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海外「スピルバーグは不倫の話をばっさり切って、男3人をボートに乗せた」原作より映画のほうが良かった作品とは?

海外「スピルバーグは不倫の話をばっさり切って、男3人をボートに乗せた」原作より映画のほうが良かった作品とは? エンターテイメント

「原作のほうが良かった」はよく聞くけれど、逆のパターンはどうなのか。海外掲示板で「先に本があって、映画化されたら映画のほうが良かった作品は?」という質問が立ち、スピルバーグの名作からジブリまで、原作を超えたと言われる映画が次々に挙がりました。原作を読んだ人ならではの、ぼやき混じりの比較が面白いスレッドです。

元スレッド:r/AskRedditより

海外の反応

1. 名無しのReddit住民
『ジョーズ』。原作には丸ごと不倫のサブプロットがあって、サメの件には何ひとつ役に立たない。スピルバーグはそれをばっさり切って、男3人をボートに乗せた。おかげで何百万人もが、一生プールですら落ち着いて泳げなくなったんだよ。

※『ジョーズ』:1975年、スティーヴン・スピルバーグ監督。海辺の町を襲う巨大ザメと、それを追う警察署長・海洋学者・漁師の3人を描いたパニック映画。原作はピーター・ベンチリーの同名小説(1974年)。

2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
原作で好きなところもあるんだよ。観光シーズンで1年分を稼ぐ町が、オフシーズンにどんな空気になるのかを細かく書いてるあたり。ああいう生活の描写はいい。でも残りはひどいし、映画のほうは史上最高クラス。以上。

3. 名無しのReddit住民
『フォレスト・ガンプ/一期一会』も原作は相当変。主人公が宇宙に行ったりオランウータンと行動したり、話があっちこっちに飛ぶ。映画の、ベンチに座って昔話をする優しいトーンは完全に映画オリジナルの手柄だと思う。

※『フォレスト・ガンプ/一期一会』:1994年、ロバート・ゼメキス監督、トム・ハンクス主演。知能指数は低いが純粋な男が、アメリカ現代史の大事件に次々と居合わせる物語。原作はウィンストン・グルームの小説(1986年)。

4. 名無しのReddit住民
『ゴッドファーザー』。映画は文句なしの傑作なのに、原作小説があること自体を知らない人がけっこう多い。それくらい映画が「本家」になっちゃってる。

※『ゴッドファーザー』:1972年、フランシス・フォード・コッポラ監督。ニューヨークのマフィア一家の世代交代を描いた犯罪映画。原作はマリオ・プーゾの小説(1969年)。

5. 名無しのReddit住民(>>4への返信)
映画のほうが上なのは、コッポラが情けをかけて、原作にある30ページくらいの謎の脱線をカットしてくれたからだよ。ソニーの愛人ルーシーの体の悩みと手術をめぐる話が延々続くやつ。読んでて「今それいる?」ってなった。

6. 名無しのReddit住民
キングの『刑務所のリタ・ヘイワース』はすごくいい中編。それ自体で十分おもしろい。でも映画の『ショーシャンクの空に』は、もう別格の傑作なんだよな。何回観てもラストで泣く。

※『ショーシャンクの空に』:1994年、フランク・ダラボン監督。無実の罪で終身刑となった銀行員が、刑務所で過ごす長い年月を描く。原作はスティーヴン・キングの中編『刑務所のリタ・ヘイワース』(中編集『恐怖の四季』収録)。

7. 名無しのReddit住民
有名なのは『ロジャー・ラビット』。原作は『Who Censored Roger Rabbit?』っていうかなり変な小説で、映画のほうがあまりに良かったから、作者は続編を書くときに映画寄りの設定に寄せ直したくらい。映画の脚本は史上最高レベルに無駄がないと思う。1秒も無駄な場面がない。

※『ロジャー・ラビット』:1988年、ロバート・ゼメキス監督。人間とアニメのキャラクターが同じ世界に暮らすハリウッドを舞台にした、実写とアニメの合成ミステリー。原作はゲイリー・K・ウルフの小説(1981年)。

8. 名無しのReddit住民
『プリンセス・ブライド・ストーリー』。原作も大好きだけど、あっちはおとぎ話のパロディ色がずっと強いんだ。「昔の本を作者が抜粋して紹介する」って体裁で、作者の作り話の身の上話がしょっちゅう割り込んでくる。しかも主役の2人はお互いをよく知らない、浅い一目惚れとして書かれてる。映画は全部すっきりさせて、バターカップを本気でウェスリーを愛するツッコミ役にした。周りのドタバタが2人に跳ね返る形になって、本当にすごい映画になってる。

※『プリンセス・ブライド・ストーリー』:1987年、ロブ・ライナー監督のファンタジー・コメディ。原作はウィリアム・ゴールドマンの小説『プリンセス・ブライド』(1973年)で、ゴールドマン自身が映画の脚本も書いている。

9. 名無しのReddit住民(>>8への返信)
あの「作者の割り込み」が好きで原作派なんだけど、言いたいことは分かる。原作はひねくれた大人向けのジョーク本で、映画は誰にでも勧められる冒険もの。ジャンルが違うと思って読めばどっちも最高だよ。

10. 名無しのReddit住民
この質問が出ると必ず名前が挙がるのが『ファイト・クラブ』。原作もとんがってて悪くないけど、映画は語り口の編集とラストの見せ方が神がかってて、二度目に観ると伏線だらけなのに気づいて鳥肌が立つ。

※『ファイト・クラブ』:1999年、デヴィッド・フィンチャー監督、エドワード・ノートン、ブラッド・ピット主演。不眠症の会社員が謎の男と出会い、素手で殴り合う秘密の集まりを始める。原作はチャック・パラニュークの小説(1996年)。

11. 名無しのReddit住民
『メッセージ』の原作は短編なんだけど、映画はいくつか変更してて、一番大きいのは主人公の娘の死に方。そこを変えたことで、物語の重さがぐっと増したと思う。最後の構成が分かった瞬間の感情は映画のほうが強かった。

※『メッセージ』:2016年、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。地球に現れた異星人の言語を解読しようとする言語学者の物語。原作はテッド・チャンの短編『あなたの人生の物語』(1998年)。

12. 名無しのReddit住民
『ジュラシック・パーク』。クライトンの小説は、すごいアイデアが講義とカオス理論の数式解説に埋もれてる感じ。スピルバーグは余分な脂肪を削って、登場人物をちゃんと「人間」にして、俺らの半分がいまだにセリフを引用する映画に仕上げた。

※『ジュラシック・パーク』:1993年、スティーヴン・スピルバーグ監督。遺伝子技術でよみがえった恐竜のテーマパークが暴走するSFパニック映画。原作はマイケル・クライトンの小説(1990年)。

13. 名無しのReddit住民(>>12への返信)
原作は……まあ、悪くはない……くらい。映画は傑作。この差だよね。ブラキオサウルスが初めて出てくる場面のあの音楽、文字だけじゃどうやっても再現できないもん。

14. 名無しのReddit住民
ちょうど『トワイライト』を読み終わったところ(ほかに読む本がなくて仕方なく)。映画はどう考えても原作よりマシなはず。だって原作は9割くらい何も起きないんだよ。映画として成立させるには、実際の「話」を足すしかないでしょ。

※『トワイライト』:ステファニー・メイヤーの小説(2005年)。転校先の町で出会った吸血鬼の青年と、人間の少女の恋を描く。映画は『トワイライト〜初恋〜』(2008年)からシリーズ化された。

15. 名無しのReddit住民
『プリンス・オブ・エジプト』はすごく楽しい映画。でも原作がひどい。テンポはめちゃくちゃ、設定は矛盾だらけ、時系列もぐちゃぐちゃ(何百年も生きてる人がいるとか何なの?)、しかも主人公が出てくるのは半分過ぎてから。聖書は10点中2点だね。最終章がわりと良いから、それ以上は下げないでおく。

※『プリンス・オブ・エジプト』:1998年のドリームワークスのアニメ映画。旧約聖書「出エジプト記」のモーセの物語を描いたもの。つまりこのコメントは、聖書を「原作小説」扱いして採点するジョーク。

16. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
主人公が半分過ぎてから登場、は笑った。世界一売れてる本に辛口レビュー付けるやつ初めて見たわ。しかも最終章だけは褒めてるあたり、ちゃんと最後まで読んでるのがじわじわくる。

17. 名無しのReddit住民
自分にとっては、キング作品だとこのパターンがすごく多い。ショーシャンクはもう挙がってるけど、『グリーンマイル』と『スタンド・バイ・ミー』も入れたい。ロブ・ライナーが感情とユーモアをたっぷり足してる。あと『黙秘』。原作の一人称語りがちょっとしつこく感じたんだけど、映画は現在の緊張感と、ドロレスと娘セリーナの場面を足したことで、テンポも感情の重みもぐっと良くなった。

※『グリーンマイル』(1999年)はダラボン監督の刑務所もの。『スタンド・バイ・ミー』(1986年)は4人の少年の旅を描いた青春映画で、原作はキングの中編『The Body』(邦訳は『スタンド・バイ・ミー』)。『黙秘』(1995年、テイラー・ハックフォード監督)の原作は『ドロレス・クレイボーン』。

18. 名無しのReddit住民
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は変わってて、ちょっと取っつきにくい本だった。でもそれを元にした映画『ブレードランナー』は、一般的に傑作扱いされてる。雨のネオン街の映像だけで原作の何倍も記憶に残ってる。

※『ブレードランナー』:1982年、リドリー・スコット監督。人間そっくりの人造人間を追う捜査官を描いたSF映画。原作はフィリップ・K・ディックの小説(1968年)。

19. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
同じ枠で『羊たちの沈黙』も足したい。こっちは原作もかなり良いんだけどね。ただ映画は見事すぎるし、あとのサイコスリラーへの影響がとんでもない。レクター博士といえばもう映画の顔しか浮かばない。

※『羊たちの沈黙』:1991年、ジョナサン・デミ監督。FBI訓練生が、収監中の天才精神科医レクター博士の助言を得て連続殺人犯を追う。アカデミー賞の主要5部門を受賞。原作はトマス・ハリスの小説(1988年)。

20. 名無しのReddit住民
『トゥモロー・ワールド』。原作も興味深いんだけど、すごくゆっくりで内省的なんだよね。映画は話がほぼ別物になってるけど、控えめに言っても釘付けだった。長回しの戦闘シーンは息をするのを忘れる。

※『トゥモロー・ワールド』:2006年、アルフォンソ・キュアロン監督。原題は原作と同じ『Children of Men』。人類に子どもが生まれなくなった近未来のイギリスが舞台。原作はP・D・ジェイムズの小説『人類の子供たち』(1992年)。

21. 名無しのReddit住民
『ダイ・ハード』には原作小説がある。その小説のタイトルを、たぶんあなたは知らない。それだけで、映画がどれだけ原作より上だったかが分かるでしょ。

※『ダイ・ハード』:1988年、ジョン・マクティアナン監督、ブルース・ウィリス主演。テロリストに占拠された高層ビルで、居合わせた刑事がたった一人で立ち向かう。

22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
悔しいけど知らなかった。調べたらロデリック・ソープの『Nothing Lasts Forever』って小説で、主人公の名前もジョン・マクレーンじゃないんだね。マクレーンの減らず口が映画の魅力の半分なのに。

23. 名無しのReddit住民
『スターシップ・トゥルーパーズ』。映画は何回も観てて大好きだから、原作も読んでみたんだ。もう、退屈すぎる。軍事作戦の説明がひたすら続いて、宇宙戦闘の実用マニュアルでも目指してるのかって感じ。軍にいた人なら刺さるのかもしれないけど、そうじゃない身には乾いた専門用語の羅列で、何ページも意識が飛んでた。

※『スターシップ・トゥルーパーズ』:1997年、ポール・ヴァーホーヴェン監督。巨大な昆虫型異星生物と戦う兵士たちを描いたSFアクション。原作はロバート・A・ハインラインの小説『宇宙の戦士』(1959年)。

24. 名無しのReddit住民(>>23への返信)
あれは比べる土俵が違うと思う。原作は大真面目に軍隊と市民の義務を語る本で、映画はそれを派手な戦争プロパガンダのパロディにしてる。原作の真面目さがあるから映画の皮肉が効いてるわけで、自分は原作も嫌いになれないな。

25. 名無しのReddit住民
『ハウルの動く城』。宮崎駿が魂をたくさん足してる。原作の本も良いんだけどね。動く城がガシャガシャ歩くあの絵と、ソフィーが年を取ったり若返ったりする見せ方は、映画でしかできないと思う。

※『ハウルの動く城』:2004年、宮崎駿監督のスタジオジブリ作品。呪いで老婆の姿にされた少女ソフィーと、魔法使いハウルの物語。原作はイギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの小説『魔法使いハウルと火の悪魔』(1986年)。

26. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
原作派からひとこと。原作のソフィーはもっと口が悪くてたくましいし、ハウルもかなりダメ男寄りで、ジブリ版とは別の面白さがある。映画が好きな人ほど読んでみてほしい。「映画が上」とは言い切れないよ。

27. 名無しのReddit住民
『指輪物語』はすばらしい読み物。でも正直、映画は媒体の違いのおかげで勝ってる面がある。念のため言うけど、原作は全然悪くない。ただ映画が本当に本当に良いんだ。何冊も版違いを持ってるくらい読書好きなのに、もう一度あの物語を味わいたいとき、本気で迷った末に映画を選ぶことが多い。それがすべてを物語ってると思う。

※『ロード・オブ・ザ・リング』:2001〜2003年、ピーター・ジャクソン監督の3部作。原作はJ・R・R・トールキンの『指輪物語』で、現代ファンタジーの源流とされる長編。

28. 名無しのReddit住民
最初の『キャリー』の映画かな。原作も良いけど、デビュー作らしい荒さがはっきりある。映画は監督も主演の2人も絶頂期で、撮影、美術、音楽が全部合わさってとんでもない空気を作ってる。自分の中では本物の芸術作品だよ。

※『キャリー』:1976年、ブライアン・デ・パルマ監督、シシー・スペイセク、パイパー・ローリー出演。いじめられっ子の少女が念動力を爆発させる学園ホラー。原作はスティーヴン・キングのデビュー長編(1974年)。

29. 名無しのReddit住民
『コララインとボタンの魔女』。原作はわりと薄くて中途半端な本なんだけど、ヘンリー・セリックが話をきちんと整えて膨らませたストップモーション版は、いまでも傑作だと思う。同じ作者だと『スターダスト』もそう。原作はかなり平板で退屈だったのに、映画は見事に話を広げてた。

※『コララインとボタンの魔女』:2009年、ヘンリー・セリック監督のストップモーション・アニメ。引っ越し先の家で、目がボタンの「もう一人のママ」がいる別世界を見つけた少女の話。『スターダスト』(2007年、マシュー・ヴォーン監督)は、落ちた星を探しに妖精の国へ向かう青年のファンタジー。どちらも原作はイギリスの作家ニール・ゲイマン。

30. 名無しのReddit住民
アプトン・シンクレアの『石油!』は読むのがしんどい本で、当時の歴史をかなり分かってないと……まあ、そこそこ、にすらならない。それが『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』になると傑作なんだから不思議。あと『オズの魔法使い』の原作も、ところどころ読めたもんじゃない。映画のほうがずっと良い!

※『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』:2007年、ポール・トーマス・アンダーソン監督、ダニエル・デイ=ルイス主演。20世紀初頭のアメリカで石油採掘にのし上がる男の物語。原作はシンクレアの小説(1927年)を下敷きにしている。映画『オズの魔法使』(1939年)はジュディ・ガーランド主演のミュージカル映画で、原作はL・フランク・ボームの童話『オズの魔法使い』(1900年)。

まとめ

挙がった作品を並べると、「映画が勝った」理由はだいたい二つに分かれていました。一つは削る力です。『ジョーズ』の不倫話、『ゴッドファーザー』の脱線、『ジュラシック・パーク』の講義のように、原作で話の勢いを止めていた部分を切り落とし、芯だけを残したケース。もう一つは足す力で、『ハウルの動く城』の宮崎駿や『スタンド・バイ・ミー』のロブ・ライナーのように、映像や演出で原作に無かった感情を上乗せしたケースです。一方で『ハウル』や『スターシップ・トゥルーパーズ』には「原作は別の面白さがある」という反論も付き、映画が上というより「同じ話を別の道具で語り直した」と見る人も少なくありませんでした。日本でも『ハウル』や『ジュラシック・パーク』は原作を知らずに映画だけ観た人が多いはず。皆さんは、原作を読んでみて「映画のほうが良かった」と思った作品はありますか?

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