「貧しい家で育った人に聞きたい。子どもの頃、贅沢品だと思っていたものは?」――海外掲示板Redditのこの質問に、3000件を超えるコメントが集まりました。氷が出てくる冷蔵庫、本物のバター、時間通りのお迎え。今となっては当たり前に見えるものが、かつての子どもたちにはどう映っていたのか。笑えるあるあるから胸に刺さる告白まで、率直な声をまとめました。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
ドアから氷と水が出てくる冷蔵庫。友達の家であれを見たとき、この家は金持ちなんだって本気で思った。コップを押し当てるだけで氷がガラガラ落ちてくるんだよ?魔法かと思った。
※ アメリカの大型冷蔵庫には、扉の外側に製氷・給水ディスペンサーが付いた機種が多い。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
90年代育ちだけど完全に同じ。友達の家に遊びに行くたびに、用もないのに水を汲みに行ってた。大人になって自分の冷蔵庫に付いてたとき、ちょっと感動して一人でコップ3杯飲んだわ。
3. 名無しのReddit住民
家族旅行。夏休み明けに「どこ行った?」って話になるのが本当に嫌だった。うちは「どこにも行ってない」が毎年の答えだったから、途中から適当に「親戚の家」って言ってごまかしてた。
4. 名無しのReddit住民(>>3への返信)
いい大人になった今でも、旅行らしい旅行には一度も行ったことがない。休みがあっても「行く」って発想が最初から頭にないんだよね。子どもの頃に身についた感覚って、なかなか抜けないもんだよ。
5. 名無しのReddit住民
お小遣い。友達が「今週のお小遣いで何買う?」って相談してるのを聞いて、毎週お金がもらえる仕組みがあること自体を知らなかった。家の手伝いはしてたけど、それは単に「やること」だったからね。
6. 名無しのReddit住民
バターとマーガリンが別物だって知ったのは、親戚の家で本物のバターを食べたとき。あまりに味が違うから、この人たちは金持ちなんだと思い込んだ。社会人になって初めてまとまった給料をもらった日、真っ先に買ったのが本物のバターだったよ。
7. 名無しのReddit住民
学校のお迎えが時間通りに来ること。みんなが次々と帰っていくなか、校門の前で1時間以上ひとりで待つのが普通だった。先生に「おうちの人は?」って聞かれるのが一番つらかったな。
8. 名無しのReddit住民
家にトイレ付きのバスルームが2つ以上あること。朝、家族全員で1つのバスルームを取り合うのが当たり前だと思ってたから、友達の家で「2階のを使っていいよ」って言われて固まった。
※ 欧米の住宅ではトイレと浴室が同じ部屋にあることが多く、中流以上の家ではそれが2〜3室あるのも珍しくない。
9. 名無しのReddit住民
ポケモンカードを持ってて、マクドナルドにしょっちゅう行ってる友達は、親が金持ちなんだと思ってた。だから答えは「ポケモンカードとハッピーセット」かな。うちの親がマックに連れて行ってくれたのは、たしか12歳くらいになってからだった。
10. 名無しのReddit住民(>>9への返信)
自分はマクドナルドの存在自体を8〜9歳で知ったよ。友達の家に遊びに行ったら、その家の親が晩ごはんに買ってきてくれたんだ。
うちは食べ物そのものが贅沢品だった。牛乳には触っちゃいけないルールだったから、シリアルは何年も知らなかったし、よく出たのはゆでたマカロニに缶詰のカットトマトを混ぜただけの料理。お米すら珍しかった。十代になって初めてメロンを食べて気に入ったら、母がまとめて12個買ってきて全部切り分けて、「これがなくなるまでおやつはこれだけ」って宣言したのを覚えてる。
腹を空かせた子どもの世界は本当に狭い。空腹をしのぐために、あれこれ工夫するしかないんだよ。
11. 名無しのReddit住民
怒鳴らない親。友達の家に泊まったとき、親同士が普通の声で会話してるのを聞いて衝撃を受けた。お金がないと家の空気まで張りつめるんだって、大人になってからわかったよ。
12. 名無しのReddit住民
歯の矯正。床屋でちゃんと切ってもらう髪。公的な無料クリニックじゃなくて、個人の診療所がある医者。それから虫歯になる前に行く予防の歯医者。どれも「持ってる家の子」の印だった。
※ アメリカでは歯科矯正が保険の対象外になりやすく、数十万円から100万円近い費用がかかることも。無料・低額の公的クリニックは低所得者の受け皿になっている。
13. 名無しのReddit住民(>>12への返信)
うちは医者に行くこと自体が贅沢だった。熱が出ても「寝てれば治る」、ケガしても「唾つけとけ」。本当にヤバいときだけ救急に行って、その請求書を見た親の顔が一番怖かった。
14. 名無しのReddit住民
あまり見かけない答えだけど、家族写真とか赤ちゃんのプロの記念写真。近所にそんな余裕のある家は一軒もなかった。高校に上がって、いろんな家庭の子と付き合うようになってから、壁に額入りの家族写真が飾ってあるのを見て「この家、絶対金持ちだ」って思ってたよ。
15. 名無しのReddit住民
シシーズ・ピザ以外のレストランで外食すること。誕生日もお祝いも、外食といえば全部あそこだった。今でもあの匂いを嗅ぐとちょっと懐かしくなる。
※ Cicis Pizzaはアメリカの格安ピザ食べ放題チェーン。低価格で食べ放題にできることで知られる。
16. 名無しのReddit住民
最初から自分のものとして買ってもらった服。うちは全部誰かのお下がりだった。サイズが合わないのは当たり前で、ほかの子の名前がタグに書いてあることまであったよ。
17. 名無しのReddit住民(>>16への返信)
服が2着より多いこと。月曜と水曜が同じ服、火曜と木曜が同じ服ってローテーションしてたら、クラスの子に全部バレてた。新しい靴や服を買ってもらえるのは、年に1回あるかないかの大イベントだったな。
18. 名無しのReddit住民
ビエネッタとグレイ・プーポン。この2つは完全に金持ちの食べ物だと思ってた。スーパーで見かけても、手に取ることすらできなかったよ。
※ ビエネッタは薄いチョコの層が何重にも重なったアイスケーキ。グレイ・プーポンはディジョンマスタードの銘柄で、ロールス・ロイスの車内で貸し借りするCMで高級品のイメージが定着した。
19. 名無しのReddit住民
シール。学校の女の子たちはみんな、かわいいシールをバインダーやノートにいっぱい貼ってた。自分もあんなコレクションが欲しくてたまらなかったけど、うちにはシールを買う余裕なんてなかったんだ。
20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
わかる。自分にとってはクレヨンの64色セットだった。箱の後ろに削り器が付いてるやつ!あれを持ってる子は、図工の時間にちょっとした王様だったよ。
※ クレヨラ社の64色セット。箱の背面にクレヨン削りが内蔵されていて、アメリカの子どもの憧れの定番。
21. 名無しのReddit住民
犬を飼うこと。周りはほとんど犬を飼ってて、みんな口をそろえて「最高だよ」って言ってた。うちには、ある日ふらっと迷い込んできた野良っぽい子がそのまま居着いたのが最初。もうずいぶん昔の話。その子は20年近く生きて、天寿を全うしたよ。
22. 名無しのReddit住民
エアコンと暖房。夏は扇風機、冬は毛布。選択肢はその2つだけだった。友達の家に入った瞬間にひんやりしてて、「家の中って涼しくできるんだ」と思ったのを覚えてる。
23. 名無しのReddit住民(>>22への返信)
うちは電気がいきなり止まる心配をしなくていいこと、だな。支払いが遅れると本当にある日突然止まるんだよ。今でも請求書が来ると、払えるとわかってても一瞬胃がキュッとなる。
24. 名無しのReddit住民
家に洗濯機があること。裕福なおばの家に泊まったとき、「一番近いコインランドリーってどこ?」って聞いて笑われた。自宅で洗濯できるなんて、考えたこともなかったんだ。
※ アメリカの賃貸住宅には洗濯機置き場がないことも多く、低所得層ほどコインランドリー頼みになりやすい。
25. 名無しのReddit住民
芝生の手入れを業者に頼むこと。夫が契約してくれたとき、思わず「そんなお金どこにあるの?」って聞いちゃった。返ってきた答えは「余裕だよ」の一言。まだ感覚が追いついてないんだと思う。
※ アメリカの一戸建てでは前庭の芝刈りが近所づきあい上ほぼ必須で、業者に任せるのは余裕のある家の象徴とされる。
26. 名無しのReddit住民
サンドイッチ用のジップ袋。うちの親は使い終わったら洗って乾かして、また使ってた。あとペーパータオルも、金持ちの家にしかないものだと本気で思ってたな。うちは全部布巾だったから。
27. 名無しのReddit住民
なんていうか……「どこかに行くこと」全般。
コンサートに行く。サマーキャンプに行く。スポーツの試合を観に行く。お祭りやサーカスに行く。飛行機に乗る。キャンピングカーで出かける。ゴーカートに乗る。とにかく、どこかに出かけること。
28. 名無しのReddit住民
マクドナルドで食べること。同じ家に半年以上住むこと。家に食べ物があること。電気や水道が通ってること。清潔で体に合った服を着ること。一年間同じ学校に通うこと(一度しかなかった)。数か月ずつ親戚の家に居候して、迷惑がられて冷凍庫に鎖をかけられる、なんて思いをしないで済むこと。
こうして書き出してみて、息子を母に会わせないでいる判断は正しかったと思えた。うちは貧しかっただけじゃなく、放っておかれてた。今は妻と二人で、息子にちゃんとした暮らしをさせてあげられてるし、あの子はたくさん愛されてる。考えることがいろいろ出てきたよ。
29. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
書き出すのはきつかっただろうに、シェアしてくれてありがとう。自分が受け取れなかったものを、ちゃんと息子さんに渡せてる。それって本当にすごいことだよ。
30. 名無しのReddit住民
新しい靴。5人きょうだいで、新学期の直前に新しい靴を1足だけ買ってもらって、それを次の新学期まで履き続けてた。
あれから40年近く経って、今は家計も安定してる。なのに自分の靴は妻が買ってくる。たいてい雨が続いて、底の穴から水が染みて靴下が濡れるって自分が文句を言い出したタイミングでね。濡れた靴下より最悪なものはないから。上と横さえきれいにしてれば「いい靴」だと思ってるんだけど、妻に言わせると「なんで底に穴が空いた靴を平気で履いてるわけ?」だってさ。
まとめ
挙がった答えを並べてみると、ディスペンサー付きの冷蔵庫や本物のバターのような「モノ」はむしろ少数派で、目立つのは時間通りのお迎え、怒鳴らない親、電気が止まる心配のない毎日、一年間同じ学校に通えることといった「安心」のほうでした。子どもにとっての贅沢とは、値段の高い品物よりも、周りの家では当たり前に流れている日常そのものだったのかもしれません。また、旅行の発想が今も湧かない人や、穴の空いた靴を履き続ける人のように、大人になって収入が安定しても、子どもの頃の感覚はなかなか抜けないという声も印象的でした。アメリカ特有の事情も多い一方で、お下がりの服や友達の家の冷蔵庫に驚いた記憶には、国を問わず覚えのある人もいるはずです。皆さんが子どもの頃に「贅沢品」だと思っていたものは何でしたか?

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