのに。この程度のことでいちいち癇癪を起こされる生活を、あと何十年も続けるのは無理だと思った。
15. 名無しのReddit住民(>>14への返信)
いい大人が歌詞で気持ちを伝えてくるのって、どうしようもなく格好悪いんだよな。しかもそれで相手を操作しようとしてるとなると救いがない。駐車場ミックステープ、そんなジャンルがあってたまるか。
16. 名無しのReddit住民
自分のことじゃなくて両親の話。決定打はキャンプ場にシャワーがあるかどうかだった。母は何年も、一度でいいからホテルに泊まる旅行がしたいと言い続けてて、父はいつも、ホテルは高い、俺はキャンプが好きだ、で終わらせてた。それで結局その年もキャンプ。母が出した唯一の条件が、歩いていける距離にシャワーがあること。着いて地図を見たら、泊まるキャンプ場にシャワーがない。管理人に聞いたら、公園全体でいま使えるシャワーはひとつもなくて、町のYMCAにいい設備がありますよ、と。
母がぶち切れた。父に向かって怒鳴る母を見たのは、後にも先にもあの日だけ。散々言い切ったあと父に町まで運転させて、自分はホテルを取った。父が母を拾ったのは日曜、帰りの車の中。月曜に母は離婚を申し立てた。
※ YMCA … 世界各国にあるキリスト教系の青少年団体。北米では体育館やプール、シャワーを備えた地域の会員制施設として広く使われている。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
うちの両親はまさにその件で最高のお手本だった。父はバックカントリーの縦走が大好きで、母はそこまででもない。それでも母は父の望むだけ重い荷物を背負って、父の望むだけ奥地まで付き合う。ただし下山後、同じ旅程の中で、同じ日数だけその土地でいちばんいいホテルに泊まる。次の機会に、ではなく必ずその旅で。これで四十年もってる。
18. 名無しのReddit住民
彼がバルコニーの扉を開けっぱなしで座ってたから、猫が出ちゃうから閉めるね、と声をかけた。そしたら扉を開けたままにするために、こっちに向かって思いきり扉を蹴り飛ばしてきた。その晩に出た。もちろん猫も連れて。出ようとしたら体で塞がれたから、三秒で退かないと警察を呼ぶと伝えたら退いて、そのあとは床に転がって泣きながら自分の母親に電話してた。あいつが出てっちゃうよぉ、って。
19. 名無しのReddit住民
とにかく何かを頼まれるのが嫌な人だった。何でも、だよ。毛布を床に放りっぱなしにしないでほしい、と言っただけで大声で癇癪を起こす。さすがに座って話し合って、私はあなたに何かをお願いできる関係でいたい、と伝えた。返事は「いや、お前は俺に何も頼むな。必要なことがあるなら我慢しろ」。ここまではっきり言われると、いっそ清々しかった。
20. 名無しのReddit住民
友達みんなで焚き火を囲んでたとき、後ろから来た彼が私の椅子を思いきり引き抜いて、私は地面に尻餅をついた。その日は朝から飲んでて、酔うと攻撃的になる人だった。周りは笑うでもなく全員固まってた。二日後、婚約指輪を置いて家を出た。
21. 名無しのReddit住民
スピーカースタンド。これに尽きる。結婚してるあいだ、ずっと金に困ってた。彼の稼ぎは少ないのに、入った分は残らず使う。私のほうが収入が多くて、それでも二人の金は二人の金という建前でやってたら、クリスマス直前に口座を千ドル以上マイナスにするのを二年連続でやられて、光熱費が止まった年もあった。毎日の外食も、職場での昼食も、ゲームも一切やめないから。
そのあと私の給料が一万六千ドル上がった。彼が真っ先に欲しがったのがスピーカースタンド。貯金はゼロ、ベビーシッター代の小切手も不渡りになってて、あなたの奨学金の返済すら止まってる、まず生活を立て直そうと言った。そこで爆発した。俺はスピーカースタンドが欲しい、俺にはそれを持つ資格がある、お前は俺の夢を応援しない、自分より稼いで俺を骨抜きにする最低の妻だ、と。一年もたずに終わった。
※ 金額の目安。千ドルはおよそ十五万円、一万六千ドルはおよそ二百四十万円。年収がそれだけ上がった直後の話。
22. 名無しのReddit住民
妻の五十歳の誕生日には、家族を全員集めてサプライズパーティーをやった。別の州に住んでる彼女の子どもたちの航空券もこっちで出した。総額で五千ドルを超えた。
そして私の五十歳。彼女は誕生日そのものを忘れてて、当日になってスポーツ用品店に寄って帽子を買ってきた。サイズは合ってない。カードもなし、食事もなし、帽子だけ。ああ、この関係はずっと一方通行だったんだな、と分かった。帽子が安かったからじゃない。自分はもう少し大事に扱われてよかったはずだ、と初めて思った。
23. 名無しのReddit住民(>>22への返信)
正直に言うと、最初は「サイズの合わない帽子くらいで?」と思いながら読んでた。でも五千ドルのパーティーと片手間の帽子を並べられると、これは金額の話じゃなくて、相手のことを何分考えたかの差なんだと分かる。誕生日って、その人が自分にどれだけ関心があるか、一年に一回勝手に採点される日なんだよな。
24. 名無しのReddit住民
家に帰ったら、宿題や支払いを片付けるための予備部屋の机の上に、レーシングゲームの本格的な一式が組み上がってた。テレビをもう一台買って、ハンドルとアクセル・ブレーキのペダルまで揃ってる。ちなみに彼が寝室にしてる部屋は、とっくに彼の趣味部屋になってた。その一週間前に私が言った台詞が、家にこれ以上テレビが増えたら本気で終わりにするから、だった。たしかそのとき彼は無職だったと思う。
25. 名無しのReddit住民
元夫には結婚前から飼ってる犬がいて、その子は彼にとってお姫様であり影であり赤ん坊だった。いい子だったよ。ただ私は私の犬が欲しかった。結婚九年目に、道端でみすぼらしい雑種の子を見つけて、そのまま迎えた。そしたら元夫が、私がその子を可愛がることに嫉妬し始めた。ドライブスルーやテラス席に連れて行くと激怒する。彼の犬はベッドに上がっていいのに、私の犬は駄目だと言う。抱きしめるのもキスするのも嫌がる。
その時点でもう離婚するつもりだったんだけど、ある日向こうから、俺か犬か選べ、と言ってきた。一秒で答えた。犬、って。
26. 名無しのReddit住民
離婚じゃなくて五年付き合った相手の話。卒業後に就職できなくて、私が働いてるあいだずっと家にいた。それ自体は別にいい。でも求職もしないし、つなぎのバイトを探すでもないし、身なりも整えない。一日中ゲームして、下着姿で前庭の新聞を取りに出る。さすがに、せめて夕飯くらい作ってくれない?と頼んだ。
初めて彼が夕飯を作る日、期待して帰ったら丸ごとの七面鳥を焼いてた。おおっと思ったよ。レシピも焼き時間も何も見ずに、焼けた、と宣言。切り分け始めた断面が、どう見ても生。やんわり、もう少し入れたほうがいいかも、と言っても、真顔で切り続けて、焼けてる、の一点張り。私の目には赤い肉が見えてる。はっきり生だよと言ったら怒り出して、私の皿に取り分ける。生の鶏肉系は食べられないと言ったらさらに怒って、カービングナイフを握ったまま、自分がどれだけ感謝されてないか、せっかく作ったのに食べてもらえないかを延々と怒鳴り始めた。生の七面鳥だぞ。家賃も食事も掃除も全部こっちが持ってて、その間ずっと下着でゲームしてた人が、報われない、と言う。無理だと伝えて出て行ってもらった。
27. 名無しのReddit住民
こういうスレって片方の言い分しか出てこないから、自分はいつも話半分で読んでる。うちの元妻も今ごろどこかで、俺がゴミ袋ひとつ出さなかった話を最後の一撃として書いてるはずだからね。ただ、両方が同じくらい相手に愛想を尽かしてるなら、それはもう別れて正解だったってだけの話でもある。
28. 名無しのReddit住民
硬い飴を噛んだときに、前歯の被せ物のかけらが小さく欠けた。外からは見えないし、痛くもないし、実害はほぼゼロ。なのにそこで床に座り込んで、体が震えるくらい一時間泣き続けた。私はそういうタイプじゃないのに、堰が切れたみたいに止まらなかった。
泣きやんでから、こんな小さなことで壊れるくらい自分が溜め込んでたんだと気づいた。感情的にこちらを追い詰めるし、働かないし、薬もやめない夫を、一年以上かけて家から出そうとしていたところだった。あの一時間が、もう平気なふりをしなくていいという許可になった。一晩考えて、朝には彼を出した。
29. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
分かる。私の場合は缶切りだった。誕生日に新しい缶切りひとつすら買ってきてもらえなかった、それだけ。人に話すと必ず「そんなことで?」と言われるけど、そんなことで壊れるまでに何年ぶんの前置きがあったかは、本人にしか分からないんだよね。
30. 名無しのReddit住民
特別な出来事は何もなかったよ。ただある日、離婚して一人でいるほうが、結婚したまま惨めでいるよりずっとマシだと気づいた。分かりやすい決定打を探してた時期もあったけど、あれは自分に言い訳を用意してあげてただけだったな。
まとめ
並んだ話に共通しているのは、決定打そのものがどれも小さいことだ。焦げたハンバーガー、サイズ違いの帽子、缶切り、シャワーのないキャンプ場。単体なら、その日の夕食の席で笑って流せる程度の出来事ばかりで、だからこそスレッドのタイトルは「馬鹿げていた最後の一撃」になっている。それでも人生が動いたのは、その小さな一件が、これまでの何百回を一枚の絵にまとめて見せてしまったからだろう。
もうひとつ目立つのが、決定打の多くが怒りではなく比較から来ていることだ。映画館の前の席で笑い合っていたカップル、体操教室の待合で夕飯の相談をしていた親、結婚式の会場で寄り添って踊っていた人たち。他人の当たり前を見た瞬間に、自分が何年も普通だと思い込んでいたものの正体が分かってしまう。逆に、キャンプの後に必ず良いホテルへ寄る両親のように、片方の趣味に付き合う代わりの見返りをきちんと用意している夫婦の話が交じると、差がいっそうはっきりする。日本では「そのくらいで別れるのか」と言われがちな別れ方だけれど、彼らが手放したのは相手というより、自分に言い聞かせてきた説明のほうだったのかもしれない。
皆さんが、もうこれは無理だと悟った瞬間は、どんな小さな出来事でしたか?

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