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海外「レミングが崖から飛び降りる話は、ディズニーの撮影班が自分たちで追い落としたのが元」山ほど反証があるのに消えない俗説とは…

海外「レミングが崖から飛び降りる話は、ディズニーの撮影班が自分たちで追い落としたのが元」山ほど反証があるのに消えない俗説とは… 文化・習慣

「山ほど反証があるのに、どうしても消えない都市伝説は?」。海外掲示板Redditにこんな質問が投稿され、3,000件を超えるコメントが集まりました。ワクチンで自閉症になる、オオカミの群れにはアルファがいる、指を鳴らすと関節炎になる、寝ている間にクモを飲み込んでいる……と、誰もが一度は聞いたことのある話が次々に挙がり、出どころをたどると意外な人物や映画に行き着くものも少なくありません。ただし、なかには否定する側の説明のほうが怪しいものや、「迷信」と言い切るには早いものも混じっています。

元スレッド:r/AskRedditより

海外の反応

1. 名無しのReddit住民
ワクチンで自閉症になる説。元になった論文はとっくに撤回されてるし、書いた医者は医師の資格まで失ってるのに、何年たってもしぶとく生き残ってる。

2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
反ワクチンの人に一番効いたのは、言い出しっぺのウェイクフィールドが当時、自分の特許のワクチンで儲けようとしてたって教えることだった。MMRワクチンを悪者にしたのは、親たちを自分が推す別の接種のやり方に乗り換えさせるためだったんだよ。

反ワクチンの人で、ウェイクフィールドの過去を知ってる人にはまず会わない。動機は金で、自閉症はちょうどいい言い訳に使われただけ。自分たちの運動が嘘の上に建ってたって気づいた瞬間、ハッとする人は結構いるよ。

※注:アンドリュー・ウェイクフィールドは英国の元医師。1998年に英医学誌ランセットに論文を出し、MMRワクチン(はしか・おたふくかぜ・風疹の混合ワクチン)と自閉症の関連を示唆して、単独のワクチンへの切り替えを呼びかけた。論文の前年に単独のはしかワクチンなどの特許を出願していたことが、のちの調査報道で明らかになっている。論文は2010年に撤回され、本人は英国の医師登録を抹消された。

3. 名無しのReddit住民
アルファ・オスって考え方を広めた学者本人が、とっくに全部撤回してる。元になったのは飼育されてたオオカミの研究で、野生のオオカミには当てはまらなかったんだ。野生の群れはみんなで仕事を分け合って暮らしてて、子分をあごで使って君臨するボスなんていない。

なのに、知り合いの中で一番アホな男に限って、今日も胸を張って「俺はアルファだから」とか言ってる。

※注:オオカミの「アルファ」を世に広めたのは、米国のオオカミ研究者が1970年に出した本。飼育下のオオカミを観察した1940年代の研究をもとに、この言葉を紹介していた。その研究者自身がのちに野生の群れを調べ、群れの実態は親と子どもたちの家族だと訂正して、出版社に本の絶版を何年も求め続けた。

4. 名無しのReddit住民(>>3への返信)
オオカミについてはその通りだけど、動物界にアルファがいないって話じゃないからな。チンパンジーやゴリラの群れには、順位のてっぺんに立つオスがちゃんといる。だから自称アルファの連中も、オオカミじゃなくてチンパンジーのつもりで名乗ってるなら、実は間違ってない。

まあ「アルファ・チンパンジー」じゃ、いまいちカッコがつかないけどな。

5. 名無しのReddit住民
指をポキポキ鳴らすと関節炎になるって、まだ信じてる人いる? 子どもの頃は、周りの大人が全員そう言ってた気がするんだけど。

※注:米国の医師ドナルド・アンガーは、約50年にわたって左手の指だけを鳴らし続け、鳴らさなかった右手と比べたところ、どちらの手にも関節炎は出なかったと1998年に報告している(2009年にイグノーベル賞を受賞)。その後の調査でも関節炎との関連は見つかっていないが、手の腫れや握力の低下との関連を報告した1990年の研究もあり、まったく無害とまでは言い切れていない。

6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
シャワー中にふと思ったんだけどさ。指を鳴らすだけで関節炎になるなら、カイロプラクティックに通って全身をバキバキ鳴らしてもらってる人たちは、今ごろ全身関節炎になってないとおかしくない?

7. 名無しのReddit住民
ハロウィンのお菓子に毒が仕込まれてる説。1970年代から出回ってる都市伝説を、毎年SNSが掘り起こしては蘇らせてる。

「子どものお菓子は必ずチェックして! 異常者が薬物を混ぜようとしてる! 針やカミソリの刃も確認して! なんて狂った世の中なの」ってやつね。

でも、よく引き合いに出される死亡例は2件で、どっちも原因は身内なんだよ。1件は、父親が保険金目当てに自分の息子を毒殺した事件。もう1件は、子どもがおじさんの隠してた薬物を口にしてしまい、家族がそれをお菓子のせいにして隠そうとした事件。

※注:1件目は1974年に米テキサス州で起きた事件で、父親が8歳の息子に青酸入りの粉菓子を食べさせた。社会学者ジョエル・ベストの調査では、見知らぬ他人が無差別にお菓子へ毒を仕込んで子どもが亡くなったという確認例は見つかっていない。なお、針などの異物を混ぜた事件は少数ながら実際に起きている。

8. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
SNSができる前から、善意だけど何も疑わない大人たちがこの話を広めてたよ。90年代の初めに、地元のニュースが「こちらの病院では、お子さんのお菓子袋を無料でX線検査します」って案内してたのを覚えてる。

9. 名無しのReddit住民(>>7への返信)
うちの親はこの話を口実にして「検品」してただけだったな。毎年、お菓子税として自分たちが抜き取る分を、じっくり物色してた。

10. 名無しのReddit住民
人は寝てる間に、1年でクモを8匹飲み込んでる説。

誰が俺たちの年間クモ摂取量を監査してたんだよ。で、なんで誰も「その集計表を見せろ」って言わなかったんだ。

11. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
生きてるうちに割り当て分を飲み込み切れなかったら、臨終の床に残りが全部まとめてやってくるんだぞ。

12. 名無しのReddit住民(>>10への返信)
あの話って、ネットでどこまで馬鹿げた話が広まるか確かめるために、わざと作られたんだよね。結果はご覧のとおり。

※注:この「わざと作られた」という由来話は、1993年に雑誌のコラムで実験として発表されたと言われてきた。ところが、その雑誌もコラムの筆者も実在が確認できず、由来話のほうが作り話だった可能性が高いとされている。

13. 名無しのReddit住民
人間は脳の10%しか使ってない説。これを言い張る人は、どう考えても自分の普段の働きぶりを基準にしてるだけだと思う。

14. 名無しのReddit住民(>>13への返信)
それを言うなら、信号機だって33%しか使われてないぞ。3つあるランプのうち、いつも1個しか点いてないんだから。

15. 名無しのReddit住民
「脳は10%しか使ってない」がやっと死んだと思ったら、今度は「脳は25歳になるまで完成しない」が後釜に座りやがった。

16. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
あれの元になった研究って、そもそも20代前半より上の参加者がいなかったらしいね。調べるのをやめた時点で脳がまだ変化してたってだけで、25歳でぴたっと止まるなんて話じゃない。30代に入っても変化は続くし、その先も止まるというより、変わり方が変わっていくだけ。

困るのは、これを真に受けて「自分はまだ本物の大人じゃない」って、20代をまるごと言い訳にしてる若い人が結構いることだよ。

※注:「25歳で脳が完成する」の出どころははっきりしないが、10代から20歳前後までを追った米国の脳画像研究が元とされることが多い。研究は脳がまだ変化している途中で終わっていて、25歳で止まるという根拠は見つかっていない。2025年には英ケンブリッジ大のチームが、脳の配線の大きな節目は9歳・32歳・66歳・83歳ごろにあるという分析を発表している。

17. 名無しのReddit住民(>>15への返信)
神経科学者として、この俗説には本当にイライラする。そもそも「発達」って言葉があいまいだから、定義次第では25歳前後で発達が終わると言えなくもない。でもそうしたところで個人差がものすごく大きくて、20歳で「完成」する人もいれば、一生そこにたどり着かない人もいる。

個人的には「発達が終わる」って考え方自体がよくないと思ってる。それでもあえて年齢を挙げるなら、脳の構造がほぼ大人と同じになる5歳くらいか、衰えのほうが他の変化を上回り始める50〜70歳くらいかな。

18. 名無しのReddit住民
レミングが崖から集団で飛び降りる話。あれのほとんどは1958年のディズニーの自然記録映画が元で、撮影班が自分たちでレミングを崖っぷちから追い落としてたんだよ。

※注:その映画は『白い荒野』で、アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞も受賞した。1980年代にカナダの放送局CBCの番組が、レミングは撮影のために別の土地から運び込まれ、崖から落とされていたと報じた。集団自殺のイメージ自体は映画以前からあったが、この映画で決定的に広まったとされる。実際のレミングは数年おきに大発生して移動し、川や海を渡ろうとして溺れることはあるが、自分から身を投げるわけではない。

19. 名無しのReddit住民(>>18への返信)
記憶の扉が開いた。今すぐ元祖の『レミングス』がやりたい。ほっとくと崖に向かってひたすら歩いていくあいつらに、穴掘りやら通せんぼやらの仕事を割り振って、どうにか出口まで連れていくゲームな。

※ 『レミングス』は1991年に英国で生まれたパズルゲーム。日本でもスーパーファミコン版などが発売された。

20. 名無しのReddit住民
MSG(グルタミン酸ナトリウム)で頭痛がする説。ある医者が「中華料理店で食べると体の具合が悪くなる」って医学誌に投書したのが始まりで、そこに人種的な偏見が乗っかって一気に広まった。そのうち、中華を食べたら具合が悪くなるもんだと思い込んで、本当に体調を崩す人まで出てきたんだよ。

※注:1968年に米国の医師が医学誌に寄せた投書がきっかけで、「中華料理店症候群」という言葉が広まった。投書の主は、しびれや動悸の原因の候補として、MSGのほかに料理酒や塩分も挙げていた。その後の二重盲検試験(本人にも調べる側にも、MSGか偽物かを伏せて行う試験)では、MSGを食べた人と偽物を食べた人で症状に一貫した差は出ていない。

21. 名無しのReddit住民
文明以前の人間は30歳より長く生きられなかった説。頭のいい人や博士号持ちの人まで普通に言ってるのを、何度も聞いたことがある。

寿命ってのは普通、その集団の人たちが亡くなった年齢の平均で出す。狩猟採集民はこの数字がかなり低いけど、それは乳幼児や子どもの死亡率が文明社会よりずっと高いせいなんだ。子ども時代を生き延びた狩猟採集民は、60代、70代まで生きるのが珍しくなかった。年を取ってからも体力があって、生活習慣病も文明社会の同年代よりずっと少ない。

※ 人類学者のガーヴェンとカプランが、世界各地の狩猟採集民のデータを比べた2007年の研究では、大人の死亡が最も多い年齢は70歳前後で、「人間の自然な寿命は70年前後」と結論づけている。

22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
文明が始まってからも、長いあいだ乳幼児の死亡率はそれと同じくらい高かったんだよね。それが本格的に下がったのは、19世紀から20世紀にかけてのことだよ。

23. 名無しのReddit住民
寒さで風邪をひく説。いまだに大真面目に「土砂降りでずぶ濡れになったら、案の定次の日に風邪をひいた」って書いてる人を見かける。風邪の原因はウイルスだってば。

24. 名無しのReddit住民(>>23への返信)
ウイルスが原因なのはその通りなんだけど、冬に風邪が増えるのも事実なんだよな。濡れて体が冷えた次の日に限って喉が痛くなるのは自分も毎回だし、寒さが完全に無関係ってのは言い過ぎな気がする。

※注:風邪の原因はウイルスで、寒さや雨だけで風邪をひくわけではない。ただ2022年には、鼻の中が冷えるとウイルスを防ぐ働きが弱まるという研究(取り出した鼻の組織を使った実験)も発表されていて、寒さがまったく無関係とまでは言い切れない。

25. 名無しのReddit住民
ビッグフット。実在する証拠はゼロだし、これまで出てきた「映像」はどれもウソか見間違いだと片づけられてるのに、いまだにあいつを探す番組がまるごと作られてる。本当にいるかもしれないと思える未確認生物は、海の話くらいだな。海はまだほとんど探検されてないから。

26. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
決め手はフンだよ。動物は動き回って人間から逃げられるけど、フンは残る。ゾウやゴリラだって、そうやって居場所を追ってるんだ。ビッグフットがいるなら、何かしら痕跡が見つかってるはず。

例外はタスマニアタイガーかな。あれはフンがどんな見た目だったか、ほとんど分かってないらしい。だから仮にタスマニアの山奥でこっそり生き延びてたとしても、フンから見分けるのは難しいんだって。

※ タスマニアタイガー(フクロオオカミ)は、オーストラリアのタスマニア島にいた肉食の有袋類。確認されている最後の1頭は1936年に動物園で死に、絶滅したとされているが、目撃談はいまも続いている。

27. 名無しのReddit住民(>>25への返信)
ビッグフットは間違いなく実在する。ただ、本人がいつもピンボケなだけだ。

28. 名無しのReddit住民
ここの回答の多くって、都市伝説というより陰謀論とかただの勘違いだと思う。誰も「友達の友達がさ……」って始めてないし。

本物の都市伝説で自分がよく出くわすのは、昔爬虫類を飼ってたせいもあるけど、こういう話。大きなヘビを飼ってる人がいて、そのヘビが急にエサを食べなくなって、夜になると飼い主の横にまっすぐ体を伸ばして寝るようになった。心配して獣医に連れていったら、「危ないですよ、そのヘビはあなたを丸呑みできるかサイズを測ってるんです!」と言われた……ってやつ。

ヘビはそんなことしない。何十年も形を変えて何度も聞かされてるのに、全然消えないんだよ。

29. 名無しのReddit住民
「お客様は常に正しい」でググれば、5分で分かることなんだけどさ。これが元の言い回しの全文で、意味も文字どおり。今の感覚で聞くと意味不明なのは、店が買い物のたびに客を騙そうとしてた、まるで違う時代に作られた言葉だからだ。客の信頼を取り戻すための言葉で、それがうまく行きすぎて客に悪用されるようになった。だから何十年もあとになって、「趣味の問題に関しては」って付け足して言い直そうとした人たちが出てきたわけ。

こんなに簡単に確かめられる事実なのに、後付けのほうを信じ込んでる人たちは、何をしてでも事実を自分に都合のいいほうへねじ曲げようとする。ネットで見た中でも指折りの不思議な光景だよ。

※注:記録に残る最も古い用例は1905年の米国の新聞記事で、シカゴの百貨店経営者マーシャル・フィールドの方針として紹介されている。「趣味の問題に関しては」という続きが元からあったという説は古い記録に見当たらず、21世紀に入ってSNSで広まったとされる。

30. 名無しのReddit住民(>>29への返信)
フランスだと「客は王様」って言うんだ。昔フランスのハンバーガー屋で働いてたんだけど、ある日ものすごく失礼な客が、さんざん暴れたあげくにこのセリフを持ち出してきた。

そしたら店長(普段は嫌なやつだった)が、なんでこの国にもう王様がいないのか思い出させてやる、って感じで「じゃあギロチン持ってきますね」って返したんだよ。

まとめ

スレッドに挙がった俗説を見ていくと、出どころの事情が忘れられ、結論だけが独り歩きしているものが目立ちます。ワクチンと自閉症の論文を書いた医師に金銭的な動機があったこと、オオカミの「アルファ」が飼育下の観察から来ていたこと、レミングの映像が撮影班の演出だったことは、どれも調べればすぐに出てくるのに、結論のほうだけが残り続けています。ハロウィンのお菓子の話のように、子どもを心配する気持ちと結びついた話も、一度広まるとなかなか消えません。

面白いのは、俗説を否定する側の話が、新しい俗説になっている例がいくつもあることです。クモを8匹飲み込む説は「ネットで嘘が広まるか試すために作られた」と言われてきましたが、その由来話のほうが確認できない作り話だった可能性が高いとされています。「脳は10%しか使っていない」がようやく下火になったら、今度は「脳は25歳まで完成しない」が後釜に座りました。逆に、寒さと風邪のように「迷信」と言い切るには早いものもあり、オオカミにはいないアルファも、チンパンジーにはいます。否定する側も、一度は自分で確かめたほうがよさそうです。

日本にも似た話はあります。指を鳴らすと「指が太くなる」と言われて育った人は多いはずです。MSG(グルタミン酸ナトリウム)も日本とは縁が深く、1908年に化学者の池田菊苗が昆布のうま味の正体として見つけ、翌年「味の素」として売り出された物質です。言葉の意味をめぐる誤解もあり、「お客様は神様です」について三波春夫さんの公式サイトは、ここでの「お客様」は観客のことで、神前で祈るような気持ちで歌うという意味だったと説明しています。皆さんが大人になるまで信じていた俗説はありますか?

文化・習慣
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