壊れた物は自分で直す、服は自分で縫う、肉も野菜も自分で保存する。祖父母の世代には当たり前だった技術の多くが、いまでは「できる人を探すほうが難しい」ものになっています。海外の掲示板で「祖父母が持っていて、今ではほとんど誰も持っていない技術は?」と聞いたところ、懐かしい手仕事から、思わず笑ってしまう特技まで、さまざまな思い出が集まりました。
元スレッド:r/AskRedditより
海外の反応
1. 名無しのReddit住民
必要に迫られて何でも自分で直す力。車も水道も電気まわりも、人を呼ぶより自分で直したほうが安かったから、とにかく自分でやってた。うちの祖父のガレージは工具だらけだったよ。
2. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
ただ公平に言うと、祖父母の時代は電気火事も下水の逆流も今よりずっと多かったけどね。素人工事の結果も込みの話だと思う。3. 名無しのReddit住民(>>1への返信)
今はやろうとしても難しいんだよ。何にでもマイコンと安っぽい部品が入っていて、直すには専門の知識がいる。メーカーも自分で修理できないように作ってくる。昔はパイプを交換するとか、ナットを締め直すとか、フィルターを掃除すれば済んだ。今は何でも「スマート」で、壊れるように作られてる。比べるのは不公平だよ。
4. 名無しのReddit住民
これが技術に入るか分からないけど、うちの祖父は人類を初めて月に送り込む仕事を手伝ったんだ。子どもの頃はその話を何度も聞かされたけど、大人になってからのほうが、すごさが身にしみる。
※ 人類初の月面着陸は1969年のアポロ11号。
5. 名無しのReddit住民
ズボンが破れたとか、シャツのボタンが取れたとか、今でもおばあちゃんのところへ持っていって縫ってもらってる。ちなみに俺、もう40代なんだけど……。
6. 名無しのReddit住民(>>5への返信)
分かる。うちの祖母は日本人で、古くなった着物をほどいて、布団カバーや子ども用の上着に仕立て直してたよ。一枚の布を最後まで使い切るのが当たり前だったらしい。それに比べて自分は、ボタン一つ付けるのに動画を見ながら20分かかった。
7. 名無しのReddit住民
祖母は本職の洋裁師だった。人の寸法を測って型紙を起こして、その人の体形にぴったり合う服を作れた。今もそういうプロはいるけど、ほとんどの人はファストファッションを買って終わりだよね。
8. 名無しのReddit住民
うちの祖父は右手で単語を書いて、その隣に左手で、左右反転したそっくりの鏡文字を書けた。本人いわく、小学校の先生たちに右手で書くよう無理やり直されたおかげで、両手が使えるようになったんだって。
9. 名無しのReddit住民
祖父母はしょっちゅう「首をひねる」話をしてた。鶏を絞めるってことね。夕飯の鶏を自分で絞めるのが普通だったわけで、技術と言えば技術なんだろうな。
10. 名無しのReddit住民
自分で肉をさばいて保存すること。鶏、豚、鹿、ウサギ、リス。田舎の農場で育ったから一応できるけど、たぶん祖父母の3倍は時間がかかるし、出来も悪い。あの人たちのやることは何もかも体力勝負で、地道だった。ゆっくり休めたのは冬くらいで、それでも何かしら仕事を見つけてた。余暇なんて、幼すぎるか年を取りすぎて働けない人のものだったよ。
11. 名無しのReddit住民
市販のミックス粉を使わずに、一から焼くこと。パンも焼き菓子もケーキも全部。しかもレシピを見ないで、家に伝わる分量を頭で覚えてるんだ。祖母が亡くなってから、誰もあの味を再現できてない。
12. 名無しのReddit住民
祖父に靴の磨き方を教わった。黒く保つとか、ホテルのロビーでさっと拭くとかじゃなくて、本物の磨き。靴底を3回張り替えた靴でも新品みたいに見せられるやつ。
小さかったから上達しないままで、軍に入らなかったら完全に忘れてたと思う。当時はまだ黒いブーツを磨く時代だったんだ。でも2000年代半ば以降は、空挺部隊でもなければ磨くブーツなんて支給されないし、礼装の靴もエナメルになった。
民間でも、ちゃんと磨きがいのある革靴は高すぎて、それを買える人は磨かずに買い替えられる。磨きセットは今も持ってるけど、息子には教えてない。何でも使い捨ての時代だと、手間をかけても見返りが無いんだよね。
13. 名無しのReddit住民(>>12への返信)
これがこのスレの答えな気がする。技術が消えたんじゃなくて、必要が消えたんだよ。安く買い替えられるなら、何十時間もかけて身につける理由が無い。寂しいけど、ある意味では暮らしが楽になった証拠でもある。
14. 名無しのReddit住民
うちの祖母は竹かごを手で編める。今それをわざわざ覚えようとする人はほとんどいないね。市場で売ってるような立派なのを、テレビを見ながら普通に編んでる。
15. 名無しのReddit住民(>>14への返信)
日本の田舎にいた祖父も似たようなことをしてた。稲わらを手のひらでこすり合わせて縄をなうんだけど、見る見るうちに長い縄ができていくの。真似してみたら、ほどけてバラバラになった。手の動きが速すぎて、何をしてるのか分からなかったよ。
16. 名無しのReddit住民
祖母はとにかく暗記していることが多かった。中学や高校で覚えた詩や文学作品の一節を、一生暗唱できたんだ。1900年代初めの子どもって、本当にたくさん覚えさせられてたんだね。字のきれいさや保存食づくりは言うまでもなく。
17. 名無しのReddit住民
祖父の日記が速記で書かれてる。正直、自分がこれを読める日が来るとは思えない。
※ 速記:記号を使って話し言葉と同じ速さで書き取る技法。秘書や記者の必須技能だった。
18. 名無しのReddit住民(>>17への返信)
英語の速記はグレッグ式とピットマン式が有名だから、まずどっちか見当をつけるといいよ。今でも趣味で読める人はいる。おじいさんが何を書き残してたのか、自分なら気になって仕方ない。
19. 名無しのReddit住民
美しい筆記体。祖父母からもらう手紙は、字そのものが作品みたいだった。今どきあんな字はまず見ないね。大好きだよ、おばあちゃん、おじいちゃん。会いたいな💌
※ アメリカでは筆記体を学校で教えない時期が長く続き、若い世代には読めない人も多い。
20. 名無しのReddit住民(>>19への返信)
日本の祖父は手紙の作法にうるさかった。季節の挨拶から書き始めて、相手の健康を気づかってから本題に入る。年賀状も全部筆で書いてた。自分はLINEのスタンプ一つで済ませてるから、あの丁寧さは本当に失われた技術だと思う。
21. 名無しのReddit住民
7桁の電話番号を山ほど覚えておくこと。祖母は親戚から近所の店まで全部頭に入ってた。自分は家族の番号すら言えない。
※ アメリカの電話番号は市外局番の3桁+7桁。昔は市内なら7桁だけでかけられた。
22. 名無しのReddit住民(>>21への返信)
覚えられないんじゃなくて、覚えなくていいだけでしょ。スマホが無くなったら、たぶん自分たちも一週間で覚え始めるよ。脳の使い道が変わっただけだと思ってる。
23. 名無しのReddit住民
計算尺の使い方。祖父の机の引き出しに入ってて、小さい頃は何に使う定規なのか分からなかった。大人になってから、あれで掛け算や割り算をしてたと知って驚いたよ。
※ 計算尺:目盛りの付いた尺をずらして掛け算・割り算などを計算する道具。電卓が普及するまで技術者の必需品だった。
24. 名無しのReddit住民(>>23への返信)
日本だとそろばんだね。うちの祖母は元銀行員で、買い物の合計を指をパチパチ動かしながら暗算してた。頭の中にそろばんがあるんだって。レジより先に答えを言うから、店員さんが毎回びっくりしてたよ。
25. 名無しのReddit住民
うちの祖父は手動タイプライターでブラインドタッチができた。あれ、指の力がめちゃくちゃいるんだよ。キーを一つ押すのに、今のキーボードの何倍も力がいる。
26. 名無しのReddit住民
祖母は空軍のプログラマー兼アナリストだった。最初に扱ったコンピューターはIBM 1401っていう大型機。亡くなったときも、当時のマニュアルが本棚にそのまま置いてあったよ。
※ IBM 1401:1959年に発表された企業向けのコンピューター。
27. 名無しのReddit住民
祖父は木を削ったり彫ったりして、すごい物を作ってた。
・側面が開いてるのに、中の玉が大きすぎて出てこない箱
・プレッツェルみたいにねじれた鉛筆
・一本の木から彫った鎖
・瓶の中の駅馬車(長いピンセットと柄の長い小さなハンマーで、瓶の口から組み立てた)
・空き缶で作った電気モーター
しかも祖父と父で、知ってるだけで26軒の家を建ててる。八角形の家まであるんだ。
28. 名無しのReddit住民
保存食づくり。祖父母の家には、冷凍したラズベリーやトウモロコシ、サヤエンドウで一杯の冷凍庫と、トマトの瓶詰めとキュウリのピクルスが並んだ棚があった。日曜の食事は庭で採れたものばかり。自分もまた瓶詰めを始めたけど、安全にやるにはちゃんとした知識がいるね。
※ アメリカでは野菜や果物をガラス瓶に詰めて加熱殺菌し、常温で長く保存する家庭の瓶詰め(キャニング)が広く行われてきた。
29. 名無しのReddit住民(>>28への返信)
日本の祖母はぬか床を何十年も持ってた。毎日手でかき混ぜて、キュウリやナスを漬けるんだ。梅干しも毎年漬けてた。引き継ごうとしたけど、一か月で駄目にしちゃった。あれも立派な技術だよ。
30. 名無しのReddit住民
道ですれ違った人に「やあ」と言われたら、ちゃんと返すこと。あと、特に理由もなく人に親切にすること。祖父母はそれが自然にできてた。技術というより習慣だけど、一番なくしたくないのはこれかな。
まとめ
挙がったのは、修理、裁縫、保存食、靴磨き、速記、計算尺と、どれも生活の中で必要に迫られて身についた技術でした。一方で「技術が消えたのではなく、必要が消えた」「覚えられないのではなく、覚えなくていいだけ」という声もあり、使い捨てや自動化で暮らしが楽になった裏返しでもあることが分かります。日本でも、着物の仕立て直し、縄ない、そろばん、ぬか漬け、手紙の作法など、祖父母の世代が当たり前にこなしていたことは数多くあります。最後に挙がった挨拶や親切のように、道具がいらない習慣こそ残していきたいものかもしれません。皆さんの祖父母には、どんな技術がありましたか?

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